モバイルバッテリーがぶっ壊れて絶望しているカトポンでございます。少ないお金を叩いて買いますが、今月は金欠が確定しました。
さて、今回は3人称視点でお送ります。この小説主人公視点だったり、3人称視点だったり一貫してないなと思うかもしれませんがその辺りを多目に見ていただけると幸いです。
それでは、第25話をどうぞ。
フィリウスがディケイドエグゼイド ムテキゲーマーにファイナルカメンライドし、ゲムデウスクロノスと対峙していた頃、アノスは時の番神であるエウゴ・ラ・ラヴィアスから力を授かったアイヴィス・ネクロンと対峙していた。
「何なのだ・・・この魔力は・・・神の力さえ寄せ付けぬ」
アイヴィス・ネクロンは困惑していた。
魔剣ガドルで心臓を潰しても死なず、アイヴィス・ネクロンの腕に宿った〈時神の大鎌〉でアノスを貫いて殺しても蘇生され、時の番神であるエウゴ・ラ・ラヴィアスの力を借りて時間を止めてもその歩みを止める事は出来ない。
全ての行為を無意味と評するかのようなアノスにアイヴィス・ネクロンが困惑するのも仕方ないであろう。
「いや、いや!我が負ける訳が・・・!」
アイヴィス・ネクロンはアノスに近づき、右腕に宿った鎌を振るう。アノスは自身の前方に反魔法を展開し、それを防ぐ。
「時の流れは変えられぬ。それは世界の摂理。神ノ定メタ運命」
アイヴィス・ネクロンが、僅かな間だがエウゴ・ラ・ラヴィアスの姿に変わる。
それは、アイヴィス・ネクロンが魔力を使い過ぎるあまり、エウゴ・ラ・ラヴィアズの意識が表層に現れ出たからだった。
「こんな運命はぶち壊してやると、サーシャは言った」
アノスがアイヴィス・ネクロンの攻撃を防ぎながら、そう口にする。
「二度も奇跡が起きたと、ミーシャは言った」
ゲムデウスクロノスを倒したディケイドエグゼイド ムテキゲーマーが頭部に装着された髪の毛のような攻撃装置『ハイパーライドヘアー』を伸ばし、アイヴィス・ネクロンの身体に巻き付けるとそのまま頭を振るって吹っ飛ばし、アイヴィス・ネクロンにそう声を発する。
「誰も貴様を信じはせん。奇跡など起こらぬ!」
尚も懲りずにアイヴィス・ネクロンはアノスに両腕の鎌を振るう。
「我が配下が魂を込め、健気にも口にした言葉、嘲笑われて黙っていられる俺ではないぞ」
「アノスが暴虐の魔王であろうと無かろうと、お前は俺の友達を傷つけようとしたんだ。ただで済むとは思うなよ」
「まだ魔王のつもりか、愚かな始祖よ。そこにいる者と共に仲良く、朽ち果てるがいい!」
アイヴィス・ネクロンの鎌をアノスは展開した反魔法で防ぎながら、口を開く。
「魔王とはなんだ?力か?称号か?権力か?立場か?」
「その全てだ!」
アノスが反魔法でアイヴィス・ネクロンの鎌を防いでいる間にディケイドエグゼイド ムテキゲーマーがアイヴィス・ネクロンを殴り飛ばす。
「いいや、そのどれでも無い。俺が、俺であるという事だ。我が配下に弓引く者は、運命だろうと摂理だろうと、滅ぼし尽くす。それが魔王だ」
アノスとディケイドエグゼイド ムテキゲーマーが並び立つ。
「サーシャ。お前が望んだなら、俺が運命をぶち壊してやる」
「・・・ア・・・ノス・・・」
サーシャの瞳に〈破滅の魔眼〉が発現するとサーシャの口が僅かに動く。
全魔力をそこに注ぎ、時が止まった時間にサーシャは必死に抵抗しているのだ。
「ミーシャ。奇蹟が起きたってお前が言うなら、俺がその奇蹟を本物にしてやる」
「・・・フィ・・・リ・・・ウス・・・」
サーシャの〈破滅の魔眼〉の効力がミーシャにも及ぼし、ミーシャの口が僅かに動く。
「願うな、祈るな、ただ我が後ろを歩いてこい!」
「お前達の前に立ち塞がるありとあらゆる理不尽を、不条理を・・・」
「「この俺がたった今から、全て滅ぼ(破壊)し尽くす!!」」
アノスとディケイドエグゼイド ムテキゲーマーが高らかに宣言する。
「アノス!」「フィリウス!」
サーシャとミーシャの身体に赤いヒビが入り、2人はアイヴィス・ネクロンによる時間停止を打ち破る。
すると、2人の周囲から黄金の光が立ち昇り、ミーシャとサーシャを包み込む。
「アノスとサーシャとフィリウスの4人で・・・」
「力を貸して、アノス!こんな運命に負けたくない!!」
「私・・・」
「私は・・・」
「「やっと分かった。アノス、貴方は目覚めていたんだって!」」
「ならばも一度誓え!俺を・・・」
「アノス・ヴォルディゴードを・・・」
「「信じると!!」」
「「信じる(わ)!!」」
サーシャとミーシャがアノスを始祖だと完全に信じた事により〈
ーーもしも、この手がーー
ーー過去に、届くのならーー
ーーずっと一緒にーー
2人の根源が15年前の生まれたばかりである2人の根源と融合する。
「良くやった」
「成功したみたいだな」
「何という事だ・・・我が2千年の計画が・・・!」
アイヴィス・ネクロンの言う通り、2人の根源が15年前の生まれたばかりである2人の根源と融合した事は、自身の立てた計画が失敗した事を意味していた。
「喜べアイヴィス。ようやく、お前の相手をしてやれる」
アノスとディケイドエグゼイド ムテキゲーマーの上空に巨大な立体魔法陣が出現すると黒い粒子が雪のように降り注ぐ。
「なんだ・・・これは・・・!」
「此処が何処か忘れたか?アイヴィス」
アノスの足元から赤黒い影が伸びるとそこから剣の形を成して垂直に伸びていく。
「我が城デルゾゲードだ。魔王城で魔王に挑むのがどういう事か、貴様に教えてやろう」
アノスが影の剣の柄を掴んで掲げると、影の剣が実体のある闇色の長剣へと剣の形はそのままに変化した。
アノスの手にした長剣が実体化すると、アイヴィス・ネクロンの時間停止によって黒く染まっていた世界が剥がれ落ちるように〈
「馬鹿な・・・!?始祖が魔剣を持つなど、聞いた事無いぞ!」
「見た者は根源すら残さず消滅した。伝える者が居なくては伝承に残る筈も無いだろう」
アノスは手にした長剣をアイヴィス・ネクロン右腕に向かって振り下ろした。
「・・・無駄ダ・・・」
「時を司るこの体は摂理そのもの・・・何をしようと・・・」
ぼとり、とアイヴィスの右腕が落ちる。
「・・・な・・・ん、だと・・・?」
「・・・治ラヌ・・・治ラヌ・・・アリエヌ・・・アリエヌ・・・摂理ガ、崩レル・・・」
『FINAL ATTACK RIDE E E E EX−AID』
アイヴィス・ネクロンが困惑している内に、ディケイドエグゼイド ムテキゲーマーはファイナルアタックライドを発動させると、ガシャコンキースラッシャーを用いてアイヴィス・ネクロンを連続で斬りつける。
すかさず、アイヴィス・ネクロンは時を止めてダメージを無かった事にするが・・・
「何だと・・・」
ディケイドエグゼイド ムテキゲーマーのヒット数を操作する能力によって、時間差で無数の当たり判定が炸裂し、アイヴィス・ネクロンに大ダメージを与える。
さらに、アイヴィス・ネクロンがディケイドエグゼイド ムテキゲーマーの攻撃によって動きが止まっている間に、アノスは手にした長剣でアイヴィス・ネクロンの左腕を切り落とす。
「どうした?不滅の存在とやら。この世の摂理というのは存外に脆い物だな」
「馬鹿な・・・!?時を止めても斬られる。時を戻しても治らぬだと!?」
アノスが再び闇色の長剣を振るう。今度は、アイヴィス・ネクロンの両脚が切断された。
アイヴィス・ネクロンの両脚を切断したアノスは、闇色の長剣をアイヴィス・ネクロンの喉元に突きつける。
「冥土の土産に教えてやろう。
どんなに強固であろうと、どれだけ永遠であろうと、いかに無限だとしても、その
「おのれ・・・!」
アイヴィス・ネクロンが〈
「二度と忘れたフリなど出来ぬよう、恐怖と共に頭蓋に刻め。俺が暴虐の魔王――アノス・ヴォルディゴードだとな」
アノスは、アイヴィス・ネクロンの喉元に理滅剣ヴェヌズドノアを突き刺した。
その瞬間、アイヴィス・ネクロンにあった2つの根源が消えていく。
「お、のれ・・・!おのレェ・・・!!オノ、レ・・・!!」
断末魔の悲鳴とばかり叫ぶが、その声はアイヴィス・ネクロンとエウゴ・ラ・ラヴィアズの声が混じっていた。
「・・・おのれ・・・摂理ノ・・・枠ニ収マラ・・・ヌ・・・・・・不適・・・合・・・・・・者・・・!!」
アイヴィス・ネクロン、エウゴ・ラ・ラヴィアズの体と共に、二つの根源が諸共消滅する。
からん、と音を立て、その場に残されたのは〈時神の大鎌〉だけだった。
如何でしたか?
アイヴィス・ネクロン(エウゴ・ラ・ラヴィアズとも言えますが)がフィリウスとアノスによって五体不満足にされフルボッコとかいう、現実でやられたらトラウマ不可避の刑に処されました。
腕に自信のある人でもアノスとディケイドペアと戦ってはいけないという事が実証されました。
さて、アイヴィス・ネクロンとエウゴ・ラ・ラヴィアズとの戦いも終わったのであと数話で第一章も終わりです。
それでは、また次回お会いしましょう。