暴虐の魔王と世界の破壊者   作:カトポン

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 どうも、おはこんばにちは。
 いつの間にかお気に入りが20人に増えていてびっくりしております。お気に入りに登録してくださった方々誠にありがとうございます。
 それでは、第2話をどうぞ。


第2話 実技試験

 闘技場のある区画では列が分けられていた。

 近くには騎士の銅像が並んでおり、そこにとまっていたフクロウが言葉を発した。

 

「招待状に記されたアルファベットの列へお並びください」

 

 もらった招待状を確認する。招待状にはDと記されていた。

 

「ミーシャとフィリウスは」

「……E……」

「俺はDだ。アノスは」

「Fだ」

 

 それぞれの列の最後尾にフクロウが飛んでおり、アルファベットが書かれていた羊皮紙を持っている。招待状と同じ列に並べということだろう。

 

「じゃ、入学したらよろしくな」

「……ん……」

「あぁ」

 

 アノス達と別れ、俺はDの列に並ぶ。先頭は遙か先なので、今の内にライダーカードでも確認しておこう。どうせ、見られたってなんなのか分からないだろうし。

 ライドブッカーからクウガ関連のカードを全て引き抜く。

 クウガのカメンライドカードにドラゴン、ペガサス、タイタン、ライジング4形態にアメイジングマイティ、そして、アルティメットとライジングアルティメットが入っていた。

 スーパーライジングアルティメットが入っていないのは、映像作品に出てきてないからか、「公式」ではなく「公認」のフォームだからであろう。他に理由があるとすれば、参考になるのがフィギュアしかないからライダーカードを作らなかったとか、単純に神様が入れ忘れたり知らないとかか。

 他にあったクウガ関連のカードは、クウガのファイナルアタックライドとファイナルフォームライド、そして・・・

 

「ビークルライド?」

 

 初めて見るカードが入っていた。カードのイラストは皆大好きゴウラムたんであり、カードにも『KUGA SOUKOUKI GOURAMU』と書かれていた。

 たぶん、神様が加えたんだろう。ビークルライドのカードをライドブッカーから取り出してみるとデンライナーゴウカやリボルキャリバーなどがあった。そこにはウィザードラゴンも含まれていたが、コイツはビークルに含んで良いのだろうか?

 ビークルライドとクウガ〜龍騎、エグゼイド関連ーーノベルゲーマーは無かったーーのライダーカードを確認している内に、目の前には誰も居なくなっていた。俺は控え室の中に入る。

 控え室の中にはフクロウがいた。そういや、招待状を届けてきたのもフクロウだったな。

 

「ようこそ、いらっしゃいました。これより実技試験の内容を説明します」

 

 実技試験・・・アノスが噛ませ犬のゼペスをボコボコにしたあのイベントね。

 

「実技試験では、闘技場で生徒同士が決闘を行います。五人勝ち抜いた者は魔力測定、適正検査を受けた後に、魔王学院デルゾゲードへの入学を許可されます。敗者は残念ながら、不合格となります」

 

 まぁ、ディケイドの力あるから負ける事は無いだろ。負けそうになったら、オーディンを召還して時を巻き戻したりすれば良い。

 

「あらゆる武器、防具、魔法具の使用を許可します。なにか質問はございますか?」

「特にない」

「では、あなたに始祖の祝福があらんことを」

 

 俺は控え室の奧のドアを開いた。薄暗く、細長い石畳の通路が長く続いている。

 まっすぐ通路を進んでくと、やがて外から漏れている明かりが見えた。

 通路を出れば、そこは高く円形になった壁に囲まれた闘技場である。

 壁よりも更に高い位置は観客席になっており、そこにはちらほらと魔族がいた。

 全員揃いの制服をつけているところを見ると、魔王学院の生徒なんだろうな。

 

「見ない顔だな」

「そうだな。俺もお前の事知らねぇし」

「な、カルネス・ドレアの名を知らぬというのか!?」

「誰だそいつ?」

 

 そんな奴、魔王学院にいたか?

 

「ならばその身に刻ませてやる。このカルネス・ドレアを2度と忘れたりせぬように」

 

 あ、カルネス・ドレアってお前の事だったのね。

 

「安心しろ。お前の事なんざ5分も経てば忘れる。むしろ、5分も覚えている事にありがたく思え」

「どこまで減らず口を………!」

 

 カルネスが俺を殺さんとばかりに睨んでくるが、特に動じたりせずにネオディケイドライバーを取り出す。

 

「武器、防具、魔法具の使用を許可します。勝敗はどちらかの死亡か、ギブアップの宣言によって決します」

 

 上空からのフクロウの声が、闘技場全体に響いた。

 

「それでは、これより実技試験を開始します!」

 

 正直、この試合はビークルライドのカードの性能テストとしか思っていない。

 カルネスは魔法を放ってくるがどれも軌道が直線的なもの。見切ってしまえば当たる事は無い。

 

「貴様、ちょこまか動くな!」

 

 なんかアイツが喚いているが気にせずに、ネオディケイドライバーを腰に当てる。

 ドライバーから特殊フィルムの積層材でできたパラミネートベルトが展開し、俺の腰に自動的に巻かれる。

 装着されたネオディケイドライバーのディヴァインサイドバンドルを引く。中央のバックルが回転し、挿入部分が露出するのでそこにゴウラムのビークルライドカードを挿入する。

 

『VEHICLE RIDE』

 

 ビークルライドは変身しなくても使用できそうだな。

 ディヴァインサイドバンドルを押し戻し、カードの力を解放する。

 

『SOUKOUKI GOURAMU』

「カディル・サキナム・ター」

 

 古代リント語で「お待たせしました」と言ってやってきたゴウラム。

 

「アイツ掴んで場外にポイって出来るか?」

「ディシュフ・ター」

 

 俺も知らないリント語を言うとゴウラムは飛んで行く。もしかして「了解」って意味のリント語なのだろうか?

 ゴウラムは巨大な大顎でカルネスを掴むと闘技場の外へと飛んで行く。

 

「クソッ!離せ!」

 

 カルネスが必死に抵抗するがどうする事も出来ず、闘技場の外へと運ばれてしまった。

 暫くしてゴウラムだけ飛んで帰って来た。

 

「キー・ムー」

 

 リント語で「またね」と言って何処かへ飛び去るゴウラム。

 闘技場は沈黙に包まれた。

 

「えー・・・勝者、フィリウス・マーロウ」

 

 フクロウが困惑気味に判定を下す事で、沈黙を破るが観客は全員ぽかんとしている。

 そりゃそうだ、闘技場に入ったら出入り口塞がれるんだから。今までに相手が場外になった事なんておそらく無いだろう。

 塞がれた出入り口が開くと、俺は控え室へ戻るのだった。




 如何でしたか?ビークルライドのライダーカードは神様が加えたオリジナルのライダーカードです。勿論、ビークルライドだけでなくアタックライドのカードも幾つかオリジナルのを考えております。
 因みに、ゴウラムが言っていた「ディシュフ・ター」ですが、自分で考えた古代リント語であり、意味は劇中でも言っていた通り「了解」という意味です。
 次回ですが、いよいよディケイドに変身します。それでは、また次回お会いしましょう。
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