今回はサブタイ通り魔力測定のシーンです。適正検査も入れようか迷いましたが別々にしました。
後、プロローグを少し弄りました。あんまり大した事ないですが、一応活動報告を出す予定です。出すの明日になるかもしれないけど……
それでは、第4話をどうぞ。
実技試験を無事クリアした俺は、闘技場から大鏡の間へ移動した。
大鏡の間は、姿見よりも大きな鏡がいくつも置いてある部屋だった。中にはすでに多くの魔族たちがいた。
その数、ざっと百名ほどか。恐らく俺と同じく実技試験の合格者たちだろう。その中には見知った顔があった。
「アノス、ミーシャ」
黒髪の青年とプラチナブロンドの少女はこちらを振り向く。
「二人とも試験を突破したみたいだな」
「あの位、雑作も無い」
そりゃそうだ。俺より強いアノスにはあんな試験楽にクリア出来るだろう。相手もあのゼペスだろうし。
「……たまたま……」
たまたまで5回抜きを済ませて良いのかは怪しいが、ミーシャ自身、戦闘はあまり得意じゃないって言ってたしな。
アニメでも、ミーシャは〈
「で、此処に来たは良いが何するんだ?」
「実技試験に合格すれば、入学は決定。残りは魔力測定と適性検査」
魔力測定ってあれか。水晶に翳して数字が出るやつ。
「ということは、ここにいる奴ら全員が同級生になるというわけか」
アノスがざっと視線を巡らす。
俺もアノスと同じように視線を巡らせるが、様子がおかしい事に気づく。誰も俺と目を合わせようとしないのだ。視線が合った瞬間、怯えるように目を背ける者もいる。
「俺、さっきから凄い避けられてるんだけど」
「俺もだな。人見知りする奴が多いのか?」
「……違うと思う……」
「だが、目を合わせようともしないぞ」
「アノスの魔法に怯えてる」
それって〈
「というと?」
「〈
え?〈
それって実技試験じゃなくて1話の最後に使っていたような……もしかして、アニメと原作じゃ違うのか?アニメ勢と言える程詳しい訳じゃないけど原作の方はノータッチだから全く俺の知識使えねぇじゃん。
「けど、なんで俺まで避けられてるんだ?」
俺の知識問題はひとまず置いておくとして、俺まで避けられている理由は気になる。
「フィリウスのあの姿に怯えてる」
「あのピンク姿か」
「ディケイドの事か?それとアノス、ピンクじゃなくてマゼンタだ」
「とはいえ、ピンクもマゼンタも違いは殆ど無いであろう」
「あるわ。ピンクはイエローが混じってるが、俺のはマゼンタ100%だ」
ディケイドで学んだ事それはピンクとマゼンタは全然違う事だ。そう、全然違う。大事なので2回言わせて貰ったぞ。
「けど、そこまで怯えるものなのか?」
「姿は変わるし魔法を食らっても無傷だから」
「あの姿は防御力高いからな。それとミーシャ。なんでアノスが〈
「合格者は試験の様子が見られる」
そう口にして、ミーシャは目の前の大鏡を指さす。
ミーシャの話ではこの部屋の大鏡にはデルゾゲードのあらゆる場所を映す遠見の魔法がかけられており、ミーシャは遠見の大鏡を通して、俺とアノスの実技試験の様子を見ていたとの事だった。
つまり俺も早く実技試験を終えればアノスの実技試験の様子を見れたという事か。アノスの3秒ルール見たかったな。
「しかし、〈
と、アノスが言うがミーシャは無表情でじーっとアノスの顔を見つめている。
「……ひどいか?」
ミーシャはこくりと頷く。
「ちなみに聞いておくが、どのぐらいひどい?」
ミーシャは表情を変えずにじっと考える。
「……鬼畜外道魔法……」
俺もアノスに何か言ってやりたいがクロノス召喚したりしてたから何も言えない。
「ははっ。またまた。〈
アノスから爽やかな声が出た。
「…………」
ミーシャはまたじっくりと考え、小さな声で言った。
「撤回する」
「そうだろそうだろ」
「魔法じゃなくて、アノスが鬼畜外道」
「あんまり人の事言えた口じゃないが、アノスには血も涙もないんだな」
「今のはほんの冗談だ」
俺とミーシャの言葉にアノスは即行で訂正した。
「よかった」
俺からすれば冗談のようには聞こえないが、俺も人の事言えた口じゃないので黙っておこう。
「でも、ミーシャとフィリウスは怯えないんだな」
「怖いものはない」
「俺は実際に見た訳じゃないしな」
「ミーシャは見かけによらず、度胸があるんだな」
「普通」
と、楽しく3人で会話しているとフクロウが飛んできた。
「只今より、魔力測定を行います。魔力水晶の前にお並びください。測定後は隣の部屋に移動し、適性検査を行います」
いよいよ、魔力測定が始まるようだ。
「魔力水晶って何処にあるんだ?」
「こっち」
ミーシャが歩き出したので、俺とアノスはその後についていった。
他の受験者たちも場所を知っているようで、しばらくして数本の列が形成され始めた。どうやら、魔力水晶はいくつもあり、各箇所で測定が行われているようだ。
その様子を見物してみる。魔力水晶は紫色の巨大なクリスタルで、大鏡とセットになっていた。クリスタルに触れると魔力を検知し、その結果が大鏡に映し出されるようだ。
「126」
「218」
「98」
「145」
大鏡の前にいるフクロウが数字を口にしている。
魔力測定は数秒で結果が出るので列がサクサク進み、ミーシャの番になった。
「がんばれ」
「……結果は同じ……」
確かに頑張ったところで魔力が増減するわけでもないか。
「まあ、でも、がんばれ」
ミーシャは無表情で俺達をじっと見る。
「……ん……」
そう返事をして、彼女は魔力水晶に触れた。
数秒後、大鏡に結果が表示される。
「100246」
ミーシャの出す数字は知っていたとはいえ、他の人達が3桁台の中10万越えはやっぱり凄い。
ミーシャの次は俺、その次はアノスだ。
俺は魔力水晶に触れる。
「500000」
結果は50万。本当にある程度の魔法の才能なのか分からないが、神様ありがとう。
「2人とも凄いな」
「……アノスは、もっとすごい……?」
「ああ」
アノスはそう口にして、魔力水晶に触れた。
「0」
フクロウが言うのと同時、バシュンッと音を立てて魔力水晶が粉々に砕け散った。
「計測は終了しました。適性検査にお進みください」
「そう言われても、0はありえないと思うぞ……」
アノスはフクロウに反論する。
「計測は終了しました。適性検査にお進みください」
「さっきの言葉と同じだな……」
「使い魔は命令に従うだけ」
ミーシャがそう言った。
「まあ、そうみたいだな」
じーっとミーシャがアノスの顔を見つめる。
「どうした?」
「……初めて見た……」
「なにがだ?」
「魔力が強すぎて魔力水晶が壊れるところ」
魔力測定を待っている間に魔眼で魔力水晶の構造を解析したのだが、触れた者の魔力に反応し水晶を肥大化しているようだ。
つまり、水晶の体積がどれだけ増えたかを計測して、それを数値に変換しているというわけである。
アノスが計測して0だったのも、魔力が強すぎて、魔力水晶の限界を超え、体積を増やすどころか、激しい魔法反応により粉々に砕け散ってしまったという訳だ。
「0じゃなくて、測定不能ってことにしておいてくれればいいのにな」
「無理」
「なんでだ?」
「魔力水晶は壊れない」
「壊れたぞ」
一瞬口を閉ざし、ミーシャは淡々と言った。
「アノスは規格外」
「でも、ミーシャにはわかったわけだろ?」
「魔眼は得意。他の人には無理」
「フィリウスは気づかなかったのか?」
「あー……一応、俺も分かった」
自慢しているように聞こえるかもしれないから言おうどうか迷っていたが、正直に言う事にした。
「訂正する。私とフィリウス以外には無理」
律儀にミーシャが訂正してくれた。
「まあ、ミーシャとフィリウスが分かってくれたから良いことにするか」
「そう?」
「そうなのか?」
「あぁ。ありがとな」
「「どういたしまして」」
俺とミーシャは同時にそう返すのだった。
如何でしたか?
主人公の魔力測定の結果が50万となりましたが、ディケイドが昭和含め20作品目、平成のみだと10作品目、ディケイド含め20人のライダーにカメンライドするので(20+10+20)×1万で50万となりました。500万だとミーシャと差があり過ぎるので。
それでは次回もお楽しみに。