元社長で今高校生だけどなんか質問ある?   作:あーやん

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皆さん休日をいかがおすごしですか?
こちらはゴールデンウィークはお客さんが多くてオールウェイズマラソンです。
さてさて、死んだ社長の運命はいかに!?


グラファイト悲しみの雨?

 

 

 

そこは暗くて、あたたかくて、天国だった。

 

 

 

なんてことは無く、気付いたら父だとか、母だとか言われる関係にあたるモノタチに蹴られていた。アメイジング。

 

「お前はさぁ…なんで!なんで!くそっ!俺は悪くねぇ!あぁあああ……くそが…なんで!あは、あははははぅうううぁ!!!」

 

ヤクをキメてハッピーになっちまって気持ち悪く笑った顔から液という液を漏らしながら俺のちっせぇ身体をガスガス蹴ってくるのが父。

 

「私は悪くないのよ!あの女が!あの女が私をはめたのよ!そぅよ!私は悲劇のヒロインなの!うふふ、いつかキラキラした魔法で元の世界にもどって女王になってふふ、ふふふふふ。」

 

こりゃまたヤクをキメてハッピーラッキーお花畑に全身だくだくに浸しまくったせいかクレヨンで永遠と画用紙に絵とも言えないようなのを描いてる女が母

 

「うごぉァッ”…ぐぅぅ、うぇげぇ!?はっはっがぁ!」

 

潰れたカエルみたいな声をだしながらほっそいどう考えても栄養がたりていない身体をほっぽり出してやりたい放題されてるのが息子、俺。

 

父さんは容赦無く蹴ってくるし、母さんは時折思い出したように俺の足にクレヨンをぶっさしてくる。

いくらクレヨンと言おうとも、骨だらけの身体にゴンゴンやられちゃぁ痛くてしょうがないと言うものである。

 

唯一の救いは、こんな二人にやられまくってイかれちまったのか、痛みを感じなくなったことだろうか。

嫌な救いだ。しかも、痛みが無くても蹴られてるって衝撃はあるし、内臓は押されて吐き気は来るし、これは俺にあんまり意味はない気がする。

だけど、蹴られて何も感じないなんて、人からどんどん離れていく気がしてくるし、別にいいような気もする。つまりどうでもいいってこと。

 

これでも、昔は父さんも、母さんも優しくて、どこにでもある普通の、むしろもっと幸せで満ち溢れていた家族だった。

だけど、白騎士事件とかいうよくわからんモビルスーツみたいのが勝手に動いたミサイルとかを撃ち落としてから地獄よこんにちは!

 

よくわからんモビルスーツ、つまりISとやらが救ってくれたのは多いに助かったのだが、そいつの戦闘力が余りにも高すぎた。

ISとやらを作った人は宇宙用のにしたかったらしいんだが、コア、とやらをその作った博士から貰ったそこら中の国はこぞって兵器として開発。

 

おまけにそのISが女性にしか扱えないっていう欠陥品なもんだから、自分達は特別なんだって考えちまった頭の悪い女性達が増えて女尊男卑とやらが流行。当時ISの最先端ファッションリーダーしてた日本は流行に乗りまくりビバ!女尊男卑な世の中になり、コツコツ働いていた父さんは男だからという理由でリストラ。

 

母さんはそんな父さんを支えるために仕事をしだしたけど、それを父さんは母さんに仕事を取られたと考え始めちゃったりして、母さんに暴力をふるいだした。

 

愛している夫から行われる暴力に耐えきれずやっほー精神崩壊。実は母さんの事を暴力を振るいながらも愛していた父さんはそれを見てまたまた狂いだし、今度はイケナイ☆薬にも手を出し、それにつられて母さんもハッピー仲間になったわけである。

 

そして取り残された俺はといえば、ハッピーなお二人のハッピーな行為の犠牲者ってわけだ。笑える話だよ。

 

新しい人生って、こんなもんなのかな。

こうやって大人になんのか俺は?それともこのまま蹴られまくって俺も狂って死ぬのか?それともそのまえに二人を殺すか?

 

ふ、ふふ、そんなの出来るわけないのに。俺がこの二人を殺すなんて、できない。

 

俺は、優しくて、厳しくて、愛してくれていた二人を殺すなんてできない。どうせ、骨だらけでいつもどこかは骨折してる俺なんて、虫も殺せないけど。

 

なんて、救われない。みんな死ぬのか。俺たち家族はみんな、死ぬのか?愛してたのに、愛してるのに。殺して、殺されて、狂って、狂わされて、死ぬのだろうか。

悲劇もいいところだ。前の辛かった人生がとんでもなく幸せな、夢の向こうの童話のようだ。

 

いや、きっと夢だったんだろう。辛い、悲しい生活から抜け出したくて、父さんと母さんから暴力を受けているのは自分じゃないって、思いたかったんだろう。

達観した自分を作って、上の方から二人を見下ろして。

でも、許してくれるよな?だって、じゃないと俺はどうすればいいんだ。愛してるひとたちから受ける狂気を、むき出しの刃のまま真正面から刺されるなんて無理だ。

 

それこそ、気が狂う。まぁ、もうとっくに気なんで狂っていたんだろうけど。

 

だけど、夢じゃないなら、童話じゃないなら、あいつらは元気だろうか。幸せだといいけど、妬ましいと思っている自分がいる。はは、もう限界なんだろうか。妬ましいだなんて、恨めしいだなんて、おもっていいわけないのに。

あいつらが俺とかわればいいだなんて、同じ目に合えばいいだなんて、この俺が思うなんて悪い冗談だ。

 

 

早く、早く早く早く早く早く早く早く早く終わりよ来い。

人生の終わりよ来い。

俺はここだよ。

 

早くおいで。俺がこの気持ちに疑問を抱かなくなる前に。

 

早く俺を殺してくれ

 

 

 

 

 

 

 




鬱ってやつですねコワーイ!!!
次回、社長の運命やいかに!?
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