1週間に1.2話投稿のペースで行こうと思ってます。
所々文が変だったりしますが、これが初投稿なので勘弁してやってください。
今回から男→騎士にします!
騎士の装備は狼騎士1式です!カッコイイからね!
青年に勧められたとおりにアクセル酒場に入ってみると中は賑わっていた。
女を口説く者もいれば食事をする者も居る。
または仲間と酒を飲み交わす者達も──。
【仲間】。孤独な永遠の旅をしてきた騎士にとってそれは天よりも遥かに縁遠いものだ。
憧れないのか。と言われれば多少は憧れたかもしれない。だが、騎士は不死人。死を重ね、死を見続けてきた者は次第と人間らしさを忘れる。
故に彼は仲間を作らなかった。
否──。人間味を忘れたからこそ仲間抜きでもあの過酷な世界で使命を遂行出来たのだろう。
何度も、何度も、何度も─。
そんな感慨に耽けっていると不意に、
「おい兄ちゃん、あんた新入りかい?」
強面の男に声を掛けられた。その男からは殺気こそ感じないがどこか身構えさせられる威圧感があった。
「そうだが。」
そう騎士が答えると
「クックック、やはりそうか。ライセンスの登録ならあそこのカウンターで出来るぜ…。登録しておいてまず、損は無い。」
(ふむ。ライセンス…か。なにかの許可証の様なものだろうか。)
「貴公、気遣い感謝する。」
「クックック。いいんだ、気にするな。新人は皆で育てるもんだ。それよりもあんた。他の奴らとは違う雰囲気があるな。さながら不死鳥の様だ」
(っ!?この男、まさか私が不死人であると感ずいているのか?)騎士は多少だが動揺した。不死は迫害されるものであるからである。
不死人であることをばらして欲しくなければ──。なんて言われたらたまったものではない。
「あいつまーた言ってるよ。」
「大抵の新人はあいつの適当な言葉に載せられちゃうんだよなw」
騎士と強面男の会話を遠くから聞いていた男二人はそんな話をしながらエールをグイッと煽った。
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強面男の事は後で処理するとして、男が言っていた冒険者ライセンスを取得しておいた方が良いということは本当らしい。
取り敢えずカウンターにいる女性に話だけでも聞くことにした。
「貴台、突然済まない。ライセンス?というものについて聞きたいのだが。」
「え、、。あっはい!ライセンスについてですね?ライセンスはギルドから出される依頼を受注するのに必要ないわゆる許可証のようなものです! 身分証明書の役割もするので冒険者と活動するためには必ず必要なものですね!」
(ふむ、許可証……か。それに依頼とは?)
「ライセンスの取得には登録料が必要になります!」
(登録料、、か。)
話を聞く限り冒険者をしなくてもライセンスは取得しておいた方が良いらしい。しかし騎士は生憎この地の通貨など持っていない。
何かしら売るしかなさそうだ。はて、なにかちょうどいいものは…。あった。
「済まない。この地に来たばかりでな。取得したいのだが金がないのだ。この貨幣は使えるだろうか?」
そう言って騎士は【錆び付いた金貨】を手渡した。先程の青年の反応から察するにここでも多少は価値があるものなのだろう。
「…。これは、、金貨?ですかね?見たことない紋章です…。換金できるかどうか聞いてきますね!」
そう言って女性は裏手へ走っていった。
しばらくして……。
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「はい!無事換金出来ましたよ!ギルド長でさえ見たことの無い紋章の金貨でしたが、混ぜ物一切無しの純金性だったので登録料を引いてもかなり手元に残ると思いますよ!」
とことこと戻ってきた女性はそう述べた。
「それでは。早速登録の方に移ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、よろしく頼む」
「はい!ではまず、このカードに触れてください。このカードに触れるとその人物のステータス…いわば、能力や適正が分かります!能力値や適正からジョブを選んでもらうことになっています!」
説明されたとおり、騎士はカードに触れた。
「はい、ありがとうございます。……え?ネームプレートの欄が読めなくなってますね。こんなことありえないんですが、、、その他には、、ッ?!筋力、生命力、魔力、それに器用度も俊敏性も全て平均の倍…いや倍以上あります。。勇者にも匹敵する…いや超える能力値ですよ?!」
周りから騒音が消える。深淵にも似た嫌な沈黙だ。
「これだけの能力なら最初から上位職につけますよ!クルセイダーだって、ソードマスターだって何にでもなれ「騎士で頼む」」
「………へ?」
「もう一度言う。騎士で頼む。」
「えっ!でも上位職に就いたほうがこの先とても楽ですよ?他の冒険者の方々だって喉から手が出るほど欲しい職業ですよ?それでも中位職の騎士で良いのですね?」
「ああ、騎士で頼む。。。」
「分かりました…。騎士で登録しておきます。ホントに後悔してないんですね?では、後日金貨のお金を登録料分を引いてお渡ししますのでまた足を運んでください。」
女性はすこし残念そうにした。
周りの嫌な沈黙を背に受けながら騎士はギルドを後にした。
騎士が頑なに騎士でありたいと思ったのは自らが受けた使命を今でも果たしたい。そう思っているからです!