海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

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今回書くのに長かったぁー都合のいいところまで書くだけでかなりかかった。


違う世界でお買い物

バルクホルンに頼まれた部屋の掃除をするために晴風乗員がバルクホルンの部屋の前までやってきた。手には箒や雑巾ゴミ箱を持って部屋へ入る覚悟をする

 

 

「うーんなんか想像できませんね、あのハルトマンさんが片づけられない人とは」

納沙幸子がハルトマンを思い出しながら語る 彼女の知ってるハルトマンはカールスラントのトップエースということ そんな人が片づけられないだらしない人とは信じられなかった

 

「ワシもじゃ、じゃが覚悟しておけと言うくらいじゃよほど汚いのじゃろう」

 

「あぁ、多分姉さんと同じ仕事はしっかりやるが家ではズボラな人なんだろう」

ましろが一番上の姉を思い出す、真霜も家ではかなりズボラでましろが中学の時は嫁の貰い手がいるのか心配になるほどだった。

 

「それじゃあ皆、開けるよ」

明乃が意をけしてバルクホルンの部屋を開ける、そこで目にした光景はというと片方は綺麗に片づけられた規律正しい部屋という言葉が似合う空間。もう片方はベットや床に脱ぎ捨てられた衣服、本、空き瓶、ごみの数々、それが中央に置いてある柵を境に散らばっていた。間違いなくこっちがハルトマンの寝ている場所だ。全員が確信した

 

 

        『汚っ!!』

 

 

「あはは・・・これは予想以上ですね」

 

「軍人でこの部屋はどうなんじゃ」

 

「これ姉さんの100倍ひどいぞ」

 

「これ、終わるの」

 

「やるしか・・・ない」

 

「ひぃぃ、なんかカビとか生えてるよぉぉ」

 

「うわぁぁ・・・これは疲れちゃいそうだね」

明乃が自身の思ったことを言うと早速掃除をするため役割を決める。

これは流石に効率よくやらないと終わらない、明乃はチーム分けをする

 

「じゃあまず私達艦橋組で散らばってるゴミを集中的に片づけて、艦橋組以外の航海科砲雷科で燃えないゴミとか集めて、機関科は大変だけど集まったゴミを捨てに行ってもらっていいかな、主計科はまだ使える物とか本とかハルトマンさんの私物みたいのがあったら一端廊下にでも置いて分けておいて、ある程度物が無くなったらみんなで床とか拭こうか」

 

      『りょーかーい』

 

艦長の指示でクラス全員が動き始める。岬も自ら優先してやっていくがゴミが多すぎて足の踏み場がない・・・

 

「汚いぞな、もっとしっかりしてほしいぞな」

 

「うわ、ベットのシーツ汚っ、これは洗濯だね、落ちるかなぁ」

実家がクリーニング屋の山下秀子がシーツの汚れが落ちるか不安になる

 

「空き瓶、多っ」

 

「これ、結構重いんだけど」

 

「グチグチ言ってんじゃねぇ、さっさと捨てに行くぞ」

 

機関科の面子がゴミを捨てに行くと主計科が私物らしきものを分けていく、その中にあった本をみた美甘はその本を鏑木美波に見せる

 

「美波さんこれってもしかして医学書?」

美甘が渡した本には人体を流れる血管の絵らしきものが描かれていた。

 

「あぁ医学書だな、見た限り外科医志望がみる医学書のようだが」

 

 

「外科医志望って美波さんこの本読めるの?」

 

「あぁ、海外の論文を早く読みたかったから英語はもとより何か国かは読めるぞ、まぁ分からない単語を調べていくうちにわかるようになっただけだから喋れるかは分からないが」

 

「ちなみにどんな言葉を?」

 

「英語、中国語、ロシア語、ドイツ語 ポルトガル語、イタリア語あたりだ、6歳のとき読みたい論文があってベトナム語も調べたがそれっきりだからベトナム語はあんまり自身がない」

 

「いや、十分十分、っていうか6歳で論文読む子普通いないから、よくて漫画だから」

 

「「やっぱり美波さんって凄いねぇ」」

 

「ほらそこ、喋ってないで手を動かす」

等松の指示で美甘達は再び手を動かす、一時間後やっと床全体が見えた。

今度は全員で床の汚れを落とし始めるが・・・

 

 

「だぁぁぁ、全然落ちないぃぃ」

 

「ういぃぃー」

 

「腕が痛いよぉぉ」

 

これがまた酷かった。随分と放置されたのであろうこびりついた汚れは何度こすっても落ちやしない、結局濡れた雑巾だけでは無理なのでわざわざ晴風までいってもといた世界のよく落ちる洗剤を持ってきて使うことになった。それでも落とすのに時間がかかり、床が元の綺麗な姿になるのに一時間と洗剤容器二つが空になった。

その後は分けておいた私物を元の位置に戻し、軽く箒で掃いて掃除は終了した

30人以上でやったのに三時間近くかかってしまった。

クラス全員が一息つくと同時に部屋にバルクホルンとハルトマンがやってきた。

片づけられた部屋を見たバルクホルンは歓喜の声をこぼす

 

 

 

「あのゴミ溜めがこんなにきれいに、私が作ったジークフリード線より先がきれいだ」

 

「ジークフリード線ってあれバルクホルンさんが作ったんだ」

 

「部屋にバリケード作る人初めて見たっす」

 

媛萌と百々がバルクホルンを見る、その視線に気づいたバルクホルンが報酬を支払うのだが・・・

 

「わざわざ済まないなコイツのところの掃除をさせてしまって、ハルトマン」

 

「なに、トゥルーデ?」

バルクホルンがハルトマンを呼ぶと、いきなりハルトマンの頭を殴る、ハルトマンが頭を抱えているとバルクホルンはハルトマンの服のポケットから紙の束を取りだした。

 

 

「取りあえずコイツの今月の給料だ、30人以上で分けると少ないがブリタニアに行ったときに多少は食べ歩きは出来るくらいの金額はあるはずだ」

 

「いやいや、それハルトマンさんの給料じゃん」

芽依がすぐに突っ込む、他の人も似たような感じだった。

 

「コイツのせいだから天罰とでも思わせる、ハルトマンこれに懲りたら少しは掃除をしろ」

 

「トゥルーデの悪魔ぁぁ」

 

「バルクホルンさんやっぱり受け取れませんってこんな大金」

 

「っていうか給料スゴっ、札束じゃんウィッチってこんな給料高いの」

明乃が受け取れないと言うと同時に砲術員の小笠原光がバルクホルンがさらっと渡した金額に驚く、テレビでみる賞金100万円より厚みがある

日本と為替が違うため確実とは言えないが公務員の給料の倍くらいはありそうな気がした。

 

「まぁウィッチはいつ死んでもおかしくないからな金には困らせないようしてるのさ」

 

「すいません、余計もらいづらいです」

ましろが申し訳なくハルトマンを見る、命がけで戦って得た給料をもらうことはできなかった。むしろいきなり殴られたハルトマンに申し訳無くなってきた。

 

 

「心配するな、こいつは部屋は汚いが浪費癖はそこまで悪くないから貯蓄は十分にある、それに今渡した給料は半月分だ、半月後にまた支払われる」

 

        『半月!』

 

半月分という言葉にクラス全員が驚いた。まさかあれで半月分とはと

 

「えっ、じゃあ月給さっきの倍?ネウロイ見つけて撃ちまくって倒して・・・ブルマーより給料よくね、タマ・・・ウィッチってよくね」

 

「いい・・・」

 

「そこ、金に釣られて心動くな」

ましろが金に釣られてこの世界に骨を埋めようとする二人を叱る

 

「まぁ、そういうことだ、その金はお前たちが好きに使え、そうだなせっかくだから街に行ってみるか。さっき宮藤達が買いたいものがあると言っていたからちょうどいいだろ、数人なら連れていけると思うぞ」

 

 

           『買い物』

 

その言葉にクラスの皆が喜ぶ、違う世界とはいえヨーロッパの町で買い物、心が躍らないわけがなかった。

 

「買い物だって、どうする」

 

「そりゃあ行きたいに決まってるでしょ、あっでもブリタニアで使いまくるのも・・・」

 

「確かにねぇ、迷うよねェ」

 

「あぁーあたしはパスだな、午後はシャーリーの姉御に教えてもらいたいことがあるし」

 

「私もー、ルッキーニちゃんとおしゃべりしたい」

 

どうやら機関科は今回の買い物は見送るようだ。

他の部署も同様かと思われたが・・・

 

「私は行きたいかな、こっちにある変わった食材とかあったら使ってみたいし」

伊良子美甘がそういうと続いて二人が名乗りを上げた。ヒメとモモだ

 

「私も行きたいっす、ちょっと多門丸と五十六の遊び道具や服の生地とか欲しいっす」

 

「モモがいくなら私もー」

 

「それじゃあ買い物行きたい人は三人でいい?」

 

「あっ、じゃあ艦長も来てよ」

 

「私も?」

 

「うん、だって艦長がいればなにかいいこと起きそうだし」

 

「そうだね、トイレットペーパーの時もくじ引きで確保したもんね」

 

「纏める人がいるのも重要か・・・艦長お願いできますか」

 

「シロちゃんがいいならいいよ、わかった私も行くよ」

 

買い物に向かうのは明乃 美甘 媛萌 百々 の四人になった。

買い物に向かう人員が決まったところで頭を押さえていたハルトマンが起き上がる

 

「じゃあ部屋の掃除のお礼に私がトラックを運転するよ、お昼食べて40分後でいい?」

 

「わかりました、じゃあお昼食べた40分後に」

明乃はハルトマンに買い物に向かう時間の待ち合わせを話し合う

 

その隣でバルクホルンが野間マチコに歩みよる

 

「ところで野間、午後時間開いているか」

 

「特に予定はありませんが」

 

「そうか、なら射撃訓練してみないか実弾で的を撃つ単純なものだが」

 

「実弾!!ハイっハイっ、バルクホルンさん私もやりたい」

 

「うぃ!」

 

「私も撃ちたい、連射とかしたい」

 

「私もバキュンと撃ちたい」

 

「あなた達遠慮ないわね・・・私もやりたい派だけど・・・」

 

芽依と志摩の言葉に続き砲雷科の光 順子 美千留が続く

 

「西崎と立石はわかるがお前たちもか、意外だな銃に興味があるのか」

 

「興味っていうよりストレス発散?」

 

「撃つとスカッとするよね」

 

「私も似たようなものかな、それに元いた世界じゃブルーマーメイドになっても特殊な部署でもない限り実弾の銃を撃つ機会なんてないだろうし」

 

「そういう事か、別に構わないぞ野間はどうだ」

 

「私も大丈夫です」

 

「それは良かった。お前には実弾の反動とかを経験させておきたかったからな、それじゃあハルトマン達と同じ40分後に」

 

バルクホルンも待ち合わせの約束を済ませるとちょうど昼時になったためそれぞれ昼食に向かう、昼食を済ますと明乃 美甘 媛萌 百々 がハルトマンと宮藤 服部と一緒に

トラックに乗り込む、ハルトマンと服部は車内に、宮藤は明乃達と一緒にトラックの荷台に乗り込む。元の世界じゃ法律に触れてできないからある意味新鮮な気がする。

そこで明乃は荷台に積まれているある物に気付いた

 

「ストライカーユニットも持っていくんですか」

そうストライカーユニットが積まれているのだ。二つ・・・

 

「うん、出かけた先でネウロイに遭遇するかもしれないからね、本当はハルトマンさんのも持っていくはずだったんだけどパーツの定期メンテと重なちゃったから、今日は私と静夏ちゃんのユニットだね」

 

「出かけるときも大変なんだね」

 

「慣れるとそうでもないよ、明乃ちゃん達はどんなもの買うの?」

 

「美甘ちゃんはこっちの珍しい食材を見てみたくて、モモちゃん達は服の生地を探したいんだったよね」

 

「そうっす、艦長はどうします」

 

「うーんどうしようかな芳佳ちゃんはどうするの」

 

「私もモモちゃんと似ているかなリーネちゃんから裁縫に使う針とか頼まれているし、あとは日用品を少し買うくらいだから私もモモちゃんの買い物に付き添うよ」

 

「本当っすか、ありがとうっす」

 

百々が宮藤にお礼をいうと同時に話を聞いていたハルトマンが話に入ってきた。

 

「それじゃあ美甘の買い物には私が付き添うよ、服部は宮藤と一緒に行きなよそっちの方が人数多いし」

 

「了解しました」

 

「じゃあ私は街に着いたら考えるよ、留守番の皆になにか買えればいいんだけど、なにがあるか分からないから」

 

「そう、それじゃあ行こうか」

 

「「「「はーい」」」」

 

明乃達を乗せたトラックは街へと向かい走り出した。

それと同時刻晴風副長宗谷ましろはミーナ中佐のもとへ訪れていた。

 

「失礼します、ミーナ中佐少しいいですか」

 

「あら、ましろさんどうしたの?」

 

「実は今までに確認されているネウロイの特徴とか姿がわかるような資料があれば貸してほしいのですが・・・」

 

「別に構わないけどどうして」

 

「ネウロイによって行動パターンやスピードが違ったので少しでも把握しておきたくて、晴風がブリタニアに向かう途中で遭遇したときに少しでも対応出来るようにしたいので」

 

「あら、勉強熱心ねそれじゃあ私が直接教えてあげるわ、資料で見るより直接戦った私達の方が詳しく教えられるしね」

 

「いいんですか、ミーナ中佐も仕事が・・・」

 

「ふふっ、もうあらかた終わっているわ、今見てたのは各地の基地から上がってきた報告書よ、別にサインとかする必要がないからまた時間があいた時にでも見ればいいわ」

 

 

「そうですか、早速お願いしても」

 

「えぇ、じゃあまずは小型から説明しましょうか、小型タイプでも陸戦型と飛行型で行動パターンが結構違うのよ、まず陸戦型は・・・」

ミーナは自分の知りえるネウロイの特徴をましろに教える。

ましろはそれを聞きながらどういった対処がいいか自分なりに考えそれをミーナに聞いてもらう、ミーナはそれに問題があればそれを直す。

それが一通り終わると今度はミーナがましろにウィッチの編隊の組み方や戦術、武装、挙句の果てには政治工作の仕方まで教えていた。

 

 

「ミーナ中佐ありがとうございます、なんか関係ない政治工作とか教えて貰って・・・というか政治工作なんかしたことあるんですか」

 

「まぁ何度かね、軍の上層部には理不尽な命令とか出す人や人員を回してくれない人もいたから、まぁ今ではほとんどないけど・・・そう言った人の不正を暴いたりして更迭したり交渉したりでこっちの要求を通すの」

 

 

「ミーナ中佐・・・その歳でそんなことできる人私達がいた世界にいませんよ多分」

 

「あら、そう私も部隊の運営をやってるうちに勝手にできるようになっただけなんだけど」

 

「普通は無理だと思いますよ・・・」

 

「ふふっ、慣れよ慣れ、ちょっとお茶にでもしましょうか」

 

「はぁ・・・」

ミーナとましろはそのままお茶を楽しむ、その頃バルクホルン達は射撃訓練場で野間達に指導を行っていた。 バンっという音と共に標的の的が破壊される、その後には連射された銃弾が次々に的を破壊していく

 

ババババッ ババババッ

 

銃撃が終わるとそこには破壊された的が残る

 

「きゃあぁぁぁマッチィィ撃ち終わった後の表情最高ぉぉ」

 

「あぁ、やっぱり実弾だと感覚が全然違うな、慣れるのに時間がかかった」

 

 

「いや、凄いじゃないか初めての機関銃で10分たらずで片手撃ちができるなんて」

バルクホルンが野間の技量に驚愕する。バルクホルンの予想では早くても1時間は掛かる物と思っていた。それに一緒にやることになった芽依や志摩も予想以上だった。

 

 

「ヒーハー」

   バンッ

タマの放った銃弾が的の中央を打ち抜く、ちなみにこれで20枚目

タマの使っているのはリーネと同じ対装甲ライフルである

そしてその隣では芽依が機関銃を撃ちまくっていた。

 

バババババッ バババババッ

 

「うーん気持ちいい、でもやっぱりあれが撃ちたいかなぁ」

芽依は機関銃を撃ち終わったあと他の砲雷科の子の様子をみる

芽依の撃ち終わった跡をみるとタマ同様的が破壊されていた

機関銃のため中央から少しずれているがほとんどの弾が中央から3センチ以内に命中していた。芽依が撃ち込んでいた場所には機関銃のほかに対装甲ライフルもあった。芽依は機関銃のほかに対装甲ライフルも撃っていた。無論全弾中央命中

 

 

他の砲雷科三人はタマやメイのような超人的な命中率ではないが決して悪くない命中率だった。三人とも砲雷科の実技で機関銃を撃ったことはあったが艦の機関銃は固定されているのに対して今三人が撃っている銃は自身で持っている。反動がくる中三人の命中率は85%を超えていた。

 

 

「お前らのクラス優秀すぎないか、軍の兵学校の生徒より射撃能力あるぞ」

 

「いや、晴風クラスは実技は良くても筆記は低いのが多いからどちらかといえば落ちこぼれのクラスなんだが・・・」

 

「本当か、あれでかあの三人でも曹長クラスの射撃の腕だぞ、西崎と立石に至っては最低でも少尉くらいの腕だぞ、射撃だけがすべてではないがそれでもかなり優秀だぞ」

 

 

バルクホルンが砲雷科の射撃能力の高さに驚愕しているとエイラとサーニャがやってきた。

どうやら訓練場で鳴っている発砲音が多かったから様子を見に来たようだ。

 

 

 

「なにしてるんだ、こんなに大勢で」

 

「射撃訓練?野間さんやメイちゃんはわかるけど光ちゃん達も」

サーニャはなぜ光達が一緒に射撃訓練をしてるのか分からなかった。

ウィッチに覚醒した面子ならわかるもしもに備えてという意味で・・・

ウィッチじゃない彼女達がやっていることが分からなかった。

 

「あぁ最初は野間を誘ったんだが他の奴らもやりたいと言ってきてなそのまま教えていた」

 

「そうなのか、撃つだけなのによくやりたがるな」

 

「あいつらいわく元いた世界だと撃てる機会がないからやりたいだそうだ」

 

「晴風は変わった子が多いねエイラ」

 

「そうだなぁ」

エイラとサーニャが何気ない会話をしてるとサーニャに気付いた芽依が話しかけてきた

 

「あっ、サーニャちゃんちょうど良かった。サーニャちゃんの使ってた武器の撃ち方教えて」

 

「フリーガーハマーの?」

 

「フリーガーハマーっていうんだ、いやー最初見たときにビビッときたんだよね、私水雷長だから魚雷の発射指示出すんだけどネウロイ空飛んでいるから撃てなかったんだよねぇ元いた世界でもここぞっという時に限ってタイミング合わなかったりでストレスが溜まっていたんだよね私はバンバン魚雷撃って沈めたいんだけどなかなかねぇ、フリーガーハマーなら私にぴったりだと思うんだよねぇ、こうババンと撃ってズドーンってな感じで」

 

「怖っ、どんだけ魚雷撃ちたかったんだよ」

 

 

「フリーガーハマーか、西崎に試すのは悪くないな、サーニャ頼めるか」

 

「構いませんけどいいんですか」

 

「あぁ西崎の射撃センスはかなりのものだ。初めてなのに少尉クラスの腕前はある」

 

「わかりました。じゃあ格納庫からフリーガーハマーを取ってきますね」

 

「あっ、サーニャ私も手伝うぞ」

 

「じゃああたしも行く、早く行こうサーニャちゃん、エイラさん」

 

「まるでお菓子を買ってもらう子供だな、お前」

エイラがはしゃぐ芽依を見てそうこぼす 三人は格納庫へ足を運ぶ

そのころ納沙幸子と知床鈴、鏑木美波はリーネとペリーヌと一緒にお茶をしていた。

 

 

「平和っていいね」

知床鈴が言葉をこぼす怖いことが大の苦手な彼女にとってはこの時間はとても素敵な時間だった。

 

「そうですねぇ、そういえばミーちゃん見かけませんね」

 

「ミーちゃんってインゲノールさんのこと」

幸子の疑問にリーネが答える

 

「彼女なら黒木さんとシャーリーさんのところに向かったよ」

 

「黒木さんのところっていうと機関科と一緒ですかぁなんか珍しい組み合わせですね」

 

「確かに・・・ユニットに興味がわいたのか、あむ・・」

鏑木美波がお菓子を頬張る、その時お菓子に入っていた生クリームが頬っぺたに付く

それをペリーヌが自身のハンカチでふき取る

 

「クリームがついていますわよ、美波さん」

 

「うっうむ済まない気が付かなかった。」

 

「こうしてみるとなんか親子みたいですねぇ」

幸子の言葉にペリーヌが答える

 

「誰がですか、こんな事当然ですわ」

 

「ふふっ、ペリーヌさんはガリアで子供たちの世話をしてたりもしてたから慣れてるんだよココちゃん」

 

「えっ、ペリーヌさんお子さんがいるんですか」

 

「勘違いしてるようですが私のじゃありませんよ、ネウロイとの闘いで親を失った子供達ですからね」

 

「ペリーヌさんって凄いですね、まだ私達と近い歳なのに、子供の面倒まで見るなんて」

知床鈴がペリーヌの凄さに驚く、自分じゃ孤児の世話なんてできる気がしない逆に孤児にいじられるビジョンが浮かぶ

 

「貴族として当然ですわ、そういえばそろそろあちらも街に着くころですね」

ペリーヌが明乃達がそろそろ街に着くだろうと察する

街に向かった明乃達は今、二手に分かれるところだった。

 

 

「それじゃあここで私と美甘は降りるよ、服部運転よろしく」

 

「了解しました。では90分後ここで」

 

「はいよー、じゃあ美甘行こうか、取りあえず市場に行ってみる?」

 

「まずはそこで、なんか珍しいのがあればいいなぁ」

美甘とハルトマンは二人で市場へ向かう

運転を変わった服部が車を走らす、五分ほど走らすと目的地に着いた

日用品や服、その生地などを扱う店だ。芳佳とモモは早速店に入っていく

明乃とヒメも入ろうとしたときふと明乃の目にある物が見えた。

向かいにある古本屋だ。そこで老人が一人大量の本を棚に戻していた。

なにかのトラブルで本棚の本が崩れて落ちたようだ。

明乃はなぜかその本屋から何かを感じていた。

明乃は隣にいた媛萌に向かいの本屋に行くと伝え本屋へ向かう

 

「ごめん、ヒメちゃん私ちょっと向かいの本屋の手伝いしてくる」

 

「えっちょっと艦長、あぁもうこっちの買い物が終わるまでそこにいてよ」

 

「うん、ありがとう」

明乃は本屋に着くと本を片づけていた老人に話しかける

 

「あの、大丈夫ですか」

 

「あぁ、お客さんかいすまないねぇ今片づけていて2時間ほどどこかで時間をつぶしておいてもらえないかい」

 

「あっ違いますよかったら片づけ手伝います」

 

「いいのかいお嬢ちゃん」

 

「困ってる人は放って置けないから、おじいさん取りあえずこれしまえばいいですか」

 

「あぁ、頼むよ若いのにえらいねぇ」

 

明乃はそう言うと本を片づけ始める。本棚が崩れたと言っても一つの本棚だったので明乃と店主の老人一人でも30分ほどで終わった。高いところにしまう本は明乃が片づける。

もしこれを老人の店主がやったら二時間くらいかかってしまうかもしれない。結局本の8割は明乃が片づけた。明乃が店を出ようとしたとき本棚の下に本が一冊隠れているのを見つけそれを手にとるその本の表紙に書かれている物を見て明乃はあることに気付いた。

 

   この本に書かれているの私の張ったシールドに書かれてた模様と一緒だ

 

 

「お嬢さんその本が気に入ったのかい、だったらお礼にそれをプレゼントするよ」

 

 

「えっでもいいんですか」

 

「構わないよそこらにあったのはもう5年は売れてない本ばっかりだったから」

 

「じゃあお言葉に甘えてもらいますねありがとうございます」

 

「あぁ気をつけて帰りなさい」

店主のその言葉を聞き明乃は店を出た。するとちょうど買い物を終えた宮藤と媛萌、モモ、服部と出会うことができた。

 

 

「あっ芳佳ちゃん買い物終わったの」

 

「うん、明乃ちゃんは何してたの」

 

「向かいの本屋の人大変そうだったから手伝ってたの」

 

「そうなの?言ってくれれば私も手伝ったのに」

 

「大丈夫だよ芳佳ちゃんも買いたい物があったんだし」

 

「艦長、その本なんすか」

 

「うん、手伝ってくれたお礼にってくれたんだ」

 

「艦長、その本読めるの」

そう明乃が貰ったこの本はもちろん日本語ではなく明乃からしたら全く読めない代物だ。ただ本の表紙に自分が張るシールドに書かれていた模様が描かれていたため気になっていた

 

「うん、全然読めない、芳佳ちゃんこれ・・・」

 

     ドォォォォン

明乃が芳佳に貰った本の文字を読めるか聞こうとしたとき近くでものすごい音がした

 

 

「何事っすか」

 

「宮藤さんあれを」

服部が指をさす方をみるとトラックが横転してあたりにトラックにはねられた人が横たわっていた。それを見た宮藤はすぐに駆けつける

 

 

「大変だ、すぐ治療しないと」

 

「モモちゃん、ヒメちゃん私達も行こう」

 

「了解っす」

 

「大惨事じゃん早く行こう」

 

五人は事故現場に向かい怪我をした人を助ける重傷者をトラックから少し離れた位置に集めると宮藤が様態を見る

 

 

「この人は気絶してるだけだ、他の三人はかなりやばいかもすぐに治癒魔法で治療しないと静夏ちゃんこの気絶してる人をお医者さんに私はここで治療する」

 

「わかりま・・・」

     ブゥゥゥゥン

服部が返事を終える前に街中に警報が鳴り響く ネウロイの襲撃を知らせる警報だ

 

 

「ネウロイの襲撃を知らせる警報!こんな時に」

 

「宮藤さん私が出ます、宮藤さんは治療が終わり次第来てください」

 

「お願い、静夏ちゃん」

そういって服部はトッラクに積んでいたストライカーユニットを履く

そして一人でネウロイへ向かう

 

 

「取りあえずこの人達安全な場所に移動させないっすか」

 

「それはだめ、出血もひどいから五分もしたらこの人達死んじゃう、とにかくここで早く治癒魔法で治すしかない静夏ちゃんが10分も稼いでくれたら治療が終わるはず」

 

「この重症10分で治るの!」

媛萌が宮藤の治癒魔法の回復速度に驚く

そのころ一人でネウロイに向かった静夏はネウロイを視認した。

 

 

「大型が一機・・・私一人で行けるか?基地への連絡は・・・駄目だ繋がらない」

静夏が基地への連絡を試みるがネウロイの無線妨害で繋がらない

するとネウロイからの攻撃が静夏を襲う、静夏はそれを避け街に攻撃が行かないようにネウロイの上空から攻撃するがネウロイの再生が上回ってしまう

 

「再生が速い、この場所なら基地のレーダーでも把握してるはず10分もすれば基地から援軍が来るはず」

 

服部が増援をまつ持久作を選択してすぐに服部の後方の雲から衝撃のものやってきた。

 

一方501基地でもネウロイの発見を知らせる報告が上がってきた。

 

 

「ミーナ中佐ポイントN34距離4・5に大型ネウロイを感知」

 

「まってそのポイントって宮藤さん達が買い物に行った街じゃない」

 

「艦長が!」

 

「すぐに発進するよう・・・」

 

「ミーナ中佐!」

 

「今度はなに」

 

 

「別方向からさらに大型ネウロイ4機を確認」

 

「さらに大型ネウロイが4機!」

ミーナは事の重大さに緊急警報をだす

 

「緊急警報、ポイントN34距離4・5に大型ネウロイを5機確認準備ができた人から順次発進私も出ます、皆とにかく急いで」

 

ミーナのその言葉に基地は慌ただしくなる。メンバー全員がハンガーへ向かう

最初に出たのはハンガーで作業をしてたシャーリーとルッキーニだった。

 

 

「ルッキーニ、私達で先行するぞ」

 

「ラジャー」

二人は最大速度で宮藤達のいる街へ救援に向かった

 

反対方向からやってきた大型ネウロイに驚愕した服部はなるべく早くこのネウロイを倒そうとするがやはり再生が上回ってしまう、すると反対方向からきたネウロイの射程圏内に入ったのか4機から無数のビームが放たれる、服部はなんとか避けるがこのままでは流れ弾が街に当たってしまう

 

一方街の上空を無数のビームが通りすぎるのを明乃達はただただ見ていることしかできなかった。

 

「やばいよやばいよ、ビームいっぱいきてるよ」

 

「艦長、早く私達も逃げないとやばいっす」

 

「芳佳ちゃんあとどれくらい」

 

「あと・・・5分」

 

5分それはこの状況ではかなり厳しい時間だった。

 

明乃はなにかできないかとあたりを見渡す、すると明乃達が乗ってきたトラックが目に入った。服部静夏のとは別に芳佳のユニットを積んだトラックを・・・

明乃はトラックへ走り出す

 

「ごめん、芳佳ちゃんユニット借りるね」

 

「借りるねってまさか、待って明乃ちゃん」

宮藤は治癒魔法のためこの場を動けない

明乃は宮藤のストライカーユニットを履くため靴と靴下を脱ぐ

そして意を決してユニットに足を入れる。

そして以前野間マチコがユニットで飛んだ時に聞いたやり方を思い出しそれをやる

ユニットに魔法力でできたプロペラが現れると明乃は全身に力を入れて上へと向かうイメージをするそしてユニットがそれに答え空へと羽ばたく

 

「いっけぇぇぇー」

 

明乃は初めてのストライカーユニットでの飛行を世間話程度の説明でやり遂げ、ネウロイに向かう、近づく明乃に気付いたネウロイは明乃に攻撃を開始する

明乃はシールドを4枚はりそれを防ぐ、明乃は自身の固有魔法が判明してから暇を見ては固有魔法で遊んでいた。そのお蔭で複数のシールドを張るのはもちろん遠距離に張ることも習得した。だが今の明乃には武器がない、ただただ攻撃を防ぐしかない攻撃を防いでいるとシールドで弾いていたビームが右上に見えた道路の中央に着弾した。

長い間シールドを張ったためシールドの向きが少しずれたのだ。本来は勝手に向きが変わることはないのだが明乃の固有魔法により意識が鈍るとシールドが勝手に動いてしまうのだ。それをみて明乃はある可能性を見つけた。明乃は意を決してシールドを解き上へと上昇する。ある程度上昇すると大型ネウロイ4機を障壁三枚で全体を覆う

全部でシールド12枚 全体を覆ったシールドにネウロイの攻撃が放たれるがそれはほぼ目の前に展開されたシールドに弾かれ弾かれた方に展開されたシールドにまた弾かれる

それがネウロイの放ったビームの分だけ繰り返される。弾かれたビームはネウロイの体を貫いていく、ネウロイは自身のビーム攻撃をもろにくらっているのだ。反射されたビームがそれぞれのコアを貫く、明乃は4機の大型ネウロイの消滅を確認すると服部が相手をしているネウロイに向かう

 

 

「服部さぁぁぁん」

 

 

「明乃さん!しまった」

飛んできた明乃に意識を一瞬ネウロイから離してしまった服部を明乃の固有魔法

遠隔可動式障壁展開でシールドを張る、そしてさっきもやったようにネウロイの周りを

シールドで覆う今度は四方と上下に張り立方体状に張る、そこにネウロイのビームが放たれさっきと同じようにシールド内で乱反射する。ネウロイの体がビームにより貫かれる

さっきと違い運悪くコアを破壊できなかった。だがコア自体は目視で確認できた。

 

「あれがコア・・・いっけぇぇぇ」

そういって明乃は一端シールドを解き新たにコアの左右にシールドを展開しそれをそのままコアにぶつけてコアを押しつぶした。

明乃の活躍により5機の大型ネウロイは完全消滅した。

そこにちょうど先行してたシャーリーとルッキーニが到着した。

 

 

「おいおい、ネウロイはどうした」

 

「あっ明乃、芳佳のユニット履いてる」

 

「イェーガー大尉、岬さんが全機破壊しました。」

 

「マジかよ、明乃お前が本当にやったのか」

 

「明乃すっごーい」

 

シャーリー達が明乃を問い詰めるが明乃は答えないしばらくして明乃がしゃべりだす

 

「怖かったぁぁぁ」

緊張がほぐれたのだろう明乃の高度が段々と下がっていく、シャーリーと服部が肩を抱える

 

「ったくすげェなおい」

 

「そうですね、取りあえず街に降りましょう」

二人は明乃を担ぎ街へと降りる。そこには明乃の帰りを待つ二人と治療を終えた芳佳がいた

 

 

「明乃ちゃーん無事」

 

「艦長―こっちこっち」

 

「艦長、凄すぎっす」

 

明乃が下りてくると三人は明乃のもとに駆け寄る

 

この日岬明乃は初出撃にして大型ネウロイ5機をわずか5分で撃破という快挙を成し遂げるこの出来事はのちに多くの人に知らされることとなる

それは岬明乃の名が世界に知れ渡るきっかけに過ぎない

そのお話はまた次回・・・

 




今回少し出てきましたが芽依の使用武器はフリーガーハマーと最初から決まってました
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