晴風乗員が女王陛下にあってから晴風乗員が向かったホテルにその女性はいた。
白い格式が高そうな軍服を着た凛とした女性 岬明乃が最初に思ったのはそれだった。
「お前が岬明乃か」
明乃はいきなり自分の名前を言われ驚いた。明乃はこの女性には初めて会うのだ。
だがこの女性は自分の名前を知っている。どこかで会ったことがあるのだろうか
明乃が彼女の名前は伺うと彼女は自身の名を答える・・・
「自己紹介がまだだったな、扶桑海軍所属・坂本美緒少佐だ」
坂本美緒 明乃はその名前をどこかで聞いたような気がした。
明乃が考えていると芳佳と服部が坂本少佐という人物に向かっていった。
「坂本さん、久しぶりです、土方さんもお元気そうで」
「宮藤さんもお元気そうでなりよりです」
「坂本少佐、お疲れ様です」
「宮藤、服部、ベルリン開放以来だな、元気にしてたか」
宮藤芳佳の反応で明乃は思い出した。ミーナ中佐が言っていた軍人の人だと
一緒にいた男の人はどうやら土方さんと言うらしい
明乃は彼女の佇まいに綺麗や可憐という女性に似合う印象ではなくカッコイイという言葉が似合う女性と感じた。
するとミーナ中佐が晴風乗員全員に紹介する
「皆に紹介するわね彼女は坂本美緒少佐、もと501のメンバーで戦闘隊長だった人よ今は魔法力を失って扶桑海軍の所属よ」
「おぉ、カッコイイっす」
「なんか雰囲気あるなぁ」
「あれ、絶対強かった人だよ」
「戦闘隊長だもんねぇ」
「ねぇ」
坂本を紹介された晴風乗員は各々に反応する
坂本少佐は明乃に近づいてくる
そして明乃の前に立ち色々観察する
「意外と小柄なんだな、だがどことなく宮藤のような力強い意思のような物を感じるな」
「はぁ、ありがとうございます」
「はっはっは、あれだけの戦果を出したんだもっとドンと構えておけ、そうだ岬、お前らに渡そうと思って持ってきたものがあったんだ。土方荷物を出しておいてくれ」
「了解しました。出し終わり次第例の件を伝えに自分は先に戻ります」
「あぁ、頼むぞ」
「美緒、貴方のことだからどうせお菓子とかのお土産とかじゃないんでしょ」
ミーナ中佐が呆れたように坂本少佐に聞く
坂本少佐も当然だというように土方の取り出した荷物の一部を取り出した
「私自らお前らを指導してやろうと思ってな、扶桑刀を持ってきた」
扶桑刀・・・扶桑を日本と考えるとわかると思うがまんま日本刀だった。
それも真剣の・・・
「日本刀かいっ」
「あら、素振りでもするのでしょうか」
「いや、素振り意味なくないネウロイに刀で戦うわけじゃないのに」
芽依が突っこみを入れた後に万里小路が素振りでもするのかと聞くと黒木がそれを否定する ビームを撃ってくる敵にわざわざ近づいて斬るようなことは普通はしない
銃撃などの遠距離からの攻撃が普通だと思っていたのだが・・・
「あっ、いえ扶桑では扶桑刀で戦うウィッチもいますよ」
「坂本さんもその一人でネウロイのビームを斬ったりしたこともあるよ」
『えっ』
その言葉を聞いた晴風乗員は耳を疑った。
宮藤の近くにいた媛萌が宮藤に聞く、今なんと言ったと
「ビーム斬ったの?」
「うん」
「刀で?」
「そうだよ」
「刀、壊れなかったの?」
「魔法力を付与して斬れば大丈夫らしいよ、坂本さん前に明乃ちゃんが倒したネウロイと同等の大きさのネウロイも真っ二つにしたこともあったっけ」
「扶桑のウィッチ怖っ、ビーム撃ってくる敵に刀で立ち向かうとか、やばい薬でも使ってるの怖いんですけど、もしかして芳佳ちゃんや服部さんもできるの!」
「私や静夏ちゃんは出来ないよ、でも素振りとかは訓練でしたことあるよ」
「まさかいずれやらされる系!やらない方がいいよ絶対死んじゃうから」
媛萌が芳佳に絶対に刀で戦わないように説得する。
それを聞いていた坂本少佐が会話に入ってきた。
「宮藤には扶桑刀での戦いは合わないな、服部はこれから次第だな」
「はっ、精進いたします」
「精進しちゃダメ危ないでしょ」
「はっはっは、長く戦っていけばネウロイのビームにも慣れるものさ、それに宮藤だって一度魔法力を無くすきっかけになったがネウロイのコアを私が使っていた烈風丸で叩き切ったこともあるんだぞ」
「すでにやってた!」
「もう、やめときなさいよ美緒・・・彼女達はまだウィッチになって日が浅いんだから」
ミーナ中佐が坂本少佐を止めに入る。坂本少佐は残念そうに引き下がる
「むっそうか折角直接指導してやろうと思ったのに、残念だ。そうだミーナお前が気に入ってた肝油も持ってきたぞ」
「あら、そうなのアレおいしいのよね」
「それはミーナ中佐だけだと思いますわよ」
「宮藤さんミーナ中佐、あれ平気なんですか」
「うん、ミーナ中佐アレ、美味しそうに飲んでいたよ」
ミーナ中佐の反応にペリーヌ達が反応する
過去に飲んだことがあるペリーヌ達はミーナの美味しいという意見だけには納得ができない様子だ。
その様子を見ていた明乃が宮藤に聞いた。
「芳佳ちゃん、肝油って何」
「うんあのねナツメウナギの油でビタミンたっぷりで目に良い飲み物なんだけど」
「だけど?」
「味はきついんだ、魚の油だから」
「私も坂本少佐に指導を受けたときに飲みましたが結構つらかったです」
「うん、坂本さんも若いときに無理やり飲まされて往生したって言ってたっけ」
「うわぁー、聞いてるだけで美味しくなさそう」
明乃が若干引いているとペリーヌがそこに訂正を入れる
「美味しくなさそうではなく、美味しく無いですわ」
ペリーヌが肝油の味を断言するとミーナ中佐が晴風乗員を纏まる
「いつまでもここにいたら流石に通行人に迷惑ね、皆一端ホテルに入りましょうか、鍵は私が貰ってくるわ、ロビーで待っていてもらっていいかしら」
『はーい』
晴風乗員は早速ホテルに入っていく。そこは流石ネーデルラント側が用意したホテル
明乃達の世界の高級ホテルとは違う歴史ある雰囲気があるホテルだった。部屋は白で統一され清潔感ある空間に大きなベット、部屋に太陽の光が入るよう設計された窓、その近くにゆっくり休める椅子とフルーツの乗ったテーブル、どこか昔のお嬢様が住んでた部屋という感じがした。その部屋に止まることになった晴風乗員はというと・・・
「おぉーゴージャス」
「女王太っ腹じゃん」
「私達、艦長の付き添いで来たみたいなものなのにこんな良い部屋くれるなんてね」
順子 光 美千留が用意された部屋に興奮する。
他の子も同じでミーナ中佐から部屋の鍵を渡されると部屋に行き興奮しながら部屋を堪能する。最後に明乃の鍵を渡すとミーナ中佐が明乃にあることを伝える
「最後に明乃さんの部屋の鍵だけど明乃さんはスウィートルームだから最上階の部屋ね」
「わかりました。スウィートルームかぁどんな部屋だろ」
明乃のこぼしたその言葉にクラスの何人かが反応した。
「艦長、スウィートなの遊びいっていい」
「うい」
「流石この国の英雄ですね艦長」
「そうじゃなココ」
「うちも見てみたいぞな」
「じゃあ皆も来てみる?」
『行きまーす』
明乃のスウィートルームを見るために何人かが明乃についていったころ万里小路楓は荷物を置いたあと坂本美緒少佐の元を訪れた。
「お前は確かミーナの報告にあったウィッチに覚醒した・・・」
「万里小路楓といいます、お見知りおきを」
「万里小路か、私になにか用か」
「えぇ、実は坂本少佐が日本刀、いえこちらでは扶桑刀でしたね、それで戦っていたと聞いた時から興味がありまして、どういう風に使えば刀で戦えるのでしょうか」
「おぉー、興味があるのか」
「えぇ、私は水測員なので耳はいいのですが敏感過ぎまして、銃はどうも扱えそうにないので、実家に伝わる薙刀術は免許皆伝なのですが剣術は我流の二刀流を少々やっただけなのでどこまでやれるかはわかりませんが刀で戦えるならばやり方をご教授願いたく」
「おぉー、我流とはいえ二刀流使いか、それに薙刀は免許皆伝の腕前か、気に入った。よし早速教えてやろう、魔法力が切れてしまったからお手本を見せられないがしっかりできるよう指導してやる」
「お手柔らかにお願いします」
早速二人はホテルの中庭に向かい稽古を始めた。かつての戦闘隊長直々の指導を万里小路楓は一つずつ確実にこなしていく、二人が稽古をしている間は他のクラスメイトは芳佳や服部と街を散策しに行ったり、明乃の部屋のスウィートルームを堪能したりしていた。
そんなこんなで時間をつぶしていると明乃の勲章受章式に向かう時間になった。
ホテルで休んでいたエイラ サーニャも明乃の受章式に向かうことになった。
晴風乗員と501部隊の面子は王城の正面入り口まで来るとそこには大きな槍を携えた
衛兵が佇んでいた。衛兵がこちらの存在に気付くと姿勢を再び正し明乃達に道をあける
「お待ちしておりました。会場でお待ちください」
「わかりました。ご苦労様です」
ミーナ中佐が敬礼を交わし晴風乗員と部隊のメンバーと会場へ向かう
明乃達が会場に入るとそこにはすでに大勢の人がいた。
立派な服装の軍人や国のお偉いさん、カメラを携えた記者、様々な人がそこにはいた。
「なんか凄いとこに来ちゃったね、シロちゃん」
「そうですね、場違い感が凄いです、本当・・・」
「ふふっ、皆岬さんの授章式に集まった人よ、それだけ貴方の功績が評価されていることよ」
「なんか実感がわかないなぁ、それにさっきから緊張しっぱなしだし」
「まぁそうよね、夕食は立食形式らしいから食事でもしながらリラックスしておきなさい」
「ありがとうございます、ミーナ中佐」
「皆も行ってらっしゃい、確か受章式は今から一時間後だったはずだから」
ミーナ中佐のその言葉で乗員達は料理を取りに散らばった。途中何人かがネーデルラントのお偉いさんに話しかけられたがペリーヌが間に入り乗員達を助ける
その近くで納沙幸子とエイラ サーニャが食事を楽しんでいた。
すると納沙幸子は自身の体のある異変に気付いた。
頭の中でノイズのようなものが響いているのである
異変に気付いたサーニャが幸子の体調を気にする
「納沙さん、大丈夫?」
「なんだ具合でも悪いのか」
エイラも納沙幸子の心配をする。幸子は二人にいま起きている異変を話した
「えぇ、なんか頭の中でノイズのようなものが響いていて」
「ノイズ?」
「もしかして・・・納沙さん魔法力をだして頭の中に棒があるイメージをしてみて」
「棒ですか、わかりましたやってみます」
サーニャの指示どうりに幸子はやってみる。
次にサーニャはその棒に何かが吸い寄せられるイメージをするようにいった。
納沙幸子がそれを始めると幸子の頭にサーニャと同じ魔導針が現れた。
「やっぱり私の固有魔法と同じ全方位広域電波探査の持ち主だったんだ」
「サーニャと同じ固有魔法か」
「サーニャさんよくわかりましたね」
「うん、初めの頃は勝手にラジオの電波とか拾っちゃうから・・・」
「あー、それでノイズが聞こえたのか」
「うん、ネウロイの反応はないから、間違えて勝手にラジオの電波を拾ったんだと思うよ」
「なるほど、どうすれば治るんですか」
「さっき言ったイメージを止めるようにすれば多分直ると思うよ」
サーニャのアドバイスを聞き幸子は早速やってみる
するとさっきまで響いていたノイズが消えた
「本当に消えましたありがとうございますサーニャさん」
「今度、ちゃんと使い方を教えるね」
「はい、お願いします、あれあそこにいるのって坂本少佐じゃ・・・」
納沙幸子は奥の方でネーデルラントの軍のお偉いさんと思わしき人と話している坂本少佐を見つけた。三人は坂本少佐が話し終えるの見計らって坂本少佐の元へ駆け寄る
「坂本少佐もこの式典に呼ばれていたんですか」
「いや、岬の勲章の受章を見てみたくてな、ダメもとで行ってみたら入れたというだけだ」
「そんなんで王城に入れるものなんですか」
「まぁ、坂本少佐も501で活躍して名が知れ渡っているし顔パスじゃないのか」
納沙幸子の疑問にエイラが答える。坂本少佐も名の知れたウィッチである
あり得る話である
「それよりそろそろではないか岬の受章式は」
坂本少佐がそう呟くと同時に壇上に女王陛下がやってきた。
どうやら授章式が始まるようだ。
「これより、ネーデリンデ勲章授章式を執り行います。岬さん壇上へ」
「はっ、はい」
岬明乃は緊張した足取りで壇上へと上がる。今壇上の上には明乃と女王陛下、それに勲章を持っている側近がいるのみ、女王陛下が側近から勲章を受け取ると岬明乃の前まで行き
女王自ら明乃の制服に勲章を付ける。明乃はいきなり女王に勲章を付けられ戸惑った。
てっきり卒業証書みたいに渡されると思っていたからだ
「受章おめでとう、貴方のこれからの活躍を期待します」
「あっ、ありがとうございましゅ」
噛んでしまった。女王への返事を・・・明乃が自らの失態に赤面すると同時に運悪く会場にいた記者のカメラが一斉に点滅する。ある程度フラッシュが続いたあと明乃は自らの失態を大勢に撮られてしまったことにさらに顔を赤くする、副長の宗谷ましろに助けを求めて
視線を彼女に向けるがましろは目をそらし明乃の救援要請を無視した。それを見た隣にいたミーナ中佐がましろに明乃のことを伝える
「岬さん、貴方に助けを求めているわよ」
「無茶を言わないでくださいあんな状況で助けるのは無理です」
「まぁそうよね、あとで岬さんを励ましてあげなさい」
「はい・・・そうします」
ましろに見捨てられた明乃が戸惑っていると女王陛下が会場全体に響くような声で
明乃を称える
「それではこの国を救ってくれた英雄の今後の活躍を願い今日は楽しみましょう、岬さんも楽しんでくださいね」
「はいっえーとわざわざありがとうございました」
「ふふっあなたの活躍が人々の希望となることを祈っているわ」
明乃と女王陛下が話しているころ納沙幸子は再びある異変を感じた。
サーニャに教えて貰った方法を試したが違和感が消えず気になったので固有魔法をだし
違和感の正体を探る、サーニャも納沙幸子が固有魔法を出したのをみてどうしたのか聞く
「納沙さん、どうしたの?」
「えぇなんかまた違和感がでて、なかなか消えないのでどんなラジオなのか聞いてみようかと」
「消えない・・・まさか」
サーニャはある可能性を考え自らも固有魔法を出す
そして納沙幸子が感じ取った反応を探し出す
「あった・・・かなり小さい、いや段々近づいている!ネウロイ」
「なっ、マジかよサーニャ」
エイラがサーニャに確認すると同時に会場の窓から一筋の光が突き抜け天井を破壊した
ネウロイのビームである
天井が攻撃されたため備え付けのシャンデリアと瓦礫が落ちてくる
それをすぐさま明乃と芳佳の巨大シールドで防ぐ、あともう少し遅かったら
女王陛下やクラスメイトが無事じゃすまなかったかもしれない
「ありがとう、岬さん」
「いえ、それより取りあえず避難しましょう、いつまでもつか・・・」
「そうね、すぐに避難を始めさせるわ」
女王陛下がすぐに衛兵に避難誘導の指示を出すと同時に衛兵が一人女王陛下のもとにやってきた。
「殿下、大変です中央庭園の地中から中型ネウロイが現れました。」
「なんですって数は」
「一機だけです、ただ装甲が硬く兵では時間稼ぎが限界です」
「地中から来るなんて」
女王が驚いているとミーナ中佐とましろが明乃の元に駆け寄る
「陛下御無事ですか」
「艦長大丈夫ですか」
「シロちゃん、うん大丈夫だよ」
明乃はシールドで防いでいた瓦礫やシャンデリアの残骸をシールドを動かし人がいなくなった中央においた。そしてクラスの現状をましろに聞く
「シロちゃん皆は」
「もう避難を開始しています、エイラさんとサーニャさんがユニットを取りに向かったんですが通路も幾つか破壊されてるようでまだ少し時間がかかります。宮藤さんと美波さんは負傷者の治療を、それとペリーヌさんと野間さん、万里小路さんがネウロイのもとに向かいました。」
「ネウロイに!どうして」
「衛兵の援護です、シールドで少しでも攻撃を防ぐそうです。それに野間さんがコアの特定に向かいました。」
「そうなんだ、私もすぐ行かなきゃ」
「ミーナ中佐、私達も向かって大丈夫ですか」
「問題ないわ、女王陛下早く退避を護衛に服部少尉を付けます」
「わかりました。後を頼みます」
後からやってきた服部少尉に連れられて女王陛下は避難を開始した。
明乃とましろはすぐにペリーヌ達のもとへ急いだ。
ルートはましろの固有魔法で探し出し最短ルートで向かう
一方その頃ネウロイのもとにたどり着いたペリーヌ達はというと・・・
「いましたわ、よくも式典を」
「大きいですわね、戦車くらいの大きさでしょうか」
「脚らしきものがあるから虫に近い形だな」
彼女達が遭遇したネウロイは機械的なフォルムではなく生物の虫に近い形だった。
6本の脚で動きながら時々ビームを撃って衛兵を攻撃している。
衛兵は三か所に防御陣地を即席で築き銃弾を浴びせ応戦しているが効果はほとんど無かった。するとネウロイは前足の二本を上げ上げた前足二本からビームを放ってきた。
今まで撃ってこなかった場所から放たれた攻撃に二か所の防御陣地にいた衛兵何人かが負傷した。すぐにペリーヌ達は行動を起こした
「手分けして援護に向かいますわよ、野間さんコアの位置は」
「後ろ脚二本の間だな、真後ろか」
野間マチコが魔眼を発動してネウロイのコアの位置を把握する
コアの位置を確認したペリーヌは二人に指示を出す
「お二人は先ほど攻撃された陣地の援護を、私はネウロイの後ろに回り込んでコアを攻撃します」
「攻撃って・・・そうかトネールか」
「えぇ、私のトネールならばある程度ダメージを与えられるはずですわ」
「わかりました、どうか無事に」
「どうかご無事で」
野間と万里小路がペリーヌの無事を願い、三人は行動を開始する
まず野間と万里小路が攻撃された陣地に向かいシールドを張る
シールドを張っている間に負傷した衛兵を下がらせる
「すまない助かった」
「協力感謝する」
衛兵が感謝の言葉をかけているとネウロイが攻撃が効かないと悟り移動を開始した。
このままでは避難した他のクラスメイトが危険になると分かり野間マチコは負傷した衛兵の銃を取りネウロイを攻撃する。何発か当てているとネウロイが狙いを野間に変えてきた。
野間はここにいたら衛兵も巻き込むことになるとさとり自ら飛び出しネウロイの気を引く
ネウロイが野間にビームを放とうとしたとき野間は笑みをこぼした
「後ろががら空きだ」
野間がそういうとネウロイの後方に回り込んだペリーヌが攻撃を開始した。
「トネェェェルゥゥ」
放たれた電撃がネウロイの動きを止める、野間がやったかと思ったがネウロイは今だ健在だった。
「思ったより効いていませんわね、なんて固い装甲ですの」
ペリーヌがネウロイをにらみつけていると上空からロケット弾が飛んできてネウロイを攻撃した。サーニャとエイラだ。ストライカーユニットを履いてこっちにようやくついたようだ。
「遅いですわよ、全く」
「仕方ないだろ三か所くらい道が崩れて遠回りしたんだから」
「エイラ、油断しないでまだ反応は消えてないわ」
サーニャがエイラに注意するようにいうと同時にネウロイの攻撃が二人を襲う
二人はそれを避けて追撃をかけようとする。するとネウロイの中央部分にある脚
二本が分離しそれぞれ一本ずつエイラとサーニャを狙う
エイラとサーニャはその攻撃をかわすのに精一杯で本体に攻撃できないでいた。
「なんだコイツ、本体と違って滅茶苦茶速いぞ」
「うん、しかも狙いも正確だからよそ見できない」
その様子を地上から見ていた万里小路は覚悟を決めた。自分が行くしかないと
近くを見渡すと警備の衛兵が持っていた槍が目に入った。万里小路はそれを手にすると・・・
「早速坂本少佐に教えて貰ったことが役に立ちそうですね」
万里小路は意識を集中し槍に魔法力を付与する。万里小路は魔法力が付与された槍で戦うつもりだ。それも初めてのネウロイとの戦闘で
「我流万里小路流槍術、参ります」
万里小路がネウロイに駆けていくとネウロイもその存在に気付き前足で踏みつぶそうとする。万里小路はその前脚を魔法力が付与された槍で切り裂く、前脚を切り裂かれたネウロイは体制を崩し切られた脚の再生が始まる。
万里小路はその隙を逃さずネウロイを切り裂いていく
だがネウロイのコアには届かず決定打を与えられないでいた。
「浅いですわね、もっと奥まで突き刺さないと」
万里小路が槍を強く握りながらそういうと不思議なことが起こった。
付与された魔法力が刃を形成しだしたのだ。魔法力で形成されたその刃は槍の刀身をさらに延長させた。こういった現象は坂本少佐からは何も聞いていなかった。
あるとすれば万里小路楓、自身の固有魔法、そう万里小路楓の固有魔法とは
魔力刀身形成であった。
魔力刀身形成
自身の魔法力で武器に魔力の刃を纏わせる能力、その刃は自身の意思で形状を変化可能である。流した魔法力によって切れ味が変わる
「これが私の力・・・いざ参ります」
槍の刀身を自身の固有魔法で作った流線型の刃を纏わせ再びネウロイに向かう
ネウロイは万里小路を危険と判断したのかエイラとサーニャに向かわせていた脚を
万里小路に向かわせた。二つの脚は万里小路に狙いを定めるとビームを放つ
エイラとサーニャの位置ではシールドで守るのは不可能だった。
万里小路に当たると思われたビームは突如現れたシールドによって防がれた
そう会場から万里小路達を追いかけてきた明乃のシールドだった。
「万里小路さん、そのまま行って」
明乃の言葉が万里小路楓を突き動かす
万里小路はスピードを落とさずまっすぐにネウロイへと向かう
万里小路へ狙いを変えエイラ達から離れた二本の脚はエイラとサーニャの攻撃で破壊された
「よそ見は厳禁だぞ」
「うん、それに万里小路さんのほうも大丈夫そう・・・」
二人が上空から見下ろすと決着がつきそうだった。
「セイッ」
万里小路はネウロイを再び切り裂く、すべての脚を切り裂くと胴体に向かって槍を突き刺す、刀身の根本まで刺さったのを確認すると万里小路は意識をさらに集中する
すると魔法力で作った刃がネウロイを貫通するまで伸びた。それを確認すると万里小路は槍を横に一閃しネウロイに背を向け歩き出した
「終わりましたわ、皆さま」
その言葉と同時にネウロイは光となって消え失せた
『おぉー』
闘いに参戦していた衛兵から歓声が上がる
この日王城に侵入したネウロイは一人の生身のウィッチによって破壊された
この出来事はのちに王城の衛兵に長きにわたり伝承されていったという
破壊された会場からミーナ中佐が晴風乗員達を見つめていた。
そこに坂本少佐がやってきた。
「凄い活躍だな、万里小路は」
「そうね、美緒もごめんなさいね他の晴風乗員の避難を任せちゃって」
「構わないさ、宮藤の方も今全員の治療が終わったと連絡が入った。」
「そう、それはそうと美緒、貴方ね万里小路さんに近接戦を教えたのわ」
「はっはっは、万里小路から教えてくれと頼まれたのでな、一通り教えたんだがまさかここまでの活躍をするとはな」
「本当に凄いわね彼女達」
ミーナは万里小路楓に集まってくる乗員や501部隊の様子をみながら笑みをこぼした
納沙幸子=全方位広域電波探査+???
万里小路楓=魔力刀身形成
上に書いたとおり納沙幸子は固有魔法二個持ちです