知床鈴がシャーリーと共に基地に現れたネウロイを倒した夜
基地のハンガーで晴風乗員と501メンバーがちょっとしたパーティーをしていた
強力なネウロイ三機の撃破と知床鈴の初戦果のお祝いだ。
ハンガーには501メンバーのユニットに加え新たに晴風乗員のウィッチのユニットが置かれている
今日の主役と言っていい知床鈴はクラスメイトに賞賛の声を受けていた
「航海長、凄いじゃんあんなに速く飛んでネウロイ三体倒しちゃうだから」
「うぃー」
「凄く速かったぞな」
「リンちゃん怖くなかったの?」
「あっ私もしゅうちゃんと同じ事思ってた、リンちゃんなら逃げると思ってたから」
内田まゆみが幼馴染の鈴に聞く、彼女の性格ならあんなビームを撃ってくる敵を倒そうとは思わずすぐ逃げると思っていたからだ
「うん、怖かったよでも今回だけは逃げないで戦って助けないとって思ったから」
「そうなんだ、もしかしてシャーリーさんのお陰かな」
「うん、あの時シャーリーさんが雲の上の景色を見せてくれたから今日、戦えたんだと思うそれに最初の一体を倒してシャーリーさんと二体目を倒しに向かっていった時、なんだが凄く安心できたんだ。そしたら不思議なくらい力が湧いてきて他のネウロイも倒せたんだ。
最後のグルグル回された奴は目が回っちゃったけど」
「へぇー、そうなんだ。シャーリーさんは分かってたのかな、リンちゃんが飛べるって」
「私がどうしたって」
まゆみと鈴が話していると奥からシャーリーがやってきた。
隣には艦長の岬明乃もいる
「艦長、シャーリーさん」
「よっ、ちゃんと食ってるか知床」
「今日はありがとうねリンちゃん」
明乃とシャーリーは鈴に挨拶をすると会話に加わる
まずはシャーリーからだ
「知床、やっぱりお前は私の見込んだとおりすげぇ速く飛べたな、お前と一緒に飛んで久しぶりにマッハを超えて楽しかったぜ」
「こっちこそありがとうございます、シャーリーさんがあの景色を見せてくれなかったら私はずっと飛べませんでした」
「いいってそんな礼は、お前ならいずれは飛べたさ、お前はもうルッキーニと同じ相棒みたいなもんさ」
「ありがとうございますシャーリーさん」
「相棒だって、凄いねリンちゃん」
「はい」
知床鈴が賞賛の声を受けていたころ、ハルトマンとバルクホルンのもとにシュペー副長のミーナと野間マチコ、宗谷ましろがやってきた。
「バルクホルン殿ここにいたか、ちょっと頼みがあるんじゃがいいだろうか」
「どうしたんだ?改まって」
「いや、ワシにも銃の扱いを教えてはくれないだろうかと頼みに来たんじゃ」
「なんだそんな事か、構わないぞ」
「おぉ感謝するぞ、ココも誘っていいだろうか」
「ココっていうと・・・納沙のことかあいつがやりたいというなら構わないぞ」
「それは良かった。今日はワシは何も出来んかったからのぉ、ワシも力を付けんとのぉ」
「へぇーやる気あるねぇ、インゲノールは」
「ハルトマン、お前がだらしないだけだ。そういえばましろや野間も同じ要件か」
バルクホルンはミーナと一緒にきたましろや野間を見る。二人は頷きバルクホルンに指導をお願いした。
「はい、私も同じ理由ですね。艦長ばっかり戦わせるわけにはいきませんので」
「私はただ仲介を頼まれただけだが個人的にはもっと技術を上げておきたい」
「そういう事なら喜んで協力しよう、野間には夜間哨戒の経験も近いうちに積ませてやりたいと思っていたころだったしな」
夜間哨戒、その言葉を聞いてましろは読んで字の如く夜にやる哨戒任務と予想したがなぜそれをやらせたいか意図が分からなっかった。
「夜間哨戒って何か特別な訓練にでもなるんですか」
「うん?あぁそう言えば言っていなかったな、夜間飛行は難易度がまた上がるんだ」
「そうなんですか」
「夜間の飛行は位置を見失うことがあるんだ。下も上も暗闇で上下が分からなくなるんだ」
「なるほどのぉ、夜というだけで難易度が上がるのか、難儀じゃの」
「あぁ、だがネウロイは夜にも表れるからな、警戒を怠るわけにはいかん、そこで夜間哨戒にうってつけのウィッチというのがナイトウィッチと呼ばれる存在だ」
「ナイトウィッチ・・・どういう存在なんですか」
バルクホルンの説明を聞いていた野間がナイトウィッチについて聞く
「固有魔法などが夜間の哨戒任務に向いているウィッチだな、簡単に言うと、うちで言えばサーニャがナイトウィッチだ。絶対というわけではないがナイトウィッチはサーニャの固有魔法、全方位広域電波調査の固有魔法を持っている者がやることが多い、部隊に絶対いるというわけではないから違う固有魔法でもやる者もいる。ミーナのような探査系や夜間視の能力者とかだな、そう言ったやつは夜間戦闘用の訓練を多くこなすんだ。夜間哨戒は大勢のウィッチを出すわけではないから個人の技量も大事なんだ」
「凄いのぉ、それじゃあサーニャと同じ固有魔法のココもナイトウィッチ向きか」
「そうとも言えるな、まぁまだ飛んだばっかのひよっこだから、すぐにはなれんがな」
「納沙さんの固有魔法って結構重要なんですね」
ましろたちが話し込んでいるとさっきの話にもでたサーニャが出撃準備をしていた。
夜間哨戒だろうか、だがましろが知る限りまだ夜間哨戒の時間じゃないはず・・・
サーニャに気付いたバルクホルンが呼び止める
「サーニャ、もう行くのかまだいつもの哨戒任務まで二時間はあるぞ」
「すいません、ミーナ隊長に頼んで早めてもらいました。ネウロイが何処から来たのか気になるので」
「そうだったか、呼び止めてすまなかったな、何かわかったら連絡してくれ」
「あれサーニャ、エイラは一緒に出撃しないの?」
「うん、エイラに私の個人的な調べものを頼んだから・・・今日は私一人だね」
「そうなんだ。私も行こうか今日のネウロイのこともあるし」
「大丈夫、皆はパーティーを楽しんでいて」
「そう、気をつけなよ」
「わかった」
サーニャはそう言うと自らの武器、フリーガーハマーを手に取り夜の闇が広がる空へと
向かった。
サーニャが飛び立ったあとシャーリーのもとにマロンを始めとする機関科が集まってきた
「姉御ぉー、ユニットの整備とか構造とかもっと教えてくれぃ」
「端折りすぎよマロン」
「機関長、ちゃんと理由も言わなきゃ」
「そうそう」
「いきなり言われたってねぇ」
「あれ、そういえば理由なんだっけ」
『忘れるんじゃねぇよ』
瑠奈以外の機関科メンバーが瑠奈を叩く、瑠奈が頭を抱えているとマロンが改めて理由を話した
「あー、なんだ艦長達の専用のユニットが来てこれから訓練もしていくだろ、あたしらも役に立ちてぇからよ整備くらいはマロン達で完璧にしてやりてぇんだ」
「それにストライカーユニットももっといじってみたいしね」
「機関長は黒木さんにいつも万全に飛んでほしいみたいだし」
「私達も皆の役に立ちたいんだよ」
麗緒 空 桜良 がマロンに続く、叩かれた瑠奈も頷きそれに賛同する
一緒にやってきた黒木が改めてシャーリーにお願いをする
「というわけなのよ、図々しいというのは分かってるんだけど教えて貰う事ってできますか、シャーリーさん」
「構わないぜ、だけどそう言う理由ならちゃんと一から習った方がいいな、よしあたしからミーナ中佐に整備兵見習いとしてうちの整備兵に指導してもらうよう頼んでやるよ」
「おっ、マジかよ姉御ありがてぇぜ」
「だけど私達の命を預けるユニットだ。厳しく指導されるだろうから覚悟しておけよ」
「望むところだい、クロちゃんのためにすべて完璧に治せるくらいに物にしてやるぜぃ」
「よく言った。頑張れよお前ら」
「おうよ!」
どうやら機関科の話は纏まったようだ。話が終わると同時に今度はミーナ中佐と坂本少佐がやってきた。
「岬さん今いいかしら」
「いいですけど、どうしたんですかミーナ中佐」
「実は私と美緒であなた達の魔法系統を調べていたんだけど全く資料が見つからなくてねブリタニアに行った時に会ってもらいたい人がいるのよ」
「とあるウィッチの研究家でな、今はもう存在しない魔法系統の資料を持つ学者だ。その人に聞けばお前たちの魔法系統やウィッチに覚醒した理由もわかるだろうと思ってな」
どうやら二人は明乃達の魔法系統がどういった魔法系統なのか調べていたみたいだ
二人が話しかけてきたことで明乃は忘れていたある物を思い出した。
明乃がこの世界で初めて買い物に向かった街で手伝ったお礼に貰った一冊の本
読めはしないが表紙に明乃達の障壁に描かれている模様と同じ模様が描かれている本、明乃はそのことを二人に伝えることにした。
「すいません、ちょっと見てもらいたいものがあるのですぐ持ってくるので待ってもらっていいですか」
「構わないわよ」
「すぐに持ってきますね」
明乃は自分がいつも寝ている部屋に行き貰った本を持ってくる
持ってきた本を二人に見せる、ミーナ中佐とかならこの本に何が書いてあるのか
分かるかもしれないと
「この本なんですけど、なんか私のシールドにある模様と同じ模様が描かれていたから気になっていたんですけど」
「ホントだわ、明乃さん達と同じ魔法術式だわ、本のタイトルは、アトラティスの姫・・・昔から伝わる昔話ね、ということは明乃さん達の魔法系統ってマリアーナス式かしら」
「マリアーナス式?そんな系統の魔法は聞いたことがないぞ、ミーナ」
「そうでしょうね、なにせこの昔話に出てくるアトラティスという国にあったとされる魔法系統だもの、私も小さいときに何回か聞いただけだもの」
「ミーナ中佐、それってどういうお話なんですか」
明乃はその昔話がどういった話なのか気になった。
自分が使う魔法と同じ魔法を使っていた国の話を
「私もあんまり覚えていないのだけれども、確かアトラティスに攻めてきた敵国の兵士とアトラティスの神官をしていたウィッチの恋物語だったかしら」
「へぇー、それってどういった国なんですか」
「それがよく分かってないのよ、なにせカールスラントのもとになった国が建国されるより100年以上前の話でアトラティスという国自体が海に沈んだとされているから、欧州では色々な国にアトラティスの存在を裏付ける文献があるのだけれどもどこにあったのかは謎のままなのよ」
「もはや伝説の国だな、まぁ岬達の魔法系統が分かったのならそれを聞けば何かしらわかるか・・・」
坂本少佐がミーナから本を取り上げると自身も本のページを何枚かめくる
すると途中に小さな封筒が入っていた。
「封筒?岬が入れたやつか」
「私のじゃないです、前の持ち主のかなぁ」
「店主は碌に確認しないで店に並べたのか、とりあえず見てみるか」
坂本少佐はその封筒の封を開け中身を確認する中に入っていたのは一枚の図面だった。
「図面ですか、それ」
「あぁ、私も何処かで見たような図面だな・・・下に小さく何か書いてあるな」
坂本少佐はそれを読み上げた。
宮藤博士が送ってきた理論は素晴らしい物だった。
この魔力伝達率ならば私の理論を実現できるだろう
君の理論と私の魔導エンジンがこの戦争を終わらすことを願う
最後に私の家族には言うなよ、ばれない様に書いた奴だからな
マーグ・デンケス・アレスター
「宮藤博士だと、まさかこの図面何処かで見たと思ったが震電の図面か、見たところ少し違うところがあるから改良案の図面か」
「ちょっと美緒、本当なのそれ」
「宮藤博士って・・・」
明乃はその名前を聞いてある人物を思い出した。するとその人物が坂本少佐とミーナ中佐のもとへやってきた。
「坂本さん、今宮藤博士って・・・」
宮藤芳佳である。さっきまで一緒にパーティーの料理を作って話していた主計科三人と別れこっちにやってきた。
芳佳の慌てようをみて他の501のメンバーや晴風乗員も集まってきた。
「なんの騒ぎだ?」
「なんか芳佳ちゃんから宮藤博士って」
「宮藤博士ですって、一体何が・・・」
「宮藤博士って誰ぞな」
「宮藤って言ってたから芳佳ちゃんの親戚とか」
「でもなんか芳佳ちゃん少し慌ててなかった?」
全員がどういう状況か気になるようだ。坂本少佐は宮藤芳佳に例の図面を見せ説明した。
「実は宮藤博士の震電の図面の一部の改良案を描いた図面が出てきてな」
「そうだったんですか・・・でもなんでそんなのが出てきたんですか」
「さっき思い出したんだがこれを書いた人は多分宮藤博士の尊敬していた研究者だ」
「えっ、そうなんですか坂本さん」
「一度だけ宮藤博士から聞いたことがあってな、40年以上前に発表した理論が宮藤博士の研究に役立ったらしくてなたまに研究に行き詰ったら助言をもらったりしたらしい」
「そんな人がいたんですか、その人は今は」
「確か18年くらい前から持病が悪化したらしくてな故郷で療養して16年くらい前に亡くなったと聞いた気がする」
「そうですか・・・」
「岬、この図面私が預かってもいいだろうか」
「私が見ても分からないからいいですけど、さっきから言っている宮藤博士って誰ですか」
「そういえば言ってなかったな、本名宮藤一郎、宮藤の実の父親で宮藤理論の提唱者でお前達が使っているストライカーユニットの基礎を作ったと言っていい人だ」
『えっ、・・・えぇぇぇぇー』
その衝撃の事実に晴風乗員は驚いた。まさか空を飛ぶことのできる装置を開発したのが自分達を助けてくれた少女の父親だったとは
「うっそ、ストライカーユニット開発したのって宮藤さんのお父さんなの」
「マジィ」
「はぁーすごいねぇ」
空 麗緒 桜良が驚く、他の皆も似たような状況だ
「ねぇねぇ、芳佳ちゃんそのお父さんは今どうしているの、やっぱり今も研究していたりするの?」
瑠奈が芳佳に父親の今を聞く、芳佳は少し悲しい顔で父親のことを話した
「お父さんは私が6歳の頃に死んじゃったんだブリタニアで共同研究中にね」
「ゴメン、芳佳ちゃん・・・」
瑠奈が気まずそうに芳佳に謝る
「気にしないで」
「話に戻らさせてもらうぞ」
「すいません、坂本さん」
坂本少佐が再び話を戻す
「この図面は宮藤博士が設計した震電というユニットの改良案を書いたものだな」
「でも美緒、確か震電って検閲で引っかかった宮藤博士の手紙で完成したんじゃ」
「私の感だが多分宮藤博士が手紙を出す前に書かれた物だろう、最後の文を読む限り家族に内緒で書いて出す前にお亡くなりになったのだろう」
「へぇー、すいませんそれでその震電ってどんなものなんですか」
話に出てきた震電がどういうものか明乃は気になっていた。
坂本少佐は明乃を始め晴風乗員に震電について説明する
「震電は扶桑皇国で開発されていた機体で一時期技術的問題で開発がストップしたんだが検閲で配達が遅れた宮藤博士の手紙に技術理論が書いてあってなそれをもとに開発した機体だ。性能は凄まじくベルリン開放には宮藤の魔法力と震電の性能が大きく貢献した。」
「そんなに凄いんだ。あれでも今芳佳ちゃんが使っているのって確か・・・」
「紫電っていう機体・・・」
「そうそう、今使ってるのって震電じゃないよね、壊れたりしたの?」
西崎芽依の指摘に坂本少佐が答える
「ベルリン開放後震電は一端ブリタニアに運ばれ一度バラシての完全点検がされているからな、終わってさえいれば岬に試させようと思ったんだが」
「岬さんに震電を!確かに宮藤さん以上の魔法力なら扱えそうですね」
服部静夏が坂本少佐の考えに同調する
晴風乗員はなぜ震電が艦長に扱えそうなのか分からなかった。他の人じゃダメな理由があるのだろうか
「ねぇ、完成してるなら艦長じゃなくても他の人でもいいんじゃないの、なんかダメな理由でもあるの?」
駿河瑠奈が晴風乗員が気になっていたことを代表して坂本少佐に聞く
坂本少佐と近くにいた服部静夏が震電について説明する
「震電は性能だけならこの基地に置いてあるすべてのユニットを上回る代物なんだが性能を100%引き出すには使い手を選ぶ機体でな」
「使い手を選ぶ?操作が難しいってことかしら」
黒木洋美が言葉をこぼす。そこに服部静夏がその理由を話す
「震電は使用時に膨大な魔法力を使うんです、だから扱えるウィッチが限られるんです」
「あぁ、それでうちの艦長なら扱えると、実際震電を扱えるウィッチってどれくらいいるんですか」
納沙幸子が興味本位で聞いてみる、帰ってきた言葉は想像以上の答えだった。
「100%の性能を引き出すなら宮藤だけだろうな、ロマーニャ解放後陸軍のウィッチが宮藤が使った震電と同じ調整で飛行テストをしたと聞いたが3分ほどで息が上がったと聞くしな、開発担当者がテスト飛行をしようと思ったら魔法力が足りず起動すらしなかったとも聞いたな」
「確か震電に使われている魔導エンジンを変えて扱えるようにした機体が扶桑で何機か使われているんでしたよね」
「よく知っていたな服部、その通りだ」
「ありがとうございます」
「扱えるようにしたと言っても100%の性能を引き出せないからな大量生産体制は今だ取られていない、扶桑でもベテランのウィッチが何人か使っているくらいだ。10人はいないだろうな」
「そんなにいないんですか」
「あぁ、実際宮藤が震電を使用した場合その戦力は決戦兵器クラスまで跳ね上がるからなもし岬も震電を扱えるとなればそれだけで戦力の増大になる」
「なるほど、そう言う・・・」
ブウゥゥゥゥゥン ブウゥゥゥゥゥン
納沙幸子が話している途中突如基地のアラートがなり緊張が走る
すぐに通信室から連絡が入る
「緊急連絡、夜間哨戒中だったサーニャ・V・リトヴャク中尉からネウロイ発見の報告現在戦闘中のこと、増援を要請しています」
「サーニャさんからの増援要請!それほどまでの相手なの」
「すぐに出るぞ総員戦闘準備」
「サーニャァァァー」
バルクホルンの指示が言い終わるより先にエイラがサーニャの増援に向かっていった。
「エイラさん速ッ、タマ私達も行こう」
「ウィ」
「私もいくよメイちゃんタマちゃん」
芽依 志摩 明乃がエイラを追うためユニットを履きに向かう
そこにペリーヌから声がかかる
「お待ちなさい、あなた達夜間飛行はまだないでしょう」
「でも速く行かないとサーニャちゃんが」
「いやまてペリーヌせっかくだこいつらにも出撃してもらう」
「本気ですか」
「あぁ、夜間飛行の経験は必要だからな、ルッキーニ、リーネ、服部はこいつらの夜間飛行の面倒を見てくれ、他は先行してサーニャの援護に向かう」
『了解』
基地にいるウィッチ総出で救援に向かうことになり基地から次々にウィッチが飛び立つ
サーニャからの増援要請の五分前
サーニャはいつもより早く夜間哨戒につきネウロイの気配を探っていた。
基地に現れた三機の高速飛行型ネウロイが何処から来たのか、それを探っていた。
あれほど強力なネウロイがたまたま三機同時に現れることは考えにくかった。
もしかしたらこの近くに新たな巣や母艦型がいるのではないかと疑っていた。
サーニャは自身の固有魔法を研ぎ澄ます。今のところ反応は無い・・・
「私の考えすぎだったのかなぁ」
サーニャが考えていると雲の中に影が見えた。
影は段々と大きくなり雲から飛び出してきた。ネウロイだ
「そんなこの距離になるまで反応しないだなんて」
サーニャは驚愕した。この距離になるまで探知できないだなんて思わなかった
現れたネウロイは11の球体が集まった集合体だった。ブドウの房に見えなくはないような見た目だった。サーニャはひとまず考えるのをやめ攻撃にうつる
自らの武装のフリーガーハマーを二発撃ちこむ
まっすぐに飛んで行ったロケット弾は命中するかと思われたが突如ネウロイが分離し着弾寸前で躱されてしまった。
サーニャは再び攻撃するが分離した球体ネウロイもすべてが攻撃を寸前で躱している
「まさかロケット弾の軌道を見きっている!」
サーニャが驚いているすきにネウロイが動いた。
球体ネウロイのボディに眼のような模様が浮かびあがりそこからビームが放たれたのである、11の球体から放たれたビームを何とか躱すがビームの弾幕と敵の回避能力に苦戦を強いられてしまっていた。サーニャはすぐに基地に増援を頼むことにした。
基地に連絡したあとはとにかく時間を稼ぐことにした。
「この位置なら基地から約10分、でもあの攻撃を避け続けるのは難しい、振り切って逃げるのも無理・・・基地が危ないけど少しでも基地に近づいて増援と合流しなきゃ」
サーニャはネウロイを基地に誘導しながら撤退していく、必ずエイラが応援に来てくれると信じて、すると目視出来る距離に基地が見えた。もうすぐ増援と合流できると安心したときネウロイのビームが一斉に放たれた。サーニャは避けきれないと悟り前方にシールドを張る、ビームを防ぎきったときには気付かなかった。さっき放たれたのが10発だったのを
分離していた球体ネウロイが11体、一体ビームを撃っていないのがいたのだ。
その一体はシールドで防ぎきったサーニャの側面に回りビームを放った。
サーニャも回避行動をとるが位置が近かったのと放たれた位置が悪く避けきれず
フリーガーハマーに当たり誘爆してしまった。爆発の直前に手を離し後ろに後退しながらシールドを張ったがユニットと右腕を負傷してしまった。それに使っていた武器も失いかなりまずい状況になってしまった。サーニャがネウロイの追撃を覚悟したとき・・・
「サーニャから離れろぉぉぉぉ」
ダダダダダダッ
基地から応援にきたエイラが銃弾をばらまきネウロイをサーニャから引き離す
その後にバルクホルンや野間、芽依の姿と他の501部隊が見える
「サーニャ無事か」
「エイラ・・・うんなんとか痛っ」
「腕怪我してるじゃないか、待ってろすぐ宮藤に見せてやる」
「野間、お前の魔眼でコアは見えるか」
「見えます、コアがあるのは一番奥の奴だけです」
「他は子機かすぐに片づけるぞ」
「了解っっていうわけでぶっ飛べ」
野間と一緒にやってきた芽依が持ってきたフリーガーハマーを放つ、だがサーニャの時と同じく軌道を見きられ躱されると躱したネウロイの一体に一つの人影が向かっていった。
万里小路楓であった
「貰います」
万里小路は坂本少佐から貰った二本の扶桑刀でネウロイを斬り伏せる
だが斬ったのは子機ですぐ再生してしまった。万里小路は近くの敵に斬りかかるがそれは躱されてしまった。
「この距離で!敵ながらお見事ですわ」
万里小路が場違いなことを言っていると反対側からハルトマンがコアを持つネウロイに攻撃を仕掛けた
「シュトゥルム」
ハルトマンが自身の固有魔法で攻撃するが今度はかすりもせず避けられてしまった
「これ避けるのぉトゥルーデ、こいつやばいよ」
「とにかく弾幕を張るぞ」
バルクホルンが指示を出すと後ろからシャーリーやペリーヌがやってきた。
増援だ。新たな増援が来るとネウロイは撤退していった。
「逃がすかぁ、ハルトマン、ペリーヌ、私達で追うぞ」
「わかりましたわ」
「了解」
シャーリー、ハルトマン、ペリーヌでネウロイを追うが途中でネウロイを見失ってしまった。
追跡を三人に任せたバルクホルン達はエイラとサーニャのもとに集まる
そしてすぐ後に宮藤が合流した。芳佳はすぐにサーニャの治療を始める
「サーニャがここまでやられるとはかなり強いな、岬達はやはりすぐには夜間飛行は出来なかったか、お前らはよく出来たな」
「私は晴風で見張り員なので元々夜目は効く方なので」
「私は音で位置を把握できますので」
「お前ら優秀すぎだろ、西崎はよくここまで飛べたな」
「えっ、そんなに暗い?そこまで暗くないと思うけど」
西崎芽依の言葉が気になったバルクホルンは芽依の目を見てある可能性を導き出した。
「西崎、お前もしかしたら夜間視持ちか」
「夜間視?なにそれ」
「詳しくは基地に戻ってから説明しよう、とりあえずサーニャを休ませないとな」
「了解」
「わかりましたわ」
「はーい」
ボディに眼の模様がある球体ネウロイを倒せないまま今夜は撤退することになった
目的不明のネウロイを倒すのは一体誰なのかこの時はまだ誰も分かりはしない
固有魔法
西崎芽依=夜間視+???
西崎芽依も固有魔法二つ持ちです
先に言っておきますタマも二つ持ちです