海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

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今回長かった。区切りがいいところが遠い・・・
今回固有魔法が判明する人が二人います(二つ目の)


撃ちまくりのナイトパーティー

サーニャを負傷させたネウロイが撤退し出撃したウィッチ全員が基地に戻った時

すぐに敵ネウロイの報告がなされた。

 

「早速で悪いがサーニャ敵ネウロイの報告を頼む」

 

「はい夜間哨戒中に遭遇、ポイントはS27です。私も固有魔法を発動して探査してたんですけど距離70になるまで探査できませんでした。」

 

「サーニャさんがその距離になるまで探知できないなんて恐ろしく隠密性が高いわね」

 

「あと回避能力が今までのネウロイと比べても格段に高いです。私のフリーガーハマーではスピードが足りず簡単に躱されてしまいました。」

 

「使用武器も考えた方がいいか、とりあえず今後の方針を決めよう」

 

バルクホルンが次に現れた時の対応検討するため会議の指揮をとる

一緒に聞いていた晴風乗員のウィッチは戦闘に参加した野間、万里小路、芽依に話を聞いていた。

 

「野間さん、逃げられたネウロイってどんな奴だったの?」

 

「球体の集合体とでもいえばいいか、まぁブドウの房みたいに集まった球体とでも思ってくれればわかりますか」

 

「うんわかった、ブドウネウロイね」

 

「ブドウって艦長・・・もう少しマシな呼び名はなかったんですか」

 

「いいじゃないですか、かわいらしくて分かりやすくて」

 

「うぃ」

 

 

「私もその言い方の方が覚えやすいかな」

 

「宗谷さんは緊張感が足りないって言ってるのよはぁ」

 

「気持ちは分かるがな、まぁ艦長のネーミングセンスは置いといて構わんだろ」

 

「そうじゃの、それよりワシらが向かうことができなくてすまんの、バルクホルン殿から夜間飛行が難しいとは聞いていたんじゃが、よく三人は普通に飛べたな」

 

「お気になさらないでくださいミーナさん」

 

「そうそう、私の場合なんか夜間視っていうのを持っていたらしいし」

 

西崎芽依がそういうと同時に会議の指揮をしていたバルクホルンから話しかけられた。

 

 

「今後の方針だが晴風組も聞いてくれ、サーニャのユニットが破損したのと今回出現したネウロイを取り逃したことを考えしばらく夜間哨戒の人員を増やすことにした。晴風組はちょうどいいから夜間飛行の訓練をしてもらう、明日の午前中に使用武器の適正を見極める、もしかしたら今回のネウロイはお前達の力を借りないと厳しいかもしれないからな」

 

「どういうことですかバルクホルンさん」

艦長の岬明乃がバルクホルンに質問する

 

「サーニャの固有魔法でも発見が遅れたネウロイだ。人海戦術による捜索と夜戦での戦闘が予想されるからな、それにあの回避能力を考えると攻撃のチャンスはそう多くない敵の隙をついての一撃を与えるしかないが敵は分裂型だから子機を破壊するとその分チャンスを逃すことになるからな野間の魔眼でコアを確認して確実に倒さないといけない」

 

「私の魔眼か、わかりました協力します」

 

「助かる、それと納沙と西崎と宗谷の力を借りることになるだろう」

 

「野間さんはともかく私達もですか」

 

 

「あぁ奴を倒すにしてもまず見つけないといけないからな」

 

「そうか・・・探索ですね」

 

「そういえば私の固有魔法サーニャさんと同じでした。私も頑張ります」

 

「夜間哨戒の人員だが晴風組は訓練も兼ねるから参加として幾つか班に分かれて指導することになるだろうからその班のリーダーを言うぞエイラ、ハルトマン、それと私が担当しよう班分けは・・・」

バルクホルンが班分けを説明していく

 

 

エイラ班

 

岬明乃 立石志摩 鏑木美波 知床鈴

 

ハルトマン班 

ミーナ 黒木洋美 宗谷ましろ 万里小路楓

 

バルクホルン班

 

納沙幸子 野間マチコ 西崎芽依

 

という班分けになった。

夜戦慣れしているエイラは明乃達を夜でも昼と変わらない飛行ができるよう指導することになりハルトマンはましろの固有魔法での索敵をしながらの指導、主に援護や強襲、連携を指導することになり、バルクホルンは納沙幸子の固有魔法での索敵をしながら敵機撃破の空中機動、射撃指導の運びとなった。今回現れたネウロイの撃破に重要なのはバルクホルンが指導する三人であった。

 

「以上の班分けで対応する、なにか質問は」

 

「エイラさんの所に探査系がいないわね、明日の夜に倒せなかった場合私がエイラさんの班に加わるわ」

エイラの班に探査系がいないことに気付きミーナ中佐が自ら加わることを告げる

「すまんミーナ助かる、サーニャ体とユニットの状態は」

 

「怪我は既に芳佳ちゃんに直してもらったので問題ありません、ただユニットの方は整備兵の話では最低でも二日は掛かると」

 

「二日か、西崎のユニットを使う手もあるが西崎は夜間視持ちだろうから今回の作戦の成功率を上げるためにも夜間飛行は経験させておきたいしな・・・取りあえずサーニャは納沙に固有魔法の指導を頼む。明日倒せなかったらユニットが直り次第西崎に射撃指導を頼むフリーガーハマーだと不利だとしても陽動に効くかもしれないからな」

 

「わかりました」

 

「岬達はなにか質問はあるか」

 

「ハイハイ、私聞きたいことがあるんだけど私の夜間視って暗いところ見える魔法なの、あとなんか他に能力があったりするものなの」

 

「西崎の固有魔法の夜間視はその名の通り夜間でも目がよく見えるやつだな、他は特に特別な力は無い」

 

「やっぱそうなんだ、なんか私だけ地味だなぁ野間さんは普通にできてるしなんか私だけ魔法感がないなぁ」

 

「まぁまぁ、そう言わないでくださいこればっかりは仕方ありませんよ、でも確かに魔法っていう感じじゃありませんよね」

 

「暗視ゴーグル的なものじゃろか」

 

「メイはいい・・・私はまだ分かってすらいない」

砲術長の立石志摩が拗ねた様子で芽依に語る

そう晴風のウィッチ化した面子で立石志摩だけがまだ一つも固有魔法が判明していないのだ。それを聞いた芽依はすぐにフォローに入る

 

「大丈夫だって、タマもいつか分かるときが来るって」

 

「・・・うん」

 

「他に質問は無いな、今日は取りあえずこれで解散とする」

バルクホルンの解散の言葉で今日の所はお開きになった。

全員が眠りにつき翌日、朝食を済ませたらすぐに武器の適正試験が行われた。

前に明乃が買い物に行った時にすでに射撃訓練を行っていた野間、芽依、志摩は既に使う武器が決まっていた。野間はバルクホルンと同じ機関銃の二つ持ち、志摩は対装甲ライフル

芽依はフリーガーハマーである。残りの明乃達が使う武器を今決めているところだった。

 

 

「うーんやっぱり私には狙撃は無理かなぁ芳佳ちゃんの使っていた機関銃の方が使いやすいかなぁ、シロちゃんは」

 

「私も機関銃ですね、私はミーナ中佐のと同じ奴が使いやすかったですが」

 

「そうなんだ、美波さんは?」

 

「私には機関銃やライフルは大きすぎたからバルクホルン殿が正式な名前は忘れたが軽機関銃を渡してくれた。私はこれにさせてもらう」

 

「私も機関銃ね、私は服部さんと同じ奴が使いやすかったわ」

 

「黒木さんは服部さんと同じですのね、私もペリーヌさんと同じ銃にしましたわ、でも私は坂本少佐から貰った扶桑刀の方が使いやすいのであまり銃は使わないと思いますが」

 

「ワシはハルトマンと同じ奴じゃこれがしっくりくる」

 

「私はシャーリーさんのかなぁ、ルッキーニちゃんのと迷ったけど」

 

ある程度決まったことで明乃はまだ決まってない人がいるか確認した。

「これで全員決まった?」

 

「いえ、まだ納沙さんがまだですね」

ましろの言う通り納沙幸子はまだ自分にあった武器が見つけられないでいた。

 

 

 

「やっぱり機関銃だと音と振動でどうしても驚いちゃいますね、私には向いてなさそうですね、何が向いているんでしょうか、同じ魔法のサーニャちゃんと同じフリーガーハマーでしょうか、でもなんか重そうなんですよね、でもメイちゃんは扱えてますし・・・」

 

納沙幸子が悩んでいるとリーネが幸子に話しかける

 

「ココちゃん、どうしたの?悩み事」

 

「あっリーネさん、はいちょっと自分にあった武器が見つからなくて機関銃は向かないみたいなんでサーニャちゃんと同じフリーガーハマーにしようか悩んでいて」

 

「そうなんだ、向かない理由って自分で分かっていたりする?」

 

「たぶん無意識に驚いているんだと思います。撃っている途中で腕がぶれて狙いが定まっていなかったので」

 

「そう言う理由ならフリーガーハマーの前に私と同じ装甲ライフルを使ってみない」

 

「はぁ・・・いいですけど、私に向いているんでしょうか狙撃なんて特段目がいいとかではないんですが」

 

「物は試しにね、取りあえずやってみて」

 

「わかりました。やってみます」

そう言って納沙幸子はリーネから装甲ライフルの使用方法を聞き試し撃ちをしてみる

するとさっきよりも的に当たった。中央に当たったわけではなく的の端とかがほとんどだが発射した弾の8割が的に当たらなかった機関銃と比べると大きな差だった。

 

「やりました。さっきより多く当たりました。ありがとうございますリーネさん私これにします」

 

納沙幸子の使用武器はリーネと同じ装甲ライフルに決まった。

 

「どういたしまして、ココちゃんは自分でも分かっていたけど音と反動で手がぶれちゃうんだと思うの、ライフルのように間隔があいていればぶれないと思ったんだ」

 

「よくわかりましたねぇ、リーネさんもっと私にライフルのコツ教えてもらっていいですかもっと強くなりたいんで」

 

「うん、いいよ射撃指導は私が教えてあげるね」

 

リーネが納沙幸子に指導の約束をすると全員の使用武器が決まったことを知ったバルクホルンが訓練の指示を出す

 

「全員決まったな、午前中は一端ストライカーを履いて空中機動と射撃訓練を昼までこなしてもらう各自訓練開始」

バルクホルンの指示のもと訓練が開始される。各々バルクホルン達から出される課題をクリアしていく、それを繰り返していると昼時になった。昼食になり食事をとると又訓練だと思ったがどうやら午後は違うようだ

 

「午後からだが夜間哨戒があるからな今のうちに寝ておけ、部屋も暗くしておけよ、少しでも暗さに慣れないといけないからな」

 

「もう寝るんかい早いよ、三時間後くらいに起きちゃうよ」

 

「うぃ」

 

「まぁまぁ、メイちゃんタマちゃん長いお昼寝だと思えばいいよ」

 

「艦長、今から夜まではお昼寝の範囲を超えてます」

 

愚痴をこぼしながら夜間哨戒に行く面子は仮眠を取りに部屋へ戻る

その様子を見ていた他の晴風乗員の反応は様々だった。

 

「艦長達は夜から訓練かぁ夜食でも作った方がいいかなぁ」

 

「艦長達が戻ってくるのは明け方って言ってたよ美甘ちゃん」

 

「それに訓練って言ってるけど実戦になる確率も高いんだよね、大丈夫かなぁ」

 

「あーん、マッチの活躍が見れなーい、早く倒されてよブドウネウロイ」

 

「主計長はいつも通りぞな、そういえば機関科はどこ行ったぞな朝ごはん食べた後から見てないぞな」

 

等松美海のいつもの光景を見てた聡子が姿が見えない機関科のメンバーが何処に行ったのか気になり近くいた内田まゆみと山下秀子に聞いた

 

「マロンちゃん達なら整備兵の人達からユニットの修理を見させてもらっているよ」

 

「そういえば前にシャーリーさんがミーナ中佐に頼んでみるって言ってたっけ」

 

「そう言えば言ってたぞな、機関長達は勉強ぞなか」

 

「そういう事だね、そう言えばシャーリーさんやペリーヌさんも朝早く何処か出かけたよねストライカーユニットで」

 

「どこに行ったんだろ?」

 

「知らんぞな」

 

三人が話していると何かの仕事を終えたミーナ中佐が話に入ってきた

 

「あら、何か気になることでもあったかしら」

 

「あっ、ミーナ中佐いや朝早くシャーリーさん達が何処かに出かけたのが気になって」

 

「シャーリーさん達には一応昨晩遭遇したネウロイの捜索を頼んでいるのよ、ネウロイの行動パターンを考えると夜中からずっと活動しているとは考えにくいけど一応ね」

 

「そうだったんだ、そう言えばミーナ中佐は何をしていたんですか」

 

「昨晩現れたネウロイが他の基地の方へ向かってないかの確認をね、幸いどこの基地にも遭遇報告がなかったからまだこの基地の管轄にいると思うのだけれどもサーニャさんでも探知できなかったことを考えると捜索も厳しいのよね」

 

 

 

「艦長達夜大丈夫かなぁ」

 

「岬さん達ならきっと大丈夫よ、皆優秀な子だもの」

 

ミーナは僅かな期間で実力をつけている晴風乗員ウィッチを信じ他の乗員を安心させる

時が過ぎ再び夜となる夕食を済ませた晴風乗員とエイラ ハルトマン バルクホルンが

それぞれ別れて夜間哨戒に向かっていった。

 

 

「それじゃあ私達は予定通りポイントWで捜索するぞ」

 

「あぁ、頼むぞエイラ、ハルトマンもしっかり指導しろよ」

 

「分かってるよ、トゥルーデ」

 

「では各自目標を発見次第他の班に連絡し作戦行動に入れ、散開」

バルクホルンの指示のもと3つの班に分かれ夜間哨戒を開始する

それぞれ晴風ウィッチ組の夜間飛行の指導もこなしていく

 

「私について来られているかぁ、お前ら」

 

「はい、大丈夫ですエイラさん」

 

「しかし空を飛んで見る夜空は格別だな・・・おっとっと」

鏑木美波がふと夜空を見上げて視線を戻す時に体勢を崩してしまい体がふらつく

すぐにエイラがフォローに回る

 

「気を付けろよ、夜は上と下の区別が付きにくいんだ。もしさっきみたいになったら一度落ち着いて深呼吸して体を安定させろよ」

 

「わかりました」

 

「うぃ」

 

「やってみまーす」

 

「助かった。礼を言わせてもらう」

 

「気にするな、お前らはまだまだ初心者なんだからな、それじゃあ私の動きを真似しながらついて来い、これができたら多分もう夜でも普通に飛べるだろうからな」

 

     『はい』

 

ハルトマン達も夜間飛行の指導をしながら哨戒任務を続けていた。

 

 

「そうそうそういう感じ、楓は出来てるって分かってたけど他の三人も飲み込みが早いね

そろそろ連携の訓練もしようか」

 

「なんとか夜間の飛行にも慣れてきたのぉおぬしらはどうじゃ」

 

「私は特に変わったことはないですね」

 

「私はちょっと危なかったけど宗谷さんにコツを教えてもらったから大丈夫よ」

 

「私はもう慣れた固有魔法のお陰で位置を認識できるからな、うん?これは・・・」

 

「どうしたの宗谷?」

 

ましろの異変を感じたハルトマンが何があったのか聞き出す、ましろは意識を研ぎ澄ませ固有魔法に意識を集中する

 

「例のネウロイです!距離3200、南東に向け進行中」

 

「うそ早速、仕方ない皆行くよ、インゲノールは私の後ろについてきて弾幕を張って、他の三人は別方向から攻撃して」

 

       『わかりました』

 

「トゥルーデ、例のネウロイを宗谷が見つけた。多分ポイントS37あたり」

 

 

「了解した。すぐにそっちと合流する」

バルクホルンに通信を送るとすぐに発見したネウロイに向かう

ハルトマンに言われた通りミーナはハルトマンの後ろに付き、他の三人はある程度距離を開けネウロイに向かう・・・

 

 

 

ハルトマンの通信を聞いたバルクホルン達もネウロイに向かって3分後・・・

 

 

「こっちでもネウロイの反応を確認しました。他に五つの反応があるのでもう戦っています」

 

「そうか、納沙も固有魔法の扱いに慣れてきたみたいだな」

 

「サーニャさんに色々教えてもらいました。リーネさんにも射撃訓練を見てもらいましたけど射撃はまだまだうまくありませんので捜索の方で役に立ちます」

 

 

「いい心掛けだ。野間、西崎やるぞ」

 

「了解」

 

「よーし撃っちゃうよ、野間さんコアが見えたらすぐ教えて」

 

「分かっている」

 

四人はネウロイが射程圏内に入るとすぐに攻撃を開始する

ましろや黒木をしつこく狙っていたネウロイの子機を一端追い払い体勢を整える

 

「野間、コアはどこにある」

 

「一番左奥の奴です」

 

「全員、一斉に攻撃しろ」

バルクホルンの命令で全員がコアを持つ本体に攻撃を開始する

予想どうりであったがやはり攻撃は躱されてしまう

 

 

「やはり速いか、ハルトマン私が子機を抑える突っこめるか」

 

「わかった。カウント3でお願い」

 

「よし、3、2、1、GO」

カウント3でともにネウロイに向かっていくバルクホルンが子機を抑えるが圧倒的な回避能力で何機か躱されハルトマンへ向かってしまう。それを見ていたましろはすぐに指示を出す

 

「全員子機に攻撃を集中しろ、ハルトマンさんに向かわせるな」

 

「了解」

 

「わかりました」

 

「撃っちゃうよ、ドドーンとね」

 

野間、黒木、芽依がましろの指示に従い子機に攻撃を集中しハルトマンに近づけさせない

それと同時に納沙幸子がある通信を受け取った。

 

「副長、あと3分ほどでエイラさん達が合流できるそうです」

 

「よし、このまま子機を引き付ける、野間さん万里小路さん一人で子機を相手出来るか」

 

「問題ない」

 

「私もですわ」

 

「わかった。黒木さんは私と右30度にいる二機を西崎さんと納沙さんは左45度にいるネウロイを足止めしてくれ」

 

   『了解』

 

ましろ達が子機を引き付けている間にハルトマンは何とかコアを持つネウロイに追いつき

射程に捉える。ハルトマンが引き金を引きネウロイを攻撃するとネウロイがいきなり高速で回転しだしたのだ。ハルトマンが放った銃弾がネウロイに当たるが高速で回転されているためか銃弾がすべて弾かれてしまった。

 

「弾かれたぁ、そんなのありぃ」

 

ハルトマンの攻撃を防ぎきると再びネウロイは撤退する

その時下の方から一発の銃弾がコアを持つネウロイをかすめた

回転が止まった時に当たったためネウロイのボディにダメージが入る

ハルトマンは攻撃がきた方を見る。そこには子機のネウロイの相手をしている納沙幸子と

西崎芽依がいた。さっきのは納沙幸子の放った対装甲ライフルの流れ弾だった。

だがハルトマンは自身の経験と知識からあることが気になった。

 

 

   なんであの距離でしかも下から撃ってあの威力なの

 

そう納沙幸子のいる地点とコアを持つネウロイがいた場所は対装甲ライフルの有効射程距離の圏内ではあったがそれはあくまで平行に持った銃口からの距離で上に向かって撃つ場合風などの影響を受けてしまうため届かない距離なのだ

 

「もしかして納沙の固有魔法って一つじゃないんじゃ」

ハルトマンが驚愕していると修復を終えたネウロイがビームを発射する

ハルトマンはそれを容易く躱すが子機からも同時に発射されており子機から発射された

ビームがコアを持つネウロイから発射されたビームと直撃し融合しバルクホルンのもとに

放たれた

 

「くそ、こんな攻撃も出来たのか」

 

バルクホルンは何とか躱したが子機の方も本体と同様に撤退しだした

ましろ達もさらに攻撃を加えていくがコアを持つ本体と同様に高速で回転し攻撃を弾く

ある一体を除いては

 

「ぶっ飛べぇー」

芽依のフリーガーハマーから放たれたロケット弾が回転し続けるネウロイに向かっていく

 

放たれた四発のロケット弾は子機のネウロイに直撃しボディの8割を破壊した。

ボディは修復を始めたが芽依はそれを気にせずハルトマンが相手をしていた本体に向かう

回転しながら移動しているため機関銃の弾丸を弾く本体に苦戦していたハルトマン

本体が雲の中に消えると子機の方も同じ雲に消えていく

そこに芽依が追いつき消えて行った雲にロケット弾を放つ

雲の中で爆発が起きるがネウロイを倒せたかは分からなかった。

ましろと納沙がすぐに固有魔法で調べすぐに全員に知らせる

 

「目標いまだ健在」

 

「こっちも捉えました。雲の中で子機と合流しています」

 

「よし、そろそろエイラ達が来る頃だ包囲するぞ」

バルクホルンが指示を出すがここで予想外なことが起きた

 

「待ってくださいネウロイの反応が消えました。」

 

「こっちもですいきなり反応が無くなりました。」

 

「何だと、ハルトマン突入して確認するぞ」

 

「仕方ないか、皆はそのまま包囲していて」

二人が雲に突入してネウロイを探す、二人が雲に突入してすぐ後にエイラ達が合流し撤退したネウロイを捜索するが発見することはできなかった。

ひとまず今夜はこれで引き上げることとなった。

 

基地に戻った晴風ウィッチ組は夜間飛行の疲れと夜戦の疲れですぐに眠りに落ちた。

バルクホルン達はミーナ中佐に取り逃がしたネウロイの報告をする

 

「また撤退・・・ネウロイの目的が分からないわね」

 

「あぁそれに撤退するレベルのダメージは入っていないのに撤退した理由も不明だからな」

 

「それにいきなり消えた原因も分からないしね」

 

 

「それ、ホントに消えたのか、倒したんじゃないのか」

 

「いや、宗谷と納沙が固有魔法で確認していたから間違いない」

 

「地上だったら地中を潜航できる母艦型に回収されたと思えるのだけれども空中でいきなり反応が消えるなんてあり得るのかしら」

 

「そうだ。一つ気になっていたんだけどサーニャの話じゃ距離70まで探知できなかったとか言っていたよね宗谷の固有魔法だともっと前に見つかったんだよね」

 

「それは本当、ハルトマンさん」

 

「そういえば納沙も探知が早かったな、もしかして探知しにくい形態とかに変わったりするんじゃないのか」

 

「断定はできないけどあり得るわね、今夜は私とサーニャさんも出ます」

 

「サーニャのユニット無事に直ったんだ」

 

「えぇ整備兵の報告じゃ今日の夜中になるはずだったのだけれども柳原さん達のお陰で夕方には終わったそうよ」

 

「柳原っていうとあのチビ機関長か、そう言えば整備兵と一緒に直していたんだっけな」

 

「サーニャとミーナがいれば発見は容易いが問題はどう倒すかだ」

 

「確か回転して弾丸を弾くのよね」

 

「あぁ、あれを何とかしないと有効打にはならない、西崎が回転中の敵にロケット弾を当てて子機を破壊したようだが当てるのは恐らく至難の技だ」

 

「というとアレか、弾丸並みの速さでロケット弾並みの破壊力が必要ってことか、そんなの50ミリ砲くらいしかないんじゃないか」

 

 

「そうねぇ、でも今から要請してもジェットと50ミリ砲が来るには早くても二ヵ月位は掛かるわよ」

 

「そこまでの威力はいらないと思うよ、納沙の対装甲ライフルの流れ弾でダメージが入っていたし、そうだちょっと私気になることがあるから午後に納沙とリーネを借りるね」

 

「納沙さんとリーネさんを?何が気になるの?」

 

「もしかしたら納沙の固有魔法って二つかもしれないからね」

 

「何、本当かハルトマン」

 

「まだ推測に過ぎないけど夜までには確かめるよ、私も午後まで寝るね、じゃあね」

 

「はぁ仕方ないか、ミーナ私も休ませてもらうぞ」

 

「えぇ、しっかり休みなさい、エイラさんも」

 

「りょーかーい」

 

報告を終えたバルクホルン達も仮眠に入る

各々がネウロイの対抗策を考えながら今日の夜間哨戒の時を待つ

そして二度目の夜間哨戒となった。今回はミーナ中佐とサーニャも加わる

前回は指導のため班を分けて捜索したが昨日の夜間飛行である程度飛べるようになったので今回は全員でまとまって捜索することになった。昨日はエイラ達の班との合流が遅れてしまったので今回は数に物を言わせて物量でネウロイを倒すことになった。

先頭にサーニャ、左端にましろ 右端にミーナ 後方に納沙を配置し何処からネウロイが来てもすぐ分かる陣形を取り捜索をする。先頭で飛行するサーニャに芽依が話しかけ自身の緊張を和らげる

 

「サーニャちゃん、今日こそ倒そうよババーンと撃って」

 

「うんそうだね」

 

「西崎、あんまり無駄撃ちするなよフリーガーハマーはそんなに装填数多くないんだから」

 

 

「はーい、早く出てこないかなネウロイ・・・」

 

「そうだね・・・!」

サーニャの雰囲気が変わった。ましろやミーナ、納沙も感じたようだ

ネウロイが現れたのだ。ネウロイは前方の雲海の中から姿を現した。

その姿をみて驚愕した。子機の数が増えているのだその数35、本体を含めて36機

 

 

「馬鹿なたった一日でここまで姿が変わるのか」

 

「もしかして他のネウロイと合流したとか、野間コアって何個ある?」

ハルトマンが野間にコアの数を聞く野間は魔眼を発動してコアの位置と数を数える

 

「コアは1個のままです。コアはてっぺんにある球体にあります」

 

「じゃあ昨日現れたネウロイで間違いないのね、そろそろ来るわよ」

ミーナ中佐の言う通りネウロイは分離して襲ってきた。

 

「全機ブレイク」

ミーナ中佐の指示のもと各機散開する。散開した明乃はすぐに敵の子機をシールドで閉じ込めたが全部は閉じ込めず8機ほどしか閉じ込めなかった。逃した子機が明乃を集中的に狙う明乃を倒し閉じ込められた子機を助ける気だろうか、そうはさせまいと美波と志摩が

明乃の護衛をする

 

「させないぞ、砲術長狙撃は頼む、私はシールドを張るのに集中する」

 

「うぃ」

 

明乃に閉じ込められている子機はシールド内でビームを放ち突破を試みるが反射された攻撃を食らい破壊されていく、だが今回はコアを持たない子機のためいくら破壊しても再生してしまう、明乃は閉じ込めた子機を出さないために意識を集中しなくてはならないので

この場から動けないでいた。残りの面子も子機の足止めに入る

その後ろでハルトマンと納沙がいた

 

「納沙、ここから本体狙ってみて」

 

「やってみます」

納沙幸子は照準をコアを持つ本体に合わせ弾丸を打ち込む、何発か外れたがダメージは確実に入っていた。それを見てハルトマンは確信した。夜間哨戒の前にリーネと共に確認してみたがやはり納沙幸子は固有魔法の二つ持ちだった。なぜ確信したかと言うと納沙幸子が

今撃っている場所は対装甲ライフルの有効射程外なのだ。平行に撃てさえすれば目視できる距離は大抵有効射程内なのだが上空でなおかつ上に向かって撃つ場合有効距離がまた変わってくるのだ。本来だったらあと600メートルは近づかないとリーネでも厳しい

だがそれでも納沙幸子は何発か当ててきている。ハルトマンが予想していた納沙幸子の

固有魔法は有効射程の増加、名づけるなら射撃射程距離増加だ。

リーネと共に確認してみたがやはりそうだった。確実な数値は出していないが最低でも

1, 5倍は有効射程が伸びていた

 

「やっぱりコアまで届きません、どうしましょう」

 

「納沙はこのまま撃って奴の注意を引いて、大丈夫あのサイズをこの距離でかすめるだけでも凄いから」

 

「わかりました」

 

納沙幸子に指示を出すとハルトマンはコアを持つ本体へと向かう

ハルトマンと同時に本体に向かう者がいた

エイラ サーニャ 芽依の三人だ

 

「サーニャ、西崎、私らで本体をやるぞ」

 

「うん」

 

「よっしゃあー撃っちゃうよ撃て撃て魂全開だぁー」

芽依は絶好調だった。もといた世界ではなかなか撃てなかった反動なのか

フリーガーハマーを手にしてからはすこぶる調子が良かった。

 

「西崎は調子がいいなぁ、行くぞ」

エイラの合図とともに三人はコアを持つ本体に攻撃をする

エイラの攻撃は回転で弾かれ、サーニャと芽依のロケット弾は躱されてしまう

時々納沙幸子の援護射撃があるため追撃こそされないものの厳し状況だ

 

三人が苦戦しているとハルトマンが後ろから攻撃して本体にダメージを与えた

その時芽依はあることに気付いた

 

  いまなんで回転しなかったの

 

今ハルトマンが攻撃したのはビームを放った発射口の後ろ側・・・

もしかしてネウロイにも目のような役割がある場所があるのではないか

そこで感知してない攻撃は躱せないんじゃないか

芽依はその可能性に賭けてみることにした。芽依がフリーガーハマーを構えた時

フリーガーハマーに芽依の魔法力が流れていたのを芽依は気づいていなかった。

 

「てぇぇぇい」

 

「くらえぇー」

 

ハルトマンとエイラの攻撃がネウロイを捉えるが回転で弾かれ有効打にはならず

サーニャの攻撃も躱されてしまう、芽依がネウロイのビームの発射口の後ろ側に回り込み

ロケット弾を放つ、芽依の予想通り回避行動をとらなかったので読みは正解だったが

ネウロイが回転しながらビームを撃ってきたため放ったロケット弾が破壊されてしまった

破壊されたのはロケット弾だけではなくハルトマン、サーニャのユニットにも被弾してしまった。二人が体勢を崩したとき運悪くさっきの攻撃で破壊されなかった芽依のロケット弾がサーニャに向かっていた。

 

「サーニャ」

 

「うそ、あーそっちに行くな行くな、曲がれぇー」

芽依が慌てて叫ぶ、その時サーニャに向かっていたロケット弾が急に針路を変えサーニャから離れる

 

「えっ、なんで曲がった、よかったけど、ロケット弾に欠陥でもあったの」

芽依がこの状況に驚いて持っていたフリーガーハマーを下に下げたとき同時に

ロケット弾も下に下がっていった。

 

「もしかして・・・取りあえずやってみるか」

芽依はある可能性に気付きそれを試すことにした。

芽依がフリーガーハマーを左右に動かす、するとロケット弾も左右に動いた。

芽依は確信した。自分の意思でロケット弾を誘導できていることに

芽依は誘導したロケット弾をネウロイに向かわせる、それをわざと破壊させ爆炎でネウロイの視界を遮る、その隙にサーニャのもとへ向かう

 

「サーニャちゃん大丈夫?」

 

「うん、でもユニットは厳しいかも出力の4割くらいしか出てないから、それよりさっきロケット弾が勝手に動いていたんだけど」

 

「うん、多分私の魔法だと思う、サーニャちゃん、サーニャちゃんのフリーガーハマーを私に貸して」

 

「私のを、まさか二つ同時に使う気、流石に二つ持っての砲撃は出来ないと思うよ、照準すら合わせられないし」

 

「大丈夫だと思う、撃ってから合わせることができると思うから」

 

「わかったあとをお願いね、メイちゃん」

 

「任せてよ、さてと取りあえず試しに二発ドーン」

芽依がそういうとロケット弾を二発放つ操ろうとしたが操れずネウロイのビームに破壊された。今度は撃つ前に念じてみた。するとフリーガーハマーに魔法力が流れたのを感じた

再び撃つと今度は操れた。撃つ前に魔法力を流すと操れるようだ

 

「よし、だいたいわかった。サーニャちゃん」

 

「じゃあこれを・・・無事に戻ってきてねメイちゃん」

 

「うん、分かってる、それじゃあ撃ちまくりパーティーの始まりと行こうか」

芽依はサーニャからフリーガーハマーを受け取り両手に持っている状態だ。

肩に担ぐことができないので両方とも下を向いているが今は問題ない

芽依は二つのフリーガーハマーに魔法力を込めるとネウロイに向かっていく

移動しながらフリーガーハマーを発射する、下に向けられていたため下に向かっていったが芽依が意識を集中するとロケット弾は軌道を変えネウロイへと向かう、ネウロイも

ビームで撃ち落とそうとするが芽依が操っているロケット弾はそれを躱す

ネウロイは撤退していくが芽依はそれを逃がさない、さらにフリーガーハマー二基から

ロケット弾を計18発撃ちこむそれを全て操りすべて別方向から当たるようにする

ネウロイは回避していくが回避しきれず三発が直撃した。コアがむき出しになったとき

最初に撃ったロケット弾が追いつきむき出しのコアに直壁した。

 

 

「見たかぁー撃て撃て魂に不可能はなーい、いえーい」

西崎芽依はフリーガーハマーを二つ持った両手を上げるが重くてすぐに下がってしまった。

 

「おっとっと、サーニャちゃんにお礼言わなきゃ、早く帰ろっと」

この日長かった晴風ウィッチ組の夜間戦闘は終わりを告げた

二人のウィッチの固有魔法が判明したこの戦いは今後の彼女達の戦術を広げるいい機会となったと言っていいだろう彼女達の闘いはますます激しさを増すであろう

 




納沙幸子の二つ目の固有魔法は射撃射程距離増加

西崎芽依の二つ目の固有魔法は弾道誘導です
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