ポーツマス海軍基地を襲ったネウロイを、晴風砲術長、立石志摩が重爆兵装ガルーダを使用して撃破した次の日、ポーツマス海軍基地は基地の復旧作業を始めていた
晴風ウィッチ組以外の乗員も復旧作業の手伝いに向かう、航海科と砲雷科は誰でも出来る簡単な作業の手伝いだが機関科と主計科はそれぞれの部署の能力を生かせる所へ手伝いに行っている。
機関科はネウロイの攻撃によって破壊された建物の内部にあった機器の修繕の手伝いに
主計科は復旧作業で腹を空かした兵士達に振る舞う炊き出しの手伝いに向かった。
晴風ウィッチ組はパットン将軍達から話があると言われ、501メンバーと共に会議室に集まっていた。
「いやー昨日は大変だった。タマがやってくれなければきっと駄目だったよあれ」
「うぃんうぃん」(首を横に振りそんなことはないと言っている)
「そんなことないよ、タマちゃんの最後の一撃が無かったらきっと倒せなかったもん」
「艦長の言う通りだ。私とミーナさんはミーナ中佐と行動していたが、なかなかハンガーに行けず遅れてしまったからな」
「二人もミーナがいるとややこしいな」
「そうですわねぇ、そう言えば野間さんは最初から戦闘に参加していたんでしたわね、どうでした、あのままやりあっていたら」
「恐らく勝つことはできなかっただろうな、煙幕のせいで魔眼も使えなかったしな」
「やはりそう思いますか・・・黒木さんもあの時は艦長と一緒に来てくれてありがとうございました。」
「お礼なんていいわよ、艦長の指示だし、それはそうと艦長一ついいかしら」
「どうしたのクロちゃん?」
黒木洋美が艦長の岬明乃に問いかける
「艦長の指示で魚雷発射管の一つもいで持って行ったけど、魚雷の方はどうするのよ」
「何とか直すしかないかなぁ、皆には負担掛けちゃうけど・・・」
「さっきマロンやモモに聞いたんだけど修理に必要なパーツが幾つか無いそうよ」
「えっ嘘、この基地にある部品で何とか出来るかなぁ」
「それは無理そうよ、ここにある艦って私達の世界のイギリスの艦艇が殆どで規格も違うし、それ以前に発射管自体を交換したほうが早いらしいわよ
「そんなに酷かった?」
「らしいわね、私貴方の指示でやったから、責任は貴方がちゃんと取りなさいよ、艦長なんだから」
「・・・シロちゃん元の世界に戻ったら報告書3枚くらいで許してくれるかな」
「そんな訳ないでしょ・・・こっちに来た経緯やウィッチの事とか報告しなくてはならないんですから、少なくても20枚以上、もし一日ごとだったら300枚くらいは書くことになりますよ」
「うわぁぁん、報告書もあるのに、始末書なんか書きたくないよぉぉぉ」
「諦めてください、それよりその魚雷発射管はどうします?不具合もあって修理不能なら取り外しも考えますか」
「えぇー私の出番無くなるじゃん、私反対!」
「ネウロイって空、飛んでいるし魚雷の出番はないんじゃないかな」
「グハッ」
知床鈴の指摘に芽依はダメージをくらう、前から気にしてたことを言われてさらにダメージが大きい
「うぃー、それは言わないのが友達・・・」
「ゴメン、メイちゃん」
「あぁ、うんいいよ事実だし」
「じゃが取り外すとなるとかなり手間だぞ、多少軽くなって速力も僅かに上がるであろうが微々たるもんじゃぞ」
「実は昨日の夜に坂本少佐と話す時間があって、その時にストライカーユニットの発進台の話があったんだ」
「シロちゃん、発進台ってなに?」
明乃は発進台という言葉が気になって副長のましろに聞く
「そのままの意味ですよ、私達って晴風から出撃したときユニットを履いて一端上昇してから移動していましたよね」
「確かにそうじゃな、滑走距離が無いからな」
「坂本少佐に聞いたんだが私達がやった発進方法はベテランのウィッチが出来るやり方らしい」
「えっ、そうなの?じゃあ私達もうベテラン?」
「うぃ~」
「まだそこまでいってないと思うよ、でも多分皆出来ると思うし発進台は要らないんじゃないかな」
知床鈴がましろに言うと、ましろは話の続きを話した
「あれは多少なりともリスクがあるんだ。あれは最初の上昇の時にはあんまりスピードが出ていないから戦闘中にすると撃墜の危険性が上がるらしい、それに発進台があるのと無いのでは飛行速度の加速時間が大きく変わるらしい、それもあって坂本少佐に発進レーンの増設について考えておいてくれと言われていたんだ」
「そうだったんだ。皆の危険が減るなら私は賛成かな、皆はどうかな」
艦長の岬明乃がここにいる晴風ウィッチ組に意見を求める
「私も賛成ですぅ」
「私もー」
「ウィ」
「シロちゃんが賛成なら私も異存はありません」
「私も宗谷さんが賛成なら大丈夫です!」
「ワシもじゃな」
「私も異存はありませんわ」
「私も無いな」
「同じく問題無い」
ウィッチ組全員が賛成してくれた。発進レーンについて色々話し合っていると、二人の男性が入ってきた。パットン将軍とブラッドレー将軍だ。
「よう、お前ら待たせたな」
「被害状況の確認に手間取ってしまって遅れてしまったすまない」
「いえ、問題ありません将軍」
二人の将軍にミーナ中佐が敬礼するとこの場の空気が変わる、やはり将軍二人がいるこの緊張感にはなれない
「まずは晴風の乗員のウィッチ諸君、昨日の戦闘での協力感謝する、これで当面は大丈夫だろう改めて礼を言う」
「いえ、当然のことをしたまでです。それにあの時、晴風以外の艦に積む予定だった爆雷も使ってしまいましたし・・・」
「それは気にしなくてもいいぞ、嬢ちゃん、むしろ当初の予定で使われる爆薬より少ない量で倒したんだからな、経費的なら10分の一以下まで節約されたしな」
「ネウロイの攻撃による被害は出たが宮藤曹長や鏑木美波のおかげで何とか死者は出ずに済んだからな、鏑木美波についてはかなり驚かされたが・・・」
『あぁー、そうだろうな』
何人かがハモッた。ブラッドレー将軍が鏑木美波に驚かされた訳を話すにはネウロイとの戦闘が終わったすぐ後まで戻らなければならない
ネウロイを倒した彼女達はすぐに救助作業に取り掛かる、重爆兵装ガルーダを装着しているタマは一端、ハンガーにガルーダを返しに戻る
救助された兵士達は臨時に開かれた救護施設に運ばれる
基地には元々治療設備があるのだが怪我人が多かったため、広い場所に一端集め、そこに従軍医師や衛生兵を向かわせて治療を施していた。救護施設は二か所開かれていて宮藤芳佳と鏑木美波がそれぞれ治療を専念していた。ある程度救助が完了すると明乃達とネウロイの本体との戦闘に参加した501部隊のウィッチ達と一緒に鏑木美波が治療をしている
救護施設に足を運んだ。足を運ぶとパットン将軍とブラッドレー将軍に再び会った
「お前らか、救助活動ご苦労だったな」
「はい、それで怪我した人たちは・・・」
明乃は怪我した兵士が気になり状況を聞いた。
「君達の乗員の鏑木美波が治療してくれたおかげで死者は出ずに済んだそうだ。もう一つの救護施設も宮藤曹長の治療で死者は出てないそうだ」
「そうなんだ。良かったぁ」
「噂をすればなんとやらだな、その嬢ちゃんがこっちに気付いたようだ」
「あっ、美波さーん大、丈・・・夫!?」
こちらに気付いてやってきた美波を見て明乃達は驚愕した。
なにせいつも来ていた白衣の両腕の裾が深紅に染まり、美波の顔にも血を擦ったような汚れがついているのだから
「ちょっと美波さん、大丈夫なの、血!メッチャついてるよ」
「これはまた随分と汚れましたわね」
「美波さんあなた治癒魔法、使わなかったの」
芽依、万里小路、黒木が声をかける、その質問に対して美波は問題無いと答え、こうなった経緯を話した。
「これは治療中についた患者の血だ。途中で患者が一気に増えたからな、治癒魔法だけだと間に合わないと思ってな、ぶっつけ本番だったが治癒魔法の範囲を広げながら私が治療できるのは直接治療した。」
「あぁそうだったんだ」
美波のその言葉を聞いて明乃は安心した。近くでそれを聞いていたハルトマンとバルクホルンはかなり驚いていた。
「回復の範囲を広げたってそんなことできたの!」
「それも複数人治癒しながら自身の手で治療したのか、確か宮藤でも治癒魔法を使う時は両腕に意識を集中してやってたはず、治癒魔法発動中に動かせるものなのか」
ハルトマン達が驚いていると、ペリーヌがあることに気付き美波に質問する
「それにしては美波さん貴方汚れすぎじゃあありません?治療と言っても消毒や包帯を巻く程度でしょ」
そう美波の白衣が汚れ過ぎているのだ。血で斑点のような汚れが付くなら分かるが美波のそれはまるで血の池にでも浸けたような濃さの汚れだった。
「あぁ、腕や足を粉砕骨折している人も何人かいたからな、消毒した鋸で切断したりしたからなその時についた血だ」
その言葉でさらに驚愕する。晴風乗員の驚きは凄まじかった
「美波さん、切っちゃったの!」
「美波さんついにやっちゃった。殺っちゃったの!」
「生きてるわよね、ちゃんと生きているわよね」
明乃、芽依、黒木が美波を問い詰める、死者は出ていないと聞いていたが聞かずにはいられなかった。
「誰が殺すか、ちゃんと一命を取りとどめている、切断してすぐに治癒魔法を切断した患者に集中してかけて止血も素早くやったからな」
「サラッととんでもないことをしますわね貴方、精神的に無茶をしていません?いくら明乃さん達より年上だと言ってもまだ10代なのですから無茶はしないでくださいね」
ペリーヌの言った言葉に明乃達が反応した
「あっ、そう言えばまだ美波さんの歳言ってなかったけ」
「あぁそういえばそうだ」
「まぁあの喋り方じゃあ年上に見えるわよね」
「確かに」
「私達も驚きましたものね」
「年上に見えるって美波って明乃達より年下なの」
「というと15歳か、それであそこまで高度な治療が出来るのか、凄いな」
ハルトマンとバルクホルンが美波の年下の事実を知って驚くが本当の驚きはこれからだった。
「私はまだ13歳になったばかりだ」
その発言に晴風関係者以外、全員が驚いた。
『ハアァァァァ』
「13歳!?」
「嘘でしょ!」
「てっきり岬達より一つ下だと・・・」
「オイ、流石にそれは俺でも驚くぞ」
「その歳で躊躇なく切断するとは・・・私は正直、君の将来の嫁の貰い手がいるのか心配になるよ、本当に」
美波の歳の事実を知って驚く様子を見てた晴風乗員は懐かしい気持ちになった。
「懐かしいなぁ、私達もびっくりしたから」
「だよねぇー、あれは信じられないもん」
「私達の時は12歳だったけどね」
「誰でも驚きますわきっと」
「同感だ」
というような出来事があったのだ。話は戻り将軍達の話だ
「取りあえず礼としてガルーダを使ってた嬢ちゃんに軍から50mm砲と30mmガトリング砲、および弾薬のプレゼントだ。他の嬢ちゃん達にも上層部からいくらか報奨が渡されるから好きに使っとけ」
「あっ、ありがとうございます」
「君達の活躍は凄まじいな、要らん子中隊やアフリカのウィッチの活躍を思い出させる」
「それは言えてるなブラッドレー、嬢ちゃん達の通称でも決めとくか、いつまでも堅苦しい名前じゃあ締まらないしな」
「そうだな・・・、君達は何か希望はあるかね」
ブラッドレー将軍が明乃達に聞いてくる、明乃はどういう意味か分からず質問をする
「それってどういう意味ですか」
「部隊名みたいな物だ。君達が今まで言われてきた晴風ウィッチ組に代わる名称だ。何か希望はあるかね」
そう言われて明乃達は考え付いた名前を言っていく
「ネウロイ・ブッパ隊!」
「ぶち抜き団・・・」
「えっと・・・晴風隊とか」
「仁義の晴風、飛行少女部隊です」
「おぉ、ココのいいな、ワシはココに一票じゃ」
「晴風飛行部隊とかでいいんじゃない」
「晴風撫子隊とかはどうでしょう」
「マリンウィッチーズはどうだ」
「野間から横文字の言葉が来るとは意外だ・・・では私は言われていた晴風ウィッチ組にならって晴風ウィッチーズで」
明乃とましろ以外の全員が言い終わると明乃とましろはどれがいいか考える
「艦長はどれが良かったですか」
「うーんなんかピンとこないなぁ、シロちゃんはなんかいい名前思いついた?」
「私ですか、えーとじゃあ、マジック・マーメイドとかどうですか」
「マーメイドかぁブルーマーメイド目指している私達にはぴったりかも・・・」
明乃がそんなことを口に出した時、ふと頭にいい名前が浮かんできた。
「こんなのはどうかな、マーメイドウィッチーズ、芳佳ちゃんのいる部隊と名前の呼び方も似てるからいいと思うんだけど」
「おぉーいいじゃん、なんかカッコイイし」
「うぃ」
「私も岬さんのがいいです」
「まぁいいんじゃない」
「私も艦長の名前に賛成です」
「ワシもそれに賛成じゃ」
「私もですわ」
「同じく」
「反対の理由がない、賛成だ」
「私も異存ありません艦長」
明乃達の新たな通称が決まった。
マーメイドウィッチーズ、それが彼女達の新たな名でもある
その様子を見ていた501部隊は明乃達の今後の活躍に期待していた。
「あらあら、新部隊誕生かしら」
「嬉しそうだなミーナ」
「そういうトゥルーデも嬉しいんじゃない?」
「知床も案外乗り気だな」
「そうだね、シャーリー」
「エイラ、彼女達はこれからどうなると思う?」
「私の占いだと問題無いってさ」
「隊長は岬さんかしら」
「それじゃあ戦闘隊長は、宗谷さんか野間さんかな」
「宮藤さん、凄いですね彼女達」
「うん、まだ飛んで間もないのに凄いよね、私達も頑張んなくちゃね」
「ハイ、精進いたします」
明乃達が新たな呼び名を決めてパットン将軍がそれを確認する
「マーメイドウィッチーズ、か・・・いい名前じゃねぇか、期待してるぞ小娘ども」
「さて話の続きに戻るとしよう、今日の午後に扶桑から戦艦大和がここポーツマス海軍基地に入港することになっている」
「大和!!」
扶桑皇国が保有する超大型戦艦、戦艦大和
晴風の修理と調査のために大和の技師が必要不可欠
今、戦艦ヤマトはポーツマスまで6時間の距離まで来ていた
「あと6時間ほどで到着か、このまま何もないことを祈るとしよう」
戦艦大和艦長、杉田淳三郎が懐中時計を見てそう嘆くのであった。
次回あたりに零式艦上戦闘機だっけそれらを出したいんだよねぇ
その戦闘機乗りで19歳くらいの晴風乗員にかかわっていく重要キャラ出したいんだよね、ただ史実で19歳で空母の戦闘機乗りっていたのか?戦争系の番組で特攻隊として未成年で散った飛行機乗りがいたっていうのを聞いた気がするが特攻隊が設立される前に19歳の飛行機乗りっていたのか分からないんだよね、艦載機の訓練期間が分からないから・・・もしあり得なくても無視してください。どうしても未成年の飛行機乗りが必要なので