海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

30 / 80
これを書くとき愛宕の読み方が分からず艦これの動画で調べた作者、艦これ無かったら詰んでた


最優先殲滅対象殲滅作戦島削り発令

明乃達が自分達が使っている魔法体系について話を聞いていたころ

明乃達の世界ではある作戦が開始されようとしていた。

突如現れた謎の攻撃物体、アンノウン

西ノ島新島に突如現れたそれは発見したホワイトドルフィンの艦艇をいとも簡単に破壊して見せた。その報告はすぐさま各、海洋学校とブルーマーメイド、ホワイトドルフィン国土保全委員会に伝えられた。事態を重く見た横須賀女子海洋学校校長宗谷真雪は各支部にいる学生時代に大型艦を運用した事のある隊員の招集を依頼、日本に四校ある

ブルーマーメイド育成校、呉、佐世保、舞鶴、横須賀にある大型艦の使用を提案

国土保全委員会はこれを了承

作戦提案者の宗谷真雪自身も自らの教え子と共に作戦に参加

学徒動員まで行われたこの作戦は日本海洋歴史始まって以来の大事件である

西ノ島新島沖合35キロに呉、佐世保、舞鶴、横須賀の海洋学校学生が運用する艦艇が四隻の大和型戦艦を守る陣形を取っていた。

 

海洋学校の戦力は以下の通り

 

超大型直接教育艦

大和・武蔵・紀伊・信濃

 

大型直接教育艦+小型直接教育艦

金剛・比叡・霧島・榛名+アドミラル・グラフ・シュペー

 

航洋直接教育艦

 

薄雲・磯波・天霧・玉波・藤波・早霜・村雨・春雨・朝潮・天津風・時津風

 

給糧支援艦及び工作支援艦

 

伊良湖・朝日・針尾・百取・久須美・三原・間宮・明石

 

教員艦

改インディペンデンス型4隻

 

西ノ島新島沖合25キロ地点にて二手に分かれた部隊

大型直接教育艦

扶桑・長門・天城・日向・土佐・愛宕・伊勢・陸奥・高雄・山城・加賀・赤城

 

大型巡洋直接教育艦

古鷹・加古・青葉・衣笠・最上・三隅・鈴谷・熊野・妙高・那智・足柄・羽黒

伊吹・生駒・鳥海・摩耶

 

小型巡洋直接教育艦

球磨・多摩・北上・大井・木曾・川内・神通・那珂・由良・鬼怒・阿武隈・長良

五十鈴・名取

 

試作実験無人艦艇 (改インディペンデンス型ベース)

 

10隻、及びそれに搭載されている無人偵察飛行船10機

 

ホワイトドルフィン所属艦艇

 

あきづき型7隻、はつゆき型8隻

 

二年前に配備されたばかりの最新鋭特務潜水艦3隻

この特務潜水艦というのは十数年前から問題になっていたロシア、中国方面から潜水艦で密輸する武器商人を捉えるために配備されたものだ。まだ配備されて二年という点と極秘事項の多さから民間はおろか海洋学校の学生ですら詳しい性能は分かっていない

ただし噂では特殊な魚雷攻撃により敵潜水艦を撃沈させず浮上させ海上で待機していた部隊に密輸グループを捕らえさせたらしい

今回、この潜水艦は大和型からの砲撃の弾着観測を行う

先に観測していた東舞校の教育潜水艦はある別任務を言い渡されたためこの海域を離脱している

 

この海域に集まった戦力を見ても宗谷真雪はまだ安心できなかった。

 

 

「何とか用意できる戦力は集めたけど、やはりまだ情報が少ないわね・・・」

 

 

 

「やはり、校長もそう思いますか」

 

そう言ったのは戦艦武蔵艦長、知名もえか

今、武蔵には宗谷真雪が乗船している。学生達の指揮のためだ

彼女の手にはタブレット端末が握られており、そこには主力攻撃部隊の編制と海流の流れ、気象情報、敵アンノウンの位置情報が映っていた。

 

 

「えぇ、こんな敵が現れるなんて世界中の誰も想像してなんかいないわ、晴風から送られた映像データが無かったらきっと、ここまでの大艦隊は用意されなかったわ、ごめんなさいねこんな危険な敵との戦闘に貴方達、学生を巻き込んでしまって」

 

 

「大丈夫です、危険は覚悟の上です。それにここで止めなきゃいずれ本土の方に向かってくるかもしれません、ミケちゃんの戻ってくる場所を無くすわけにはいきません」

 

「そうだったわね、貴方から晴風の報告を聞いた時には驚いたわ」

 

「はい・・・通信に反応はありませんでしたが、あれはミケちゃんが指揮をしている晴風です。確証はありません、ただ私にはそう思えるんです」

 

「晴風の艦長と幼なじみの貴方が言うなら間違いないでしょうね」

 

「ありがとうございます。あの、さっき作戦概要を確認したのですが、ブルーマーメイドの主力攻撃部隊にアンノウンに接近して近距離砲撃する部隊がありましたが本当ですか」

 

「えぇ、真冬の部隊ね、真冬が乗船している赤城を始め、長門・愛宕・高雄の艦隊よ」

 

「危険すぎませんか、相手は三重の安全装置ですら容易に突破する敵ですよ」

 

「貴方の指摘は最もよ、でも敵の修復能力超える破壊力となると最低でも5キロ以内からの砲撃、出来れば3キロ以内が望ましいわ、真冬達を送り届けるために真霜が乗船している加賀を旗艦とした他の艦艇からの砲撃と貴方達大和型の砲撃が行われるわ」

 

 

 

「全艦隊の一斉掃射だけじゃ倒せないってことですか」

 

「えぇその通りよ、真冬の突入前に破壊出来ればそれでいいけど、出来なかった場合私達は全滅するわ、ましろが送ってくれたあの映像に映っていた赤い結晶を破壊すれば敵の破壊は恐らく可能・・・問題はそれがどこにあるか・・・中央にあってくれればいいのだけれども・・・とにかく赤い結晶の破壊のためには砲弾の貫通力を少しでも高めないと」

 

「そのための突入部隊ですか」

 

「えぇ、ただ問題は敵の空中機動兵器ね、あれが現れると勝機はもうなくなると思った方がいいわね、何とか砲撃で弾幕をはって空中に浮上させる前に破壊出来ればいいのだけれども・・・あと何機いるか分からない状況では考えても無駄ね、知名さん、恐らく弾道の修正は初弾の一発だけと思ってください、各校の大和型にも連絡をお願いします。」

 

 

「了解しました。校長はこの後どうしますか」

 

「作戦開始30分前まで戦略を見直します。今は・・・13:00だから30分ほどね」

 

「分かりました」

 

宗谷真雪は一端艦橋を離れ再度戦略を見直す、知名もえかも、各大和型の艦長に先ほど話した内容を通信で伝える、作戦開始14:00まであと1時間

各、大和型の艦橋はというと・・・

 

大和

 

「いよいよ作戦開始時間1時間を切ったわね、副長」

 

「えぇ、窯の温度も上がっとるし、入念に砲身、砲弾のチェックをしたからなぁ、いつでも始められるでぇ艦長」

 

「油断は禁物よ、のむさん」

 

 

「わかってます、みやさん」

 

  「「ふふっ」」

 

二人はあえて艦長、副長とは言わずプライベートで使っている愛称を使う

お互いにプライベートで使っていた愛称を言われへんな笑いがこみあげた

 

「この作戦が終わって呉に戻ったらうちの学校の子で祝勝会でもしましょうか」

 

「そりゃあいいですね、出かけるのは多分無理ですが学内なら問題ないでしょう」

 

「それだと何がいいかしら、しゃぶしゃぶだと鍋が人数分用意できないから焼肉あたりがいいかしら」

 

「いつもなら、みやさんがお肉ばっかり食べるから反対するけど今回は賛成するわ」

 

「なら決まりね、奮発して高いお肉でも買おうかしら」

 

「野菜も食べてくださいね」

 

「分かってるわよ、でも高いお肉食べたいから安い野菜ね」

 

「ちなみに何を買います?野菜は」

 

「玉ねぎ、サツマイモ、ピーマン、あとはもやしとか」

 

「もやしって網で焼いたら落ちません?いや寮にあるのはホットプレートか、ちなみにお肉は何を」

 

「そうね・・・取りあえずカルビ、ロース、フィレ、タン、ハラミ、豚トロ、豚ロース、あとはホルモン・・・そういえば最近寮の近くに出来たスーパーに馬刺しが珍しく売ってたわね、それらを甘口タレと辛口タレと塩で食べたいわね」

 

「お肉多すぎますよ、どんだけ食べるんですか」

 

 

「うちの学生全員で食べれば少量でも全種類食べれるわ、皆が野菜を食べる分、その分のお肉は私が食べるわ」

 

「結局野菜食べないんかい、いつも言うとるやないかちゃんと野菜食べんといかんって」

 

「あえて言わせてもらうわ、だが断る!!っと」

 

「食べぇや」

 

「えぇー」

 

二人の会話を聞いていた他の艦橋組はいつもの光景に心が和んでいた

 

 

「また副長の説教が始まったね」

 

「だねぇ、艦長も普段からお野菜食べればいいのに」

 

「だけど今回の作戦はかなり危険だし祝勝会の焼肉は変わらないでしょ、私フィレ食べたいお高いやつ」

 

大和の水雷長と砲術長が話していると大和の航海長があることをつぶやいた

 

「でもこれってなんか死亡フラグっぽいよね」

 

  「「・・・」」

 

航海長の言葉に二人は黙り込む、そして・・・

 

「すぐに二人の会話を止めろぉぉぉ」

 

「炊事員の御神楽さんを呼んで、確か実家が神社だったはず、お祓い準備!」

 

先ほどまで和んでいた心は何処へやら・・・

 

 

信濃

 

 

「流石に今回の作戦は厳しい物になるなぁ、終わったら社員には休暇を取らせないとなぁいや、この際社員旅行というのも」

 

「社長がそんなことを言うなんて何処かお体が悪いんですか」

 

「専務、流石に酷いぞ、私でもこんな未知な敵と戦うだけで緊張しているんだ。私の判断のせいで社員が危険になるかもしれないんだ、危険に見合った報酬は出すに決まっている」

 

「それで休暇や旅行ですか」

 

「仕方ないだろ、給料の賃上げの交渉なんて私が出来ることじゃないんだから」

 

「それならもっと普段から休憩時間とか取らせてくださいよ、社長の要求する仕事量多いんですから、ブラック企業並みに」

 

「何を言ってるんだ。こんなもので根を上げていたらブルーマーメイドになったとき大変だぞ、書類の数は私達の書くものより多いと聞くし、今のうちに慣れておかないでどうする24時間以上働けるようにならないといざという時動けないぞ」

 

「社長、この作戦が終わったらネットで働き方改革って言葉を検索してください」

 

専務と呼ばれる信濃副長、河野燕がまるでブラック企業の社長の考え方をする社長と呼ばれる信濃艦長、阿部亜澄に意見を申し上げる

ある意味ここもいつも通りだった

 

紀伊

 

「出来る限りの準備は完了したと思うが、なんかやっていないことはあったか副長」

 

「いえ、特に無いと思います。作戦開始時間まで待機でいいかと」

 

「そうか・・・にしても大規模な艦隊になったな」

 

「そうですね、これだけの艦隊の集結と西ノ島新島を中心とした海上封鎖、マスコミの方も何かあるとかぎつけて政府関係者に探りをいれたらしいですからね」

 

「確かそのせいで政府も緊急の記者会見を開いたんだったな」

 

「はい、流石に私達学生も動員されたことは隠したらしいですがアンノウンや各支部からブルーマーメイドを招集したのは公表したそうです」

 

「学徒動員なんて聞こえが悪いからな・・・だが今回の敵ばかりは我々が協力しなくては勝てるものも勝てないかもしれないからな」

 

「そうですね、今日本にある最大威力が出せる砲弾は大和型の砲弾ですからね」

 

「学徒動員を決断した横須賀の校長には感服するよ」

 

「そうですね、取りあえずどうします、通信設備のチェックでもしておきますか?」

 

「いや、確認するなら機銃の方を頼む、上空に撃てる物は一つでも多い方がいい」

 

「了解しました。砲雷科の子達にすぐにやらせます」

 

超大型直接教育艦紀伊、この艦だけは特に変わった会話は無い普通の艦であった。

かくして時間が経ち作戦開始の時刻となった。

 

作戦開始時間14:00、主力攻撃部隊突入支援艦隊旗艦、加賀

この加賀には宗谷真雪の娘、宗谷真霜が艦長として乗っていた。普通であれば彼女の役職だと前線には出ないのだが、大型艦を運用したことがある人材で指揮能力に長けているのが彼女だった。

 

「各艦状況は」

 

「全艦、最大船速に入りました。試作無人艦指定位置に到着、無人偵察機発艦」

 

「真冬、そっちは」

真霜が突入部隊の真冬に通信を入れる

 

「こちら赤城、長門、愛宕、高雄、共に最大船速に入っている。いつでもいける!」

 

「分かったわ、ホワイトドルフィン特務潜水艦に連絡、大和型に再度位置情報を通達」

 

「了解、こちらブルーマーメイド攻撃部隊旗艦加賀、特務潜水艦応答せよ・・・」

 

ホワイトドルフィンの潜水艦に連絡をしている間にも真霜は指示を出していく

 

「全艦、全砲門照準用意、大和型4隻の一斉砲撃からの弾着観測終了次第、一斉砲撃を開始します」

 

 

「大和型武蔵より通信、位置情報を確認、これより砲撃を開始すると」

 

 

武蔵艦橋

 

ホワイトドルフィン特務潜水艦より敵位置情報が各大和型に送られてきた。

学生艦隊の指令を受け持っている宗谷真雪は直ちに指示を出す

 

「大和型4隻照準合わせ、砲撃は武蔵、大和、信濃、紀伊の順で7秒の間隔をあけて、これより殲滅作戦島削りを発動します。各大和型砲撃用意」

 

   『了解、これより旗艦の指示の下砲撃を開始する』

 

「武蔵主砲照準合わせ完了」

 

「砲撃開始」

 

「撃ちぃぃ方始め」

 

宗谷真雪の砲撃開始の指示とともに武蔵艦長の知名もえかが主砲の発射命令を出す

 

    ドドドォォォン

 

武蔵の三連装砲から放たれた3発の砲弾はアンノウンに向かっていく、その7秒ごとに大和、信濃、紀伊から砲弾が放たれる。この攻撃が勝利への第一歩となることを祈りながら宗谷真雪は水平線の彼方にいるアンノウンのいる西ノ島新島を見つめるのだった。

 

ホワイトドルフィン特務潜水艦にて

 

「艦長、大和型より第一攻撃が開始されました。」

 

「よし、弾着観測用意、修正位置送信後急速潜航用意」

 

「了解」

 

「武蔵主砲弾着まで残り10、9、8、7、6、5、4、3,2、1、弾着、3発全部命中を確認」

 

「おぉ、初弾で命中させたか、運がいいな」

 

「続けて大和、全弾命中、続けて信濃二発命中、1発右に3度ズレ、続けて紀伊1発命中、2発はそれぞれ右と左に1度ズレました!」

 

「流石に全艦初弾全弾命中無理か、信濃と紀伊に修正位置を送れ、送信後急速潜航」

 

「了解」

 

特務潜水艦から送られた修正情報はすぐさま信濃、紀伊に伝わりすぐさま修正に入る宗谷真雪はすぐに次の段階に入った。

 

「武蔵、大和はこのまま砲撃を継続、再装填完了次第撃ち続けて、信濃、紀伊も修正完了次第撃ち続けて、護衛艦隊、全砲門に装填用意、飛行型アンノウンに備えて」

 

   『了解』

 

ドドドォォォン ドドドォォォン ドドドォォォン

大和型から一斉に主砲が発射される、再装填に最短で30秒かかるが信濃と紀伊が修正のため発射を遅らせたため砲弾の弾着の間隔は25秒ほどに縮まった。

武蔵、大和の砲撃の後に信濃、紀伊からの砲撃

ある意味、信濃と紀伊の弾着のズレは正解だったのかもしれない

大和型4隻の砲撃が再開されると主力攻撃部隊も行動を開始する

旗艦、加賀の艦長を務める宗谷真霜が指示を出す

 

「全艦一斉砲撃開始、最大船速を維持しつつ敵の注意をこちらに引き付けて、全艦最低でも50メートルは間隔を開け航行して」

 

「了解」

 

「赤城より入電、これより突入すると」

 

「よし!試作無人艦艇に自動砲撃を開始させて」

 

「了解、無人艦攻撃開始します」

 

ドンッ、ドドン、ドッドーン、ドドドォォォン、ドンッ、ドドン、ドッドーン

主力攻撃部隊の艦隊から一斉に砲弾が放たれる。放たれた砲弾は次々に弾着していく

弾着の衝撃でアンノウンの周りに土煙が充満する。アンノウンの輪郭すら見えないくらいに・・・

 

「無人偵察機でアンノウンを確認できるものはある?」

 

「ちょっと待ってください、ありました7番飛行船がアンノウンを確認、大和型の砲撃の弾着を確認!敵アンノウン修復を開始、早い!大和型の砲撃の修復まで約18秒」

 

「18秒!大和型の砲撃をくらってそんなに早く修復するの!」

 

「アンノウン、攻撃を開始、2番飛行船、6番飛行船、7番飛行船撃墜!」

 

「撃ってきた!そろそろこっちにも来るわよ、回避行動及びダメージコントロール準備」

 

「1番飛行船のカメラにアンノウンの発光現象を確認!」

 

「!!全艦取舵120度」

アンノウンのビームの発射の兆候を確認した真霜はすぐに回避行動を指示する

その直後・・・

 

「敵、光線を発射、加古、最上、鬼怒に被弾」

 

「被害状況の確認急いで!」

 

「加古、主砲に被弾発射継続不能、最上、電探に被弾、鬼怒、左舷艦首に被弾、浸水被害甚大ダメージコントロール不能退艦するもよう」

 

「早速一隻やられた!なんていう威力、赤城艦隊は」

 

「攻撃開始距離まであと8分!」

 

「鬼怒の乗員の収容に由良を回して、試作無人艦艇を射線軸上に!壁として利用します」

 

「了解、無人艦艇進路変更、照準修正、攻撃開始します」

 

乗員の一人が持っているタブレット端末にデータを入力していく、データを受信した無人艦艇は主力攻撃部隊の前に出てアンノウンのビームから守る盾となった。主力攻撃部隊は攻撃の手を緩めない、大和型と重巡、軽巡の砲撃の雨、普通ならこれに耐えれるとしたら

相当厚い装甲を持つ要塞くらいだ。だが今だにアンノウンに致命傷は与えてられてない

 

「川内、被弾!速力低下」

 

「特務潜水艦に連絡、加賀から左85度距離22000の所に魚雷を時限信管をセットして発射なるべく海面近くで起爆させて、水しぶきで敵の視界を狭めます」

 

「了解」

 

「ホワイトドルフィンより入電、あきづき型5隻が陽動のため突入するそうです」

 

「そんな死ぬつもりなの!」

 

「特務潜水艦からの魚雷起爆、あきづき型突入・・・2隻撃沈!!突入した3隻が敵のビーム発射口を破壊、再生中!!大和型の砲弾が弾着、例の赤い結晶体を確認」

 

「場所はどこに!」

 

「推測どうり中央に確認!」

 

「すぐに突入部隊にそのことを通達、攻撃開始距離まであと何分」

 

「あと3分です」

 

「分かったわ、とにかく砲撃はこのまま継続」

 

アンノウンの弱点と思われる赤い結晶の発見は勝利のために必要不可欠、ここで場所が判明したのは助かった。もし地中に入っていたら詰んでいた。

 

「アンノウン、飛翔体を発射」

 

「敵の空中機動兵器!」

 

「いえ、形状からホワイトドルフィンの艦艇を最初に攻撃した飛翔体と思われます」

 

「迎撃用意」

 

「ダメです間に合いません、青葉に弾着、被害甚大、航行不能」

 

「くぅぅ、大井に乗員の収容を要請して」

 

真霜が唇を噛みしめるとある通信が入った。

 

「艦長、突入部隊攻撃地点に到達、攻撃を開始するそうです」

 

「!!間に合った」

 

突入部隊の旗艦、赤城の艦長、宗谷真冬は気合いを入れて命令を下す

 

「行くぞぉぉぉ、お前らぁぁぁ、全艦、砲撃開始だぁぁぁ」

 

「了解!!」

 

 

アンノウンから僅か4キロまで近づいた赤城を始めとした突入部隊が赤い結晶がある場所に攻撃を集中する、アンノウンもビームを放つが・・・」

 

「面舵10、回避!!」

 

「面舵」

 

真冬の指示で何とかビームの回避に成功した。なぜ彼女が回避行動を指示できたかというと・・・

 

「私の直観を舐めんじゃねぇぞ、このくそったれ」

 

なんとただの勘、もうなんかズルいとしか言えない

 

攻撃を続けていくうちにたまたま敵のビーム発射直前に砲弾がビームの発射口に命中した。

そのせいか溜められていたエネルギーが暴発して大きな爆発が起きた。その直後、大和型の砲撃が直撃し例の弱点と思われる赤い結晶が露出した。真冬はそれを見逃さなかった。

 

「今がチャンスだ。撃ち抜けぇぇぇ」

 

「撃てぇぇぇ」

 

赤城の砲術長の指示のもと放たれた主砲は赤い結晶体に真っすぐ進み命中した。

結晶体は砕け散りアンノウンは粒子となって消えていく

真冬はすぐに本体に通信をいれるよう指示した

 

「全部隊に連絡だ。目標の破壊を確認、作戦終了だ」

 

「はい!直ちに」

 

赤城から主力攻撃部隊、旗艦加賀に通信が入る

 

「赤城より入電、目標の破壊に成功とのこと」

 

「本当に!良かったわ」

 

その知らせは学生艦隊にも知らされた。その報告を聞いた宗谷真雪はほっとした。

 

 

「ふぅ、なんとか航空戦力が出る前に倒せたわ・・・」

 

「お疲れさまです。校長」

 

「いえ、私より貴方達の方が疲れているでしょ、戻ったらあなた達には休暇をあげなくてはならないわね」

 

「ありがとうございます。校長先生」

 

真雪と知名もえかが会話をしていると加賀から新たな通信が入った。

 

「加賀より入電、アンノウンがいた地点に不自然な振動を飛行船のカメラが感知、残党の可能性あり注意されたし」

 

「!!休むのはまだ先ね、全艦主砲再装填急いで」

 

真雪はすぐに大和型の主砲の再装填を急ぐよう通達する

一方加賀はカメラが感知した振動の確認に移ろうとしていた。

 

「9番飛行船と10番飛行船を近づけて、それぞれ赤外線カメラと熱感知カメラで撮影してみて、それで分からないようなら調査部隊を編制します」

 

「了解、9番飛行船、10番飛行船、降下させます」

 

飛行船二機が高度を下げていき撮影を開始すると地中から無数のビームが放たれ飛行船を撃墜した。

 

「なんですって、まだ余剰戦力が残っていたの」

 

真霜が驚くとその余剰戦力が姿を現した。ただそれは余剰戦力という生易しいものでは無かった。晴風が最初に遭遇したアンノウンより一回り小さい小型機、それが大量に地中から噴き出してきた。それは西ノ島新島の上空に集結していく、まるでイナゴの大群のように

 

「そんな・・・なんて数なの、こんなの余剰戦力じゃないわ、完全に主力部隊じゃない」

 

「小型機、概算で3000は超えてます」

 

「小型機発光、攻撃きます」

 

「しまった!」

 

小型アンノウンが放った無数のビームはすべての飛行船を破壊し続けて無人艦艇を瞬時に破壊した。主力部隊の艦隊にも甚大な被害が出た

 

「艦長、今ので主力部隊の艦艇の48%に被弾、これ以上の戦闘は無理です」

 

「全艦作戦中止、これより撤退する、使用火器自由、弾幕を張って近づけさせないで」

 

「了解」

 

「艦長、小型機に新たな動きが」

 

「なんですって!」

 

小型機の新たな動きは突入部隊の赤城でも確認が取れた。

 

 

「無数の小型が集まってやがる、何をするんだ」

 

「艦長、加賀より入電、作戦は失敗、撤退戦に入るとのことです」

 

「ちっ、そうだろうな、撤退だ。面舵180度最大船速」

 

「姉さん、小型機が変貌しています」

 

「何だと!」

 

見張り員の報告を聞いた真冬はすぐに小型機を見た

 

すると上空に集まっていた小型機が混ざり合い、3つの巨大な艦になった。空に浮かんでいる巨大な艦、真冬はこの船に見覚えがあった。

 

 

「おいこれってまさかエンタープライズか、なんでアンノウンがアメリカの大型飛行船支援艦の姿になるんだよ、だが的は大きくなったか全砲門撃ち方始め、撃ちながら撤退だ」

 

「了解」

 

ドン、ドドン、ドドーン

 

無数の砲弾が上空に浮かぶエンタープライズに命中するが・・・

 

「くそっ、やっぱり再生しやがる、あれも結晶を破壊しないとダメなやつか、だとしたらどこにあるっていうんだよ、あんなでけぇ奴の船体に・・・」

 

真冬が文句を言うと3隻のエンタープライズの艦首が発光し遥か彼方の水平線に向かってビームが放たれた。」

 

「どこ狙ってやがる、水平線上に・・・ってまさか」

 

真冬の嫌な予感は的中した。

放たれたビームは水平線を超えると一端同一ポイントにてぶつかりその後屈折して学生艦隊を拡散されたビームが襲った

 

 

    『きゃああああ』

 

無数の悲鳴が海に響く

学生艦隊の司令塔の宗谷真雪は驚愕した。

 

「そんな、水平線の彼方から撃ってくるなんて、全大和型、砲撃開始、撤退の支援をします」

 

「了解」

 

 

赤城を始めとした突入部隊も撃ちながら撤退していくが全くダメージを与えられなかった

すると上空に浮かぶエンタープライズの船底からもビームが放たれてきた

 

 

「そっからも撃てんのかよ、チートだろ」

 

真冬は何とか回避行動をとっていくがすべては躱しきれず被弾していく、ある程度離れるとエンタープライズは真冬達には攻撃せず学生艦隊のみに攻撃を加えていく、その攻撃も学生艦が一定の距離まで撤退すると止んだ

エンタープライズは西ノ島新島を守るかのように陣を敷きそこから動かない

真霜や真冬の部隊を追うのは小型機のみだがそれでも上空を取られるのはかなりつらく敵がおってこない海域まで出るまでにかなりの被害がでた。中でも酷いのが突入部隊の赤城、長門、愛宕、高雄だった。機銃以外の武装はすべて破壊され、浸水も5か所以上から出ていた。これで死者がいなかったことは奇跡だ。ただし一命こそ取り留めたが負傷者全員3か月以上の入院が必要だった。アンノウンが首都に向かわないように佐世保のほうに進路をとりなんとか生存艦は佐世保に入港できた。

アンノウンの殲滅作戦は敵の圧倒的数と火力により失敗に終わった。

最早、西ノ島新島は誰も帰ることが出来ない魔境となってしまった。

この敗北は世界に大きな衝撃を与えた。未知なる空を飛ぶ敵、

日本政府は非常事態宣言を発令、万が一敵が日本本土に侵攻してきた場合に備えて沿岸部に陸上自衛隊の攻撃部隊を展開、破壊された艦艇の修理のため技術者と資材の確保に動くことになった。同時にアメリカとイギリスのブルーマーメイド部隊に協力要請をした。

ただし間に合うかはかなり微妙なところだった。この戦いに参加した隊員のほとんどは敵の圧倒的戦力の前に打ちのめされた。誰もあんな奴は倒せない・・・と

だが彼らは知らない、違う世界でアンノウンと戦う力を得た少女達の存在を・・・

ウィッチに覚醒した岬明乃を始めとする少女達と多くのネウロイを倒してきた

501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズの存在を

彼女達が戻るときが人類の反撃の開始だ。今はただ傷をいやせ、来るべき闘いに備えて、守るための力を継承した少女達が戻るその日まで

 




今回出た艦艇ですが、自分はミリタリー知識はないのでいろいろとバラバラかもしれません、唯一合わせたのは横須賀女子海洋学校で比叡が使用されていたので各校も金剛型にしただけ、有効射程とかがあってなくても気にしないでください全く分からずに書いたので
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。