海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

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今回は短め


剣に宿りし魂

ブルーマーメイド、ホワイトドルフィン、各女子海洋学校が参加したアンノウン殲滅作戦が失敗し佐世保へ敗走して2日、佐世保のブルーマーメイド関係施設のビルの会議室では今現在、今後のアンノウンの対応について話し合われていた。主に参加者は作戦に参加した

宗谷家3人、各海洋学校校長3人、ホワイトドルフィンから3人、国土保全委員会それとあらゆる分野の学者達がテレビ電話を利用して参加していた。

殲滅作戦は最初は順調だった。被害こそ出たが最初の目標の建造物は破壊出来たからだ。

だが、その後現れた予想を上回る数の小型機と、その融合体ともいえる空に浮く、大型飛行支援艦エンタープライズ型に対応できず作戦は失敗した。敗走時にも敵の攻撃にさらされ多くの艦がダメージを受けてしまった。敵は一定の距離まで離れると攻撃をやめ、今もなお浮遊し続けているエンタープライズ型3隻がいる西ノ島新島に戻って行った。この敗北により政府は緊急事態宣言を発令、全国に緊張が走った。今は沿岸部の住人に対しての避難指示や航海中の船舶を日本海、又はオホーツク海側への避難に全力を注いでいる

 

会議の進行は横須賀女子海洋学校校長、宗谷真雪が行っている

 

「真冬、今現在戦闘可能な巡洋艦は何隻残っている・・・」

 

「かなり少ねぇ、、突入に使った赤城、長門、愛宕、高雄に至っては航行と戦闘だけ出来るようにするだけでも修理が10ヶ月以上かかるし、何より負傷者も多い、真霜姉ぇの部隊の艦ですら主砲か副砲のどちらかが壊されたのが殆どだ、仮に1週間以内に使用可能な艦の場合だと山城、足柄、羽黒、日向だけだな、あと残ってるとすれば学生達の金剛型とドイツのシュペーくらいだ」

 

「たったそれだけ・・・真霜、ハワイのブルーマーメイド本部から何か返信はきた」

 

「今朝がた返信が来たわ、本部の方も最大限協力をすると、艦隊150隻と最新鋭の海上要塞シーペンタゴンの投入を決定したそうよ」

 

「あの要塞もですか」

 

シーペンタゴンという言葉を聞いていたホワイトドルフィンが声をあげた

 

「確か前に海賊に奪われた海上要塞の代わりに建造された要塞でしたね」

 

「もう可動していたんですか」

 

そう、シーペンタゴンとはかつて廃棄された海上要塞を海賊に占拠された事件で廃棄された要塞の代わりの海上要塞だった。あの事件でも航洋艦晴風の活躍により事件は解決したと言ってもいい、

 

「確か、ペンタゴンと同等の情報収集能力と処理能力、駆逐艦200隻と渡り合える火力がある要塞でしたよね」

 

「その通りです。ただ資料によると火力は殆ど魚雷中心なんで使用可能火器は精々4割ですね、それでも軽巡5隻に匹敵しますが」

 

「魚雷中心か・・・くそ、敵が飛んでさえいなければ」

 

ホワイトドルフィンの隊員の言葉に作戦に参加した全員が同感する

それほどまでに敵の性能は凄まじかった。中には人が作った物ではないんじゃないかという推測まで出てきた。

 

「それとイギリスの方も部隊を送ってくれることになりました。先遣隊として北極海で任務中だった艦隊8隻が向かっています。増援艦隊を今、欧州で編成していますが場所が場所なんで到着はかなり遅いですね」

 

「そうね・・・到着まで敵に何も動きが無ければいいのだけれども」

 

「その敵ですが、再度監視に向かった特務潜水艦より報告がありました。西ノ島新島の上空80メートルにて静止している3隻のエンタープライズ型に酷似している敵艦ですが、新たに敵艦三隻の中心地点に巨大な浮遊物体を確認、形状は今まで確認された敵に該当するデータはなく、観測した隊員によると40メートル程の電波塔に近い形状らしいです」

 

「電波塔ですか・・・私達が撤退した後に地中から現れたのかしら・・・」

 

「いや、例の小型機がまた集まって変貌したんじゃないか、真霜姉ぇ」

 

「今だに敵の目的が見えないわね、西ノ島新島に何かあるというの・・・」

 

 

会議を進行している宗谷真雪は敵の目的が読めず頭を悩ます、会議は専門家の意見を聞き敵の目的の推測に移っていく、ブルーマーメイドらが会議を進めているころ

航洋艦晴風の艦長達はというと・・・

ブリタニアのとある場所に来ていた。古よりウィッチが暮らす場所ウェールズ

明乃達の受け継いだ魔法体系の手掛かりがあると思われるある遺跡に向かっていた。

移動は車で、軍のジープを使用している。運転手はと言うと・・・

1号車にはシャーリーが、2号車にはペリーヌが、3号車には服部が、

4号車、5号車、の運転手は・・・

 

 

「まさか、無免許で運転することになるとは思わなかった・・・」

 

「あぁ~ん、運転するマッチも素敵だわぁ」

 

「絵になるっすねぇ」

 

「ジープを運転する女子高生はきっと私達だけだよ・・・」

 

4号車を運転するのは野間マチコと遺跡調査に興味を持って同行を志願した

美海、モモ、ヒメの四人

 

5号車は知床鈴が運転し、メイ、タマ、明乃が乗っている

 

1号車はシャーリー、ルッキーニ、宮藤、美波

 

2号車はペリーヌ、ミーナ、ココ、万里小路

 

3号車は服部、ましろ、黒木、それと遺跡の案内に教授が乗っていた。

 

本当なら野間と知床の乗るジープにはハルトマンなどの運転が出来る者か

誰か軍人を充てようとしたが都合がつかなかった。宮藤も運転することが出来るが出発の1日前に野間がシャーリーに運転の指導を頼み、その流れでシャーリーが知床鈴も誘い運転の指導をした。1日だけの指導だったが二人とも運転を完全にマスターした。

元の世界の教習所では習わないドリフトまでマスターしていた。

だが二人は無論無免許なので皆から安全運転を、と言われていたのだが・・・

 

「結構人里から離れたな、そろそろやるかぁ」

 

「やるの?シャーリー、やったぁー」

 

「せっかくだしレースといくかぁ、知床、目的地までのルートは頭に入っているな」

 

「はい、一本道だったんで、分かります」

 

「じゃあ競争しようぜ、負けた方は罰ゲームな」

 

「えぇー」

 

「ルッキーニ、合図頼む」

 

「ラジャー」

 

「えっ、本当にやるんですか、美波ちゃんしっかり掴まっていて落ちない様に!」

 

「どんだけ危ない運転をする気だ・・・」

 

シャーリーの本気の走りの始まりを察知した宮藤は美波にしっかり掴まるように指示する

それとほぼ同時にルッキーニから合図が出される

 

「よーい、ドーン」

 

「行くぜぇー」

 

「待ってぇー、罰ゲームってなにするんですかぁー」

 

二台のジープは出せる最大速度で先へと進んでいく、そしてすぐにカーブに差し掛かった。

普通なら速度を落とすがシャーリーと知床鈴の二人はぎりぎりまで速度を落とさず、そのままドリフトでカーブを曲がり切った。ちなみにカーブをもし曲がり切れなかったらそのまま5メートル程の高さから落ち流れている浅瀬の川にドボンである

知床鈴が運転しているジープに乗っている芽依が鈴を止めようとする

 

 

「ちょっとリンちゃん、スピード出しすぎぃ」

 

「うぃうぃ」

 

メイがリンに注意すると・・・

 

「もう、冗談いわないでよ、60キロも出てないんだよ、ドリフトで曲がったほうが速いよそれにいつももっと早く飛んでるだから、曲道が多いのとジープの速度の限界があるから今はこのスピードで走っているけど本当は200キロくらい出したいんだよ、あっ、もちろん直線の道だけど」

 

「あっれぇー、知らない間にリンちゃんの感覚がおかしくなってるよぉ、てかドリフトじゃなくても減速してから加速しても変わんないよ!あと200キロももし出せたら元の世界で一発逮捕だよぉー」

 

「あっ、ごめん道が悪くなりそうだから、しっかり掴まっていて」

 

そう言って知床鈴は先頭を走るシャーリーの後ろにしっかりついていった。何度も現れるカーブや道の半分を塞いでいる倒木を回避しながら遂にシャーリーと並んだ。りんは前方にカーブが見えると勝負に出る、ハンドルを巧みに操作し道に出来ていた小さな段差に片方の車輪を当て、車体を浮かせそのままカーブに入って行った。

 

「ちょっと右によってバランスとって、落ちるから」

 

  『ぎゃあぁぁぁ』

 

鈴は片方の車輪を崖に僅かな時間だけだし片輪走行でカーブを曲がり切った。浮かせていた車輪が地面に着いた瞬間、リンはシャーリーのジープの前に出て順位が逆転した。

リンのジープに乗っていた明乃達はというと・・・

 

「安全運転って言ったのにぃぃぃ」

 

「ウィィィ」

 

「・・・・」

 

絶叫していた。芽依に至っては白目で気絶しかけていた。

 

 

「やっぱり、教えていた時から薄々感じていたが知床の奴、カーブや悪路の運転技術が以上に高ぇな、だがここから先は一本道だ。直線なら負けないぜ」

 

「抜かせません、シャーリーさん!」

 

「いっけぇーシャーリー」

 

二人のデットヒートを遠目で見ていた他の面子はというと・・・

 

 

「あぁ、シャーリーさんの悪いところが知床さんまでに移ってしまうなんて」

 

「師匠に似ちゃったんですねぇ」

 

「いや、それより運転技術凄すぎじゃろ、本当に実家神社なのか、F1レーサーの血でも引いてるだろ」

 

「凄いですわね」

 

「昨日教わったばかりなのに、よくあんな運転ができますね」

 

「私は生まれて初めて運が良かったと実感したぞ、乗ったのがこの車で本当に良かった」

 

「宗谷さん・・・生まれて初めての幸運がこれってどうかと思うわ・・・」

 

そんなこんなでゴールに到着した二台の順位はというと・・・

最後の直線でシャーリーに抜かれ、結局知床鈴は二位だった。

ただバイクの世界記録を持っているシャーリーに運転時間1日の鈴が食いつけるだけでも凄いことだ。鈴は負けた罰ゲームでシャーリーからデコピンの罰ゲームを受けた。

ルッキーニ以外の同乗者はデコピン以上のダメージをくらいぐったりしていた。

他のメンバーも15分後には全員が遺跡に到着した。

教授は早速この遺跡について説明する

 

 

「この遺跡はブリタニアが建国されるより前に作られた遺跡でな、かつてこの地で暴れていた怪異を討ち取ったウィッチを祀る遺跡のようだ。この遺跡の壁画には君達が使っているマリアーナス式の術式が描かれている。怪異を討ち取ったウィッチは私が知る限り最後のマリアーナス式の継承者だ」

 

「そうなんですか、どんなウィッチなんですか」

 

ましろは祀られているウィッチがどういった人物か気になり教授に尋ねる。教授は祀られているウィッチの事を語る

 

「学会では剣のウィッチ、切断のウィッチ、と呼ばれる剣の使い手だったウィッチだ。彼女は言い伝えではただの農民だったらしいんだが、怪異に襲われ逃げている時に古い祠に祀ってあった剣に触れると魔法力に目覚め、怪異を討ち取ったらしい、その後、各地で暴れる怪異を撃ち倒していき旅の途中で男のウィッチ、ウィザードの鍛冶師と出会い、魔法力に目覚めるきっかけになった剣を溶かし新たな剣を得てこの地で暴れていた怪異の親玉らしき存在を討ち取り、自らも眠りについたらしい」

 

「剣に、切断ねぇ、なんか万里小路さんみたいだね」

 

「確かにそうっすねぇ、きっと剣から斬撃とか飛ばせたんすよ」

 

剣のウィッチと聞いてヒメとモモは万里小路を思い浮かべる。

彼女の固有魔法は魔力刀身形成、魔法力で刀身を形成しあらゆるものを切断する近接戦用の固有魔法、剣のウィッチの話を聞くと万里小路ににている気がしてならなかった。

 

 

「それはそうとなんで私達をここに連れてきたの、なにかここにあるの?」

 

黒木洋美が教授になぜ自分達をここに連れてきたか聞く、教授は遺跡の壁画に書かれたある文章について説明した。

 

「ここの壁画に書かれていた文章の最後にはこう書かれていた。いづれこの地に現れるであろう剣のウィッチと同じ魔法の力を持つ者達が来るとき怪異を滅する剣は再び蘇ると」

 

 

教授が話している時、知床鈴の危険な運転で無駄に疲労した明乃は一緒に乗っていたメイ、タマ、シャーリーのジープに乗っていた美波と共に遺跡の壁にもたれ掛かっていた。

 

「あぁー怖かったぁ」

 

「うぃー」

 

「まさかリンちゃんがあんなに運転がうまいとは思わなかったよ」

 

「あれはうまいっていうレベルではないだろ・・・」

 

「皆、大丈夫?ゴメンね美波さんが乗っているからシャーリーさんも安全運転で行くと思ったんだけど、よく考えたらルッキーニちゃんが12歳の時にすでにシャーリーさんの運転する車に乗ってたの忘れていたよ」

 

「そういうのはもっと早く思い出してほしかったぁ」

 

「ウィ」

 

「アハハ、心配かけてゴメンね、もう大丈夫ッ」

 

明乃が遺跡の壁に両手をつけ手を押し出し反動で前に出ると遺跡の壁の一部がスイッチのように動いた。その直後・・・

 

 

   ズゴゴゴゴ・・・

 

大きな振動と共に遺跡の周りの地面に亀裂が走り、遺跡から10メートルほど離れた平地が突如開きだし地下へと続く階段が現れた。突如現れた会談に一同はざわめく

 

「えぇー、地面が割れて階段出てきたよ」

 

「いきなり古代遺跡感出てきたっす」

 

「いや、今より昔にこんな仕掛け作れないでしょ、どういう仕掛けよ」

 

等松美海がいきなり現れた階段に驚いているとペリーヌがそれを落ち着かせる

 

「落ち着きなさいな、古代のウィッチの技術も侮れませんのよ、侵入者を確認すると襲ってくるゴーレムとかいる神殿とかもあるんですから」

 

「マジっすか、リアルゴーレムなんて物があるんすか」

 

「なんかそれ聞くとドラゴンとか出てきそうで怖いよ・・・」

 

モモとヒメが驚いていると万里小路がある音を捉えた。

 

「あら、今何か・・・」

 

「どうしましたの?万里小路さん」

 

ペリーヌは万里小路に何かあったのか聞く、万里小路は感じ取ったことをその場で言う

 

「今、階段の奥から何か、声らしきものが聞こえて」

 

「声ですって、何かの聞き間違いでは」

 

「どうなんでしょう、ちょっと深いところから聞こえましたし、ただ確証はないのですが私はそこに行かなければならない気がしますわ」

 

万里小路がそう答えているとき階段の奥深くにある祭壇に突き刺さっている剣があった。

それはところどころ錆びており使い物いはならないが何か特別な力を感じる代物だった

剣が突き刺さっている祭壇から万里小路が感じ取った声が発せられる

 

「来たか・・・継承者よ、私の技を受け継ぐ者よ・・・」

 

祭壇の周りには人は一切いない、この声の主は一体・・・

 




今回の執筆で一言・・・
ウィキにジープの最大速度の情報乗ってなかったぁぁぁ
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