武蔵甲板にて共同戦線が結ばれ、異なる世界の人間同士の混成部隊となった
ブルーマーメイド、ホワイトドルフィン合同艦隊
話は続きここで先ほど出てきたある話について質問が上がった。
その質問をしたのは真冬であり質問の内容は明乃達が勲章を貰った経緯だった。
「質問いいか、ミケの奴やうちのシロが勲章貰った経緯に何がありやがった。首相でも助けたのか」
「そんな小さい功績なわけねぇだろ、はっきり言って異常だからな、普通ユニットを履いて1年もしない奴が勲章を貰うのはそうはないぞ、特に明乃の嬢ちゃんに関しては初出撃でしかも初戦果で勲章授与されたんだぞ」
「ちょっとましろ、岬さん一体何したのよ」
パットン将軍の話を聞いた真霜が明乃の異常性に驚き妹のましろに確認する
ましろはその時の状況を説明した
「艦長が初めて戦果を挙げたのは、私達が最初に保護された基地のあるネーデルラントのある街に買い出しに行った時です。その時大型ネウロイ五体が街に現れてかなり危険な状態だったんです。同行していた服部さんが戦っていたそうなんですが一人では倒すことが出来ず苦戦しているところに怪我人の治療で戦闘に参加出来なかった宮藤さんの代わりにうちの艦長が出撃して、大型ネウロイ5体を倒したんです」
「大型っていうとさっきまで戦っていた旗艦にあたると思われるあの大型と同程度の大きさと思っていいのかしら、それを初戦闘で5体も倒したのよくそんなこと」
「えぇ、倒しましたよ・・・5分足らずで!」
『ブゥゥゥゥゥー』
またしても多くの人が吹いた。当然である先ほどまで戦っていたネウロイを倒してしまうだけで驚愕なのに、アレと同程度の大型を5分である。化け物の所業である
「チート過ぎんだろぉぉぉぉ!こっちは大型一体倒すことさえできてないんだぞ」
「叫ばないでよ姉さん・・・二個目と三個目の勲章を貰った出来事はこれより凄いんだから」
「ちょっと、何やったのよ、ホントに、もう結構一杯なんだけど、驚きの度合いが」
話を聞いていた真霜がさらに嘆く、他の面子も同じくだ
ましろは話を続ける
「二個目と三個目の勲章はブリタニアとガリアの二か国からの同時授与です。これは艦長だけじゃなくて晴風のウィッチに覚醒した全員が貰いました。貰った経緯ですが晴風の修繕のために向かったポーツマス海軍基地で晴風の改造が終わってしばらくしてポーツマスに超大型ネウロイが5体現れたんです。最初はただの超大型かと思ったんですけど、5体はそれぞれくっ付き始め巨人の姿となって基地を強襲、巨人型ネウロイと呼称させてもらいますが、この巨人型は艦長が新型ストライカーユニットに換装してやっと勝てた代物です。なにせ換装前の艦長のシールドを抜いてブリタニアからガリア、こちらの国で言えばイギリスからフランスまでビームが届くほど強力で私達もかなり苦戦しました。その時に新型ストライカーユニットに換装した艦長と、一時的に晴風から離れていた万里小路さんと合流し私達と501の総力戦で何とか追い詰めて行ったんですけど、敵が突如ポーツマスへ降下し自爆攻撃に移ってきたんです。その時艦長が巨人型ネウロイをシールドで全体を覆い自爆攻撃をシールド内に留めたんです。敵ネウロイの自爆による推定被害でもポーツマス海軍基地の半分は吹き飛ぶと予想されていましたので、それを防いだ功績と初めて確認された巨人型ネウロイの撃破、プロパガンダ目的などの理由により二か国から勲章が授与されました」
「巨人型ってそんなもんも相手にしてたのかよ・・・つまりアレか100メートル近い巨大ロボ相手にしてたみたいなもんか」
「どんだけ滅茶苦茶なのよ、というかポーツマス半壊以上の破壊力って本当なの?私何年か前に出張でイギリスの支部に出向いたときにポーツマスに立ち寄ったけど、あそこ相当大きいわよ、あそこが半分吹き飛ぶって都市とかで起きたら死者1000人とかじゃ済まないわよ、二次災害諸々で数万は死者がでると思うわよ、それ本当に防いだの?」
「防ぎましたよ、まぁ流石に艦長も大量に魔法力を消費したためその後しばらくベットで休養を取ることになりましたけど」
「休養で済んでるだけで凄いのだけれど」
真霜のその言葉に多くの人が同意した。『同感』と
それを聞いたあと、ましろはあることを言い忘れ真冬に伝える
「あぁ、言うのを忘れましたが倒した巨人型の全長ですが200メートルは超えていたので、攻撃もビームだけでなく腕を飛ばしたりカポエラに近い動きで攻撃もしてきました。艦長はその攻撃までもシールドで防ぎきって突破口を開いてくれたんです」
ふとましろが言った言葉に話を聞いていたこちらの世界側の人間が固まった
どうやら驚くのを諦め固まる段階に入ったようだ。
しばらくしてやっと話し声が始まった。
学生艦の大和型の艦長、副長達だ。
「副長、全長200メートル以上の設定があるロボットアニメのロボとか分かる?取りあえずボ○ムズよりは大きいと思うんだけど」
「いや、うちそのボ○ムズすら知らんがな、一体どんだけ古いんや」
「結構古いアニメじゃなかったっけそれ、大和の艦長はよく知っていたな、案外レトロなアニメが好きなのか、私は父の親戚の影響で好きな漫画はもっぱら島○作系とかサラリーマン○太郎だ、はっはっは」
「あっ、社長のブラック企業体質の原因それですね、そう言うの好きなら長時間残業とかさせないように気を付けてくださいよ、社会問題にも気を払ってくださいよ」
「もうこの際ロボじゃなくていいだろう、例えなら、そうだな確か○ジラが200メートルくらいなかったか?」
「艦長・・・確か○ジラって100メートルかそこらだったと思いますよ、確か、なんかの番組のコーナーでそう紹介してたはずですし・・・」
「ミケちゃん・・・もしかして映画の大怪獣より強いのかな・・・」
他の大和型の艦長達の話を聞いていた知名もえかがなんとも的外れなことを思っていると相手方、統合軍側の代表の一人パットン将軍が話をきり、ある問題について話し始めた。
「嬢ちゃん達の異常性はもういいか、ちょっとこっち側の問題を聞いて貰いたいんだが」
「えぇ、すいません取り乱してしまって、それでそちらが抱えている問題と言うのは」
宗谷真雪が心を落ち着かせパットン将軍に問いかける。パットン将軍は今現在最も重要な問題を語る
「俺らはブリタニアからガリアに向かう途中で予定を変更してこっちにやってきたわけなんだがそのせいで一つ問題があってな、輸送船に乗ってる兵達の兵糧があんまり無くてな、本来はガリアに付き次第幾つかの基地にそれぞれ配属される予定だったからな、兵糧はあんまり積んでいねぇんだよ、持って数日らしいから何とかしなくちゃいけねぇんだが、そちら側で何とか出来そうか」
そう、今最も重要な問題は兵糧だった。特に食料、ネウロイとの闘いは一日そこらで出来るものではない、かなりの準備期間を要し万全の態勢で挑まなければならない
そのためその間の食料が必要なのだが、当初の予定ではブリタニアからガリアに向かう予定だったため食料はあまり積み込んでいなかった。食料はガリア側の基地に備蓄されているものを使用する計画だったため輸送物資に食料は殆ど含まれていなかった。
多少は積んであるがそれはごく僅か、食料よりも、戦車の燃料などの方が食料の30倍近くあるのだ、武器、弾薬(戦車は除く)も含めれば50倍を超す
兵糧の問題は早々に解決しなければいけない問題だった。
それを聞いた宗谷真雪は少し考える
「兵糧ですか・・・政府に要請すれば手配できると思いますが、早期となると難しいですね海上航路はネウロイによって広範囲が立ち入り禁止区域ですし、ネウロイが確認されていない日本海側からの航路は主な港が避難船の待機場で正常に港の機能が機能していないという報告もあるし、陸路に至っては内陸への避難者でかなりの個所で交通網がマヒしてますから陸自の輸送部隊に頼んでも食料の調達で3日、輸送は通常なら遅くても2日ですけど交通網のマヒとネウロイを警戒しながらの移動を考えると最短でも5日、長くて一週間ほどになりそうですね・・・」
「長くて10日か、長ねぇな、ネウロイのクソ野郎が動きだす前に何とか先手を打ちてぇから3日以内に欲しいところだがどうしようもねぇか、クソッ、こうなるんだったら食料も積ませるんだった」
「ぼやいても仕方あるまい、大和の艦長、扶桑艦隊の食料を分けるとしたらどれほど賄えるか分かるか?」
「主計長に確認しないと何とも言えませんがよくて4日というところでしょうか」
「我々の食料も提供します、長期戦も考慮して各艦に搭載できるだけ食料、弾薬を積み込んだのでそれで恐らく10日は持つと思います」
「なら問題無いか・・・攻勢にでるのは早くても10日後か、仕方ない整備と作戦練るのに時間を使うとするか」
兵糧の話を聞いていた明乃はある方法を思いつき、隣にいたましろに相談する
「ねぇシロちゃん、今の話だと陸地からの補給は時間が掛かるってことだよね」
「まぁ、そうですね、日本海側の港は避難船が押し寄せて物資の積み込みが難しいという事ですから、やるなら陸路でやることになるということで時間が掛かるという話ですから」
「じゃあ近くの海上フロートの商業施設のデパートとかにある食料とか使えないかな」
「商業施設の売り物ですか、確かに量はあると思いますが、この状況だと施設の責任者などの許可は取るのが難しいですよ、仮に無断でやろうものなら海賊と代わりありませんし」
「うーんやっぱりダメかぁ、いけると思ったんだけど」
明乃とましろが海上フロートの商業施設を利用できないか話しているとそこに万里小路が話に入ってきた。
「艦長、その話どうにか出来るかもしれませんよ」
「えっ、どういうこと万里小路さん?」
「実は3年ほど前に父と出席したパーティーで潮島グループの会長さんと父が知り合いになりまして、プライベートでよくゴルフなど行く仲なんです」
「潮島グループというと確か九州の海上フロートの商業施設の6割が傘下に入っている会社だったか、つまり万里小路さんの父親経由で潮島グループの会長に話を付けようというのか、そんな簡単に行くのか?4000人分だと相当な額だぞ」
「そこも考えておりますわ、取りあえず提案させてもらいますね」
万里小路楓はそう言うとましろの母であり校長でもある宗谷真雪とパットン将軍に先ほど明乃達に言ったことを話した。一生徒の提案に驚いたが万里小路楓の家族が日本でも有数の大企業の一つ万里小路重工のご令嬢ということを知っていた真雪はそれを了承した。
これがうまくいけば兵糧の問題が1日そこらで解決できる
万里小路の策がうまくいけば今日中に兵糧の確保に移れるので会談は一端これでお開きになった。細かい調整や作戦立案は佐世保に帰港してからすることになった。
ブルーマーメイド、ホワイトドルフィンの本隊の艦艇が応急処置を終えてから佐世保に帰港することになった。ただ損害は大きく工作支援教育艦の明石、三原、朝日、桃取の総力を結集してもあと4時間以上は動けなかった。たとえ艦の応急処置が終わっても本隊は怪我人が多く、艦を動かせる人材が不足している艦も幾つかあった。その艦はけん引して運ぶようだが余りにも多かったため、扶桑艦隊の幾つかの艦にも協力を要請することになった。
佐世保への帰還までに時間があいたため、芳佳と美波は自身の治癒魔法を使って怪我人を直すため本隊の方へ飛んで行った。残った面子はというと万里小路の伝手で海上フロートの商業施設から食料が調達できることになり物資を積み込む輸送船の護衛としてバルクホルン、ハルトマン、野間、万里小路、黒木、芽依、の6名が輸送船に同行することになった
その他に護衛艦として扶桑とブルーマーメイドの駆逐艦1隻ずつ同行することになった。
ブルーマーメイドの艦にはましろの姉、真冬も同行している
残りの面子は海洋学校の生徒の艦長達に質問攻めになっていた。
501の面子も質問攻めだったがルッキーニだけは自ら攻めに言っていた。
質問攻めではなく物理的にだが
「こっちはパフパフゥー」 信濃副長の胸をモミモミ
「ハゥ!?何するんですか、いきなり!」
「こっちはぁ、ざーんねん」 信濃艦長の胸は揉まずにがっくし!
「おい、なんだそのため息は、せめて触って確認してから言え、それが礼儀だろ」
「それもどうかと思うわよ、信濃艦長」
「あんな恐ろしい敵と戦っているのに、随分子供っぽい子やなぁ」
「元気があっていいじゃないか、この状況でこんな明るく振る舞える人間は私達の中にはいないぞ」
「規律や品格は足りない気がしますけどね」
信濃、大和、紀伊の艦長、副長達がルッキーニを見てそう呟く、ルッキーニが各校の大和型の艦長達とジャレているとシャーリーがやってきた。
「こら、ルッキーニ、勝手に人のを触るなって言ったろ、ちゃんと許可を貰ってから触れよな、初対面なんだから」
「はぁーい」
「許可してくれる人っているのかな、ミケちゃん」
「シャーリーさんは許しているって言ってたよ、私も前にお風呂で一緒になったとき触らせてもらったけど凄く柔らかったよ、今まで触ったことが無いくらい柔らかくて凄かった」
「あぁ、うん、確かに凄い・・・ね、アレは」
武蔵艦長、知名もえかがシャーリーの胸部に目が行く、自分もそこそこある方だがあの大きさは規格外だった。他の学校の艦長達も決して胸には目を合わせない、とてつもない敗北感を感じるから・・・
一方その頃、時津風と天津風の艦長達に捕まった知床鈴やペリーヌ、リーネはというと・・・
天津風の艦長と時津風の副長にストライカーユニットで飛んで見せてくれと言われていた。それもできれば自分らも抱えて飛んでほしいとのことだ。やっぱり航空機のないこの世界で自由に空を飛ぶというのは誰でも憧れる物らしい
「うーん私は別にいいんだけど、勝手に飛んでもいいのかな?」
「確かに他は仕事中ですし少し不謹慎かもしれませんわね、やるならユニットで所属艦に送る程度にしてあげなさい」
「落ちたら危ないからロープとかで体に結んで落ちないようにね」
「はーい、じゃあちーちゃん、ちょっと待ってて準備してくるから」
そう言って知床鈴は晴風へと向かっていった。知床鈴が晴風に向かっていったことに気付いたシャーリーはルッキーニと別れペリーヌに事情を聴いた。事情を聴いたシャーリーは自分もやってやると言い出し知床鈴の後に続いた。それを見たペリーヌとリーネは不安に駆られた。
「あの二人にやらせて大丈夫かしら、言った私が言うのもなんですけど運ばれる子がかわいそうに思えてきましたわ」
「あぁ、リンちゃん普段はおとなしいけどシャーリーさんの影響を受けちゃったからね、距離はそんなにないからリンちゃんの固有魔法が最大限引き出されることは無いと思うけど」
二人のそんなやり取りを聞いていた天津風の副長と時津風の艦長がどういうことか聞く
「あのぉ、それってどういうことですか」
「知床さんに何かあったんですか?」
「まぁあったと言えばありましたわね、知床さん、うちのシャーリーさんの影響で速さに魅了されてしまいましたの」
「リンちゃんの固有魔法ってシャーリーさんと同じで加速系なんだよ、最初は怖がっていたんだけど、克服したら今度はシャーリーさんと同じように速さにこだわるようになったんだよ」
「あのおとなしい知床さんがスピード狂ですか、信じられませんね」
「色々あったんだねホント・・・」
二人が呟いていると準備を済ませた知床鈴がやってきた。ストライカーユニットを装着し体を固定するロープを持って、知床鈴と高橋千華は準備を手早く済ませた。
いよいよ発進だ
「じゃあ行くよちーちゃん」
「いつでもいいわ、最速で行っちゃって」
『あっ』
高橋千華が何気なく言ったその言葉にペリーヌとリーネが反応した。
言ってはいけないワードを言ってしまったと、二人がリンに注意する前に知床鈴は高橋千華と共に飛び立ってしまった
「ホントに飛んでるわね、しかも速い!」
「速度上げるね、舌噛まないでね」
「へっ、今でも十分ってぇぇぇぇー」
高橋千華の絶叫と共に知床鈴は速度を上げた。固有魔法の加速空間は距離的にフルパワーは出せないがP-51Hの加速性能だけでかなりのスピードになる、知床鈴はそのままのスピードで速度を落とさず天津風に着く、
「ぎゃぁぁぁぶつかるぅぅぅー」
天津風に着いたにも関わらずスピードが落ちない、あと数秒で艦橋にぶつかると思われた時、知床鈴が高速で回転しながら右にそれた。そのまま回転した状態で天津風の後部甲板に降り立った。知床鈴は何事も無かったが高橋千華は大丈夫じゃなかった。
艦橋にぶつかりそうになった恐怖、いきなりスピードが上がった恐怖、そして最後の高速回転、特に最後の高速回転が一番ダメージが大きかった。スイカ割りの時にやるグルグル回るあれの千倍くらい酷かった
高橋千華は我慢できず天津風の右舷艦尾に行き海に向かって吐いた
「ヴォェェェー」
「どうしたのちーちゃん!?大丈夫?」
知床鈴が心配して駆け寄るが原因はお前である
その光景を武蔵甲板で見ていた面子は・・・
「えぇー、なんですかあの動き、なんであんなにグルグル回って知床さん平気なんですか」
「本当に何があったの!?きみちゃん本当にやるの?」
「やっぱ止めます!天津風の艦長は安らかに眠るっす」
「勝手にご学友を死んだことにするんじゃありませんよ」
「あとで、美波さんか芳佳ちゃんに診てもらおうか」
知床鈴の正気を疑うような飛行にドン引きし飛んでもらうのを諦めた。
後からやってきたシャーリーが残念がっていたがこればかりは仕方ない
その光景は明乃達も見ており艦長達が質問をしてきた
「さっき言っていた加速空間ってああいうことなの」
「よくあの速度で操縦出来るな、目でちゃんと見えてるものなのか」
大和と紀伊の艦長らが明乃に質問する、いま明乃達は自分達の固有魔法を説明していたのだが目で見えるもの以外は説明が難しい、西崎芽依の弾道誘導や野間マチコの魔眼などがいい例だ。すぐに見せることが出来たのは明乃の障壁展開くらいだった晴風に戻れば立石志摩の超軽量化を見せることも出来たのだが・・・そんな話の流れで知床鈴の固有魔法を説明していたら実際に知床鈴が僅かに固有魔法を使ってくれたのだ
「本当は最大限に力を出すのに数分かかるからあれでも一部なんだよね」
「そうですね・・・確か800キロは簡単に超えてましたっけ」
「オイ、晴風副長数字がおかしすぎないか」
「社長、落ち着いてください、お気持ちは分かりますけど」
「実際に見せた方が早いんじゃないですか、ちょうどシャーリーさんもユニットを装着してますし」
書記の納沙幸子がそう提案した。時速800キロ超えは言っても信じられないだろう
なら見せた方が早い、そうと決まれば早速二人に固有魔法を発動した状態で武蔵の甲板と同じ高さを飛行してもらう
最初はシャーリーだ
シャーリーがここを通過する前に明乃は大きめのシールド3枚展開する
高速で飛行した時に生じる強風対策だ
「これでいいかな、シャーリーさんお願いしまーす」
「よっしゃあ、いくぜぇー」
シャーリーはトップスピードを出し明乃達が見ているところを通過する、時速800キロオーバーで、通常のP51-Hでは本来800キロ以上は出ないのだがシャーリーの固有魔法と調整により800キロに容易に達することができた。通過時に強風が出たが明乃のシールドで完全に防いだ
「・・・早いわね」
「当たり前なこと言わんでください」
「私はもし飛べるようになってもあの速度は出したくないな」
「それにかんしては私も同意です社長」
「速いもんだなぁ、ネウロイと戦うにはあの速度で戦わないといけないのか」
「本当によかったですね、我々だけで対処することにならないで」
シャーリーが通りすぎると次は知床鈴だ。知床鈴もシャーリーと同等のスピードで通り過ぎる
「やっぱリンちゃんもシャーリーさんと同じくらいのスピードが出せるんだね」
「改めて見ても驚きですよねぇ、あの怯えていた知床さんが」
「まぁその意見には納得する・・・あぁあとあれも見せておくか、知床さん、シャーリーさん、二人一緒に加速するアレを見せてあげてください、多分驚くので」
「二人一緒っていうと・・・」
「あぁ、合体するあれか、よーし行くぞ知床!合体だ!」
「はーい、今行きますね」
このテンションの差である、ある意味シャーリーが可哀想である
二人は密着し飛行する、シャーリーが知床鈴の両脇に手をかけ知床鈴は固有魔法を発動し二人同時に加速していく、さらにシャーリーの超加速の固有魔法を追加で加えてさらに加速する、その光景を確認した明乃達は他の人達によく見るように念を押しておく
知床鈴とシャーリーが加速し続け武蔵甲板と同じ高さを通過する。音を置き去りにして
あまりに一瞬だったため見ていた殆どが気が動転していた。
それを確認した晴風副長のましろは今起きたことを説明する
「今のように知床さんとシャーリーさんの固有魔法を合わせれば、直線限定ではありますが音速を超えます」
『速すぎるわ!!』
見ていた全員が突っ込む、まさか音速を超えてくるとは思っても見なかった
また騒がしくなってくるとふとルッキーニが・・・
「うにゅうぅぅぅ、なんかお腹すいたぁ」
ルッキーニの腹の虫がなった。それを聞いた伊良子美甘は簡単な軽食をつくることにした
「そう言えば戦闘に加えて報告で結構時間たっちゃったもんね、簡単な軽食でも作るね」
「ホント、やったぁー」
「それじゃあ、うちの厨房使っていいよ、まだまだ色々聞きたいこともあるだろうし、武蔵で一緒に食事にしようか、簡単な軽食だけど」
武蔵艦長知名もえかが武蔵の厨房を貸し出してくれた。そこで簡単に何か作ることになったどんなのがいいか軽く聞いてみる
「皆さんどういうのがいいですか」
大和艦長
「そうね、片手で食べられる奴がいいかしら」
信濃艦長
「個人的には塩気が欲しいな・・・」
紀伊艦長
「強いていえば生の食材をくいたいかなぁ、驚きすぎて少し口の中が乾いた」
武蔵艦長
「私はそうだなぁ、あんまり濃い味じゃなければいいかな」
大和型の艦長達の意見を聞いた美甘はある食べ物を浮かべた
それをつくる材料が武蔵に置いてあるか知名もえかに確認をとる
「知名艦長、武蔵の購買にクラッカーっておいてある?無ければ別にビスケットでもいいんだけど」
「?確かおいてあったと思うよ、何を作るの?」
「クラッカーのおしゃれ版みたいなやつ?チーズとか色々乗せたやつでも作ろうかなってあっ、艦長前に皆が買ってきてダブったお土産とか使ってもいい、あと晴風に置いてある食材も使いたいんだけど」
「いいよ、あの缶詰100個くらい余ってるやつだし」
「よかったぁ、じゃあ食材取ってくるね、行こうあっちゃん、ほっちゃん」
『はーい』
美甘を始め、あかね、ほまれも晴風に戻っていく
美甘の言った缶詰という言葉が気になって信濃の艦長が中身を聞いてきた
「先ほど缶詰と聞こえてきたが缶詰なら武蔵にもあるだろ、なんか珍しいものなのか」
「あぁうん、むこうの世界で晴風の何人かがデパートでショッピングしてた時に買ってきてくれたお土産なんだけどお土産がダブちゃって結構量があったんだ。私達も食べたんだけど一気に大量に食べるとなんか罪悪感?っていえばいいのかなちょっと気が引けちゃって・・・」
「そのお土産が缶詰なの?何の缶詰なのミケちゃん」
「うん、キャビアの缶詰!」
『三大珍味じゃない、高いの持ってるな』
またしても驚愕した。そんなことを思っていると食材を取りに言っていた美甘達が戻ってきた。その手には多くの缶詰とあかね、ほまれの二人係で運ぶ巨大な塊があった
「キャビアと生ハム持ってきたよー、すぐに作っちゃうから待っててー」
『だから高級って言ってるの!』
更なる高級食品にツッコミを総出で行う、だがもちろんそれはいただくが
簡単な軽食を挟みつづ色々話していくうちに佐世保への帰港準備が整った。
艦隊は佐世保へと帰港する。艦隊が佐世保に帰港して1時間後・・・
海上フロートの商業施設から無事物資を手に入れることが出来た輸送船と護衛艦
護衛のウィッチが戻ってきた。物資を手に入れることが出来た輸送船から次々に物資が降ろされていった。するとたまたま通りかかった万里小路に輸送船に乗っていた兵士たちが深くお辞儀をした。万里小路はそれに笑顔で答えその場を後にする
なぜ万里小路がこんなにも感謝されているかというとそれは物資の確保の報告にきた真冬の言葉で明らかになった
「兵糧の確保、無事完了したぜ、商業施設に忍び込んでいた海賊どもも制圧出来たしな」
「最後のは聞き流せないのだけれど真冬、ちゃんと説明しなさい、また無茶やったんじゃないでしょうね」
「そんなわけねぇだろ・・・、それに海賊どもを制圧したのは晴風のひよっこと向こう側からきたウィッチだぞ、あいつ等だけで海賊ども200人近く制圧しやがったぞ、それも銃火器装備した奴を30分足らずで」
「ちょっとそれ本当、まぁでもネウロイのビームを防げるシールドがあるなら可能なのかしら」
「いや、あいつ等殆どバリアなんか張ってなかったぞ、野間や西崎なんかに至っては拳銃で30メートル離れた所にいる海賊の銃にピンポイントで撃ちやがった。うちの部隊でも出来る奴いねぇぞ」
「なんで拳銃なんか持っているのよ、海賊から盗んだの?」
「いや、むこうの世界で護身用に貰ったらしい、聞いた話じゃ晴風の万里小路以外全員自分の銃を持ってるらしいぞ、西崎に至ってはパーカーにモーテルのフルオートや手榴弾まで隠し持って持ち歩いていやがったぞ」
「恐ろしいわね・・・もしかして全員そのレベルの射撃の腕なの」
「いや、黒木とかいうやつと万里小路はそんなにうまくは無いらしい、実際に戦闘はあいつらの固有魔法だったか、それを使って倒していったんだがはっきりいって夢でもみてるんじゃないかと不安になったぞ、マジで、マシンガンの弾が当たっているのにすべて弾いたりとか突風を出して海賊どもを纏めて吹き飛ばしたりとか、万里小路に至っては日本刀で銃弾斬りやがったんだぞ、斬鉄剣なんか初めてみたわ、突風のほうはむこうから来たウィッチの攻撃だがそれ以外は晴風の生徒だぞ」
「それほどまでに戦闘慣れしてるのね・・・ましろもそうなのかしら」
「あぁーあり得るかもなぁ・・・それはそうと万里小路で思い出したんだがあいつの動きは気を付けた方がいいかもしれねぇ」
「何があったの」
真雪は険しい表情で話す真冬の言動が気になり話を聞いた
「いや、商業施設への根回しがあまりに早かったからどうやったか興味本位で聞いたんだよ、そしたらなんて言ったと思う、こう言ったんだぜ・・・」
はい、時間が惜しかったので私のポケットマネーでお店ごと買い取りましたわ
「・・・買ったの!?」
「そうらしいぞ、マジで気を付けたほうがいいぞ、ブルーマーメイドに請求書来たら洒落にならないぞきっと」
「来たら来たでしょうがないでしょ背に腹は代えられないわ」
「真霜姉、倒れるんじゃないか」
「・・・頑張ってもらいましょう」
「ひでぇー、店ごと買ったから食料だけじゃなくて酒もありったけ積んだから相当な額だと思うぞ、酒も買ってやったから向こう側の兵士の士気が滅茶苦茶上がっていたぞ」
そう、万里小路が兵士に感謝されていたのは嗜好品の酒も大量に買ったからだ
それに喜んだ兵士は兵糧が詰み終えると酒を積み込めるだけ積み込んだ。
無論他の輸送船にいる兵士たちに振る舞う分である
「士気が上がってもらうのはありがたいからよしとしましょう、貴方も貰ったのでしょ、お酒・・・やっぱり日本酒かしら」
「そうそう、好きなだけ持って行っていいっていうから高い奴貰ってきたんだよ、これがまた美味そうで・・・って、あっ!」
「真冬、ちょっとお話ししましょうか」
「げっ、油断した!やっぱ言わなきゃよかった、チクショー」
墓穴をほった真冬はこの後1時間ほどお説教をくらった
非常事態時に飲酒ということで罰しようとしたがこの後扶桑皇国艦隊で無礼講をしたいという申し出があったため取りあえず不問にすることにした。
万里小路の時間短縮の策が結果的に兵士の士気を上げるのに役立ったことを万里小路は知らないのであった。
次回は無礼講回かけるかなぁ・・・