海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

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今回は短め、次回が救援回



緊急救援要請スクランブル発令

宗谷ましろがコメートでのテストを終え、宗谷真雪から砲弾型ネウロイの撃墜任務をもぎ取るのに成功したテスト終了後、空母天城の甲板である物がお披露目された

明乃達は既に見たことがある、重爆兵装ガルーダ、だ

かつてポーツマス海軍基地を襲ったネウロイを撃破するのに使われた

特殊兵装だ。本来はジェットストライカーの使用を前提とした設計で通常ユニットでは使用することが出来ないのだが、晴風、砲術長、立石志摩の固有魔法 超軽量化の力によって立石志摩の単独使用が可能だと判明した代物だ。重爆兵装ガルーダの最大の特徴はその搭載されている重武装と言っていいだろう。50mm砲と30mmガトリング砲を同時に使用出来るだけでなく小型とはいえ対ネウロイ用気化爆弾も搭載できるのだ。

さらに追加で状況によって武装を追加出来たり換装出来たりもするから凄い

実際に今、目の前にあるガルーダは前に使ったものより武装が追加されていた。

ガルーダの後方に多連装ロケット砲が増築されていた。右と左の左右に8門、計16問の発射口が増築されていた。換装に至っては戦況次第で状況によっては50mm砲を二つにしたり30mmガトリング砲を二つにしたりも出来るのだ。

 

その重爆兵装ガルーダを前に坂本少佐があることを伝える。

ガルーダの運用についてだ

 

「この重爆兵装ガルーダだが、前の戦闘時に立石が使用すること出来ると判明した。我々がまず第一に攻略する愛知の要塞型を攻略するには少しでも多くの火力がいる、そこでこのガルーダを使うわけだがこいつは元々二人乗りだ。もう一人操縦者がいる・・・」

 

「えっ、でも前にタマが使ったときはタマ一人で使ってたしタマだけでもいいんじゃないの、タマなら通常のユニットでもガルーダ飛ばせてたし」

 

西崎芽依が坂本少佐の言葉に反応する。現段階で立石志摩一人でガルーダを動かせるのにわざわざ搭乗者を増やす理由が分からなかった。

搭乗者を増やす理由はウルスラ中尉が教えてくれた。

 

 

「搭乗者を二名にするには理由があります。元々ガルーダは攻撃と操縦を完全に分けて運用する手筈だったので万が一被弾した場合に武装をパージする機能はすべて操縦者側につけてしまったので攻撃を担当する立石さんの所からじゃパージが出来ないんです」

 

 

「なるほどのぉ、緊急時の切り離しからの離脱や被弾による誘爆を防ぐの目的か」

 

「確かにそれは重要ですね、それで誰を立石さんにつけるんですか?やっぱりシールドが硬い艦長とかですか」

 

シュペー副長のミーナと晴風書記の納沙幸子が搭乗者を増やす理由に納得するとガルーダに乗ってもらう搭乗者の候補の名前を挙げる。最初に出てきたのは勿論一番の防御力を誇る岬明乃の名前だった。

 

 

「いや、岬には要塞型と戦いながら艦隊などの守りに入ってもらうつもりだ。宗谷はコメートで迎撃の仕事があるし万里小路や野間、知床は要塞型への突入部隊の候補だし、501の面子は一番戦闘経験があるから最前線に入らせるから晴風側のウィッチにしたいんだが」

 

 

「じゃあハイハイ!それなら私乗りたい、ロケット砲ぶっ飛ばすよ!」

 

手を挙げたのは水雷長の西崎芽依だった。どうやら追加された多連装ロケット砲が撃ちたいようだ

 

「いや、お前が担当するのは飛行だから発射は出来ないぞ」

 

「ガーン!そうだったぁー」

 

坂本少佐に指摘され西崎芽依が崩れ落ちる。するとウルスラ中尉が少し考えある可能性に気付いた。

 

「西崎さんにガルーダですか・・・いいかもしれませんね、西崎さん試してみたいことがあるので立石さんと一緒にガルーダに乗ってみてもらっていいですか」

 

「えっ、いいけど何するの?」

 

「ガルーダで飛行中でも西崎さんの固有魔法が使えるか試します、使えれば命中率が格段に上がるので」

 

 

「私の固有魔法っていうと弾道誘導の方?」

 

「そうか・・・ロケット砲弾を誘導できれば確かに命中率が格段に上がるな」

 

ウルスラの狙いにバルクホルンが納得した。芽依もフリーガーハマーを使うためロケット砲弾の特性はある程度熟知していた。ロケット砲弾は見てわかる通り銃弾より破壊力はあるが銃弾より遅い、それに上空で撃つ場合、気流の影響をうけ若干曲がってしまう

無論、サーニャや芽依の様にフリーガーハマーを使いこなす者が撃てばその曲がり具合も考慮して狙いを定めるので問題ないがそれはあくまで自身の目線の先に標的がいる場合だ

ガルーダの後方両舷に取り付けられた多連装ロケット砲だと狙いをつけられないのだ。

そこで西崎芽依の固有魔法、弾道誘導の出番と言うわけだ。

ロケット砲弾発射後、西崎芽依の弾道誘導の固有魔法で目標まで誘導させるのだ

早速、ガルーダの操縦方法をウルスラ中尉から教わり発進の準備をする

前に立石志摩が使ったときは自身の固有魔法で軽くしたガルーダを通常ユニットで持ち上げた状態で運用していたため速度は皆無に等しかった。

本来はジェットストライカーの出力で飛行するものだが立石志摩の固有魔法のおかげで軽量化しているので通常ユニットの出力でも飛行が可能になった

テストにあたってウルスラは明乃に協力を頼む

 

「岬さんちょっとテストのために小さめの障壁を50枚ほど上空に展開して適当に動かしてもらっていいですか、テストの的として使いたいんですが」

 

「いいよ、すぐに出すね」

 

ウルスラの注文を聞いた明乃は80メートル上空に50枚のシールドを展開した。

そしてそれを不規則に動かす

メイとタマも準備を終え、いつでも発進出来る状態だった。

 

「それではテストを始めます。まずはガルーダの操縦に慣れてもらいます。ある程度なれたら教えてください。攻撃試験に移るので、西崎さんの固有魔法を両舷に取り付けた多連装ロケット砲に流しておいてくださいね」

 

「オッケー、じゃあ発進するね、行くよタマ」

 

「ウィ」

 

タマの後方にある台座に固定されたユニットに脚を通し魔法力を流しガルーダを起動させる、ガルーダの後方には通常のユニットより大きいプロペラ状に可視化された二つの魔法力が見える。ある程度回転をすると回転速度も安定していき離陸可能な状態になった。

それを確認するとメイとタマの二人は空母天城から離陸した。離陸したあとは大きく旋回し的の代わりの明乃のシールド近くに向かう

その様子を見ていたバルクホルン達はというと・・・

 

 

「やはり操縦者がいるだけで前に使った時より動きがいいな、通常ユニットより遅いとはいえあの重武装であれならまぁ合格点だろ」

 

「速度は通常ユニットの2割減と言った所でしょうか」

 

「でも旋回性は悪いなぁ、ユニットって言うより航空機の動きに近いかなぁ」

 

「本来はジェットを積むはずだったんですよね、それを無理やり使ってるとなると魔法力とかは大丈夫なんですか?」

 

「それは大丈夫らしいですよ、私も気になって聞いてみたんですけどベースは通常ユニットなのでそこまで大きくは変わってないそうです。精々一割増くらいらしいですよ」

 

「へぇーそうなんだ」

 

 

501の面子がそのような感想を言っていると芽依からテストの開始を始めてもいいと連絡が入った。その連絡を受け取ったウルスラはテストを開始する

 

「それではもう一度確認します。まず第一に西崎さんの固有魔法をロケット砲に付与、その後標的に接近しながらロケット砲を全弾発射、その時動かせるだけロケット弾を操って標的に当ててください、その後は飛行しながら残りの標的を攻撃してください、これを3分以内でお願いします。全部の標的にあたったらこちらから連絡します」

 

「分かったぁー」

 

「うぃー」

 

ウルスラの説明を聞いた二人は早速テストを開始する。

まずは固有魔法を付与した多連装ロケット砲の全弾発射だ

 

「こっちは付与完了してるよ、タマいっちゃって」

 

「うーぃ!」

 

メイの言葉と共にタマがロケット砲の発射レバーを引いた。

両舷に取り憑かれた多連装ロケット砲から一斉にロケット砲弾が放たれる

メイは放たれたロケット砲弾から目標に当たらないであろう軌道の物を選び自身の固有魔法ですぐに軌道を修正する、芽依はこの動作を僅か5秒でやってしまった

軌道が修復されたロケット砲弾は目標へと向かっていき放たれたロケット砲弾全弾が目標に命中した。その直後タマの50mm砲と30mmガトリング砲が目標に向かって放たれる、常にメイが操縦し移動しているのに関わらずいつもと変わらずに撃った目標すべてに命中させていく。ガルーダが一端目標が配置されている地点を抜けるとメイがタマに次はどうするか聞く

 

「タマ、次はどうする」

 

「・・・上からグルグル降下、抜ける前に全部撃つ!」

 

「オッケー、じゃあ行くよ」

 

タマの意見を聞いたメイは一端ガルーダを上昇させ目標の頭上を取るとそのままガルーダを回転させながら降下していった。

回転しながら降下しながらもタマは30mmガトリング砲を目標に向かって撃ち続ける

上から撃たれていく目標、タマの宣言通り目標がある地点を通過する前に目標すべてに撃ち込めそうだ。最後の一つが目の前に見えると50mm砲を構え通りすぎる前に撃ち込んだ。すべての目標に撃ち込むとウルスラが終了の連絡を出す

 

「そこまで、タイムは・・・2分54秒!合格です。お疲れさまでした」

 

見事ウルスラの指定した時間以内に目標すべてに撃ち込むことが出来た

その結果を受け立石志摩とコンビを組む者が決まった

重爆兵装ガルーダ 攻撃要員、立石志摩 操縦者、西崎芽依

 

「立石と組ませるのは西崎で問題無さそうだな、岬、立石と西崎だが作戦が開始されたら二人を空母天城で待機させるが問題無いか」

 

「天城でですか、どうしてですか?」

 

明乃は坂本少佐の言っている意味がよく分からなかった。

なぜ二人だけ天城に置くのか

 

「ガルーダは艦載機よりは小型とはいえ晴風に新しく増設した発進レーンでは発進出来ない大きさだからだ。天城ならガルーダの格納と整備、発進が一通り出来るからな」

 

「あっ、そっか・・・分かりました二人に伝えておきます」

 

「よろしく頼む、さて後は偵察に行ったミーナ達を待って要塞型の攻略のための作戦を練る所だが・・・」

 

 

「何ですって!」

 

突如テストを観覧してた宗谷真霜の驚きの声が上がった。

携帯を手に取って驚いているのを見ると何かしらの連絡を受けたようだ

姉の驚きように妹のましろが何があったか聞く

 

「姉さん、何かあったの!」

 

「えぇ、東舞校の伊201が空気の入れ替えのためにネウロイの安全圏だと思われた海域で換気中にネウロイに襲われて救援要請を出してきたそうよ」

 

「!!被害状況は」

 

「幸いまだ死者重傷者は出てないようだけど、ネウロイの先制攻撃のせいで潜航が不能らしいわ、5ミリ以下とはいえ浸水が80か所は出てるそうよ」

 

「80か所じゃと!いくら5ミリ以下とはいえいずれ応急員だけじゃ対処できんぞ、それにもし攻撃が一定の場所に集中していたらいずれ自壊するぞ」

 

「それに潜航出来ないんじゃ潜水艦でネウロイを振り切るのは無理だ。艦長私達で先行して救援に向かいましょう」

 

「うん、わかった。晴・・・マーメイドウィッチーズ緊急発進!」

 

艦長の明乃は晴風の名ではなく明乃達の通称となっているマーメイドウィッチーズという言葉を選んだ。晴風だと航洋艦の方が緊急発進でもするように聞こえているような気がしたからだ。タマはガルーダのテストのためユニットを天城に持ち込んでいたがそれ以外の面子はユニットを晴風に置いていたためすぐに晴風へと向かう他の晴風クルーも同行し発進レーンの展開を急ぐ、ユニットを天城に格納していた501部隊はすぐに出撃できるため発進の準備を進める、すると晴風に向かったと思われたましろがバルクホルンにあることを伝えるため戻ってきた。

 

「バルクホルンさんはすいませんが出撃は少し待ってください。黒木さんと一緒に運んで貰いたいものがあるんで」

 

「運んで貰いたい物?一体なんだそれは」

 

「東舞校の生徒がこれを使う状況じゃなければそれで構わないんですけど万が一に備えて用意しておきたいんです。いま海難救助用のゴムボートを姉さんたちがかき集めているので集まるまで少し待ってください、今艦長達が先行して救援に向かうところです」

 

「そう言う事か、分かった。済まないがペリーヌ宮藤達を連れて岬達の手伝いをしてくれ、それともしかしたら何処かに母艦型がいるかもしれん、サーニャ、エイラハルトマンに攻撃を受けた潜水艦の半径50キロを警戒させろ、サーニャの固有魔法の圏外にいる可能性もあるから岬達の救助が完了しても30分は警戒しておいてくれ」

 

「了解しましたわ、行きますわよ皆さん」

 

ペリーヌはバルクホルンの指示を聞くとそれを了承しバルクホルンを除いた面子と共に出撃する。晴風側でも出撃体制が整い順次発進していく、先行するのはシャーリーと知床鈴を除いた面子で一番のスピードが出せる明乃だった。その後ろを他の面子が追っていく

攻撃を受けている味方艦救援のためウィッチ達は飛び立った

かつて晴風が反乱分子扱いされた時に戦った伊201へと・・・

 




もうすぐ会社の繁忙期が始まります・・・更新が遅れるのが懸念されます。
なるべくいつも通りに投稿していきたいですがもしかしたら遅れるかもしれません
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