信濃から始まった巨乳化現象は収まる所を知らず、少しずつ確実に進行していっていた
遂にブルーマーメイドの隊員にも犠牲者が現れ始め、勢力を拡大していく
一方明乃達はと言うと伊201や天城の男性の乗員達と共に巨乳化した生徒の無力化を試みる、効率こそ悪いが今の所この方法で拡大を防ぐしかなかった。
万里小路が土偶と鏑木美波を捜索しているが、所々巨乳化した生徒が襲ってきて捜索は難航していた。幸い万里小路は元から戦闘力が高く、さらにキルティーからの特訓で、すでに巨乳化した生徒程度の実力者は圧倒出来るほどだ。向こうの世界で作った二本の扶桑刀、海霧と絶空 を鞘に納めたまま相手の体に叩きつけ気絶させていく
万里小路の超人的な聴力でやっと捕捉できる距離まで近づいたが、今度は巨乳化した宗谷真冬を始めとしたブルーマーメイドの隊員が万里小路の行く手を阻んだ。
「副長のお姉さまですかぁ・・・他の皆さまと同じようにはいかなさそうですわね」
万里小路は気を引き締め、真冬達と睨み合う、数秒の睨み合いのあと両者は動いた
「尻揉ませろぉぉぉ、根性ぉぉぉ注ぅぅ入ぅぅぅ」
「どこぉ、男どこぉ」
「セクシー・・・バスト・・・」
「私は・・・まだ・・・行き遅れなんかじゃ、なぁぁぁい」
「目上の人に失礼ですが、少し眠ってもらいますわ、万里小路楓、いざ参ります」
次々に襲い掛かるブルーマーメイドの隊員を万里小路は討ち倒していく
無論、命はとらない、何人か相手にしたとき宗谷真冬が万里小路に向かってきた。
両者は対峙すると先手必勝と言わんばかりに攻撃を仕掛けていく
万里小路が真冬の体に叩きつけようとしたら、真冬は二本の扶桑刀のどちらかの刀の峰に当たる部分に回し蹴りを与え攻撃を受けとめる。
そして真冬が万里小路の頭に踵落としを決めようとしたら、その間合いを完全に見切り最小の動きで回避して次の攻撃につなげる
「はぁぁぁ」
「根性ぉぉぉ」
二人が激戦を繰り広げる中、この非常事態の報告を受けた501のバルクホルン、ハルトマン、ペリーヌ、リーネ、晴風からメイ、タマが土偶の破壊に動いていた。
「こんなことになるんだったらあたしのフリーガー、持ってくるんだったぁ」
「うぃいぃぃん?」 (それはどうなんだ)という表情しながら首をかしげる
「近くに人がいる状態でフリーガーハマーを撃てるわけないだろ、破片で重症を負うぞ」
「ここは前にうちの基地で起きた事件で土偶を破壊したリーネに任せた方がいいんじゃない、あたしたちで見つけてリーネが土偶の死角から狙い撃ちってね」
「それでも構いませんけど、あの土偶視覚で動いている物ですの?」
「どうなんだろう、前の時も私達の動きには反応していたけど・・・」
バルクホルン達がそんな話をしながら移動をいているとき、通路の死角から巨乳化した生徒が現れ、リーネに飛びかかってきた。それに気づけたハルトマンが自身の固有魔法を出力を下げ吹き飛ばす
「大丈夫?リーネ」
「うん、ありがとうハルトマンさん・・・」
リーネがお礼を言ってつかの間、吹き飛ばされた生徒が体勢を立て直し、今度はハルトマンに襲い掛かった。ハルトマンは床に押し付けられてしまい、今まさに襲われようとしていた。
「ハルトマンさん!」
「アタシは大丈夫、トゥルーデ達は先に行って、ここは食い止めるから」
「バルクホルンさん達は行って、あたしとタマでハルトマンさん助けるから」
「うぃ」
メイとタマがハルトマンの救助に志願し、残りの者達を先に行かせる
バルクホルンは二人を信じ先に行くことを決断した。
「すまんがハルトマンを頼んだぞ」
バルクホルン達が二人にハルトマンを任せて先に行ってすぐに二人はハルトマンの元へ駆け寄り、巨乳化した生徒を引き離そうとした。
「離れろぉぉー」
「うぃー」
二人の救助行動は二人係で生徒を引き離そうとするものだったが・・・
「やぁー、とぅ」
「うぃー、うぃー」
・・・・・
ほんの少しの間、掛け声がしたら、すぐに静かになってしまった。
そのすぐ後にハルトマンを含めた3人が、バルクホルン達が向かった通路へ出てきたのだが・・・
『クケケケケ』
三人とも巨乳化の餌食になって出てきてしまった。
その光景は先に行ったバルクホルン達からも遠目で確認が出来た
「何がしたいんだぁあいつ等ぁぁぁ」
バルクホルンの何とも言えない嘆きの言葉が通路に反響してあたりに響く
バルクホルンが叫んでいるとき、紀伊の生徒の無力化のために納沙幸子とミーナが紀伊に乗り込み生徒の無力化を行っていた。具体的にはミーナの出力を落としたシュトゥルムで体勢を崩させて、その隙に体を縛りあげるというものだ。一人二人ならミーナとココの二人で、それ以上の生徒には同じく無力化に動いてくれた天城の乗員の力も借りて無力化していく、今は二人で行動しているが、いざという時には3分以内に合流できるように人員を動かしているので問題ない
今二人はある人物を探していた。紀伊に向かっていたという報告の後の足取りが判明していない副長の宗谷ましろだ。
「副長、見当たりませんね、やっぱりもう犠牲になって何処か行っちゃったんですかね」
「それにしては発見の報告が無いのはおかしいじゃろ、ウィッチで犠牲者が出たら優先的に報告するよう連絡してあるはずじゃし、姿が確認できない理由があるとしたらここにまだいて確認できないという理由しかないじゃろ」
「そうなんですよね・・・一体どこにいるんでしょうか・・・」
二人が行方が分からない宗谷ましろを捜索しているとき、ふと紀伊のとある部屋から二人の男女の声が聞こえてきた。そこは紀伊の教室であらかじめ決めていた捜索ルートを考えるとまだ誰も来ていないはずの部屋だった。一人は女性でもう一人が男性と考えると教室にいる男性は何処からか連れてこられた可能性が高かった。
二人はすぐに教室に入り巨乳化した生徒を無力化しようとしたのだが・・・
「飛鳥さん・・・私だって告白されて嬉しかったんですよ・・・本当は貴方になら抱かれてもいいって思っていたんですから、私を抱いてください、好きにしていいですからぁ」
「ましろさん・・・」
そこにいたのは行方が分からなかった宗谷ましろと、前にましろに結婚を申し込んだ緋田飛鳥だった。ましろが緋田飛鳥を押し倒し、上半身の衣服を脱ぎ去り、巨乳化した胸を強調するように寄せた状態で緋田飛鳥の上に馬乗りのなって関係を迫っていた。
まさかの光景に部屋に入ったミーナとココは・・・
「「・・・お邪魔しましたぁー」」
すぐさま教室から出て状況を整理し始めた
「おい、アレ副長じゃったよな」
「えぇ間違いありません、うちの副長です!やっぱり副長も嬉しかったんですね、結婚を申し込まれて」
「マジでビビったぞ、未だに気まずさが私の中で渦巻いておるぞ」
「でも、早く助けないとこのまま副長が大人の階段上っちゃいますよ」
「わかっちょる、フゥ、よし一気に副長を引き離すぞ」
「分かりました」
二人は気を取り直して再び教室に侵入するが・・・
「私のピィィィ、にピィィィして、私をピィィィ、して・・・貴方の証を私にぃ」
「納沙さん、ミーナさん、ご助力お願いします。私一人では中々引き離せなくて・・・」
緋田飛鳥が再び教室に入ってきた二人に助けを求めるが・・・
「「・・・ごゆっくり・・・」」
二人は再び一言だけ言って教室を後にした。
あまりに淫らな体勢で語られた淫靡な言葉に、二人は無意識のうちに淫靡な言葉に自主規制をかけて聞かなかったことにした。
「お二人方、そっと出て行かないでください、お二人方!」
緋田飛鳥が助けを求めるが、二人はあの場所に入ることが出来なかった
「アレは・・・もう手遅れじゃな、うん」
「副長は・・・一足早く大人の女になったっていうことで・・・」
「じゃな、ワシらに出来るのは、手厚く副長の子育てなどをサポートしてやることだけじゃ」
二人は完全にましろを助けるのを諦め、他の人を無力化しに行こうとしていた。
二人がこの場を去ろうとしたとき、ふと教室から緋田飛鳥が出てきて二人のもとへ駆け寄る、二人はさっきまで押し倒されて一人では抜け出せない状況だった緋田飛鳥の登場に驚いた。
「なんでこっちに来れてんじゃ!あの状況なら抜け出すのは厳しいじゃろうに」
「頭でも殴って気絶でもさせたんですか」
「そんな危ないことしませんよ、後遺症とか残ったら洒落になりませんから、それよりも見捨てないでくださいよ、特にましろさんのためにも」
緋田飛鳥は自分よりもましろのために、さっきの状況を助けてほしかったと二人に嘆く、二人はあははっと笑いながらごまかす
「それはそうとどうやって抜け出したんですか」
納沙幸子がどうやってあの状況を抜け出したのか、緋田飛鳥に問いかける
緋田飛鳥は脱出の経緯を簡単に説明した
「うまく言葉で誘導して両腕を縛りあげたんですよ、すいませんが後をお願いしていいでしょうか、その・・・目のやり場に困るので」
「「あぁー」」
その言葉を聞いて二人は納得する、確かにあの大きくなった胸が腕を縛られたせいで丸見えである、同じ女でもドキドキする
「それはそうと、よく言葉巧みに誘導出来たの、他になんかしてないのか」
「あっそれは私も気になってました。本当に他に何もしてないんですか?」
「・・・・まぁ接吻は何度もせがまれたので、接吻を交わして言うことを聞いてもらいましたよ、こちらとしては役得ですけど、ましろさんには悪いことをしました後で詫びに行かせてもらいます。」
「マジでか」
「えっ、したんですか、しちゃったんですか、キスの味とかどうだったんですか」
二人は緋田飛鳥の衝撃の発言に驚愕して縛られているましろを放ってそっちの方に興味が沸いて次々に質問していくのだった。仕方ないので渋々答えることにした
「キスの味?あぁ接吻の事ですか、そうですね酢橘みたいな感じがしたような」
「いや、同じ柑橘ならレモンでいいじゃろ・・・」
「私初めて聞きましたよ、キスの感想で酢橘味って答えた人」
納沙幸子ら二人が質問攻めにしているとき、土偶の破壊を受け持っていたウィッチ達に動きがあった。被害を免れた野間マチコと知床鈴、バルクホルン、ペリーヌ、リーネが土偶を捕捉し鏑木美波を始めとした巨乳化した生徒との分断に動き始めたのだ。
「野間!拳銃の弾はあと何発残っている」
「あと3発です、8秒ほど時間を稼いでくれればリロードも可能ですけど・・・」
「ならそのままポイントに誘導しろ、この状況じゃ隙を作るのは危ない」
「皆さん!威力を弱めたトネールを使いますわ、怯んだ隙に無力化してくださいませ」
ペリーヌがそう警告すると巨乳化した生徒に極限まで威力を弱めた電撃を浴びせた
電撃といっても強い静電気が連続で10回くらい起きたくらいの痛みで済むものだ
鏑木美波を始め、巨乳化した生徒がほんの一瞬動きが止まる
その隙を逃さず、巨乳化した生徒を次々に拘束していく
鏑木美波も拘束されるのを確認すると浮遊していた土偶は勝手に何処か行こうとしていた
野間マチコは土偶をある場所に誘導するため、残りの残弾すべてを使い土偶を見晴らしのいいエリアに誘き出した。そこには狙撃準備を済ませたリーネがすでに配置済みだ
リーネは土偶が狙撃地点に来たことを確認するとその引き金を引いた。
放たれた弾丸は土偶の左肩から右脚に向かって貫通し土偶を粉々に破壊した。
それと同時に巨乳化した生徒は元に戻り気を失い、疲れたのか眠りについた。
この一連の事件はひとまず解決した。
その夜、この事件の報告が横須賀女子海洋学校校長 宗谷真雪の元に上げられた。
その報告には明乃やましろ、ミーナ中佐や坂本少佐が立ち会っている
宗谷真雪以外にもその娘の真霜と真冬も同席している
「それにしても・・・不思議な物もあるものねぇ・・・取りあえず生徒の無力化、ご苦労さま、色んな意味で手遅れになった隊員もいたけど、ブルーマーメイドの隊員で重傷者とか出なかったわ、ありがとう」
「えぇーと、東舞校の人達、結構怪我しちゃったんですけど・・・」
明乃の言う通り、東舞校の生徒達には結構な怪我人が出てしまった。
伊201の艦長の柏原翔によれば自らの欲に走った結果だから気にしなくていいとのことだがそれでも気にする
「重傷者はいないけど、アレは本当だったら大問題なんだけど・・・」
「うちの、雀かぁ、早速うちの部隊の洗礼くらっていたぞ」
真霜と真冬が言っているのはブルーマーメイドの隊員である意味手遅れになってしまった隊員のことだ。真冬の部隊の中で一番の新米で一番の小柄な隊員だ
海賊との銃撃戦なども行う部隊で体格的には向いていない人物だったが天性ともいえる銃の腕と見た目によらない近接戦の腕から突入部隊にも選ばれる隊員だ
本名 小森雀 身長160弱ほどの隊員だ
この隊員に起きた出来事は同じ部隊の隊員の恨みを買うことになった
「東舞校の生徒一人襲って、強引に抱いたからなぁ・・・しかも元に戻ったあと襲われた男子生徒も告白してカップルになりやがったからなぁ」
そう、万里小路から言われていた土偶の影響によって女としての本能で男子生徒に抱かせてしまったのだ。もしこれが誰も気づかれず終わっていたらごまかせたかもしれないが最悪なことに互いの体が密着している状態で他の隊員達に発見されてしまったのだ
元々、海賊の制圧などを受け持つ部隊の特性上、恋人を作りにくい環境であったため同僚からの恨みは凄まじかった。
「何一人だけ男ゲットしてんのよぉー」
「しかも長身のイケメンとか喧嘩売ってんのかー」
「若いツバメゲットだぜぇ、てかぁ、チクショー」
一人だけ人生面で一歩先に行った小森雀を同僚があの手この手で制裁を加えていく
その瞳に涙を流して・・・
相手側の方も制裁が行われ、異様な雰囲気になっていた
「これより異端審問会を開始する、取りあえず死刑!」
「いや、審問してくれよ、あと弁明させてくれぇ」
「黙れぇ裏切者!脱童貞者に弁明の権利などない!」
「議長!水性ペンで魔法陣的なもの書けました!」
「すぐに儀式を始めましょう」
「良かろう、貴様にはこの戦いに勝利出来るように黒魔術の生贄になってもらおう、ハデス的な何かに貴様の魂と引き換えにこの戦いに勝利できるようお願いしてやる」
「止めろ、馬鹿野郎」
伊201の艦長 柏原翔はわざわざ黒いローブ的な物を纏って黒魔術をしようとしていた生徒を止める
「止めないでください艦長、こっちは全員が全滅だったんだ。全員が敗北者じゃないと納得出来ないんだ」
「それでもやりすぎだ!仕方ない・・・やるならこの戦いが終わった後に大熊店長の刑にでもしろ!」
「あぁ、それなら・・・」
「仕方ない・・・それで手を打ってやるか」
「楽しみだなぁー、色んな意味で」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
柏原翔が言った大熊店長の刑という謎の罰に生贄にされそうだった生徒が悲鳴を上げるのであった
話は戻り、真雪は次にましろのことを触れた
「そう言えばましろも男性に迫ったのよね、しかもあなたに結婚を申し込んできた人に」
「~~!!母さん!それは言わないで!今でも恥ずかしくて死にそうなんだから」
ましろは顔を赤らめ抗議する。実際元に戻ったあとましろは緋田飛鳥に迫った時に居合わせたココとミーナに襲い掛かったのだ。しかも実弾の機関銃で
幸い二人はウィッチであるためシールドを張って難なく防げたが、ましろが落ち着くまでに1時間もかかった
「シロちゃん大丈夫だよ、あの飛鳥さんって言う人シロちゃんのこと思ってくれていたし引いたりとかしてないと思うよ」
「分かってますよ!」
ましろが興奮しながら明乃に返事をすると話を聞いていた坂本少佐も話に入ってきた
「ましろ、お前も中々隅に置けん奴だな、人の恋路の邪魔をするつもりはないがその男のためにも二十歳になるまでは純潔でいろよ、ウィッチは純潔を失うと力が弱まるからな」
「美緒、あの子達が二十歳になる前に私達帰還することになってんだから言っても意味ないでしょ」
「分からんぞ、その男がこちらの世界に残るかもしれんしな、はっはっは」
「あら、そういう可能性もあるの、それだと嬉しいわね、孫の顔を見る夢が叶いそうで良かったわ、それに比べてこの子達と来たら・・・男の気配すら皆無なんだから」
「「うっ」」
真雪の言葉で真霜、真冬がダメージをくらう
一番年下の妹に彼氏が出来そうだったのだ、今まで彼氏がいない二人と比べて何歩もリードしているのだ。そのダメージから逃れるためか真霜は話題を変える
「そういえば他の学校の生徒達は大丈夫なわけ、特に最初に大きくなった信濃の艦長とか」
真霜の質問に明乃は一通り見てきた各学校の様子を報告する
「皆、落ち込んではいましたけど、健康状態には問題無いみたいです」
「落ち込むって精神的後遺症か」
真冬が明乃の報告を聞いて被害にあった生徒の精神的後遺症の可能性を示唆すると明乃はそれを否定した
「あっ、違います皆元の大きさに戻っちゃったから、凹んでいます」
元に戻ってしまった生徒の声
「あぁぁぁ、膨らみがぁ」
「肩の重みがぁ」
「ハリがぁ・・・」
その報告を聞いてほぼ全員同じ事思っていた
『そっちなのね』
こうしてこの事件は女生徒に儚い夢を見させたあと終幕を迎えたのであった。
次の話は必ず書くと決めていた話の一つに入ろうと思ってます。楽しみにしていてください