とある魔導具の失敗作によって起きた女性の胸の巨乳化現象の事件から二日
何とか事件の後始末を終わらせ、横須賀攻略戦の準備を再開させることが出来た
学生艦の方は今の所、特に重要な仕事は無いので各々休息をとっていた。
この空いた時間を使って大和型の艦長達などが晴風が停泊している停留所近くに来ていた
晴風にはあえて乗船せず、停留所に置いてあったベンチなどに座って雑談を交わしていた
「いやぁー、この前のは中々新鮮な体験だった」
「もう社長ったら、そんな他人事みたいに言わないでくださいよ、本当に大変だったんですよ、解決した後も大きさが元に戻ってしまった子達を励ますのにどれだけ苦労したことか」
「信濃もやっぱりそうなっていたか、私は大きさには特に興味ないんだが、うちも落ち込んでいるのが多くいたなぁ」
「うちは艦長のこの正確なおかげか比較的早く立ち直りましたね」
「紀伊はいいわね、私の所も苦労したのよ、初めてクラスメイトから嫌味な視線を向けられたわ」
「あれは大変だったがや、そう言えば晴風の副長も大変だったと聞いたんやが」
大和の副長 能村進愛が明乃に副長のましろの事を聞いてきた。
明乃はましろ関係で起きたある出来事を語る
「あぁー、シロちゃんも大変だったけど、お詫びに来てくれた飛鳥さんの方も大変だったんだよね、本当にびっくりしちゃったよぉ」
「何があったの?ミケちゃん」
武蔵艦長 知名もえかが何が起きたのか明乃に聞く、明乃はその時の状況を語る
「えーっとね、シロちゃんが本能のままに動いていた時にね、シロちゃんを拘束するためにね、飛鳥さんがね、シロちゃんにキスしたんだって、それで・・・」
『マジで』
明乃が語っている途中大和型の艦長達が驚きの声を上げた。
やはり年頃の少女、自分達に近い年齢の色恋沙汰の話には興味がある
そんな状態でキスまでしたと聞いたら驚きもする
「確か、その飛鳥という人は前から女子達に噂されていた例のイケメンか」
「あの人とキスまでしちゃったんですか!」
「マジでか、晴風の副長、中々いい思いしてるな」
「というか、晴風の副長、その人襲ったんですね」
「それは・・・色々大変そうね・・・っで、どうなったの」
「もしかしてそのまま流れで結ばれたりしたんか」
「いや、えっとそう言うのは無くて・・・飛鳥さんがお詫びに来た時に晴風の他の子達もいたからシロちゃんのファーストキスの責任とらなきゃって話になったんですけど・・・」
明乃はその時の出来事をやや疲れた表情で語る・・・
緋田飛鳥がお詫びに来たときの晴風艦内の食堂にて・・・
「えっ、副長、キスしたの!」
「しかもこんなイケメンの超優良物件に!」
「この人って確かアレだよね、副長に結婚申し込んだ!と言うことは遂にカップル誕生」
「勝手に盛り上がるな!第一私からキスした訳じゃない!求めたのは・・・私だが・・・」
『きゃあぁぁ』
光、順子、美千留の質問にましろが異議を唱えるが、それもある意味火に油を注ぐ結果になり騒ぎは拡大していく
「ねぇ皆ぁぁー大変!副長とキスしたイケメン来てるよー」
「クラスに広めるなぁぁぁぁ!」
クラス全員に聞かせようと和住媛萌が大声で叫ぶ
それに怒るましろをよそに、緋田飛鳥は晴風のトップでもある晴風艦長岬明乃に謝罪の言葉を述べていた
「このたびは拘束する為とはいえ、晴風副長の唇を奪い、申し訳ありませんでした。このような騒ぎになってしまい弁明のしようがありません」
「別にいいよぉ、シロちゃんが嫌じゃなかったら私からは特にいうことはないよぉ」
「いえ、扶桑軍人としてそう言うわけにはできません、けじめは付けませんと」
「えっ、何々、ケジメ付けるって言った?」
「と言うと副長とアレっすか」
緋田飛鳥の言葉にその場にいた青木百々と和住媛萌が反応した。
それと同時に厨房から美甘、ほまれ、あかねの3人がやってきた。
「皆ぁぁぁ、おやつのシフォンケーキ出来たよぉー」
「今日のは基本に忠実にシンプルに紅茶味だよぉ」
「前にペリーヌさんから分けてもらったオススメの紅茶と一緒にどうぞ」
「わーい、飛鳥さんも一緒にどうですか」
「いえ、私は大丈夫です。ケジメ付けないといけませんので、すみませんがこれをお借りします」
そう言って緋田飛鳥はケーキを切り分けるために持ってきた果物ナイフを手に取り、晴風の乗員から距離を取る、全員からある程度離れると床に座り、自らの上着を半分ほどめくりあげ腹に向かって果物ナイフを突き立てる、そして
「いざ!」
『ストーップ!!』
いきなりの切腹行動にその場にいた全員が止めに掛かった。
「ちょっと何やってるすか!」
「何って、ケジメ付けるために切腹を・・・」
「ケジメの取り方大げさ、大げさ、こんなので死んじゃったら罪悪感半端ないからやめて、マジで」
「ふぅ、シールド間に合ってよかったぁ」
「そう言われましても・・・ウィッチに手を出した場合元々銃殺刑ですし・・・まぁ純潔を奪った場合ですけど・・・」
「刑重っ!」
「そんなに刑重かったの!」
「でも副長のは奪ってないんでしょ、じゃあ大丈夫じゃないの?」
「それよりも切り分け用のナイフで切腹しようとしないでよ!使えなくなっちゃうじゃん」
「・・・問題はそこなのね」
美甘の的を得ない発現に美千留が疑問の目を向ける
緋田飛鳥のケジメ騒動は色々と晴風を驚愕させたのであった
話は戻り・・・
「っていうことがあってねぇ」
「あぁ、うんそれは確かに大変だったね・・・」
「なんで責任の取り方が切腹なのよ、武士か何かなの」
「堅物だなぁ、と言うかウィッチに手を出したら銃殺刑なのか、うちよりエグイな」
「うーむ、聞く限りだとその男性は切実そうなんだが、時代が私達と合っていない感じだな、いや向こう側は1900年代だから当然か」
大和型の艦長達が各々感想をいうと、さらに新たに一人やってきた。
差し入れの飲み物を持ってきてくれた伊201の艦長 柏原翔だ
「明乃さん、差し入れ持ってきましたよ、何が好きかは分からなかったので色々持ってきたので好きなのを選んでください、他の皆さんもどうぞ、ジュース以外にもコーヒーやお茶などもあるので」
「あら、気が利くじゃない、ありがたく貰うわ」
「お言葉に甘えてもらいますね、ミケちゃんは何がいい?」
「じゃあそのオレンジジュースで」
「私はこのエナジードリンクを貰おう、これ結構眠い時に飲むと効くのよねぇ」
「相変わらず仕事基準だな信濃は、私は久しぶり緑茶にさせて貰うぞ、普段は炭酸派だが、ここに来る前にラムネを飲んでしまったしな、たまにはいいだろう」
各々が好きな飲み物を手に取っていく、艦に常備している飲み物のラインラップではなさそうなのでこの施設にあった自販機で買った物だろう
大和艦長はウーロン茶を、知名もえかはカフェオレを、明乃はオレンジジュースを
信濃艦長、紀伊艦長はそれぞれエナジードリンクと緑茶に
他の残りの副長達は全員多少の違いはあるがコーヒーを選んだ。
最後に残ったコーラは伊201の艦長、柏原翔が貰うことになった
「ゴメンね、わざわざ差し入れまで持ってきてもらって」
「まぁ、好きでやっていることですし、このくらいは、そう言えば今日でしたよね、避難船のせいで補給が受けられず合流が出来なかった欧州からの増援艦隊との合流って」
柏原翔が言っているのはイギリスのブルーマーメイド支部が中心になって編成された増援艦隊だ。本部のアメリカほどではないがかなりの大艦隊を送ってくれた。
ネウロイの出現というのは日本というただ一国の存亡にかかわる問題ではなく、航空機の無いこの世界では人類存亡にも関わるかもしれない重大な案件だ。ただ自分達の国を守っていればいいという問題ではない、それにもしネウロイが日本を壊滅させた場合、勢力を拡大しユーラシアに侵攻する可能性も大いにあった。日本という戦線があるうちに敵を討つ
これがイギリスのブルーマーメイド支部とイギリスを中心とした欧州連合の回答であった
なるべく早い段階から増援艦隊は送られていたが、欧州との距離や日本の安全圏にある殆どの主要な港が避難船で埋まってしまい、補給が受けられず今日までかかってしまった。
予定では今日の夜23時に合流予定らしい
「うん、確かに今日だよ、合流次第早速横須賀の開放作戦のミーティングだって」
「というと明乃さんもそれに参加を?」
「私達は参加しないんだ、ミーナ中佐と坂本少佐がパットン将軍達と一緒に出席するって、その間に偵察と夜間哨戒だって、私はメイちゃんやサーニャちゃんと同じ哨戒組だけど、うちのクラスの野間さんやリンちゃん、あとシロちゃんがシャーリーさんと一緒に偵察だって、横須賀に向かう途中の海域のネウロイを調べるだって」
「夜間に偵察ですか、危険じゃないですか」
「偵察って言っても野間さんの視力で遠くから把握するから特に問題はないよ、元々野間さん見張員だし夜目に問題は無いんだ」
「なるほど、最適な人選と言う事ですか」
「・・・なんかあの二人仲よくない」
「確かにな、まるで兄弟という感じだ」
「背丈がかなり違うからな、もし201の艦長の顔が老け顔だったら兄弟じゃなくて父と娘ってな感じになりそうだな」
「ミケちゃん、見上げている状態だからなぁ、なんか家族みたいな光景だから不思議」
各々が雑談を交わした後、自分達の艦に戻り再び自分達が出来る事をしていく
時間が過ぎて夜の10時になるころ
明乃達はそれぞれ偵察組と哨戒組に分かれ空へと飛んで行く
「宗谷、ネウロイの警戒頼むぜ、いくら野間の視力が良くても真後ろまでは見れないからな」
「分かってます。固有魔法は常に発動しているので大丈夫です」
「そう言えばイギリスの方からきてくれた艦隊って大丈夫なの?合流するときにネウロイの活動圏内に入るんじゃ」
「それは恐らく大丈夫だ。大きく迂回しているし行動圏内からも100キロは離れている水が苦手なネウロイで小型種でそこまで海上にでるケースは稀らしい、仮に大型だったらこっちでも把握が出来る、艦長が哨戒に回されたのも万が一に備えての救援部隊に回すためと言っていいからな」
「そうだったんだ。じゃあ安心かな」
「・・・ふふっ」
知床鈴が安堵の表情を浮かべると野間マチコは笑みをこぼす、気晴らしに自分の趣味の星を軽く眺めているとあることに気付いた
なんだあの星?あそこにあんな明るい星あったか
野間の視線の先には今まで見た事の無い赤い光を放つ星が見えた。
気のせいかその光は揺らいでいるようにも見えた。
野間が魔眼を使ってよく見ようとしたら、突如その星から赤い光が海上に降り注がれた。降り注がれた光は海面につくと同時に横に動き辺りを一閃した
その光景はとてつもない衝撃を与えた。何故ならその光が降り注いだ場所は・・・
「あのポイント、合流部隊が通る海域だぞ」
「なにマジか、宗谷」
「っていうことはさっきのって」
「合流部隊に放たれたってことか!」
「シャーリーさん野間さんすぐに上昇して敵の位置を把握してください、私の固有魔法に反応が無かったことを考えると恐らく高度7000以上の所にいる可能性が高い」
「よっしゃ」
「・・・」
「知床さんと私は損害を受けた合流部隊に向かうぞ、少しでも早く合流して一人でも多く助けるぞ」
「了解ぃぃ」
それぞれ二手に分かれ移動を開始する
シャーリーに抱きかかえられ最高速度で上昇していく
野間が視認出来る距離まで近づこうと思っていたが中々視認できない
あれほどの威力ならほぼ間違いなく大型ネウロイのはず
ユニットで上昇出来る高度10000メートルまで上昇したが大型ネウロイは見つけられない、すると野間の表情がおかしいことに気付いた
「野間、どうしたネウロイを見つけたのか」
「えぇ、見つけはしました。だけど状況は最悪だ」
「どういうことだ」
「ネウロイがいるのは・・・ここからさらに23000メートル上空・・・空より高い場所に奴はいます」
「何だって!」
シャーリーも見えはしないがふと空の彼方を見上げてしまった。
ネウロイの攻撃は高度33000以上からの超高高度攻撃だったのだ
ユニットで上昇出来る高度の3倍以上の高さにいるネウロイに為すすべがなかった
野間マチコの視線の先には悠然と佇む破壊の星光の象徴が漂うのみだった・・・
ロケットブースターの話やっと入れたよ・・・