ネウロイに占領された横須賀から沖合に25キロ、ここに扶桑艦隊、ブルーマーメイド、ホワイトドルフィン、アメリカ、欧州からやってきた増援部隊の生き残りで構成された艦隊が集結していた。横須賀開放作戦オペレーションオープンゲートを始めるために・・・
扶桑艦隊の空母から続々と艦載機が発艦され、高度を上げたのち横須賀へと向かっていく
501部隊や明乃達もその護衛として随伴していく
最初は岬明乃の強力なシールドを盾に艦隊部隊の生存性を上げる案があったが、艦隊部隊の艦砲射撃の距離とウィッチが戦闘を開始する市街地まで距離があり、今度は最前線の艦載機やウィッチの生存性が下がることが懸念されたため、今回は明乃も随伴する。
明乃も随伴することにより、場合によっては明乃のシールドでネウロイを閉じ込めたのち宗谷ましろの固有魔法を使用し座標を確認、艦隊からの艦砲射撃を要請して纏めて破壊するという戦法もとれる
今回の戦闘は今までとは比べられないほどの敵機と対峙すると予想されたのでウィッチの面子の中にはいつもとは違う装備を身につけているのもいた。まず第一に重爆兵装ガルーダを装備して出撃したメイとタマ、それといつもの装備にパンツァーファウスト2つ、予備の弾倉多数、拳銃2つの重装備のバルクホルン、自身が使用する機関銃とは別に予備の機関銃2つを背中に括り付けた黒木、黒木に至ってはどちらかと言うと自身が使うためと言うより誰かが弾切れや動作不良を起こした場合にすぐ交換できるようにするための保険みたいなものだ。バルクホルンと同様の身体強化の固有魔法を持つ黒木は他の人と比べ、搭載出来る火器の重量にまだ余裕があった。そのため黒木は念には念を入れ予備の火器を持っていくことにした。それと最後にパッと見分からないが万里小路も新たな装備を持ち込んでいた。他の面子と比べかなり小さい部品らしき物を左太腿に身に着けた革製のホルスターに仕舞っていた。
「ねぇ、万里小路さん、さっき出撃前にヒメちゃんから何か貰っていたよね、あれって何なの?なんか小さい棒みたいな感じに見えたんだけど・・・」
万里小路が出撃前に貰っていた物が気になった知床鈴が万里小路に貰っていた物について聞いてきた。万里小路は簡単に貰っていた物について教えてくれた。
「少し前に頼んでいた持ち手拡張用のアタッチメント?っと思ってくださいませ、うまくいけば闘いの幅も広がりますわ」
「へぇー、あんな小さいのでそんなに変わる物なの?取りあえず頑張ろうね!私はシャーリーさんやルッキーニちゃんと一緒に戦うと思うから・・・万里小路さんも気を付けてね」
「ふふっ、知床さんも御変わりになりましたね、前だったらきっと泣いておられたでしょうに、強くなりましたわね本当に」
「もぅ、止めてよぉ、確かに前の私だったらそうだったけど・・・それにそんなこと言ったら私より万里小路さんや野間さん、それに艦長の方がずっとずっと強くなってるよぉ」
「あら、そうですわね、ふふっ」
伝説として語り継がれていたウィッチの魂が宿った万里小路楓
空を飛ぶ術を得て新たな戦術を独自に編み出した野間マチコ
歴代最強ともいえる魔法力を持つ艦長の岬明乃
知床鈴の言う通り、この3人はまず間違いなく最強の部類だ
野間マチコに関していえばまだ、天武の才があったと納得できるが
明乃や万里小路に関してはデタラメな強さだ。前に応急員の青木百々が知床鈴に見せた異世界チート転生系ともいえるぐらい強いと思うほどだ
知床鈴の指摘に万里小路が笑みをこぼすと副長の宗谷ましろから晴風のウィッチ全員に通信が入った。
「全員そのまま聞いてくれ、ミーナ中佐から連絡が入った。当初の予定どうりこのまま扶桑の地上攻撃部隊と共に横須賀に突入する。突入前に大和型各艦からの艦砲射撃で地上にいる砲台型の何割かを殲滅するが、うまくいってもよくて7割くらいが妥当だ。残りの3割以上は爆撃と私達の各個撃破になると思ってくれ、事前の打ち合わせ通り砲台型は納沙さん黒木さん、万里小路さんが担当してくれ、残りは艦載機の護衛と子機の殲滅だ」
『了解!』
ましろの指示のあと、各自艦載機の護衛に着く、ウィッチ達が飛び立ち、間もなく作戦空域に入るとき、海上で待機していた艦隊が砲撃体勢に入った。
「まもなく扶桑艦隊航空部隊、及びウィッチ部隊が作戦空域に到達します」
「ホワイトドルフィン、特務潜水艦より入電!横須賀の市街地上空に無数の小型タイプが出現、数をどんどん増やしていってます」
「更に確認されていた砲台型にも動きあり、ビーム発射口を航空部隊の方角へ向けているもよう」
「敵もこちらの動きを悟ったか」
「よーし、先手を打たれる前に始めっぞ!」
「大和型各艦に砲撃許可を、護衛艦隊に再度厳重警戒体勢をしくよう通達を」
「了解!」
パットン将軍の作戦開始の合図と共に宗谷真雪が大和型による艦砲射撃の許可を出した。
学生艦の4隻+扶桑皇国の戦艦大和の計5隻による46㎝砲の支援砲撃である
目標は予め把握していた砲台型ネウロイが陣とるビルなどの建造物だ
屋上にいるネウロイは勿論だが、砲撃により建物が倒壊すれば、その余波で中にいるネウロイも瓦礫に押しつぶされ破壊できる。倒壊までいかなくても、大和型の砲撃なら最低でも半壊は見込めるので中に隠れているネウロイを見つけやすくなるという利点がある
真雪の砲撃命令を受けた大和型は一斉に46㎝主砲を目標に向け発射した。
「艦長、作戦本部より攻撃命令が発令されました!」
「よし、これより本艦は第一攻撃目標に向け砲撃を敢行する。第一射!撃てぇ」
「第一射、撃てぇー」
扶桑皇国の戦艦大和の艦長の指示を聞いた大和砲術長が発射指示を出す
砲術長の発射指示により3連装主砲から46㎝主砲が放たれた。
扶桑皇国の戦艦大和の砲撃開始と同時に学生艦4隻も攻撃を開始する
「第2目標に向け、撃てぇ」
呉女子海洋学校、超大型直接教育艦 大和は第二目標のマンションへ
「第3目標に向け、砲撃開始!」
横須賀女子海洋学校、超大型直接教育艦 武蔵は第三目標の立体駐車場へ
「第4目標に向け攻撃を開始する!撃てぇ」
舞鶴女子海洋学校、超大型直接教育艦 信濃は第四目標の雑居ビルへ
「第5目標に向け主砲発射!」
佐世保女子海洋学校、超大型直接教育艦 紀伊は第五目標の高層マンションへ向け砲撃を開始する。
大和型5隻の一斉射撃と同時に横須賀のすぐ近くで監視任務に就いていた特務潜水艦が弾着観測を行う、とは言ってもこの場所から確認できるのは紀伊の第五目標の高層マンションだけだが・・・
「だんちゃーく、今!報告!3発とも屋上には当たりませんでしたが、3発とも最上階付近に命中、最上階の5割以上を破壊、その影響で屋上も崩れ落ちネウロイ共々落下を確認」
「よし、天は我らに味方したか、一か所しか確認できないのが歯がゆいが仕方ない、後は彼女達に任せよう」
ホワイトドルフィン特務潜水艦の艦長が後の闘いをウィッチ達に委ね、自分達の出来る事をするべく任務を継続する。この時艦橋にいたすべてのクルーが横須賀の方へ向かって敬礼を捧げていたという
大和型の支援砲撃が命中したのを確認した501部隊と晴風は攻撃に移ろうとしていた
「始まったわね、宗谷さん敵戦力の被害は」
「問題ありません、砲撃で確認されていた砲台型は殆ど破壊されています。これなら地上からの低空侵入も行けそうです!」
「分かったわ、明乃さん、宮藤さん、美波さんで航空部隊の護衛を、リーネさんと服部少尉は納沙さん、黒木さん、万里小路さんと共に残りの砲台型を、残りは子機の殲滅と何処かにいると思われるおおもとのネウロイの捜索及び殲滅を」
『了解!』
ミーナ中佐の指示のもと、ウィッチと航空部隊の戦闘が開始された。
各自散開し横須賀に蔓延るネウロイを殲滅していく
「よーし、一番乗りはあたしらでいくぞ、知床、ルッキーニ!」
「ハイッ」
「ラジャー」
「全くあの人達と来たら・・・」
「いいじゃんか、シャーリーやルッキーニはいつも通りだけど、知床がやる気出してんだ」
「うん、私もいいと思う」
「ちゃっちゃとやっちゃおうか」
「行くぞー」
各々が視界に入っていくネウロイを殲滅していく、子機がウィッチ達に集中したことにより、航空部隊に攻撃が来にくくなった。その隙を逃さず航空部隊は残りの砲台型がいると思われる場所に爆撃を開始する。
「行くぞ、野郎ども、ネウロイのクソッタレに爆弾を御見舞いしてやれ」
「おぉー」
次々に落とされる爆弾により残っていた砲台型も次々に撃破されていく
ネウロイ側も応戦しビームを撃ってくるが、それは護衛を受け持つ三人が防ぎきる
「やらせはしないぞ・・・」
「はぁぁぁぁ」
「誰だってやらせないんだから!」
鏑木美波のシールドで攻撃を防ぐと宮藤がビームを撃ってきたネウロイに銃弾を浴びせ打ち倒す、その後、明乃が航空部隊の殆どを守れるシールドを展開しつつ、自身のシールドで目に入るネウロイを切り裂いていった。
順調にネウロイを破壊していき戦況はこちら側に優勢だった。
だが、突如ネウロイが上空に向け逃げ出したのだ
「この戦力で逃げる?ネウロイにしては撤退が早すぎますわ」
「そんなことは後だ、とにかく今は追撃するぞ、野間、ハルトマン、行くぞ」
「オッケー」
「了解」
ペリーヌの疑問を後回しにしバルクホルン達が追撃に向かう
丁度その時、ミーナ中佐、サーニャ、、ましろ、納沙の4名があることに気付いた
大量のネウロイが近づいているのだ。逃げ出したネウロイ以上の数が
「何よ、この数!まさか東京方面からの増援」
「違う・・・雲からやってきたんだわ」
「地上だけに隠れていると思っていたのが失敗だった。上空にも気を配るべきだった」
「と言うか、なんかおかしくないですかアレ」
納沙幸子が慌てた様子で通信を入れる、納沙幸子の言う通り様子がおかしかった。
逃げていたネウロイが上空から現れたネウロイと合流し密集し始めたのだ。
その感覚は段々と縮まっていき隙間なく密集し5つの球体になったのだ。
その球体はさらに形を変えていった。その過程でましろはとんでもないことに気付いてしまった。ネウロイの真の目的は・・・
「まさか、ここにあんな化け物を5体も出す気なのか!」
そう、敵の真の狙いはこれをココに投入することだったのだ。
かつて晴風と501を苦しめ、ポーツマス海軍基地に甚大な被害を与えたネウロイ
巨人型ネウロイ
ましろの予想は的中し球体は人型となり再びその姿を現した。
それも5体も・・・
ズウゥゥゥゥン ズゥゥゥゥゥン ズゥゥゥゥゥン
ズゥゥゥゥゥン ズゥゥゥゥゥン
その巨体の着地の衝撃で土ぼこりが舞う、土ぼこりの後には破棄の権化がウィッチ達を睨みつけるがごとく対峙していた。
「!! 相手がどんなのだって私達は絶対に諦めないよ」
明乃の決意の言葉と共に強敵との第二ラウンドが開始された。
次は巨人型ネウロイ戦 前回とは違い最初から蒼雷使用・・・
楽しみにしていてください