海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

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今回短め


忍び寄るG

宗谷ましろとミーナ中佐の二人によるデュエットによる歌唱が終わったあと

2人は次の人に場所を譲ろうとしたのだが、2人のあまりの歌のうまさに殆どの海洋学校の生徒は辞退した。もうほぼプロといっていい実力の人のあとに歌うのはかなり勇気がいる、そんなこんなもあり結局歌うことになったのは扶桑海軍、戦艦大和にて応急員をやっている谷口という男性が故郷の民謡を歌うことになった。顔が少し赤かったので酒も入ってのノリで歌うことにしたのだろう、自分達の国の者が歌うことになり扶桑海軍の人達は笑いながらその男を送り出す、次の歌い手が決まったことによりましろとミーナ中佐は歌っていた場所を離れてそのままドレスを着替えようとしたのだが、2人の歌を聞いていた他の海洋学校の生徒や501のメンバーに足止めをくらってしまい着替えにいく機会を逃してしまった。

 

 

「ねぇねぇ、歌うますぎない、私見とれちゃった」

 

「ドレスも素敵なんだもん、どっかの王女みたいな雰囲気だもん」

 

「あぁーあ、やっぱり比叡の後任の艦長には宗谷さんになって欲しかったぁ」

 

「うっ、済まないが通してくれないか、早く着替えたい・・・」

 

ましろは何とかこの場を離れて、この衣装を着替えたかったが質問攻めにあい当分は動けそうになかった。

 

「ミーナ中佐、お疲れさまです」

 

「ご苦労さまでした。ミーナ中佐、宮藤さんから歌声が綺麗と聞いていましたが予想以上でした。」

 

「宮藤さんと服部さんもありがとう、私は着替えてくるから、少し席を外すわ、宗谷さんも・・・と言いたいけれどアレじゃあしばらくは無理そうね、先に行っていると宗谷さんに伝えておいてもらっていいかしら」

 

ミーナ中佐はどうやらましろを見捨て早々に着替えに行くようだ。

 

 

「分かりました」

 

「了解です」

 

 

海洋学校の生徒に言い寄られるましろを見捨てミーナ中佐はドレスを着替えるためこの場を後にした。

 

一方その頃、晴風艦長の岬明乃は伊201の艦長、柏原翔と共に横須賀開放の祝勝会として作られた料理を持ちながら食べ歩きをしていた。

 

明乃は長めに作られたチュロスを、伊201の艦長 柏原翔は焼き鳥を二本

ちなみに今食べているのは鳥皮、もう片方の手にモモの塩を待機させていた。

2人が食べ歩きをしていると、知名もえかを始めとした各海洋学校の大和型の艦長、副長達に呼び止められた。呼び止められた明乃達は友人の知名もえか達がいるその場所に向かっていった。

 

「もかちゃーん呼んでくれてありがとう」

 

「どういたしまして」

 

「伊201の艦長も一緒だったのね」

 

「そう言えば最近よく晴風の艦長と一緒におるなぁ」

 

「晴風の艦長も隅に置けないなぁ、いい男じゃないか、はっはっは」

 

「社長、オレンジジュースで酔わないでくださいよぉ」

 

「信濃の副長も大変だな、そう言えば他の伊201の乗員はどうしたんだ?あんまり見ないが」

 

「殆どはウィッチの人達と話そうと躍起になってますよ、まぁ大概は失敗してるだろうが」

 

「あら、そうだったの?飲み物はいる?ジュースとお茶どっちがいいかしら」

 

紀伊の副長が明乃と柏原翔に飲み物のきぼうを聞く

明乃はジュースを、翔はウーロン茶を貰うことにした。

2人が雑談の輪に加わると話は明乃と翔の関係の話になった。

いくら明乃達が柏原翔が乗る伊201を助けたとはいえ、明乃とよく合っている気がしたからだ。

 

 

「なぁなぁ、この際聞いちゃうんだけど、2人って一体どういう関係?」

 

「それは私も気になるわね、仲もいいし、なんか共通の趣味でもあったの」

 

「ミケちゃんの趣味だとうーん天体観測とか?」

 

「それとももうすでに恋人の関係にでもなったのか」

 

「うーん、今は友達かなぁ、結婚を前提に付き合ってくださいって言われたけど、まだそう言うのは分からないから、まずはお友達からって言ったら翔さんもオーケーしてくれたし」

 

 

 

    『・・・はっ、はぁぁぁぁぁ』

 

「明乃さん、俺が言うのもなんだがよくそんなにあっさり言えたな」

 

 

明乃のトンデモ発言にほぼ全員が驚愕し、明乃の横で会話に参加していた柏原翔はそんな明乃を見下ろしながら明乃の将来が心配になってしまった。。

明乃のトンデモ発言を聞いて最初に反応したのは親友の知名もえかだった。

 

 

「ミケちゃん!!そう言うのはもっとよく考えて返事しないとダメだよ!ミケちゃんそういうの疎いんだから!急に土砂降りの雨とか降っても休憩があるホテルとかで雨宿りと称して入ったりしちゃダメなんだからね!勘違いしちゃうんだから!」

 

 

 

「えぇー雨宿りダメなの!」

 

 

  『そっちに驚くのかよ』

 

明乃の的外れの驚きに全員がツッコム

明乃のトンデモ発言で発覚した事実を受け止めた大和型の艦長達は自分達を落ち着かせ今の自分達の近況を整理していく

 

 

「はぁ、はぁビックリしたわぁ、まさかもう彼氏いるなんて・・・」

 

「うちらは彼氏どころか男気すら・・・」

 

「私らも今年卒業だがうちの艦で恋人がいる奴なんていないぞ・・・」

 

「そうでしょうね・・・艦長が大量の仕事回すから・・・」

 

 

    『・・・・』

 

大和と信濃の艦長、副長がお互いに顔を合わせると一斉に海の方へ向き・・・・

 

 

   『あぁー彼氏欲しいぃぃぃ』

 

魂の叫びを海に向かって叫んだのだった

 

 

「そんなに慌てなくてもいいだろうに、晴風の艦長もお友達からと言ってたのにな」

 

「艦長、そんな余裕を持てる女性はいまは早々いませんよ」

 

唯一紀伊の艦長達だけは明乃のトンデモ発言に影響は受けず、笑って大和と信濃の艦長達を見守っていた。

 

その後も明乃と柏原翔との色恋沙汰の話が進んでいくと、話の流れでましろも告白されていたのを思い出した大和の副長の言葉で晴風の艦長、副長が共に告白されたということに気付き、晴風は恋愛運を上昇させる幸運艦なのではないかと言われるようになった。

明乃達がそんな騒ぎの中楽しんでいると、未だ瓦礫の山が散乱する市街地に侵入してきた不穏な影があった。影は一斉に市街地に散らばりながらも港湾施設へと近づいていった。

 

丁度その時、ある違和感を覚えたウィッチが二人いた。

 

納沙幸子とサーニャだ。二人はちょうど近くにおり、各々が会話や食事を楽しんでいるころ、一瞬、二人の固有魔法が反応を示したのだ。

 

 

「うん?」

 

「これは・・・」

 

二人は集中して更なる探査に意識を集中する。探索可能な範囲をくまなく探すがネウロイの反応は無かった。サーニャと納沙幸子は互いに顔を合わせたあと、互いに話し合う

 

 

「ココちゃんはどう感じた?さっきの」

 

「やっぱりサーニャさんも感じましたか、一瞬あちこちに反応があったと思ったらいきなり消えましたよね」

 

「うん・・・地上に出たと思ったんだけど・・・」

 

「残党が残っていて地面にでも潜ったんですかね」

 

「無くは無いけどさっき感じた場所は建物の密集地帯だったし、あれほどの数が一斉に穴を掘ったら地盤が緩んで倒壊するか少なくても傾くくらいはおこるはずよ」

 

「うーん、気になりますね、ミーナ中佐にも報告して警戒してもらいましょう」

 

「そうね、ココちゃん悪いんだけど私とエイラと一緒に夜間哨戒に出てくれない?」

 

「分かりました。念のため野間さんにも来てもらいましょう」

 

「うん、まだ確実な情報じゃないから祝勝会が終わった後に出ようか、エイラもそれでいい?多分今日は地上を低空飛行だと思うけど」

 

「サーニャが決めたことに文句はねぇぞ、今日は四人だなぁ」

 

「それじゃあ、祝勝会が終わった後に、すみませんがミーナ中佐に報告お願いします。私は艦長とうちの校長に報告してきます。」

 

「分かったわ、それじゃあお願い」

 

「ハイ」

 

サーニャ、エイラ、ココはそう言うと一端別れ各々報告に向かった。

祝勝会が終わったあとサーニャ、エイラ、野間、ココの四人で反応があった地点とその上空をくまなく探したが特に発見は無かった。早朝の4時半まで調べたが何も発見できず帰還した。事前に仮眠を取らずに哨戒に出たため流石に眠たかった。四人は午前中いっぱいまで仮眠を取らせてもらうことにした。4人が仮眠のため寝静まったその後、各地で異変が起き始めた。

 

最初に被害が確認されたのは昨日合流した自衛隊の残存部隊だった。

情報収集用の端末や小型の発電機の多くが故障や動作不良を起こしたのだ。

これを機に統合軍、ブルーマーメイド、ホワイトドルフィンでも同様の被害が確認され始めた。最後には学生艦にも影響が出始めた。電探や艦内通信システムが異常を起こしたのだ。

明石などの工作支援艦の乗員が中心になって修理をしていくが故障の原因が全く特定できないでいた。晴風や天津風、時津風には今の所被害は無かったが武蔵と比叡ではすでに被害が出始めていた。修理の手伝いのため明乃達は武蔵へと足を運んだ。501のメンバーもそれに同行しウィッチの大半が武蔵に集合した。明乃達ウィッチ組と501は甲板で乗員の視察をしていた知名もえかと合流し状況を確認していた

 

「もかちゃん、武蔵の現状ってどうなってるの?」

 

「それがいきなりおかしくなったとしか言えなくて、確認されているだけでも電探に艦内通信設備、ソナーもおかしくなって、まだすべてを把握できてないの」

 

「そうなんだ、取りあえず私達も修理手伝うよ」

 

「ありがとうミケちゃん」

 

「それにしてもあちこちで故障って聞くと前に出た蟲ネウロイを思い出すな」

 

シャーリーが何気なく言った言葉にましろが反応する。

 

「蟲っていうと、前にポーツマスを襲ったアレですか」

 

「あぁ、違う違うそいつじゃあねぇよ、あたいらがロマーニャ開放のために戦っていたころな、基地設備を破壊しながら移動する小さい蟲型ネウロイがいたんだよ、幸いミーナ中佐が本体を押しつぶして事なきを得たんだがな、そいつは攻撃能力は大したことないんだが基地設備を特殊な電磁波的な物で破壊するわ、なぜかウィッチのズボンに入ってくるから倒すのが結構めんどくさかったんだよ」

 

 

「ズボンの中って言うとお尻で虫が動いているの、ひぃぃぃ私無理ぃぃ」

 

「なんでお尻に行くのよもぅ」

 

黒木が呆れたように嘆くとシャーリーは至って真面目な顔で・・・

 

「それは知りません!」

 

「あっ、尻と知りかけた。うまい座布団1枚!」

 

「ウィ」

 

「くだらないことに納得するな」

 

ましろがメイとタマを一括すると、いつの間にかこの場を離れたルッキーニが何かを追っていた。

 

 

 

「まてぇー、とぅ!捕まえた!」

 

「ルッキーニちゃん何捕まえたの?」

 

芳佳がルッキーニが捕まえたものを聞くとルッキーニは元気よく捕まえたそれを見せた

 

 

「見て見て芳佳、真っ黒なゴキ○リ見っけた。あっ逃げた」

 

「うわっ!」

 

ルッキーニが見せた瞬間、そのGは飛んで芳佳のもとへ飛び出した。Gは走るイメージだが一様飛ぶ、それに驚いた芳佳はすぐに躱すがGはそのまま、ましろへと飛んで行った。

 

「うわぁぁぁ、こっちに飛ばすな!」

 

    バンッ

 

いきなりのことでましろは携帯していた拳銃でそのGを撃ち抜いた。

G相手に拳銃はオーバーキルだがこの状況では仕方ない

寧ろ僅か3秒でGを撃ち抜けたことが凄かった。

飛んでいるGを撃ち抜くのは特殊部隊でも難しいだろう

本当はこのままルッキーニに文句の1つでも言うところだが、状況が変わった

撃ち抜いたGが粒子となって消えたのだ。つまりそれは・・・

 

 

「消えた!と言うことはさっきのはネウロイか」

 

「さっきあたしが話した蟲型と同タイプか!」

 

バルクホルンとシャーリーがGの正体に気付くと、その後ろから等松美海がやってきた

 

 

「皆―なんか武蔵の異常無くなったってよ」

 

 

「間違いない今回の事件の黒幕はさっきの虫だ!全軍に伝えろ、真っ黒な蟲を片っ端から駆除するぞ」

 

「ここにきてまさかの害虫駆除かぁ、殺虫スプレーって効くのかな」

 

「うぃんうぃん」(効かないだろうと言っている)

 

「私、ゴキブリ苦手なんだけどぉぉぉー」

 

知床鈴の嘆きと共に害虫駆除が始まった。

 




今回から駆除話に入ります
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