原因不明の機械以上の原因が小型の蟲型ネウロイと突き止めた晴風と501はいくつかのグループに分かれ蟲型ネウロイの殲滅に移った。ウィッチだけでなく晴風の乗員や統合軍兵士、ブルーマーメイド、ホワイトドルフィンにも協力を仰ぎ、見つけ次第殲滅していく
ただ、サイズが普通のゴキブリと大差ないため中々見つけられない、捜索2時間で見つけたのはましろが撃破したやつも含めても僅か4匹だった。未だなお機械異常が確認されているため恐らくまだたくさんいるだろうが捜索の効率が圧倒的に悪かった。
「ねぇ、これ効率悪くない?」
「うぃ」
「まだたった4匹しか見つかってないもんね・・・」
「仕方ないでしょ、あんなに小さいの、簡単に見つからないわよ」
メイ、タマ、リンの嘆きに黒木が嘆く、流石に効率的な捜索方法を見つけないと埒が明かなかった。ふととなりを見ると知床鈴と一緒に捜索していたシャーリーが目に写った
黒木は501が前に倒した蟲型ネウロイを見つけた方法を聞くことにした。
「一つ聞きたいんだけど・・・501が倒した小っちゃい蟲型ってどうやって見つけたの?」
「あぁ、あれか、アレは電子機器を壊す時特殊な電磁波を出していたからそれを感知する装置を作ったんだよ、まぁそれはあんまり役に立たなかったからサーニャの固有魔法で探したんだよなぁ」
「えっ、サーニャちゃんの固有魔法有効なの!じゃあサーニャちゃんやココちゃんの固有魔法使った方が断然楽じゃん!ちょっと起こしてくる!夜間哨戒明けで可哀想だけど!」
「そう言えばサーニャで思い出したが、エイラがダウジングでも見つけたって言ってたな」
「ダウジング!?そんな胡散臭い方法で見つけられるものなの」
「うーん、どうなんだろ、私はやったことないからよく分からないけど」
「私もないわよ・・・第一今時そんな事する人なんて・・・」
『あっ!』
黒木が言い切ろうとしたとき晴風の乗員達は同時にとある人物を思い浮かべた。
ダウジングといえばあの子がいたと
メイとタマはサーニャ達夜間哨戒帰りを起こしに
黒木とリンはその人物に協力を頼みに行くことにした。その人物とは・・・・
「今こそ私のマイダウジングが輝くときぃぃー」
一組のダウジングを頭の上で交差させ、八木鶫が笑みを浮かべながらそう叫ぶ
そう、強力を仰いだのは晴風の電信員 八木鶫であった。暇なときや何かを選ぶ時に迷った時にダウジングを使う彼女が晴風にはいたのだ。これは使うしかないと黒木とリンは鶫にシャーリーから聞いた話を伝え、実際にやってもらうことにした。
「偶然だけど、良かったよねぇ、持ってる人いて」
「本当にね・・・これで効率よく見つけられればいいのだけれども」
「うーんこっちでもない・・・もっと機械が多い所かな・・・っと!反応した!」
ダウジングによる探索を開始して僅か3分、早速反応があった。反応があったのはフロート艦の管理をしている職員向けに設置された自動販売機だった。よく見ると電源が付いておらず故障していた。取りあえず自販機の下を覗いてみるがネウロイは確認できない
念には念を入れ自販機をどかして裏側も見て見る
黒木が固有魔法を発動し自販機を持ち上げ、裏側が見えるようにどかす
すると裏側には3匹の蟲型ネウロイがいた。姿を見られた蟲型ネウロイは逃走を始める
遭遇した3人はすぐに見失わないうちに殲滅に動いた。鶫はダウジングを持っていたため戦闘に移れなかったが、知床鈴がもしもの時のために持ってきていた自分の機関銃で2匹を破壊した。周りに被害があんまりでない様に放つ弾丸は最小限に・・・
「ひぃぃ、やっぱこの姿は違う意味で怖いよぉ」
ダッダッダッダ
なんとか2匹は倒したが1匹は反対方向の黒木のもとへ向かっていったためリンは黒木に逃げた1匹を任せる
「ごめん、1匹そっちに行っちゃった」
「大丈夫よ任せなさい!」
黒木は持っていた自販機をそのまま逃げたネウロイの上に落としそのまま押しつぶした
ドシン!!
重量がそれなりにある自販機を逃げた蟲型ネウロイに落とし逃げたネウロイの破壊に成功した二人はダウジングによる捜索は有効と確信しすぐ全員に伝えることにした。
「半信半疑だったけど、案外すぐ見つかるものね」
「うん、これならペースも上がるんじゃないかな、皆に連絡するね」
「あっ、リンちゃんメールなら私がしとくよ、10秒で送るから」
知床鈴が携帯でメールをしようとしたら、鶫が代わりにやると申し出てくれた。
彼女は普通の子と比べてもメールの早打ちが得意で彼女の宣言通り10秒以内に連絡先を持っている関係者全員にメールを送った。鶫のメールによりダウジングによる捜索が有効と判断した統合軍、ブルーマーメイド、ホワイトドルフィン、自衛隊部隊は一斉にダウジングによる捜索を開始した。
一方その頃、夜間哨戒明けで仮眠をとっていた4名は西崎芽依達に事情を説明され、ネウロイの捜索に駆り出していた。未だ睡魔が襲うがそんなことは言っていられない
固有魔法でネウロイを探せるサーニャと納沙幸子は分かれて各自ネウロイを捜索する
野間と納沙幸子はバルクホルン、ハルトマン、それとブルーマーメイドの宗谷真霜を始めとした3名と合流した。宗谷真霜は本来なら全体指揮のため作戦指令室にいる役職だが余りにもネウロイの捜索が難航したので真雪、ブラッドレー将軍、と管制員数名を残して捜索に回されたのだ、ちなみにパットン将軍も捜索組だ。統合軍兵士50名と光、順子、美千留を引き連れ市街地方面を担当していた。黒木とリンがダウジングによる捜索方法を見つける前に人海戦術でネウロイの1体を見つけた時には八つ当たりのストレス発散のために兵士50名と光、順子、美千留の3名による一斉掃射のオーバーキルを行ったりしていたらしい
話は戻り、納沙の固有魔法で捜索していると反応を探知出来た。スピードからしてあと10秒ほどで野間の視界に入るだろう
「野間さん反応ありました。あと10秒ほどで野間さんの視界に入ると思います。35m先曲がり角から3匹、地面を走ってきます」
「ふあぁぁ、了解した。」
野間はまだ眠いのか、あくびを短く済ませ、自身の愛用のリボルバーを取り出す
納沙幸子の指示した場所に狙いを定め数秒待つと目標のネウロイが野間の魔眼に写った
野間はその時あることに気付いたが、まずはネウロイを撃破することを優先した。
ダンッ、ダンッ、ダンッ!
放たれた3発の弾丸は地面を走っていたネウロイに直撃し粒子となって消え失せた
それを確認したバルクホルン達が関心した。
「ほう、いくら魔眼で見えているとはいえ、あのサイズを3秒で狙いをつけて撃ち抜くか、野間また射撃の腕を上げたんじゃないか」
「もしかしたら全盛期の坂本少佐より銃の腕、うまいんじゃないの」
「恐縮です」
野間はそう言うと放った弾丸の補充のため空薬莢を取り出す
素早く空いた弾倉に新しい弾を装填し自身のホルスターに仕舞った
その時間僅か8秒、最早プロのヒットマン的な速さだった。
野間の射撃を見ていた真霜達は仰天していた。
「ちょっと、明らかにおかしいんだけど、なんでこの距離で正確に撃ち落とせるのよ、人間くらいの標的なら強制執行課の制圧部隊なら何人かいるだろうけど、あのサイズの標的撃ち抜ける人普通いないんですけど!」
「ましもん・・・その前にターゲット見えるかも怪しいよ・・・35m先のゴキブリ気付けないって・・・」
「カブトムシサイズでも厳しいって、マジで」
野間の異常な射撃センスに改めてドン引きしていた。
野間はさっきの射撃で気付いたことをバルクホルン達に話した。
「さっきのネウロイ、コアが無かった。恐らく子機か分離した奴だ」
「子機か分裂型か・・・となると何処かにコアを持った本体がいるはずだな」
「でも、見つけられるの、サーニャやココでも最初感じた違和感を警戒して哨戒でても発見できないで地上から探してやっと探知出来たやつでしょ、コア無しが何体いるか分からないこの状況じゃ見つけるのは厳しいよ」
「そうですよね・・・せめて明らかに親玉って感じの姿でもしてればまだマシなんですけど」
バルクホルン達がまだ見ぬネウロイの本体について考えているころ
宮藤、服部、美甘、あかね、ほまれが宗谷真冬の部隊と共に蟲型ネウロイを見つけて退治に動いていた。
「静夏ちゃん、そっち行った!」
「分かってます!せいやぁぁ」
服部静夏がネウロイに向かって練習用の木刀を振りかざす、的が小さすぎるネウロイに銃撃戦で挑むよりこっちの方が確実と判断した結果、木刀を使うことにした。勢いよく振りかざしたがネウロイはそれを巧みに避け、逃げて行く、それを逃がさまいと真冬が渾身の一撃たる踏みつけ攻撃でネウロイをつぶした
「よーし、まず1匹撃破だぁ」
「すいません、助かりました」
「それにしてもネウロイを見つける方法が見つかって良かったよね、これならみんなが力を合わせればすぐに終わるかな」
「今、つぐちゃんから連絡来たよ、つぐちゃんもう20匹見つけたって、他のエリアの手伝いに行くって」
「へぇーもうそんなに見つけたんだね」
「ねぇー」
あかねとほまれが鶫の活躍に驚くとふと美甘の後ろを通った蟲型ネウロイを見つけた
二人はとっさに護身用に貰ったデリンジャーを構えてそれに向かって発砲した。
「美甘ちゃん!後藤さん来店!」
「避けて!」
「へっ、後藤さん!?ってうわ」
ダダン
あかねとほまれが放ったデリンジャーの弾は美甘に当たることなくネウロイを撃ち抜いた
「あっ、後藤さんって確かあっちゃん、ほっちゃんの実家の隠語だっけ、ごめっ、あっ後藤さんまた来店」
美甘が二人の言った言葉の意味を理解した瞬間、新しく姿を現したネウロイが美甘の視界に入った。美甘もすかさずデリンジャーを取り出しネウロイを撃ち抜いた
ダンッ
その銃声と共にネウロイは消え失せた
その光景を目撃した真冬はドン引きしていた。
「オイ、お前らのその銃どうした」
「えっ、前に護身用にってもらった銃にあった奴なんですけど」
「小っちゃくてかわいいからこれにしたんだよねぇ」
「大きいのは扱いにくそうだったもんね」
あかねとほまれのまさかの選考基準に真冬がツッコミを入れる
「デリンジャーなんてそう簡単に扱える銃じゃねぇぞ、しかもそれ相手の背中とかに押し付けたりして使うやつだからな、銃撃戦メッチャ不利な銃だからな!トカレフとかの方が10倍扱いやすいからな、あと女子高生のおしゃれアイテム感覚で銃選んでんじゃねぇよ」
まさかの伏兵に真冬が驚愕してるころ、真冬達から20メートルほど離れたビルの地下駐車場にひときわ大きな蟲が潜んでいることは誰も気づいてはいなかった。
その蟲は駐車場の奥深くへと消えていく・・・
4月に会社で土曜日出勤があるから週一更新遅れるかもしれません