海洋航空救援団マーメイドウィッチーズ   作:レーゲン

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昨日の深夜に投稿しようとしたけどサイトにトラブル発生したみたいで投稿できませんでした。


嵐の海に消えて

宮藤芳佳の一時的な魔法力消失の翌日、統合軍は首都東京の開放に向け新たな局面に入ろうとしていた。パットン将軍率いる戦車部隊が自衛隊残存部隊と共に首都東京のネウロイに攻撃を行う場所を確保するため進軍したのだ。護衛に部隊の大半を守れる明乃と、万が一負傷者が出た時のために芳佳と美波、警戒要員にミーナ中佐と野間の5人が同行する。

ウィッチは戦車部隊が攻撃地点を確保したら一応こちらに帰還するが恐らく遅くなってしまうだろう

 

本部に残った他のウィッチも今出来る事をし最終決戦に備える。

そんな中、晴風副長 宗谷ましろを始めとした晴風のウィッチ達に校長の真雪がある命令を下していた。

 

 

「報道陣への対応ですか?」

 

「えぇ、作戦も最終局面に入ったから国民に大々的に作戦を公表するそうよ、今までも広報を通してネウロイやウィッチの存在とかを公表してきたけど、開示した情報は氷山の一角に過ぎないわ、国民の中には謎に満ちたウィッチだけに戦闘を押し付けているという人も少なからずいる状況だから最終決戦前に払拭したいのでしょう、あと2時間後に関西経由で報道陣の一団が到着するわ」

 

「その相手を私達がすればいいと言う事でしょうか」

 

納沙幸子が校長の真雪に尋ねる 真雪は大まかに言えばそうと答え、報道陣の質問によってはストライカーユニットの仕組みや扶桑皇国の艦載機の原理等も説明しても構わないと言ったのだった。普通であれば軍事機密にあたるがこの世界出身のウィッチは晴風の10人とドイツ校の一人しか扱えるのがいない物を隠すよりウィッチの存在を理解してもらう方が賢明と判断しての決断だ。無論政府の許可も貰っている。艦載機の方は原理さえ分かれば再現できる可能性があったため政府の方でかなり揉めたが、内部構造等を見せなければ見せても構わないという結果になった。ただ艦載機は扶桑皇国の所有物なので扶桑側の許可がいるが

 

 

「あと、首都東京奪還作戦のために東京湾側に偵察部隊を出すことになったわ、何名か選出しておいてもらっていいかしら」

 

「分かりました。偵察部隊の出発はいつですか?」

 

「3時間後よ、急で悪いけどお願いするわね」

 

3時間後という連絡にましろは驚くが、この程度だったら別に大したことはないので気にせず進める。まず報道陣の対応だが・・・

 

「副長、報道陣への説明は私が引き受けます。おおざっぱですけどユニットの説明もできるので、詳しく説明を求められても機関科の皆さんに解説を頼めば何とかなりそうですし」

 

「じゃあ私もマロンが変な事言わないように一緒に行くわ、マロンの出番が無くても複数のウィッチが説明したほうが記者の人達も聞き分けがいいかもしれないし、分からないけど・・・」

 

「それじゃあ偵察はどうするの?」

 

「うぃ」

 

「それでしたら私が行きましょうか?」

 

「いや、万里小路さんは待機してくれ」

 

万里小路の申し出にましろが待ったをかける。偵察部隊の選別に案があるらしい

 

「万里小路さん、立石さん、知床さんはここで待機を頼む、万が一の事態に備えておきたい偵察部隊は私とミーナさん、西崎さんで行こう、恐らく501からはバルクホルンさんかハルトマンさんとペリーヌさん辺りが来るだろから、このメンバーで行こうと思う」

 

「承知しましたわ、留守はお任せください」

 

「うぃ」

 

「うん、こっちは任せて!」

 

留守番組の三人がそう言うと、ましろ達は早速準備に取り掛かる

納沙幸子と黒木洋美は報道陣への説明のため、簡単に資料を作る。資料と言っても具体的に書くと半日以上説明に費やすことになるのであくまで簡単に説明する程度で作る

追及されたら説明をすればいいと、そんな感じで作る

偵察部隊組も501との調整のため皆と別れる

準備を進めていくなか、パットン将軍率いる戦車部隊の護衛を受け持っていた明乃達はというと・・・

 

 

「流石に陸路での進軍はそう簡単じゃねぇか」

 

「通行できない国道がここまでに5か所、小型ネウロイの散発的攻撃が8回もありましたから・・・この先の道となりますが、道幅は広いのですがマンション等の建築物が殆ど倒壊しているため上空から発見されやすいですね、どうしますか17キロ先に別のルートもありますが」

 

パットン将軍と自衛隊残存部隊の戦車長の二人が話し込む

ネウロイの東京進撃の際、首都防衛に参加していた数少ない戦車部隊の生き残りである彼は横須賀へ来る時通ってきたルートを案内していたが、逃げる時とは違いネウロイの襲撃が多く進軍が思うようにいかなかった。この先の道はネウロイに発見される可能性が高いので別ルートを提案したが・・・

 

 

「いや、ここはこっちの近いルートで構わねぇ、どこを通ろうと発見される可能性の方が高い、ここは速さを優先するぞ!明乃嬢ちゃんに先行してもらってネウロイの数を減らすしかないか・・・5分後に出発するぞ、準備に移れ」

 

「了解」

 

自衛隊残存部隊の戦車長がパットン将軍の指示に納得し了解する。

ネウロイの襲撃が厄介なので、大型ネウロイを短時間で倒せる明乃とその補佐に野間を先行させネウロイの数を減らす

 

「早く片付けて攻撃地点の構築済ませないとね」

 

「あぁ、日付が変わる前には済ませたいな、といった途端に現れたな、小型60と5キロ先に大型3、かここに来るまでにネウロイを倒しすぎたか」

 

「まぁ仕方ないよ、私が先手を打つから野間さんは取りこぼしをお願い、大型は私がやるよ」

 

「了解」

 

明乃がそう言うと野間は了承する。明乃は手始めに両手に巨大なシールドを展開しそれを回転させ投げつける。投げられたそれは小型ネウロイを巻き込みながら大型ネウロイ2体にダメージを与える。明乃は新たな子機が排出されないうちに大型へと接近する。明乃の背後から攻撃を仕掛けようとするネウロイはすべて野間が撃ち落とす

 

 

「私が見逃すと思うなよ」

 

    ダダダダダダッ ダダダダダダッ

 

明乃を襲おうとするネウロイは撃ち落としていく、野間が子機を相手にしてくれるおかげで明乃は大型ネウロイに集中できる。大型ネウロイ3体から集中攻撃が放たれるが蒼雷の機動性と明乃の強靭なシールドの前では有効打になっていなかった。明乃は大型が攻撃しているときに3体の全体をシールドで囲み自ら撃ったビームを乱反射させる

反射されたビームでダメージを負ったがコアまでは到達していなかった。明乃はネウロイがダメージを回復させる前に、投げつけたシールドより2倍以上大きいシールドを展開し回転させネウロイを真一文字に切り裂いた。3体とも中心部にコアがあったため、明乃のその攻撃でネウロイは消滅した。大型を仕留めた明乃が野間の救援に向かおうとしたが、すでに野間は子機を一掃していた。

 

「野間さーん、大丈夫だった?」

 

「問題無い、多分この辺りにはもうネウロイはいないだろうが一応私が警戒しておく、艦長は戻って戦車部隊の警護に向かうといい」

 

「分かった。でも無茶しちゃダメだよ、数が少なくても一応報告は入れてね」

 

「了解した」

 

 

明乃は一端野間から離れ戦車部隊の護衛に入る。ちょくちょく明乃と野間が先行しネウロイの数を減らしたことによって進軍スピードが飛躍的に上がった。4時間後には無事に攻撃可能地点への布陣が完了した。正確には支援砲撃部隊で、作戦開始時には東京への突入部隊もいる。今回布陣した場所は支援砲撃が可能で東京への突入ルートに近い場所だ。作戦開始まではここで時を待つことになる。パットン将軍率いる戦車部隊が布陣を完了したころ

 

作戦本部では納沙幸子と黒木洋美が報道陣の相手をしていた。事前に考えてた説明文を読むだけで大抵のことは済んでいたが、やはりウィッチやストライカーユニットには質問が多かった。

 

 

「さきの質問にありましたが、ストライカーユニットを履けばウィッチすべてが飛べるというわけではないそうです。ある程度の魔法力があってそれをストライカーユニットで増幅し機械的に制御し飛行する仕組みです。魔法力がそれなりにあればユニットを使わずに箒で空を飛ぶこともできますがそれほど早いスピードではありません、他に何か質問がある方はいますか?」

 

「首都東京の開放の鍵になるウィッチがいれば教えてください」

 

納沙幸子の問いかけに報道陣の一人が質問をする。それを聞いた納沙幸子と黒木洋美は最もよくしり、統合軍内で最強ともいわれている彼女の名前をだす

 

 

「それでしたら、航洋艦晴風艦長 岬明乃さんですね。うちの艦長は魔法力が尋常ではないらしくて、それを用いた固有魔法による防御や攻撃は他のウィッチを凌駕します。一個大隊が2時間以内に全滅してもおかしくない大型ネウロイ5機を数分で破壊出来るウィッチは艦長だけだと思われます」

 

 

「宗谷さんと言いたいところだけどそこは艦長でしょうね・・・実際にそれで多くの人を助けてきたし」

 

「魔法力が尋常では無いと仰いましたが、どれほどのものなのでしょうか」

 

報道陣の一人が明乃の魔法力がどれほど凄いのか聞いてきた

2人はなんと説明するのがいいのかと、少し悩んだが、納沙幸子が前にウルスラ中尉から宮藤芳佳の魔法力の例えを聞いたことを思い出し、芳佳以上の例えを出せば納得すると踏んだ。まず一般的なウィッチの魔法力の例えを説明していく

 

 

「まず一般的なウィッチの魔法力の総量を身近な物に例えますと乗用車辺りのガソリンが満タンな状態を思い浮かべてください。比較的多めの魔法力で大型自動車辺りになりまして、501で最高の魔法力の宮藤芳佳さんで一気に戦艦の燃料クラスになります。」

 

「ではその魔法力が尋常ではない岬明乃さんはどれくらいの値なのでしょうか」

 

「艦長の値ですが、あくまで予想ででしか語れませんが・・・そうですね石油コンビナートや油田くらいの容量という例えがしっくりくるくらいのデタラメな値と思ってくれれば」

 

       (乗り物から貯蔵施設に変わるのかよ・・・)

 

納沙幸子の例えに報道陣は顔をしかめる。一般的なウィッチの魔法力の容量の例えが自動車なのに対して、明乃の例えが一気に貯蔵施設までいけば顔をしかめる。最低でも1万倍は超えていそうなその値は驚きを超え、引く

 

 

「その岬明乃さんにインタビューは出来ないでしょうか」

 

報道陣の一人が手をあげ、納沙幸子に聞いてきた。先ほどの説明を聞けばインタビューをしたい気持ちは分かる。だが生憎明乃は戦車部隊の護衛で現在留守である

 

「あぁ、すいません艦長はすでに地上攻撃部隊の護衛で出ていまして、帰還予定はまだ未定なんです。翌朝までは掛からないと思うんですけど」

 

「そうですか、では扶桑皇国が保有している航空機というの見せてもらうのは可能でしょうか、出来れば写真も撮りたいのですが」

 

報道陣の一人は国民が目を引くであろう航空機の取材が出来るか納沙幸子に聞く

納沙幸子と黒木洋美は恐らくこうなるだろうと、予測していたので予め空母天城に確認を取っていた。偵察部隊の機体収容の作業があるため甲板滑走路には出せないが整備ドックで監視要員2名の監視付きならと許可を貰えた。

 

「それなら許可を扶桑側から貰いましたので大丈夫です。ただ偵察部隊の収容作業があるため甲板滑走路には出られませんが、整備ドックである程度整備兵から解説もしてもらうことも可能ですよ」

 

   『おぉ~』

 

納沙幸子のその言葉に報道陣が喜びと安堵が混ざったような声をだす

そうと決まれば早速天城へと移動を開始する。天城へ向かい始めた時、黒木洋美は東京方面へ偵察に向かった宗谷ましろの事を思っていた。

 

 

「宗谷さん大丈夫かしら・・・まぁバルクホルンさん達も一緒だし大丈夫よね」

 

黒木がそんな心配をする少し前

宗谷ましろを始めとした偵察部隊は東京湾のすぐ近くまで来ていた。

メンバーは晴風から宗谷ましろ 西崎芽依 ミーナの3名 ミーナは正確に言えばドイツのシュペー副長なので晴風の所属というわけではないが晴風でウィッチ化したという理由で晴風のウィッチと扱われている

 

501からはましろの推測通りバルクホルンとハルトマン、ペリーヌの3名が参加することになった。それとは別に扶桑海軍の空母天城から偵察機3機が随伴することになった。

偵察機が随伴することになったのはブルーマーメイドとホワイトドルフィンから提供されたとある事前情報が原因だった。宮藤芳佳や服部静夏の生まれ故郷である扶桑と似た国とはいえ大きく違う事がある。

それはメタンハイドレート採掘による国土沈降が起きたことだ 沈降現象の拡大が予測され海上都市計画が推進されたこの世界は多くのフロート艦が国土の代わりをしている

それは勿論首都東京にも数多く存在する。扶桑海軍は東京湾に存在するフロート艦の情報を貰ったがある問題が発覚した。艦隊部隊が東京湾方面から接近するとフロート艦に砲台型ネウロイがいた場合艦隊が足止めをくらってしまうのだ。ウィッチで相手をすることも可能だがウィッチは首都東京に居座る巣のコアの破壊を優先させたいので現実的ではない

そのため艦載機によるピンポイント爆撃と魚雷攻撃が決定された。ただフロート艦のどこに何体いるか確認が出来なかったため、実際に爆撃を担当する操縦士を偵察に向かわせ爆撃の手順を考えることになった。

その偵察機の1機にはましろに告白した緋田飛鳥が操縦を受け持っていた。

 

 

「ここまでは敵機の遭遇は無し・・・とっくにネウロイの勢力圏に入っているはずなんだが」

 

「水を嫌うネウロイは小型タイプだけではそんなに遠くには飛びはしませんが、それを考慮しても遭遇しませんわね」

 

「罠かなんかか?フロート艦群はここからでも見えるがネウロイまでは確認できないな」

 

「罠を承知で確認しとくか」

 

「流石にそれは止めとかない?」

 

「っで、どうするの?このまま帰還するの?早く決めないと艦載機の燃料に不安があると思うんだけど」

 

芽依の指摘はごもっともだった。今帰還する分は問題無いが奥までいくとその分燃料を消費する。早く決めないと厳しい、ましろは少し考えバルクホルンにあることを提案する

 

「二手に分かれましょう 一つは低空で接近、もう一つは偵察機の護衛をしながら高度を上げて接近しましょう」

 

「なるほど、低空で接近した奴に向かって放たれたビームを高い所から確認して敵の位置を特定するのか、よし宗谷の案を採用する。おとりの低空接近は私とハルトマン、ペリーヌで行く、偵察機の護衛は任せる」

 

 『了解』

 

ましろの案が採用され、さらに奥へと踏み入る

三機の偵察機が高度1200mまで上昇すると、下で待機していたバルクホルン達が一気に海上上空を突き進む、東京湾に点在していたフロート艦がはっきり見えてきたころ予想通りネウロイの攻撃がフロート艦から放たれた。やはりフロート艦に砲台型を配置していた。横須賀以上にフロート艦が多い東京でこの数のフロート艦を魚雷と砲撃だけで破壊するとなるとかなりの時間を有するだろう、バルクホルン達が引き付けている間に上空から砲台型ネウロイの数と位置を偵察機に乗っている記録係が記入していく、記録係が乗っているのは偵察機の隊長機で残りの2機はその護衛と各部隊の代表として決戦の舞台を見て来いと上官に命令された者達だ。ましろに告白した緋田飛鳥もその一人だ

 

「提供された資料にあったフロート艦の殆どにネウロイが居やがりますな、これだと全機爆装になりそうだ。隊長さんもう大丈夫です。記入完了しました。」

 

「よし、作戦終了全機帰還!この高度を維持したまま帰還する」

 

「了解」

 

「了解」

 

偵察任務を終え帰還しようとしたとき、巣のコアがある東京本土の方で膨大な土埃が舞い上がった。まるで10棟近い高層ビルが一気に崩れたようなそんな感じだった。

ましろ達は何が起きたか理解できなかったが、舞い上がった土埃の中では巨大な砲身らしき物がましろ達に狙いを定めていた。ましろ達からは見えていないがそれは口径が150を超えるものだった。その巨大な砲身は狙いを定めると高速で何かを射出した。射出の時に青白い光が発生したがそれに気づけたのはいない

射出されたそれは音速と同等の速度で偵察機に向かっていく、距離があったおかげで何かが来てることは気づけたが偵察機の回避行動では僅かに回避できない状況だった。

そんな時、ましろは直感的に危険と判断しシールドを最大出力で展開した。

シールドの展開はなんとか間に合ったが、そのシールドは数秒しかもたなかった。ましろのシールドを簡単に突破したのだ。だがその数秒の時間のお陰で偵察機は回避行動に成功した。偵察機は編隊を崩しそれぞれバラバラに撤退を始める。

偵察機にそれぞれましろ、ミーナ、メイが付いているとはいえ、さっきのがもう1回きたら厳しい

 

 

「さっきのはなんじゃ、滅茶苦茶速かったぞ!」

 

「しかもシールドが数秒で敗れるって貫通力ヤバッ」

 

「とにかく今は撤退だ。本部で待機している万里小路さん達を呼んで・・・」

 

「宗谷後ろだ!」

 

攻撃がきた東京の方を向いて次の行動を考えていると、バルクホルンから通信が入る

バルクホルンの通信を聞いた時にはすでにましろの背後にネウロイが回り込んでいた

 

「なっ、ネウロイ!いつの間に、まさかさっきのか!」

 

ましろはさっきのが高速で突っ込んできたネウロイだったと確信出来た。ネウロイから4つのビームが放たれるが何とかそれをシールドを張らずに回避出来た。このまま撃てば破壊出来たのだが、ここにきてトラブルが発生した。ユニットの片方が故障したのだ

 

「そんな、ここでトラブル!?そうか・・・あの時シールドを貫通したときユニットにも当たっていたのか」

 

片方のユニットが故障した影響で飛行に影響がでる。バランスが取れず照準がずれるのだ

ましろが苦戦している間にもネウロイは攻撃を仕掛けてくる。ミーナや芽依に救援を頼みたかったが二人もネウロイと戦闘を繰り広げていた。ましろがシールドで防ごうとしたときにぶつかったのは1つだった。それなのにネウロイは3機、これから導き出されるのは・・・

 

 

「分裂したのか!なんとかコイツを倒して安全圏までいかないと足手まといになるな」

 

ましろが不安定な飛行をしながら攻撃をしていくが全く当たらない。救援も望めず万事休すかと思われた時、ましろを襲おうとしたネウロイに無数の弾丸が放たれた

 

「これでもくらいやがれ」

 

  ダッダッダッダッダッダ

 

ネウロイに弾丸を浴びせたのは前にましろに告白して、偵察部隊の隊長機の僚機として同行していた緋田飛鳥だった。魔法力が付与されていない弾丸だが小型ネウロイなら破壊出来る弾丸だったため破壊することが出来た。ましろは偵察機がましろを通りすぎる一瞬に見えた窓から緋田飛鳥が搭乗していたのを確認出来た。ましろは不安定な機体を動かし助けて貰った緋田飛鳥の横を飛ぶ、それに気づいた緋田飛鳥は握り拳を窓につける。ましろもその意図を理解し握り拳を窓につけるのであった。ユニットが故障しているので他のネウロイは皆に任せ先に撤退しようとしたとき、予想だにしなかったことが起きた。突然天気が代わり強烈な暴風が吹き荒れたのだ。その強力な風はましろ達の動きを重くする厄介な代物だった。この暴風の理由はやはりネウロイだった。前に遭遇した吹雪を発生させるネウロイに近い形状のネウロイが上空に現れ、ましろ達を襲った

 

 

「ここでアレがくるんか!」

 

「インゲノール!そっちのネウロイは倒したんだよね、私と一緒にあいつ倒すよ」

 

「了解じゃ」

 

なんとか襲ってきたネウロイを倒したミーナはハルトマンと共に暴風を引き起こすネウロイを倒すべく上昇する。ネウロイも大人しく待つわけも無く今度はネウロイを中心に嵐を引き起こした。ミーナとハルトマン以外は偵察機を守るために撤退に全力を注ぐ

何とか逃げ切ろうとましろと飛鳥が低空を飛行している時、嵐を引き起こしたネウロイからビームが飛んできた。いつものようにシールドで防ごうとしたがユニットの故障の影響でバランスを崩してしまいビームが偵察機の右翼を破壊した

 

「しまった。飛鳥さん!」

 

「くそっ、落ちる!泳いで陸までいけるか?」

 

慌ててましろが助けに行こうとするが故障したユニットでは満足に飛べず、間に合うはず無かった。ただ助けるために無我夢中だったましろは破壊された右翼が自分に飛んできていることに気付くのが遅れた。最悪なことに、飛んできた大きめの破片が頭部にあたる瞬間シールドを張ったが衝撃までは消えず、ましろは気絶してしまった。

ましろもそのまま海に落ちると思われたが、落ちる前にバルクホルンが掴み助ける

 

「宗谷!無事か返事をしろ」

 

「うっ、・・・私わ・・・」

 

「何とか意識はあるな、偵察機のやつはどこに」

 

バルクホルンが偵察機が墜ちた辺りを見るが人影1つ見えない、嵐を起こすネウロイのせいで視界も悪い上に波も高い、最早生存は絶望的だった。さらに東京本土から大型ネウロイ1機がバルクホルン達に向かってきた。バルクホルンは捜索を打ち切りましろを抱え撤退を開始した。その後はなんとかハルトマンとミーナの二人で嵐を起こすネウロイを倒し、東京湾から20キロ離れた地点で本部で待機していた万里小路達と合流し追っての大型ネウロイの撃破に成功した。

 

撤退に成功したものの負傷者1名、行方不明1名の結果は晴風の乗員に衝撃を与えることになるのであった。

 




一応ネタバレ 死亡では無く行方不明
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