ゲートSAA彼の地にて斯く戦えり   作:素面ライダー

25 / 52
 
 お待たせして申し訳ありません!

 連休中はうつの療養でまるまる潰れた上、執筆に手間取ってしまいました!

 それでは、本編スタートです!
 


コダ村の見習い賢者

 

 前回までの経緯

 

 炎龍、コアンの森に襲来

 集落内のエルフのほとんどが犠牲に

 テュカ·ルナ·マルソー、父のホドリュー·レイ·マルソーの手により集落の井戸内へ

 ホドリュー·レイ·マルソー、生死不明

    ↓

 3偵、コアンの森を目視できる場所に到着

 森林火災とその原因と思しき害獣、炎龍を目撃

 森を焼き払った後、炎龍は南方へ移動

    ↓

 3偵、火災の鎮火を待って森の跡地を捜索

 コダ村での情報通り、集落があったと思しき焼け跡を発見し、捜索の結果27体の焼死体を確認

 井戸内より生き残りと思しき少女(テュカ·ルナ·マルソー)を発見·保護

    ↓

 伊丹、司令部へ状況報告

 コダ村経由でアルヌスへの帰還を決定

 3偵、コダ村に向け出発

    ↓

 3偵、コダ村に到着

 村長にコアンの森と炎龍の件を報告

 コダ村村民、大慌てで夜逃げの準備←今ココ

 


 

 伊丹達の連絡により、炎龍が近くにいる事を知ったコダ村は蜂の巣をつついたような大騒ぎとなった。

 

 炎龍の話は村中へ瞬く間に広がって、一気に慌ただしくなる。

 

 大夜逃げ!

 みんなで逃げれば恐くない?

 

 そんなフレーズが聞こえて来そうな有様でコダ村の村人達は一斉に逃げ支度を始めていた………といっても、逃げる相手は借金取りではなく炎龍であったが……。

 

 そして村はずれにて住んでいる2人の住民もまた、炎龍から逃げるための準備を進めていた。

 


 

 村はずれにある、近くに滝が流れている森の中の一軒家。その家の前に一台の馬車が停められている。

 

 その荷台には、これ以上ないほど大量の荷物が載せられていた。

 

 その手前で大量の書物を抱えた少女が、どうにか手元の書物を乗せられないか思案している。

 

 年の頃は15~6ほどの銀髪(プラチナブロンド)とエメラルド色の瞳が特徴的なクール系の美少女である。

 

「お師匠。これ以上乗せるのは無理」

 

 その声に反応して、家の窓から豊富な髭を蓄えた白髪の老人が顔を出した。

 

「レレイ!何とかならんのか?」

 

 老人の疑問に少女………老人の弟子である賢者レレイ·ラ·レレーナは……

 

「コアムの実とロクデ梨の種は置いていくのが合理的」

 

 ……そう言って馬車に乗っていた袋を幾つか降ろして、代わりに持っていた書物を乗せる。

 

 その見た目に違わず言動には無駄が無く、理路整然とした口調にはあまり感情が感じられない。

 

「まったく……そもそも、炎龍の活動期はもう50年も先の筈じゃというのに、何で今頃……」

 

 家から老人………導師号を持つ賢者であるカトー·エル·アルテスタンが出てきて、ぶつぶつ文句を言いつつ馬車から降ろした袋を持って戻り、地下の収納へ片付ける。

 

 その間に、レレイが厩舎からロバを1頭引っ張って来て馬車に繋ぐ。

 

「師匠。早く乗って」

 

「あん?儂ゃお前みたいなお子様に乗っかる様な()()趣味は無いわい!それに、どうせ乗るならお前の義姉(あね)の様にボンッ!キュッ!ボーン!な……ぉわっ!」

 

 ヒュンヒュンッ!ビュンッ………!

 

 カトーのセクハラ発言にレレイは()()()()()()()()()()()()()事で答える。

 

「やめんか!魔法とは神聖なもの!みだりに使っていいものではないのじゃぞ!………ぶっ!」

 

 バチンッ!

 

 放たれた攻撃魔法の嵐をカトーは避け続けるも、その内一発が顔面にジャストミートしてダウンする。

 

 攻撃魔法といっても、空気玉の硬さはせいぜいゴムボール程度の代物なので当たってもケガをする事は無いが、それでも当たればけっこー痛い。

 

「……やれやれ……冗談の通じん娘じゃ……」

 

 よろめきながら起き上がってくるカトーに……

 

「……仮に冗談でも性的で悪質な物言いは()()()()()の前では控えるべき。例え親しい間柄だとしても容易に関係が破綻する恐れがある」

 

 ……レレイはハッキリと言い放った。

 

 理路整然とした物言いはそのままだが、心なしかその中に冷徹なものを感じた。よく見ると、胡乱な目でカトーを見ているのがわかる。

 

 長年一緒に暮らしていたカトーには、レレイのそれが相手をゴミのよーに見下している目つきだという事を知っていた。

 

 彼女に感情が感じられない様に見えるというのはどうやら表面上だけで内面は情緒豊かな様である……まあ十代半ばという年齢を考えれば、それが当たり前なのだが……。

 

「まったく……死んだらどうするつもりじゃ」

 

「大丈夫。師匠はゴキブリよりしぶとい」

 

「……失礼な事を言う弟子じゃ。まったく……」

 

「これは、お師匠から受けた教育の成果」

 

 レレイは密かに気にしている事をネタにしたカトーを睨みつけて促し、彼が馬車に乗った事を確認してから……

 

 ピシッ!

 

 ……ロバに一鞭いれて出発する………が、馬車はピクリとも動かなかった。

 

 よく見ると馬車の車輪が地面深くにめり込んでおり、年老いたロバ1頭では重すぎて馬車を引けない様である。

 

「…………」

 

「……荷物を乗せすぎたかのう?」

 

「……構わず積めと言ったのは師匠」

 

 レレイは淡々と事実を述べる。

 

「……心配いらん!()()()()()()!この程度の障害、魔法を使えば……」

 

「……『魔法とは神聖なもの。みだりに使っていいものではないのじゃぞ』……」

 

「…………」

 

 安易に魔法で解決しようとするカトーに、レレイは先ほどの彼のセリフを持ち出して揚げ足を取る。

 

「でも、この際仕方がない」

 

 レレイはそう言って手に持った杖を一振りすると、()()()()()()()1()0()c()m()()()()()()()()

 

 そうして負担の少なくなった馬車をロバが引いて2人は出発し始めた。

 

「……すまんかったの。レレイよ」

 

「いい。師匠がそういう人だと知ってるから」

 

 そうして2人の乗る馬車は、コダ村のメインストリートへと進んで行った。

 


 

 2人が村のメインストリートまでたどり着くと、首都高の渋滞を彷彿させるほどの大混雑に見舞われていた。

 

「何かあったのかのう……?」

 

「あっ!カトー先生!」

 

 馬車の列の進行方向へ向かって走っていた村人がカトーに気付く。

 

「一体何があったんじゃ?」

 

「それが……この先で車軸の折れた馬車が転倒して道を塞いでしまって……今、人手を集めて馬車を道からどかしているところなので、動けるまでもう少し時間がかかりそうです!」

 

 村人がカトーにそう説明していると……

 

『避難の支援も任務の内だろう!』

 

「「?」」

 

 ……彼らの聞いたことの無い言葉での怒鳴り声が聞こえた。

 

 レレイ達が声の方へ顔を向けると、見慣れない姿の一団が道を走って来るのが見えた。そこでは……

 

『伊丹隊長は村長から支援要請を引き出してください!』

 

『わかった、おやっさん!』

 

『佐々木二尉と富田はSAA着装の上、現場に急行!』

 

『『了解ッ!』』

 

 ……見たことのないまだら緑の服を着て、その上に同じ色と模様の鎧兜を着けた壮年の男が同じ姿の者達へ指示を出していた。

 

『戸津は後続の馬車を誘導して迂回させろ!』

 

『ちょ…っ!言葉どうすんです?』

 

『身振り手振りでどうにかしろ!』

 

(……見たことの無い格好の兵士に聞いたことのない言葉……)

 

 レレイは見慣れないながらも鎧兜を着けている事とそのきびきびとした動きから、彼らを兵士……それも傭兵の類などではなく正規軍の軍人だと一目で見抜く。

 

『黒川は現場に怪我人がいないか確認してくれ!』

 

『はい!』

 

(……女もいる?)

 

 特地の常識では、傭兵はともかく正規軍に女性はほぼ採用されない。

 

 体力面で男性に劣る事はもちろんのこと、子供を産める女性が戦場に出る事へのリスク……大量に戦死してしまえば人口の維持・増加、ひいては「労働力の確保」が難しくなる……が大きすぎるためだ。

 

 もっとも地球側では「カビの生えた前時代的な考え」と揶揄されるよーな「一般常識」が特地ではまかり通っていることも全く無関係というわけではないが………。

 

 閑話休題(まあ、それはそれとして)

 

 レレイは今まで見聞きしたことのないそれらに好奇心が刺激され……

 

「師匠。ちょっと見てくる」

 

「あ、ちょっと…こらレレイ!」

 

 ……カトーの制止を振り切り、馬車を降りて好奇心の赴くままに走りだした。

 


 

「ブルルルッ!ヒヒヒヒィン……ブルルッ!」

 

 ガシャンッ!ガラガラ…ドシャンッ!

 

 レレイが現場に到着すると、村人の言った通りの光景があった。

 

 道の真ん中で馬車が横転しており、積んでいた荷物がそこら中に散乱している。

 

 馬車の傍には繋がれたままの馬が口から泡を吹いて倒れていて、その状態のまま興奮して暴れていた。

 

 その傍には男女が3人倒れており、その内の1人が10歳そこそこの少女である。どうやら馬車が横転した拍子に親子3人揃って放り出された様だ。

 

 レレイは一瞬死んでいるのかと思ったが、3人とも息がある様である。

 

『君!危ないから!』

 

 例の集団の壮年の男が何か言っている……その様子から「危ないから下がれ」と言っている事は理解できたが、レレイはそれを振り切って倒れている人達の様子の確認する。

 

 その中でレレイは少女の容態を見て……

 

(この子が一番危険……)

 

 ……そう判断を下した直後、先ほどの女性が少女にかがみ込み……

 

『伊丹隊長!脳震盪か骨折の恐れが……』

 

『マジ!?どうしよう……?』

 

 ……近くにいた30前後の男に報告していた。

 

(……医術者?)

 

 先ほどの短い時間で即座に容態を確認した事から、レレイはそう判断していた。

 

 ガシュン!ガシュン!ガシュン!

 

 と、そこへレレイが見たことのない重鎧を纏った男が2人やって来る。

 

『桑原曹長!佐々木、富田両名!現着しました!』

 

『佐々木二尉!ご苦労様です!』

 

 やって来た男の片割れ……兜からはみ出る前髪の白い若い男が壮年の男に何やら報告する。

 

(……重装歩兵?でもあんな形の重鎧は見たことがないし、重装歩兵にしては動きが軽い)

 

 眼前の2人と知識にある重装歩兵とのギャップの違和感にレレイが困惑していると……

 

「村長、事故。多分荷物の積みすぎと馬車の老朽化で車軸が折れた。女の子が一番危険な状態。両親は大丈夫と思われる。馬はもう助からない」

 

 ……先ほどの30代の男がたどたどしい言葉で状況を説明している中、村長がレレイに気付く。

 

「レレイ!カトー先生は?」

 

「村長。師匠は後ろの馬車」

 

永近三曹(ヒデ)!要救助者3名確保!手の空いてる奴に担架を持ってこさせろ!』

 

 村長に説明していた男が全体に指示を出している横でレレイが村長にカトーの居場所を話していると……

 

「ブヒヒヒィインッ!」

 

『危ないッ!』

 

 パンパンッ!パンッ!

 

 ……何やら悲鳴と続いて炸裂音が上がりレレイがそれに振り返ると、暴れていた馬がレレイの手前にのし掛かって来るところであった。

 

「レレイ!大丈夫か?」

 

 周囲の村人達が騒然となる中、レレイは先ほどやって来た白髪の重装歩兵が何やら片手に収まるほどの大きさの道具を持っており、その先から薄く細い煙が出ていた事から……

 

『あの状況でよく当てたな。ハイセ』

 

『たまたま…マグレですよ』

 

(……この人たちが…私を助けた?)

 

 ……その理由も方法も見当がつかないものの、レレイはそう判断していた。

 

 その後、3偵の面々に親子3人現場から担ぎ出され、2体のSAAにより馬一頭(農耕馬など使役馬の体重は少なく見積もっても800㎏を越える)と馬車の残骸が運ばれていく光景にレレイを始めとした村人達が唖然としている中、伊丹達に促されて村人達は出発し始めるのであった。

 


 

 オマケ

 

 コダ村との第一次接触(ファーストコンタクト)(前編)

 

 コダ村ではアルヌスでの帝国軍と連合諸王国軍の壊滅などに関係なく、いつも通りの日常が繰り広げられていた。

 

 男は日々の糧を得るためあるものは農作業に、またあるものは牧畜にとそれぞれの仕事に勤しみ、女はまず掃除·洗濯·炊事等々の家事に、手が空けば農作業等を手伝い、子供は村の中で遊んでいたり、親に捕まり渋々仕事を手伝っていたりと様々である。

 

 その光景は、例え領主が入れ替わったとしても全く変わることはない。

 

 すなわち彼らにとって()()()()()()()()()()()()()()()()()、戦争は自分たちとは関係ない雲の上の出来事であり、仮に宗主国である帝国が滅んだとしても彼らにとっては掲げる旗が変わるだけの事なのだ。

 

 そんないつもの変わらない日常を村人達が過ごしていたある日、見た事のない異様な格好をした者達が村へやって来たのである。

 


 

 伊丹達が炎龍を目撃する3日ほど前……

 

 アルヌス東方約百数十㎞地点 コダ村村内

 

 最初にその者達を見つけたのは、村の入口付近で遊んでいた子供達であった。

 

 村の入口付近にある林の木陰から見たことのない斑緑(まだらみどり)の服を着た長身のヒト種の女性が現れたのだ。

 

 彼女は子供達に気づき、微笑みかける。

 

 子供達は最初その長身から男だと思った(身長190㎝にも達するヒト種は男性でもそうはいない)が、その顔と長髪に体つきから女性とわかって困惑する。

 

 だがそれでも子供特有の好奇心の方が勝ったのか、おずおずと近づいて行くと……

 

 ガサッ!ガサガサッ!

 

「ッ!?」

 

 ……突然、近くの茂みが動きだし……

 

 バサッ!

 

 ……茂みの中から女性と同じ格好をした30過ぎぐらいの男が顔を出した。

 

 2人共武器を持っておらず、その表情からは悪意を感じられない。

 

「あ~……こんにちは、ごきげんいかが(サヴァール ハル ウグルゥー)?」

 

 その男の呑気な顔とそのたどたどしい挨拶から、子供達は呆然としてしまう。

 

『あーもう……それじゃ完全に怪しいおじさんじゃないですか……』

 

 更にそんな聞いたことの無い言葉が聞こえたかと思えば、別の茂みから同じ格好をした白髪の若い男が現れた。

 

 突然の事に子供達が目を丸くしていると……

 

「あ~、驚かせてゴメンね?親御さんか…できれば村長さんをこっちに連れて来てくれるかな?」

 

 ……流暢な言葉でそう頼まれた子供達は、素直にコクコクと頷くのであった。

 


 

 村の入口で斑緑の服を着た男達と村長を中心とした村の男衆が、馬も無しに動く鉄の荷車………73式小型トラック(パジェロ)のボンネットの上に広げた航空写真の地図を囲んで話し込んでいた………が、コダ村の村長を含めた男衆の顔は緊張のためか若干強ばっている。

 

 見た限りでは緑服の男達に悪意は無い様ではあるが、彼らの目的がわからない以上は下手な対応をして()()()()()()()()()()()()()()()

 

 変わらない毎日を穏やかに過ごして来たコダ村の村民達にとって、ある意味で日常の大きな変化というのは最大の敵である。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

 まして彼らの目の前にいる者達は、蛮族と見紛わんばかりの格好をしている上、馬が引かずに動く奇妙な鉄の荷車を何台も村の前まで持ってきている。

 

 ハッキリ言って十分以上に怪しい連中なのである。奴らが出してきた今まで見たことのないほどの精巧な地図が、より怪しさを際立たせる。

 

 コダ村の村民達にとって、仮に帝国軍が物資の徴発にやって来たとしても()()()()()()()()()()()()便()()()()()()()()()()ため、脅威ではあっても()()()()()()()()()()

 

 だがこの緑服の連中の真意がわからない限り、完全に心を許す事は出来ない。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のである。

 

 それ程までに、「未知」というのは凡人に恐怖心を煽り立てるのだ。

 

 とはいえ、今のところ奴らは周辺の道順や集落の場所に生活道具の名前や使い方などを、たどたどしい言葉と真面目な顔で聞いてくるだけである。

 

 奴らの中で比較的マトモに言葉が通じる白髪の男(ササキ·ハイセという名前らしい…変わった名前だ…)が言うには、他の連中は………というより彼自身もほんのひと月ほど前に大陸共通語を学び始めたばかりでマトモな会話が出来る者は彼ともう1人だけだという。

 

「何故お前さんが我々の言葉を伝えんのかね?そうすれば……」

 

「人との交流を他人任せにしていれば、いつまで経っても言葉が身に付かないからですよ。ああやって人と会話を重ねる事自体が、一種の訓練でもあるんです」

 

 しばらくご迷惑をお掛けすると思いますが、お付き合い願います………と、ササキは村長に頭を下げた。

 

 その態度と彼との一連の会話で少なくとも彼自身の誠実な人柄は伝わったが、村長は村の責任者として彼の属する組織まで簡単に信用するわけにはいかなかった。他の村人に対しても示しがつかないというのもある。

 

 ササキの態度に恐縮しつつ、どうやって穏便にお帰り願おうか………と内心、村長が頭を抱えていると………

 

 ドガッシャァァアン!ゴゴゴゴ……

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

 ……村の中から崩落音が聞こえた。

 




 
 次回の更新は未定です

 ですが、なるべく早く更新したいと思ってます

 ご意見、ご感想をお待ちしております
 

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。