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自衛隊と帝国軍の衝突から突然の過去話です
本作品ではredEyes本編とは世界観が違い過ぎるためSAAに関してはほとんど独自設定です
redEyesのファンの皆様
本当にすいません………
外交と政治には特に個人的に思うところがあるわけではありません
不快になったらブラウザバックを推奨します
時は異世界での戦闘からかなり遡る。
派遣部隊と異世界軍が衝突する約三年前
S県陸上自衛隊東富士演習場
………ざわ………ざわざわ…………
富士の麓にある自衛隊演習場に多数のマスコミ………日本のみならず多数の海外メディアとそれどころかどう見てもマスコミ関係者ではない者も一緒に混じっていた………が集まっていた。
「◯◯月✕✕日の午後二時にS県東富士演習場において政府·防衛省共同で重大発表が行われます」
マスコミ各社にダイレクトメールでこの通達が行われたのがわずか5日前の事である。
基本的に大多数のマスメディアは他人の粗を見つけては有る事無い事をさも一大事かのごとく過大に報じて注目を集めようとする性質があり、政府関係者は言うに及ばず警察·自衛隊関係者などはそういった輩に標的にされやすいものである。当然ながら両者の関係はお世辞にも良好とは言い難い。
そのためマスコミはこの通達を最初ガセネタかと疑った。政府と防衛省が揃って自分からわざわざ
しかし念のため政府の記者クラブや防衛省の広報部に確認を取ってみたところ、この通達が事実であるらしい事が明らかになった。
なぜこんな回りくどい方法で記者会見の通達を行ったのか気になったが、特ダネの可能性が高いとなれば他社に出し抜かれる訳にはいかない。マスコミ各社は急遽手の空いている人間を有無を言わさず現地へ送り出して今に至るのである。
記者達の集団の前にある、マイクを置いた演説台の裏側………そこには記者達には見えない様に野外用テントとその下に折り畳み式テーブルとパイプ椅子が置いてある簡易の自衛隊関係者用の待機スペースがあり、制服を着た数名の自衛官達がたむろしていた。
「やれやれ………どうにか
「ウム。」
いかにもがっしりした体格をした大柄な中年の自衛官………
「まさか我々の開発チームから情報が漏れるとは………早々に処理して大事にならずにすんだのは不幸中の幸いだが………。」
篠原達の対面に座る初老の自衛官………
「
篠原一佐の言うように日本が世界に先駆けて実用化したパワーローダー………PLM-01J“
それから程なく、各国はあの手この手でパワーローダーの情報開示を迫った。特にアメリカと中国は露骨であった。
両国がどのように迫ってきたかと言うと………
「(意訳)日本ごときがパワーローダーを世界で真っ先に実用化するなど思い上がるな!その技術と名誉は我々にこそ相応しいモノだ!!世界で最初に実用化した事実ごと現物も技術も情報も全て根こそぎこちらに引き渡せ!!!」
………と恥も外聞もなくそんなことを
(注)腹の中はともかく、実際はにこやかな顔で失礼にならない様に言葉を選んで話しています。
それに対して、日本は………
「(意訳)寝言は寝てから言えやヴォケが!マトモにモノを作れない癖にムリして背伸びしようとするからそんなことするハメになるんだよ!!テメェ等は俺たちのおこぼれをありがたく貰ってつましく生きてりゃいいんだよヴァ~カが!!!」
………とすげなく断っていた。
(注)腹の中はともかry
以来各国はパワーローダーの技術を是が非でも手に入れようとあの手この手で日本国内の関係各所を時には嗅ぎ回り、時にはつつき回して情報を引き出そうと躍起になっていた。
だが日本と各国が水面下で情報戦を数年に渡って繰り広げ続けていたある日、パワーローダーの件が些事に思えるほどのとんでもない情報が
「必死にパワーローダーの情報を探っていた各国にしてみれば寝耳に水だったでしょうな。発表したその技術が実は
伊庭陸将補の隣に座っている暗い雰囲気を纏った痩せこけた自衛官………
真戸一尉の話す通り、開発計画の発足当初こそ先ほど話題に上がったパワーローダーを開発する予定であったが、開発の途中から更にその先………人間サイズまで小型化した上で重装甲化して重装備を施し、戦車以上の機動性と火力を両立させた装備を開発するという方向へシフトしていったのである。
PLM-01Jの試作機………XPL-01は言わばその過程で外骨格部によるパワーアシスト機能を検証するための試験機であり、作業用に改修した上で量産化したものがPLM-01Jなのである。
当時は世界各国でパワーローダーを含めた外骨格式パワードスーツの開発が進められていたのはその業界に身を置く者には周知の事実であった。日本は情報戦の一環として、あえて副産物に過ぎないパワーローダーを大々的に発表する事で本命の開発に横槍が入らない様に開発の為の環境を整えたのである。
しかし………
「まさか、
伊庭陸将補が口惜しげに語る。
アオギリの樹
数年ほど前から活動を始めて、過激化の一途を辿っている謎のテロリスト集団である。
彼らは人間業とは思えない様な手口で何度も犯行を重ねており、その正体は謎に包まれていた………ほんの3日ほど前までは………。
10日ほど前、開発に関わっていた防衛省の職員の1人が勤務中に突如として行方不明になる事件が発生した。そして、わずかその2日後に
防衛省内部の………それも装備開発の中心に関わる情報管理は徹底されている。内部で使用されるパソコンは物理的にもWi-Fi電波を使用した間接的な物でもアクセス出来ない様にするのは勿論、開発区画内部に携帯電話を持ち込むことすら出来ない様にするほど徹底的に管理されているのである。情報漏洩に行方不明の職員が関わっている事は明らかであった。
しかし、内部の人間を使って情報を引き出すにしては今回はやり方がお粗末過ぎた。
本来は
引き出せる情報に価値が無くなればその限りではないが、今回リークされた情報は断片的かつ不明点の多い物で仮に漏れたとしても影響の少ない物ばかりである。
その上、件の情報は複数の国へ同時にリークされたらしい事が明らかになった。技術の独占を目論む国が多い中で仮に各国が一時的に手を組んだとしても抜け駆けをする勢力が出てくるのは明らかであり、複数の国が同時に漏れた情報に言及するなどあり得ないからである。まして無関係な国がこの状況で下手に関与を匂わせてもボロを出すのがオチで、何らメリットが無い。
その事実から件の職員は他国の国家諜報員ではなくテロリストに拉致されて情報を吐かされたものと判断された。しかもその実行犯は秘密裏にではあるが国内で活動を活発化させているテロ組織であるアオギリの樹と断定した。その様な過激な行動に出る組織は
そう判断した篠原一佐は教官時代の教え子であり、現在は公安と共同でアオギリの対策に当たっている亜門一尉にコンタクトを取った。情報漏洩の件を上手く伝えて彼らの状況を確認した所、ちょうど疑わしい建物の強制調査を行う所だったので、公安側に事情を説明した上で武装しての同行を申し出たのである。
その後、件の建物に踏み込んだ時には既に内部で戦闘が行われているらしき形跡があちこちに見受けられた。呻き声をあげながら倒れ付している者を確認してみた所、アオギリの樹の構成員であることが確認出来た。
最初は仲間割れを疑ったが構成員を拘束して尋問してみれば、いきなり何者かの襲撃を受けたらしく内部はかなり混乱しており、その構成員も事態を完全には把握出来てない様であった。
拘束した構成員を公安に預けて内部を調査してみれば、どうやらこの建物はアオギリの情報収集と整理及びリーク目的の情報発信の為の拠点らしい事が明らかになった。幹部クラスのメンバーは既に逃げた後らしく、残っていたのは事情を詳しく知らない下部構成員ばかりであった。
そして篠原はその調査の最中に地下の広大な空間で
アオギリの幹部は集めた情報を処分する間もなく逃亡したらしく、行方不明になっていた職員の死体と各国にリークしたと思しき情報もそのまま残されていた。
しかし、調査を進めて行くうちに拠点に残されていた資料からアオギリのメンバー達の正体が発覚したのである………彼らがテロに走るに至った悲しい出自と共に………。
書いていたら長くなったので一旦切ります
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