とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ?   作:命 翼

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今回はギャグも有ればシリアス要素もありますー。


あれはまさか…きゅうり!?

 前回の誰も分からないあらすじ!!前回!魔王ホップがいるとされるブラッシータウンに降り立った勇者一行は、早速現れた魔王ホップに先制パンチを浴びせるも、かつての勇者ザマゼンタに攻撃を阻まれてしまう。さらにヨクバリスの裏切り!勇者キョウスケは大ピンチに!

 

「………」

 

 新たなる仲間ユウリや博士もどきと出会い、魔王ホップに備える一行。こうして最強への道が幕を開けたのである…

 

「全然あらすじになってないじゃん!!何だよ魔王ホップって!!てかソニアそっち側かよ!?」

 

「うるせぇな。だから言っただろう、誰も分からないあらすじだって」

 

 キョウスケ発案のあらすじはさておき、現在キョウスケとヨクバリスは彼の監視として同行しているホップ、そして元々彼を招待していたユウリと共にブラッシータウンからハロンタウンに移動。1番道路を過ぎた辺りでホップはめちゃくちゃなあらすじにツッコミを入れていた。

 

「ホントは博士もどきも付いてくる予定だったのに…ねぇ?ヨクバリスさん」

 

「酷いですよねぇ博士もどきさん」

 

「博士もどきじゃなくてソニアは博士なの!!てかヨクバリス、何普通に喋ってんだよ!!」

 

 ホップの家を通り過ぎた辺りでソニアを煽るような一言に言い返すホップ。そしてホップはこの作品で触れてはならない禁忌に触れてしまい、キョウスケから無言で腹パンを喰らう。そして平然と歩こうとする姿を見て…

 

「え…?何でオレ今殴られた…?」

 

「おいジャップ。この作品において、ヨクバリス先生の喋りには決して触れてはならない。二度と忘れるな?」

 

「ヨクバリス先生って何!?というか怖いぞユウリ!!」

 

 中指を立ててホップを睨みつけるユウリに対して、そのホップは驚きの表情を見せる。そして今ユウリを先頭としたキョウスケ達はユウリの自宅前に到着したのだが、その視界をとんでもなくデカイ緑の生物が通り過ぎて行く。

 

 ユウリとキョウスケ、さらにヨクバリスは口をあんぐりとして無言のまま指を差すとホップが驚きの声を上げる前に3人が…

 

「あれは間違いない!!きゅうりだ!!」

 

「あんなデカイきゅうりいるか!!」

 

「行くぞユウリ隊員、ヨクバリス隊員!!俺たちは歴史の証人だァァ!!」

 

「あ、おーい!!どこいくんだよ!!そっちはまどろみの森だぞー!?」

 

 デカイ緑の生物を見つけた瞬間、一目散にまどろみの森にへと侵入して行くキョウスケ達。ホップはユウリの家をチラ見しながらも3人を追いかけて行く。霧が深いの関係なしに突き進んで行く3人に、ホップはザマゼンタに乗って追いつくのがやっと。

 

 途中で会った野生のポケモン達をキョウスケ達は吹き飛ばしていきながら、とりあえずまどろみの森の一番奥にある石碑の前に足を止める。するとそこにいたのは先程飛んでいたデカイ緑の生物。ホップはそのフォルムを見た事があったが…

 

「何と神々しい…!!俺らのぬか漬けにぴったりではないか!!」

 

「やりましたね隊長!!」

 

「うむ、ではヨクバリス隊員!!早速ぬか漬けのじゅん…」

 

 緑の生物は思い切り声を張り上げ、風圧を巻き起こすとキョウスケ達の毛並みをめちゃくちゃにして行く。まるで朝起きたばっかりの姿かのようにぐちゃぐちゃになった髪を見て、ホップは呆れのため息を吐きながら近づくと…

 

「あれポケモンだぞ?そらいきなりきゅうりと言われたら怒るに決まってるじゃないか」

 

「マジで!?ずっときゅうりだと思ってた!!」

 

「お前らはきゅうりが生き物だと思ってるのか…?」 一度は警戒の鳴き声を上げた緑のポケモンだが、こちらを確かめるかのようにじっと見つめている。未だにこの少し蛇に似たようなフォルムをしているポケモンをきゅうりだと思い込んでいるキョウスケ達3人の前にホップは立つと…

 

「あれはレックウザ。ホウエンに伝わる超古代ポケモン…いわゆる伝説のポケモンなんだが…誰かに捕まったとの話しは聞いたが、何でここに…」

 

「意義あり!!あれはきゅうりだと思います!!」

 

「意義なし!!あれはきゅうりです!!」

 

「言葉変えているだけで同じ事言ってるだけじゃねぇか!!」

 

 4人をじっと見つめているのはホウエン地方にいる筈の伝説のポケモンであるレックウザ。ここはガラル地方。明らかにいるとしても場違いであり、既に捕まっているとの情報からホップは不思議に思っていたが、明らかに石碑の後ろにいるのはレックウザ。

 

 その証と言わんばかりにユウリのザシアンが飛び出し、そしてホップのザマゼンタが興味津々そうにレックウザを見つめている。

 

「レックウザで間違い無さそうですな。ボールのジガルデが反応しておりますぞ」

 

「何?伝説同士って何かセンサーみたいなもんがあるの?」

 

「ないんじゃないですかねぇ…それかビームを出してるとか?」

 

「良くこんな真面目な状況でそう呟けるな…」

 

 ヨクバリスの言葉に対してユウリとキョウスケは考えこみ、素のままボケる二人。それに対してホップは呆れと言わんばかりの声でツッコミを入れるが、レックウザは依然こっちを見つめるだけ。その内に我慢の限界を迎えたジガルデがボールから飛び出し、レックウザの元へ近づく。

 

 ジガルデの反応を見てキョウスケは慌ててジガルデの元へ。そしてそのままレックウザの元に近づく。レックウザは威嚇とばかりに鳴き声を上げていたが、何か攻撃はして来ない。

 

「ん?コイツ…身体にエグい程傷が入ってる…」

 

「ワンパ!!」

 

「え?ジガルデってワンパって鳴くの?」

 

「だって師匠のジガルデのニックネームワンパチだもん」

 

 ホップはユウリの言葉に驚かせられる中、ジガルデはずっとキョウスケに何かを訴えるかのように見つめる。レックウザは最初は威嚇していたが、徐々にキョウスケに顔を近づけて行く。匂いを嗅がれる事1分。キョウスケはその間、何も出来なかったが…

 

「お前…捨てられたんだよな。この傷は多分、何か縄みたいな感じで縛られて…」

 

「え?何で分かるんだ…!?」

 

「グオオ!!」

 

「近寄るなうんこ頭だってさ」

 

 レックウザの言葉を翻訳したユウリの言葉にショックを受けるホップ。レックウザの身体には縄のような跡があちこち付いている。キョウスケがレックウザに同情を見せる中で…

 

「もったいないよな…伝説のポケモンを捨てるなんてよ。物としか思ってねぇんだ…ポケモンを…」

 

「おいキョウスケ何をするつもりで…」

 

 キョウスケがそう言いながら取り出したのはモンスターボール。ホップとユウリが驚く中でキョウスケはレックウザにゆっくりと語りかける。「なあレックウザ。取り引きしようぜ。俺がお前さんの飼い主だった奴にギャフンと言わせてやる。そのかわり、お前さんは俺に力を貸してくれ」

 

「グウ…」

 

「俺は飼い主よりは明らかに変な奴だが…ポケモンを縛るなんて真似はしねぇし、捨てたりしねぇ。信じれねぇなら吹き飛ばしても構わねぇよ」

 

 レックウザはキョウスケをじっと見つめ、モンスターボールを見つめる。何とも言えない空気が続く中、どんだけふざけるキョウスケであっても、ポケモンを捨てる行為を許す事が出来なかった。

 

 そんなキョウスケの目を信じたのか、レックウザはキョウスケの差し出したボールのスイッチを押すと自ら入りに行った。その光景に驚くホップ。ユウリは笑みを浮かべる中、ヨクバリスの後ろからさらなる声が聞こえて来た。

 

「何だよ…?ってソニアァ!?」

 

「ちょっとキョウスケ!!い、今何を捕まえたの!?」

 

「レックウザ」

 

「さらっと言うな!!アンタねぇ分かってる!?レックウザよ!?超古代ポケモンよ!?ジガルデだけでも緊急事態なのに…!!」

 

 この後テンパったソニアの言葉が数分続き、キョウスケは呆れの表情を見せていたのだった…




全部シリアスじゃないからお兄さん許して☆
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