とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
よろしくなぁ!!
前回の誰も分からないあらすじ!!前回、魔王ホップを倒す為に最強への旅を始めた勇者キョウスケ達。然し旅して早々彼らの前に立ち塞がったのは巨大なきゅうりだった。きゅうりをしっかりとぬか漬けにした一行は勢いそのままに幹部ソニアに挑む。
「何でソニアが幹部なんだよ!!博士だって博士!!」
も惨敗。
「惨敗したんかい!!」
やけになったキョウスケ達一行はソニアの親族であるマグノリアの元に向かい、家を燃やす事に。そんだかんだで過ぎて行ったあらすじを終わり、本編始まるぞ!!
「相変わらず無茶苦茶だなぁ!!本編要素一つもなかったじゃん!!」
「だって誰も分からないあらすじだもん」
「誰も分からないあらすじだから気にすんな」
真顔で呟くキョウスケとユウリに呆れを見せながら、小さく「えぇ…」と呟くホップ。現在キョウスケ達はマグノリア博士のいる自宅にへと歩いており、きっかけはソニアに呼ばれたからにある。パーティの準備がまだ整っていないと言う事らしく、現在の家前の道路を歩いているに至る。
「お、付きましたぞ魔王城!!ささ、決戦の時ですぞ!!」
「よっしゃ!!気合い入れて行くぞ、ユウリ、ヨクバリス!!」
「博士の家だって!!何にも起きないから!!」
マグノリアの家の前で勢い付いていたキョウスケ達はホップのツッコミを聞いた瞬間に、無言でホップの方を変顔をしながら見つめる。だがホップの新しいツッコミが入る前に真顔に戻り、何もなかったかのように再び歩き始めたのだが…
「え?何だったんだ今の変顔は…」
「呪いの顔ですな」
「あれ、呪いだったの!?」
何故か満面の笑みを浮かべながら家前に立つキョウスケとユウリに対して、ホップはくたびれたようなそんな表情で2人の後ろで足を止める。3人の会話を聞いていたのだろうか、ユウリが家のインターホンを鳴らそうとした瞬間に扉が開き…
「な、何者!?」
「我が名はブロス・フルゥンダルッ!!」
「勝手に変な名前にしないでくれるかな…とりあえず、今お婆さまを呼んでくるからここで待っていてね」
家の中から出てきたのはまどろみの森にてキョウスケに説教を喰らわせたソニア。ユウリとキョウスケのドヤ顔での語り合いを聞き、呆れ顔を浮かべていたがすぐに表情を戻すと一度家の中に戻り、マグノリアを連れて再び3人の前に姿を見せる。
「ちぃーす先生!!」
「チーズ先生!!」
「博士だっての!!」
キョウスケとユウリのボケに対して必死にツッコミを入れていたホップではあったが、ソニアが呆れているにも関わらずマグノリアは少し笑みを浮かべる程度で。何事もなかったかのようにキョウスケに近づいたのを見て、キョウスケ含めユウリとヨクバリスはショックを受けた。
「俺達のボケが通用しない…だと…!?」
「嘘だ…!?」
「話しは聞いてます。キョウスケ、まどろみの森で会ったと言うポケモンを見せて貰えませんか?」
ショックを受けているにも関わらず、平然と話しを進めるマグノリアの言葉にキョウスケは真っ白になりながら頷くと、モンスターボールからレックウザを出す。レックウザは周りを見つめた後、じっとマグノリアの方を見つめる。
「ほう…なるほど。伝説のポケモンと聞いた物ですから、どんな性格かと思えば…かなり大人しめなんですね」
「ぼ、ボケをな、流された…」
「いつまでショック受けているんだよユウリ…」
レックウザは自身に近づこうとしたマグノリアに対して、威嚇程度の声を張り上げる。マグノリアはそれに動じず、ソニアが不安そうな表情を浮かべる中でその身体をじっと見つめた後、キョウスケの方を向き…
「キョウスケ、この子の傷は?」
「コホン…前のトレーナーからやられたんだと思う。通りかかったポケモンセンターで治療してもらったが、暴れる気配もなかった」
全くボケが通用しないマグノリアに対して諦めがついたのか、キョウスケは息を整えるとレックウザについて語る。一方のユウリも諦めが付き、ショックを受けていた表情を真顔に戻す。2人の変わりように驚いたホップではあったが、ソニアからの口を閉じるようなジェスチャーに対して頷いた。
「なるほど…寧ろ捨てられたなら人を警戒する筈なんですが…キョウスケといて落ち着くのか、キョウスケが制御した形なのか」
「(ヨクバリス。制御って何だ?)」
「(殴る事です)」
「(絶対違うわ)」
シリアスのような展開が眼前で繰り広げられる中、マグノリアにボケが通用しない分心の中でヨクバリスとボケるキョウスケ。それにまさかの反応を見せたのがホップ。ホップの心の声を聞き、驚きを見せたキョウスケとヨクバリスではあったがマグノリアがこちらを見た瞬間に表情を引き締める。
「キョウスケ、アナタ。ジガルデも手持ちに入れていましたね。ジガルデもレックウザも自然のバランスを保つ上では必要なポケモンです」
「そうだな。確かに2体とも伝説と言われるくらいだから、大切だろうな」
「…その2体を手持ちに入れると言う事は覚悟がいる事です。アナタにその覚悟はありますか?」
真剣な表情からのマグノリアの言葉にキョウスケは一瞬目を瞑ったのだが、少しの沈黙が終わった後に小さく息を吐くと…
「覚悟なんていらねぇだろ。ジガルデとレックウザにしても、こいつらが俺について行きたいからついてきているだけだ。それだけで十分だろ」
「……ふふ…そのような意見があるとは思いませんでした。伝説のポケモン自ら、ついていきたいと願うなら私からは言う事はありません」
「(息苦しくなってきたんですけど)」
「(もう少し頑張れ、ユウリ)」
マグノリアがレックウザの方を見ている間にキョウスケは目でユウリ達に助けを求める。ユウリもキョウスケに対して助けを求める目を浮かべていたが、ソニアとホップは呆れの表情のまま無言を貫く。
「伝説と共に歩む。その姿…私も注目させていただきます」
「…おう」
少し照れ臭そうにするキョウスケに対してヨクバリスは彼を煽るような笑みを浮かべる。キョウスケは何かしたくなったが、今動けばマグノリアにどんな表情をされるかどうか分からないから動けない。ぐっと押し堪えていると、ユウリのスマホロトムに電話がかかる。
ユウリとキョウスケはこれを待っていたかのように目を合わせると、その場から一目散に去ろうとしたが、キョウスケのボールから出てきたヨノワールに思い切りしばかれて地面に叩きつけられた。
「おいコラヨノワール!!もういいだろ!!もうシリアス堪能したんだ!!もういいだ…」
すぐに立ち上がりヨノワールに対して説教をしようとしたキョウスケではあったが、返り討ちに遭いそのまま地面に叩きつけられる。ソニアとホップが青ざめる中、ユウリは地面に叩きつけられたキョウスケを起こす。マグノリアはそんなガヤガヤを無視し、レックウザを見つめていたが…
「そうだ!!おーいレックウザ!!私の部下にならない…」
「グウウウ!!」
「おい待てレックウザ!!はかいこうせんを打とうとするな!!待て、わかった!!謝るから!!許せァァァ!!」
レックウザから撃ち込まれたはかいこうせんはあっという間にユウリとキョウスケを黒焦げにさせた。アフロ髪となった2人は呆れた表情からヤケになったのか、そのまま地面に横たわる。ちなみにはかいこうせんは放たれたものの、近くにいたヨノワールはゴーストタイプだからダメージなし。
そんな2人を見て呆れを見せていたソニアとホップ。ヨクバリスは草むらのポケモンを見ていた為、この後キョウスケとユウリにこっ酷く叱られたらしい…
マグノリア博士はボケのオールキャンセラー持ちなので、ボケが通用しないのです。