とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
鎧の孤島だァァァ!!
ユウリからのお願いによりブラッシータウンに久々にヨクバリスと共に降り立ったキョウスケ。そこにて再会したのはユウリとその幼馴染であるホップ。そんな2人の家で行われるパーティーの場所に向かう最中、まどろみの森にて出会ったのは捨てられた伝説のポケモンレックウザ。
レックウザを仲間にしたキョウスケはマグノリアの元に赴き決意表明。相変わらずふざけた態度は変わらないものの、レックウザを仲間にしたキョウスケを静かに彼女は後押しをする。そしてキョウスケはマスタードの手紙を機に、レイカと共に鎧の孤島へ足を進める…
「もうちょいそっち行って兄貴!ヨクバリスが当たるから!」
「うっせえ!どんな世界でもポケモンが最優先だろうが!」
「そうです!私は最優先にされるべきポケモンなのです!」
エンジンシティから鎧の孤島へ。空飛ぶタクシーにて揺られているキョウスケ達。左右にキョウスケとレイカ。そしてど真ん中にヨクバリス。元々3人座れるスペースがあまりないだけにもうぎゅうぎゅう詰めのような感じになっているが…
「いや引っ込めなって!それで解決じゃん!」
「ヨクバリスを引っ込めるだと!!そんな愚かな事が出来るわけねえだろ!!」
「そうだそうだ!」
「(賑やかな客達だなぁ…)」
数時間に及ぶ言い合いの末、喉がガラガラになっていたキョウスケとレイカ。まもなくして鎧の孤島の駅に到着し、ゆっくりと扉を開く。やはり3人分はしんどかったのか、アーマガアもクタクタの雰囲気を見せていたが、そんな事関係ないかのようにキョウスケは息を吸い込むと…
「着いたぞ鎧の孤島ー!!」
「決戦の地だぁぁぁ!!」
「アンタらの元気は底なし沼か…」
駅に着いた途端に叫び出し、謎のダンスを踊り出すキョウスケとヨクバリスを見てあまりの元気の良さにレイカは呆れ顔でため息を吐く。そんな少し顔がやつれたような感じを見せたレイカに対し、キョウスケはヨクバリスと共に煽っているかのように満面の笑みを浮かべるが…
「イタタタタ!!おいよせ!悪かった!だから地味に手の甲をつねるのをやめろ!!」
「うるさい!今度また煽ったら実力行使するからね!!」
「もう実力行使に出ていますがァァァ!?」
満面の笑みを浮かべた瞬間にレイカはヨクバリスに思い切りパンチをお見舞いし、キョウスケの手の甲を思い切りつねる。その光景を見ていた周りの人々が青ざめる中、耳に入ったのはどこかしらから聞こえる聴き慣れた笑い声。レイカはそれを聞き、つねるのをやめると…
「相変わらずアンタら元気そうだね。良かった良かった!」
「おー!誰かと思えばワシの元カノではあーりませんか!!」
「久しぶりだねキョウスケにレイカ!急に呼び出してごめんね」
3人の前に姿を見せたのはキョウスケの元カノであり、現在は鎧の孤島にてポケモンの研究者としている白髪のショートヘアの人物。名をミリという。気さくに声をかけてくる彼女に対してキョウスケは急速にヨクバリスと共に接近すると…
「ミリ!喰らえ必殺!飛鳥文化アタック!!」
「たかが1人!!私の力でェェ!!」
「相変わらず変わらないですねミリさん…」
思い切りしゃがみ込み突撃してきたキョウスケとヨクバリスに対して、ミリはどこからそんな力が出るのか両腕でピタリと止める。その光景を見ていたレイカが苦笑いを浮かべる中、ミリは少しキョウスケ達を押し返した所で…
「あ、そうだ。確かマスタードさんからの手紙があってこちらに来たんだよね。道中絶対迷うから着いてきて」
「その迷うのが楽しいんじゃあないか!!」
「開き直ったらダメだよ兄貴…」
鎧の孤島の駅から出た所は中々にややこしく、多少なりとも地図を見なければマスタード達が住んでいる場所にたどり着く事ができない。開き直るキョウスケとそれに呆れながらツッコミを入れるレイカ。2人のやりとりを見て、先行して歩いて行くミリは笑みを浮かべると…
「じゃあさ!キョウスケボールになってよ!蹴り飛ばしてあげるから!」
「え?ちょっとミリさん?何言って…」
「イエスボス!!」
「イエスボスじゃないでしょ!?何普通に丸まってるの!?」
ミリの言う事をレイカが理解出来ないままにキョウスケは三角座りのようなそんな感じで丸くなると、ミリは思い切りその背中を蹴る為に距離を取ると…
「喰らえ必殺!!共同奥義!ライジングキャノン!!」
「ライジングキャノン!?」
ミリは駆け足で思い切り丸まったキョウスケに迫り行くとそのまま思い切り蹴り飛ばし、キョウスケはそのまま本堂の方へ吹き飛んで行った。口を思い切り開け唖然とした表情を浮かべるレイカ、そしてさらに彼女を驚かせたのは…
「いくよヨクバリス!!1についてよいドン!!」
「ちょっと!!よいドンってなんですか…ってはっや!?」
キョウスケが吹き飛んで行った同時のタイミングでミリとヨクバリスは思い切り走り出して行く。レイカも置いてかれないようについて行こうと思ったが、足が異常に早く追いつく事が出来ない。そんなミリ達がマスタードがいる本堂に向かって突き進んでいる間、キョウスケは…
「メテオぉぉぉ!!」
隕石かのように炎を纏いながら地面に落下。周りに砂埃を撒き散らし、地面に大きな穴を開ける中で、口に入った土を吐いていると、その近くにいたのはクリーム色の髪、そしてポニーテールヘアーをした1人の女性。かなり驚いているようにこちらを見つめていたのだが…
「あ、あの大丈夫で…」
「いいからテーピングだぁ!!」
「テーピングッ!?」
相変わらず変わらないキョウスケのスタイルに驚かせられる1人の女性。そんな驚く女性と話している間に、走り過ぎてほぼクタクタのレイカとキラキラと目を輝かせているヨクバリスとミリが到着。ミリが突如…
「説明しよう!!」
「何でそんな元気なの…」
「彼女こそ、マスタードさんがキョウスケに会って欲しいと言っていた新米トレーナーのリーリエである!!」
「あ、はい…り、リーリエと申します…?」
勢いのある状態でミリに自己紹介をされ、勢いに押されるようなそんな感じでリーリエという女性が自己紹介をする。元々はカントーにいたのだが、トレーナーの修行をしたいという理由で、家族の後押しもあってガラル地方にある鎧の孤島へ。
「我が名はブロスフゥンダル!!」
「ブロスフゥンダル…?」
「キョウスケです!リーリエさん!彼はあまりにふざける事が多くて…」
「いいじゃないですか。楽しそうな感じで。憧れだった人を思い出します」
「な、何だこの余裕は…!?おいミリ!!お前どんな人物を連れてきたぁ!?」
「あれは今から二千万…いや一億2000年前だったか…まあいい。君達にとっては明日の出来事だ」
「え!?何!?ミリさんもしかして悟りとか開いています!?」
リーリエのあまりに余裕そうな態度を見て青ざめるキョウスケに対して、何か悟りを開いたかのように若干虚な目で語って行くミリ。そのあまりの状況にレイカも理解出来ずにいたが、すると本堂の方からゆっくりと姿を見せたのは…
「おお。キョウスケちん。レイカちん。久しぶりだねぇ。ホシガリスを鍛えていた時以来かね?」
「マスタード!!オラおめえを絶対に許さねぇ!!」
「相変わらず元気だねぇ…かめはめ波!!」
「かめはめ波!?」
本堂から姿を見せたマスタードに向かって思い切り向かって行き、飛び蹴りをしようとするキョウスケ。そんなキョウスケを返り討ちにするかのようにマスタードは何とかめはめ波を放ち、彼を吹き飛ばして行く。唖然とするレイカとリーリエ。そしてミリは静かに苦笑いを浮かべていた…
アローラ地方からリーリエさん参戦です。いやサンムーンの影響です、はい。