とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ?   作:命 翼

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アマチュア大会前日編は今回でラストです。


ターフタウンであばれっぞぉぉ!!

前回のあらすじ!!オデュワ!!センナナヒャクゥゥ!!以上です。

 

「な、何て?センナナヒャク?」

 

「俺はファンクラブの人ってボケ担当しかいねえのかよって言ったんだよ!!」

 

「分かるかあっ!!」

 

 キョウスケがファンクラブであるクモン達と対してから翌日。ついにアマチュア大会の当日を迎え、参加受付の為キョウスケとミリはターフタウンにいた。大会の開会式まで後2時間と行った所だが、ガリュウ効果だろうかターフスタジアムには大量の人が集まっていた。

 

「それにしても凄い人だね…これもガリュウ効果なんだろうね」

 

「という事はここにガリュウがいるはず!!探すぞミリ!!」

 

「その前に受付でしょ!?参加できなくなっちゃうよ!?」

 

「はっ!!そうだった!!」

 

 ターフスタジアム内にいる参加者の視線を1番に集めながら、キョウスケは受付に顎を突き出した変顔を見せるという無駄な嫌がらせをしつつ参加受付に成功。ちなみに大会の受付をしていた女性はキョウスケの変顔に対して、無視みたいな対応をしていた。

 

「何だぁ!?あの受付ェ!!俺のボケが通用しないだとぉ!?」

 

「寧ろただ受付するだけなのに、そんなにふざける必要が…」

 

「馬鹿野郎!!ふざけないとタイトル詐欺になるだろうが!!」

 

「作品の問題はどうでもいいでしょ!?」

 

 いつものツッコミやボケをやってるとはいえ、大会参加者にとってはとりあえず声を張り上げて喋っているだけに見えるのも事実。大会参加者の視線を相変わらずキョウスケが集める中で、その喧しさに痺れを切らしてか一人の女性がキョウスケに近づき…

 

「ちょっとアナタ達!!うるさいわよ!!迷惑!!」

 

「あ、すいませ…」

 

「ああん!?ギャグ小説の喧しさは優秀の表れだろうが!!」

 

「ギャグ小説って何よ!!何かの収録でもしてる訳っ!?」

 

 近づいて来た緑髪の女性に対してミリは謝ろうとしたが、キョウスケは誰もが予想した通り噛みつき変顔を浮かべながら女性に顔を近づけ挑発。その挑発に女性は腹を立てていたが…

 

「何なのよ!!騒音に対しての謝罪が先でしょ!?」

 

「うっせえ!!俺を黙らせたかったらマイクでも持って来い馬鹿野郎!!マイクバトルじゃゴラァ!!」

 

「はああ!?何なのよマイクバトルってぇ!!」

 

「マイクで殴り合う戦いだ馬鹿野郎!!」

 

 女性はキョウスケの言葉に対して意味分からないのか、呆れの表情を見せつつ首を傾げる中でキョウスケはどこからか取り出したマイクを見せつけつつ、相変わらず顎を突き出した変顔を変えることなく…

 

「さあマイクバトルだ!!マイクを取り出せぇ!!」

 

「んなもん持ってる訳ないでしょ!?馬鹿じゃないのアンタ!!」

 

「やるなら今しかねぇズラァ〜」

 

「話し聞けこの馬鹿ぁ!!」

 

 マイクを突き出しながら女性に対して殴り掛かろうとするキョウスケ。だがそんな事許さないとばかりに彼の後方から近づいて来たミリが、キョウスケの頭をぶん殴り気絶したキョウスケをそのまま女性から引き離していく。

 

「すいません!!また会う機会があれば良くしてやって下さい…」

 

「ホントよ!!良く言ってやって頂戴よホント!!」

 

 何回もミリがぺこぺこと頭を下げながらその場から離れていく。ターフスタジアムの扉に近づいたその時。後ろから近づいて来る足音が聞こえ、ミリがふと気になり振り返るとそこにいたのは…

 

「お久しぶりです!!ミリさん!キョウスケさんは気絶しているようですけど…」

 

「リーリエちゃん!!久しぶり!!リーリエちゃんも登録に?」

 

「はい!たまたまその姿を見たから声かけたんです!男の人がキョウスケさんを睨んでいたんですけど…何かあったんですか?」

 

近づいて来たのはリーリエだった。そんなリーリエが呟いた一言が気になり彼女の後方を見渡してみるとターフスタジアムの売店近くからじぃっとこちらを見つめる眼鏡の男性の姿。知らない人物ではなく、知っている人物。冠の雪原にてキョウスケに因縁をつけたリュウだ。

 

「冠の雪原で会った子なんだけど、どうもキョウスケに因縁が…」

 

「因縁…冠の雪原…ガリュウ!?はっ!!ガリュウを探さなければッ!?」

 

「どんな起き方なんですか!?」

 

「おー!!リーリエ久しぶりだなぁ!!」

 

 リーリエといいリュウといい鎧の孤島と冠の雪原であった人物がしっかりと大会の受付に来ているのを確認出来たのだが、ミリが気になったのがレイカがその場にいないという事。参加すると明言していなかっただけにそこまで気にする必要はないのだが…

 

「そういえばレイカさんはいないんですね」

 

「みたいだな」

 

「みたいだなってキョウスケの妹でしょ?」

 

「大会に参加しないから別にいいんじゃあないですかぁ?」

 

 少し挑発するかのように唇を突き出すキョウスケを見て、イラッと来たミリとリーリエは左右同時のビンタを披露。キョウスケは一瞬白目となったのだが、すぐにハッとした表情に戻ると急に辺りをキョロキョロと見渡し…

 

「そうだガリュウ!!いるんだろ!?探さないとぉ!!」

 

「探してどうするんですか?」

 

「あ、それそれ。私も気になってた」

 

「探してどうするかだってぇ!?決まっているさっきの奴みたいにマイクバトルを…」

 

 ドヤ顔で再びマイクバトルと呟こうとしたキョウスケに対して、もう一度殴ろうとしたミリだったが、リーリエに「これ以上やったらギャグ小説の範囲を超える」と呟かれイラつく気持ちを落ち着けたのだが、辺りが急にざわめき始め…

 

 ふと気になった3人は奥に視線を向けるとこちらに足を進めるコートを身に纏い、シルクハットを被っている男性。そのざわめきは一斉に彼に視線を向けられている事で成り立っており…

 

「さっきから私を呼ぶ声が聞こえたのだが…何か用かな?」

 

「あ、アナタもしかして…!!」

 

「そこの坊やが呟いた名前さ。ガリュウという。ここに参加しているしがないトレーナーさ」

 

「ガリュウ…オメエがか…」

 

 目の前に立っているだけで伝わってくる強者の気配。若干の白髪がベテラン臭を漂わせる中、キョウスケはゆっくりとガリュウに近づいていく。またふざけるのかと心配になったミリだったが、リーリエに止められその場を見守る事に。

 

「ああ。君みたいに名前を知ってるトレーナーが多いみたいで何よりだよ」

 

「最高と呼ばれるトレーナーが何言ってやがる…こちとらガラルの恥だぞクソが…」

 

「なるほど…君の言い方だと私達は真逆の立ち位置のようだ。実に面白い。…君、名前は?」

 

「キョウスケ。ガラル地方のキョウスケだ」

 

キョウスケが名前を呟くとガリュウは何故か2回ほど頷いた。何の意味もないかのように頷いた、そう思っていたのだがその後彼が呟いた一言が「いい名前だね」というキョウスケの名前を褒めるような一言で…

 

「とても恥と呼ばれるトレーナーが付ける名前ではないね。とても良い名前だ。堂々とガラル地方と名乗れる事に地方への愛着を感じる」

 

「何が言いてえ?」

 

「そんなに警戒しないでくれ。馬鹿にしている訳ではない。その証拠に私も名前を名乗ろう、私はカントー地方のガリュウ。ガラルとカントー…対極にある地方さ。行くのにも時間がかかる」

 

 ガリュウの言葉一句一句に黙り込むその場。そんな回りくどいような口調にキョウスケは痺れを切らしたのか…

 

「そんな事はどうだっていい!!俺はてめぇを絶対倒す!!決勝で首を洗って待ってやがれ!!」

 

「ちょっとキョウスケ!!」

 

「ふはははは!!いや構わない!!その気概があってこそトレーナーさ!是非待ってるよ決勝で。最高の戦いをしよう…!!」

 

 対極の立場にあるガリュウとキョウスケ。二人の戦いはもう始まっている…




ガリュウにもボケをかまそうと考えていたんですが、さすがに強キャラにふざけさせてはダメだろう…みたいな感じで考えていましたw
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