とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
おふざけパートはまだ来ないかなぁ…しばらくバトル回になります!
前回のあらすじ!これは中編になります!以上!
「アクロバット!」
「シャドーパンチ!」
拳を握りしめたヨノワールにエースバーンは地面を蹴り出して一瞬にして迫ると、かく乱するかのように4回体当たりをして行く。その間にヨノワールは体勢を整え、エースバーンに殴りかかるが素早い動きで回避される。ヨノワールから少し距離を取ったのを見て…
「かげうち!」
「来るよエースバーン!かえんボール!」
ヨノワールは地面に潜り込み、小石をリフティングし始めたエースバーンの後方にへと一瞬のスピードで回り込む。気配と音を感じ取りエースバーンはリフティングしながらクルッと回転すると、そのままかえんボールをヨノワールに蹴りつける。
「がんせきふうじ!」
かげうちの技を中断しキョウスケはヨノワールにがんせきふうじを指示。ヨノワールはどこかしらから取り出した岩でボールを防ぐと少しエースバーンが驚いているのを好機と見て…
「シャドーパンチ!」
「ダストシュート!」
エースバーンは再度小石をポケットから取り出そうとしたが時すでに遅し。既に迫っていた拳を回避する事が出来ずに直撃。そのまま地面に叩きつけられる。エースバーンは地面に何回も叩きつけられながらも何とか立ち直し体勢を整え直す。
「アクロバット!」
(来た!)
「待ってかみなりパンチ!」
「っ!?」
リーリエがキョウスケの行動に気づいたのはエースバーンに指示を出してから。リーリエの予感など知らずにエースバーンはヨノワールに接近すると、またしてもかく乱するかのように何回も身体をヨノワールにぶつかる。だが先程と違うのはこの後、しっかりとエースバーンの攻撃を防ぎ切ったヨノワールは…
「ヨノワ!」
「バス!?」
地面に着地した瞬間に攻撃されるなんて思わないだろう。その瞬間にヨノワールの拳がエースバーンの腹部に炸裂。かち上げるような動作でヨノワールは空中にへとエースバーンを殴り飛ばす。効果抜群ではない筈なのだがかなりの大ダメージを受けたと見られるエースバーンはそのまま力なく地面に落下した。
「エースバーン!」
「な、何が起こった!?エースバーンはほのおタイプの筈!あんなにダメージは…」
「見抜いていたんですね」
「ああ。お前のエースバーンの額が微かに変わったのが目に入ってな。タイプを変えられるんじゃないかって」
エースバーンはこれで戦闘不能となった中で驚いていたのは観客席にいたクモン達。当然ながら事情を知らない彼らにとってヨノワールのかみなりパンチがあそこまでエースバーンにダメージを喰らわすとは到底思えない筈。キョウスケに浮かんだ微かな疑問をぶつけた形が2連勝に繋がった。
「エースバーン、戦闘不能!ヨノワールの勝ち!」
「ヨノワール、2連勝!リーリエ選手まさかの2連敗スタートだ!」
「さすがの実力です…ですがそのヨノワールにはそろそろ退場していただきます…!」
リーリエは表情を引き締め直すと戦闘不能となったエースバーンをボールの中に戻すと一つのモンスターボールをじっと見つめる。そのボールを見つめながら一息吐くと…
「行くよ…ほしぐもちゃん!」
「マヒナペ!」
「ルナアーラ!リーリエ選手、ここで伝説のポケモンを切って来ました!」
「伝説のポケモン…おもしれぇ…行くぜヨノワール!」
ここでリーリエの前に姿を見せたのはアローラに伝わる伝説のポケモンの一体であるルナアーラ。ほしぐもという名前が若干クモン達には気になる所ではあるが、その中でただ1人キョウスケだけはニヤリとした笑みを浮かべていた。
「ヨノワール、かげうち!」
「ほしぐもちゃん、シャドーレイ!」
ヨノワールが再び地面に潜り込みそのままルナアーラに接近しようとしたその時。ルナアーラが空中に飛んでいった事によりヨノワールは攻撃を中断。ヨノワールが振り向いたその時に空中に行ったルナアーラから無数のレーザーが炸裂。それが直撃する形となり爆煙が巻き起こる。
「ヨノワール!」
爆煙が晴れるとそこには戦闘不能となっているヨノワールの姿が。エースバーンとの戦い、さらにボーマンダとの戦いにて疲弊しているとはいえまさかの一撃でのノックアウト。ヨノワールがやられているのを見てキョウスケは悔しそうに歯を食いしばる。
「ヨノワール、戦闘不能!ルナアーラの勝ち!」
「ルナアーラが牙城を崩す!これで4対3!一体差まで詰め寄ってきました!」
「ヨノワールよくやった。ナイスファイトだ。伝説が相手だ…燃えるんじゃねぇか?ジガルデ!」
ヨノワールをボールの中に戻したキョウスケが次に繰り出したのは伝説のポケモンの一体であるジガルデ。カロスに伝わる伝説のポケモンとアローラに伝わる伝説のポケモンのマッチアップ。この対面に観客はこの日一番の盛り上がりにて二体の戦いを歓迎する。
「ジガルデですか…その牙城…突破させていただきます!れいとうビーム!」
「コアパニッシャー!」
ルナアーラから放たれたビームとジガルデが放ったビームが地面を抉り、そして地面を凍らせながら衝突。お互い伝説のポケモンという事もあり、巻き上がる衝撃が段違いで一歩間違えれば吹き飛ばされるんじゃないかという勢いの風圧が観客を襲う。
両者の一撃は爆煙を巻き起こし大爆発。リーリエとキョウスケの視界に煙が入って来る中…
「ムーンフォース!」
「グランドフォース!」
ルナアーラが身体を光らせそのままジガルデがいる方にへと突進して行く中でジガルデは身構えの姿勢から声を張り上げ、大地を揺らす。だが空中を浮遊しているルナアーラがダメージが食らう事なく、そのままジガルデの目の前に行き突進を食らわす。
ルナアーラは吹き飛ばしにかかるがジガルデは何とか踏ん張り…
「吹き飛ばない!?」
「コイツの耐久を舐めんなよ!ジガルデ、コアパニッシャー!」
地面を抉りながら踏ん張るジガルデの身体が光り出すと何と突進を続けているルナアーラにレーザーを放出。ゼロ距離からの攻撃にはさすがになす術なしでルナアーラはジガルデの前から吹き飛ばされていき、リーリエの前にて何とか踏ん張った。
「ゼロ距離でまさか攻撃してくるなんて…びっくりしましたよ」
「何があるのか分からないって所は見せられたと思うぜ」
「ムーンフォースを食らってダメージがないように見える…なるほど…ターフラウンドのマルノームでは太刀打ち出来ない訳だ」
ルナアーラとジガルデ。お互いが勢いよく声を張り上げる中でお互い緊張したかのように一息吐くキョウスケとリーリエ。再度表情を引き締め直すとルナアーラとジガルデと同じく声を張り上げる。
「サウザンアロー!」
「サイコキネシス!」
空中からジガルデは無数の光の矢を降らせて行く中でルナアーラは念力にて矢の矛先を自分から逸らし、あらぬ方向にへと落として行く。そんな中ルナアーラをすり抜けて行った一つの玉。きあいだまだがルナアーラはゴーストタイプが入っている為効果がないためダメージが入らない。
「きあいだま?」
「それに気をやって大丈夫か!ジガルデ、コアパニッシャー!」
「まずい!ほしぐもちゃん、れいとうビーム!」
狙いはルナアーラではなくリーリエ自身を油断させる事。リーリエの油断を招く事に成功するとそのままキョウスケはジガルデに指示を出す。リーリエもそれに対応し何とか指示を出した事により、ルナアーラにジガルデの攻撃が食らう事なく相打ちとなった。
「さすがに対応してくるな」
「当たり前ですよ!」
ニヤリとした笑みを浮かべるキョウスケとすこし不満げのリーリエ。観客が大いに盛り上がる中受付付近からじっと戦況を見つめるガリュウの姿があった…
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