とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
前回のあらすじ!ラーメン屋に行きました!ラーメンの評価は星3つ!以上でスタジオに返します!
「いつからこの作品はラーメンを評論する作品になったのよ」
「うるせぇな。ラーメン奢ってやったからいいだろ?」
「クモンさんがお金出してくれたんだけどね。応援される身として恥ずかしくないの?」
「記憶にございません」
シュートシティ行きを決めるトーナメント2回戦。前日はAブロック、Bブロック共に1回戦のみで終了。この2日目の2回戦を突破した者が次のラウンドへの進出を決める。いつも通りミリを呆れさせながらナックルスタジアムの入り口を通ったキョウスケ。前日ラーメン屋に行きそのままホテルに戻ってしまった為、2回戦の相手を今日初めて見ることになる。
「えっと対戦相手は…」
「リュウ君だよ。対戦相手に5ー0で圧勝したみたいよ」
「アイツが相手を一体のポケモンで5タテしたという事か!?」
受付のTVビジョンにて対戦相手を確認しようとするキョウスケの隣でミリはスマホロトムを見ながら静かに対戦相手を彼に告げ、その対戦の結果も同時に告げる。その結果にキョウスケはさすがに驚いたような声を上げた後に深くため息を吐く。
その2人の元にキョウスケと同じくため息を吐きながら近づいて来たのは…
「次、自分が当たる相手なのにその対戦結果も知らないとは。びっくりですよ」
「出たなガリュウのボンボン!」
「誰がボンボンだ!とにかく6体目はジガルデと決めていますから!勝ってシュートラウンドに連れて行きますから!」
「……」
少し馬鹿にするような形でキョウスケに近づいて来たのはその対戦相手であるリュウ。キョウスケの言葉に言い返しつつも彼に睨みを利かしながらその場を後にする。少しキョトンとした表情を浮かべるキョウスケに対してその隣でミリは少し悲しげな表情を浮かべる。
「どしたよミリ?」
「ジガルデにあんなにこだわってもし本当に目的を完遂したら彼はどうなるんだろうって」
「アイツの夢をもしで終わらせてやる。俺に出来るのはそれだけだからな」
ミリの言葉に少し頭をかきながらキョウスケはため息を吐くとミリの方を見て静かに呟くと、「心配すんな」と言わんばかりに彼女に笑みを浮かべる。一瞬不安に思っていたミリはキョウスケの笑みを見て安心したのか、彼と同じく笑みを浮かべる。
「キョウスケ選手ですね。後数分で試合を行いますので控え室に案内致します」
「何だぁテメェ!俺の行動を制限するとはいい度胸だなぁ!?」
「……」
「あ、ハイすんませんでした。行くので許してください」
控え室に案内しようとしたスタッフに対して顎を突き出し中指を立てながら煽るような言葉を発したが、スタッフの真顔からの無言の圧力に屈する形でスタッフについて行く形で選手控え室へ。この日も観客席は満席。当然いつものようにクモンらファンクラブも陣取る訳なのだが…
「お疲れ様ですクモンさん」
「おぉ!リーリエさん!キョウスケ様に顔を出さなくて大丈夫なんですか?」
「私はもう選手じゃないんで…私に勝った人がどこまで行くのか、見届けようって」
「スタジアムの皆様!お待たせ致しました!トーナメント2回戦!その一戦目の選手が入場となります!」
クモン達が気合いを入れ直す中でその近くにやって来たのはリーリエ。クモンの言葉に苦笑いを浮かべつつも、スタジアムの方を見つめる。スタジアムDJのアナウンスから歓声が湧き上がると、右入場口、そして左入場口がライトで照らされる。
「まず左側!期待されるガリュウの息子!前回は5ー0のストレート勝ち!リュウ選手!」
「そして右側!ここまでの快進撃を誰が思ったか!ガラルの恥!キョウスケ選手!」
「誰が恥だ誰がぁ!」
DJアナウンスに言い返しつつも右側の入場口からバトルコートに足を踏み入れて行くキョウスケ。その反対の左入場口から集中したようなそんな表情でバトルコートに足を踏み入れたのはリュウ。リーリエも2人の対面をジッと見つめる。歓声を浴びつつ2人は静かに向き合う。
「ようやくです。アナタと戦う日、楽しみにしてました」
「ジガルデの為だろ?」
「当然じゃないですか。何を今更」
「その夢終わらせてやるよ。早く位置につきな」
リュウの余裕そうな笑みを受け流す形でキョウスケは彼に背を向けて静かに位置にへと向かって行く。そんなキョウスケの背中を見ながらリュウは舌打ちをしつつ、キョウスケと同じく少し離れた場所にてモンスターボールを取り出す。キョウスケもモンスターボールを取り出す。
するとマイクを乗せたロトムが2人の中間辺りの場所に降り立ち…
「用意はいいでしょうか?バトル…スタート!」
「行きますよトロピウス!」
「頼んだ!ウオノラゴン!」
モンスターボールを構えていた両者が同時にボールを投げる。リュウはトロピウス、キョウスケはウオノラゴンというマッチアップ。くさタイプのトロピウスとみずタイプのウオノラゴン。これだけで見ればくさタイプのトロピウスが有利だが違いはウオノラゴンにはドラゴンタイプが入っている。
「トロピウスは初めてですね見るのは。今まで彼が使っていたのは4体でしたから」
「キョウスケ様は試合すら見てないんで驚きはないんじゃないですかね?」
「良く戦ってますよね…ホント」
「トロピウス、ぎんいろのかぜ!」
クモンの言葉に対し苦笑いを浮かべるしかないリーリエ。そんな緩い会話が観客席で行われている中、トロピウスが放った緑色の風がウオノラゴンの元へ。
「りゅうのはどう!」
対するキョウスケはウオノラゴンに回避の指示を出さずに攻撃に転じ、ウオノラゴンは口から波動をトロピウスに向かって放って行く。風がウオノラゴンを傷つけていき、波動がトロピウスに直撃し爆煙を巻き起こす。
「ドラゴンダイブ!」
「近づいて来るなら…!ドラゴンハンマー!」
青白い光を纏い足元を蹴り出すとウオノラゴンはそのままトロピウスに向かって行く。飛びかかって来たウオノラゴンに対しトロピウスは尻尾を光らせて応戦。空中で尾と身体がぶつかり合うが相打ちとなり爆発。爆煙が再び巻き上がる中、ウオノラゴンは地面に着地しトロピウスも地面に叩き落とされる。
「エアスラッシュ!」
「エラがみでかき消せ!」
再び空中に飛び上がったトロピウスが空中から風の刃を放って来るが、ウオノラゴンはエラがみで風の刃をかき消して行く。
「メテオビーム!」
「ここで受身を取るか!なら出す前に!リーフストーム!」
「リーフストームは高威力の技…!まともに受けたら…!」
メテオビームは強力な技だが難儀なのはエネルギーを溜め込むのに時間を費やさないと行けないという事。ウオノラゴンがエネルギーを溜め込んでいる間にトロピウスからの葉を纏った竜巻がウオノラゴンに命中。ウオノラゴンは傷ついていきながらも何とか踏ん張り…
「倒れない!?」
「やってやれ!発射ぁ!」
口からメテオビームを放出。その一撃は一直線にトロピウスに命中。トロピウスにメテオビームが命中した事を確認し、ウオノラゴンはその場に倒れ込み戦闘不能に。一方のトロピウスも地面に墜落しそのまま戦闘不能に。このマッチアップはダブルノックアウトという事で幕を下す。
「まさかのダブルノックアウト!リュウ選手、2試合連続のストレート勝ちの夢が消えました!」
「さすがにやりますね…でもここからですよ」
「それはこっちもだ。気合い入れて行くぜ」
ダブルノックアウトという事でポケモンをボールに戻す両者。そしてリュウは2体目に繰り出したのはダイオウドウ。そしてキョウスケはついに登場したヨクバリスがバトルコートへ。パワー系対パワー系。その戦いが幕を開ける…
見てくださりありがとうございますー。