とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
前回のあらすじ!ギャグ回少なくて申し訳ございません!
「アナタを越えて…ジガルデは貰って行きます!エアスラッシュ!」
「ハイドロポンプ!」
ケルディオが角から風の刃を打ち込み、ラプラスが口から大量の水を放出。お互いに一直線に攻撃が向かって行くが風の刃が水を真っ二つに。ラプラスに風の刃が命中したがケルディオの前で水は当たる事がなく辺りに飛び散る。
「しんぴのつるぎ!」
「足元にある水にも気を配れよ…!」
「!まさか…!」
「ラプラス!水に向かって10まんボルト!」
ケルディオが向かう先に水溜りとなって落ちたハイドロポンプの残骸。ラプラスはケルディオではなくその水に向かって雷を打ち込み、水を感電させるとケルディオが今踏み込んだその水の場所が電気を纏っており、ケルディオは感電。思わず攻撃を中断しその場から離れる。
キョウスケの作戦にリーリエは思わず凄いと思いながら息を呑む。
「小癪な…!きあいだま!」
「ハイドロポンプ!」
身体全体を光らせ、一個の光の球を作り出すとラプラスに向かって放出。ラプラスはさっきと同じくハイドロポンプで対応して行くがきあいだまが水をかき消して行き、ラプラスに直撃。こおりタイプを持つラプラスには効果抜群だが、これにリュウは思わずしてやったりの表情を浮かべた。
ラプラスに直撃したきあいだまが爆煙を巻き起こす中リュウはさらに動く。
「終わりにします!しんぴのつるぎ!」
「俺のポケモンが簡単に終わると思うなよ!フリーズドライ!」
足元を蹴り出して今度は飛びかかるような形で角を光らせ、その角を一気に振り下ろそうとする。だが爆煙の中冷気がケルディオに浸透。ラプラスの姿が見える中でその一撃は命中する事なく、ケルディオは氷漬けに。だがその氷はあっという間に溶けたが代わりという名の爆発。
これによりケルディオがリュウの前まで吹き飛ぶ。
「ケルディオ!」
ケルディオが地面に叩きつけられた際に巻き上がった砂煙が晴れるとそこにいたケルディオは一気に戦闘不能。リュウが信じられない中戦闘不能となったケルディオに審判のロトムが近づき…
「ケルディオ、戦闘不能!ラプラスの勝ちです!」
「ラプラス強い!サーナイト、ケルディオを突破!さあリュウ選手!残るポケモンは一体になりました!」
「ラプラス。後は違う奴に…」
「キュウ!」
少しボロボロとなり身体の動きも鈍り始めたラプラスに対してキョウスケはボールを向けようとしたが、ラプラスは思い切り首を振り拒否。そのラプラスの目から確かな意志を感じ取ったキョウスケは「分かったよ」と言いながら苦笑いを浮かべると3タテに向けラプラスに場を託す。
「何が違うんだ…!どうしてこう言う結果になる!」
「リュウさん…」
「キョウスケ様のポケモンは4体ですからな。圧倒的劣勢が考えられないんでしょう」
自分自身への怒りを見せながら言葉を発するとケルディオをボールに戻し、次に繰り出したのは最後に残った5体目バイウールー。リュウの元々のパートナーであるがリュウの表情からあまりバイウールーから気は感じられない。
「僕が…アナタに負けるなんてあり得ない!必ず越える!バイウールー!ワイルドボルト!」
「アイアンヘッド!」
リュウの表情と戸惑いながらバイウールーは声を張り上げると身体全体に電気を纏ってラプラスに突撃。ラプラスは表情を引き締めると頭を振り回し、バイウールーに頭をぶつける。だが電気のせいかかなり痛がったが声を張り上げながらバイウールーを近くから弾き飛ばす。
「気分が良くねぇな。リュウ」
「何…?」
「どうしてこうなるんじゃねぇんだよ。お前には…お前の事を心配しているバイウールーの表情が目に入らねぇと言うのか…?」
キョウスケにそう言われて初めてリュウは気づきそしてバイウールーの方を見つめる。ソワソワしているかのように身体を揺らし、横目ながらも少し不安そうにリュウの方をバイウールーは見つめている。リュウはそんなバイウールーを見てから歯を食いしばり、拳を握りしめると…
「僕はジガルデに拘るあまり自分のポケモン達に対して…ごめんよバイウールー…」
「…ふー…」
バイウールーに頭を下げたのを見て聞こえて来た大拍手。観客達も薄々何かを感じていたのだろうか。響き渡る拍手に対してキョウスケは笑みを浮かべリュウも驚いた表情を浮かべていたが、バイウールーの鳴き声を聞いた瞬間に笑みを浮かべ…
「僕の気持ちは変わらない…でもやるからには清々しくやる!行くよバイウールー!しねんのずつき!」
「ハイドロポンプ!」
自分自身への怒りを断ち切ったリュウはバイウールーに指示を出すとバイウールーは表情を引き締めながら、ラプラスにへと突っ込んでいく。頭部に念波を纏い近づいて行くバイウールーに対してラプラスは口から大量の水を吐き出して反撃。
バイウールーにハイドロポンプは命中して行くがその水を突っ切ってラプラスに突撃。思い切りの突進をまともに直撃させる。
「10まんボルト!」
「ボディプレス!」
バイウールーは地面を蹴り出してラプラスが放った電撃を空中にジャンプする事で回避すると、そのまま飛びかかって行きそのまま空中からラプラスに体当たりをする。ラプラスはこの一撃はかなり効いたようで痛がる素振りを見せたが、表情をもう一度引き締める。
「ワイルドボルト!」
「アイアンヘッド!」
電気を纏ったバイウールーに対してラプラスは頭を振り上げて応戦。突進してきたバイウールーの頭に自らの頭部をぶつけるが電気を纏っている影響か、自分まで感電してくる。だがラプラスはバイウールーを気合いで吹き飛ばす。
「バイウールー!」
「行くぜラプラス!ハイドロポンプ!」
「キュウ!」
バイウールーに見事にラプラスのハイドロポンプが直撃。バイウールーはそのままリュウの近くにまで吹き飛ばされた挙句、そのまま横に倒れ込む。一瞬唖然としたリュウではあったがラプラスも耐えに耐えた影響か、力尽きてその場に倒れ込んだ。
「ラプラス!バイウールー!共に戦闘不能!3対0を持ちまして、このバトルはキョウスケ選手の勝ちです!」
「決まったぁ!シュートトーナメントに進出を決めたのはキョウスケ選手だぁ!」
リュウを制しシュートトーナメントにへと進出を決めたキョウスケ。リーリエやクモン達、さらにビジョンを見ながら見守っていたミリは思わず笑みを浮かべる。リュウはバイウールーをボールに戻し、一歩ずつキョウスケにへと歩み寄って行く。
「自分はジガルデに拘るあまり自分のポケモンにすら心配をかけました。これはもうバトルだけじゃなくて人間的にも完敗かなって…」
「馬鹿いえ。俺なんかよりお前の方が余程人間性は立派だよ。俺なんかミジンコだぜ」
「アナタはどこまでも謙虚で…シュートトーナメント。期待してますから」
「おう!」
リュウが手を差し伸べてきたのを見てキョウスケはニヤリと笑みを浮かべながらリュウと握手を交わす。その光景にスタジアム中から拍手が巻き起こる中、ビジョンからその光景を見つめていたガリュウは少しもの寂しげな表情で一息吐くと…
「戦える機会を少しは期待したんだがな…あんだけ乱れたら仕方ないか」
握手を交わし両者の健闘を讃えあう中でボソッと独り言を呟いたガリュウ。その目からは少しがっかりしたようなそんな感じが伝わってきたが、その姿を誰一人として気づく事はなかったらしい。シュートトーナメントにコマをすすめたキョウスケ。彼の戦いはもう少し続く…
次回からシュートシティでの戦いが始まります!その前に閑話ですが…お楽しみに!