とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
今回は閑話回でございます。
前回のあらすじ!てめぇぶっ飛ばすぞ!
「その物騒な挨拶はどうかならないんですか…」
「何を言うかリーリエ!私の辞書に物騒なんて言葉は存在せぬわぁ!」
ナックルシティでのトーナメントを勝ち抜きシュートシティで行われる準決勝、決勝の舞台にへと足を運んだキョウスケ。リーリエに呆れながらのツッコミを受けつつもキョウスケは彼女を煽るようなそんな表情を浮かべる。その近くにいたのはこの時はリーリエだけだったが…
「ただでさえシュートは人が多いんだから…騒ぐのはやめてよね」
「自分が部外者みたいな口ぶりをしゃがってこの貧乳!」
「誰が貧乳だこらぁ!?」
「やめてくださいって!」
現在買い物を終え戻って来たミリ含めリーリエとキョウスケの3人はホテル周辺にいる。アマチュアトーナメントとはいえやはりここは世界でも有数のバトルに特化した地方。キョウスケの姿を一目見ようと何人かの人がこちらを見つめている。
「やれやれ…ホントに変わらないですよねキョウスケさん」
「あ、リュウさん」
「何だリュウ。お前ガリュウのトレーニングに付き合いに行ったんじゃねぇのか?」
「僕はそのつもりでしたが必要ないとの事でした」
ミリに次いで応援としてその場にやって来たリュウがその場に合流。キョトンとしていた3人に対して淡々とリュウが呟くとキョウスケが突然その表情が笑みにへと変わり、ボールの中に待機していたヨクバリスが出てきたと同時に…
「お前が雑魚だから必要なかったんじゃねぇかぁ?」
「間違いないですよご主人!ガリュウさんも人が悪いですなぁ!」
「ぶ、ぶっ飛ばす…!」
「気立てるだけ無駄だから冷静になりなさいリュウ」
リュウの気を逆立てるかのように顎を突き出すヨクバリスとキョウスケ。ミリに落ち着くように促されている姿を見てリーリエは苦笑いを浮かべている。そんな中で少しハッとしたリーリエがキョウスケの方を見つめながら思い出した事を呟く。
「あ、そうだ。キョウスケさん。このシュートでのトーナメントをジムリーダー達みんなで観にくるらしいですよ」
「俺目当てか!?俺も人気になったもんだなぁ!」
「間違いありませんぞご主人!これから先はキョウスケの時代ですな!」
「アンタもあるしやっぱりガリュウだと思うけどね…シロナさんやダイゴさん達に黒星を付けたって話は有名な話だし」
「何ぃ!?アイツシンオウチャンピオンにも勝っているのかぁ!?」
ドヤ顔で笑みを浮かべるキョウスケとそれを盛り立てるヨクバリスに対してミリはリーリエの言葉の意味を察した上で呟いていたが、有名なシロナやダイゴ。シンオウ、ホウエンのチャンピオンに土を付けたとの話を聞いた瞬間にキョウスケは大きく口を開けてびっくりしたような表情を浮かべる。
そのキョウスケの対応を見て呆れたのはミリ、リーリエ、リュウの3人。ミリがあのねぇ…と呟きかけたその瞬間。遠くから歩いてくる足音が聞こえ、4人はそちらにへと視線を向ける。
「ガリュウが注目を浴びるきっかけになったのはシロナですからね。有名人に勝つと言うのはそう言う事ですよ」
「お、お前は…そんごは…」
「ネズです」
「ネズさん。わざわざアマチュアトーナメントの為に?」
「リーグ委員長がジムリーダー全員でとの話だったので。俺は今ジムリーダーじゃないですが、世界一のトレーナーの実力を見ておこうと」
その場に姿を見せたのは元スパイクタウンジムリーダーのネズ。ネズとキョウスケが会うのはヨノワールが仲間になった時以来だが、今回はリーグ委員長であるダンデの話でジムリーダー全員との話が出たみたいで、マリィがシュートシティへ。
どうやらネズ自身はマリィの付き添いかつガリュウの戦い方を参考にしようとやってきたみたいだ。
「ネズさんって元ジムリーダーの方で…」
「そんなにかしこまらなくていいですよ別に。ジムリーダーなんて肩書きみたいなもんなんで」
「ただのブラコンなんでリーリエ気にすんな」
「言い方が悪いですね。ぶっ飛ばしますよ」
「ネズさんも言葉悪いですって…」
ブラコンと自分の事を言って来たキョウスケに対して怒り顔を浮かべていたネズではあったが、後に彼の話だと今マリィはユウリ達と共に会議に出ているらしい。言葉を悪くすればただの暇人となっている訳だがそんなネズの話を聞いていたヨクバリスが…
「ようするに今はニートという事ですな!」
「あったまいいなぁヨクバリス!」
「おたくの主人よりは俺は頭がいいと思っているのですが…」
「主人を馬鹿にしたな!裁判を起こします!」
「キョウスケさんホント…どんな知恵を教えているんですか…」
ヨクバリスの煽りを軽くかわしたネズではあったがそのかわし方がヨクバリスを怒らせる事に。人間みたいな言葉の使い方に思わずリュウから本音が漏れる中でネズはため息を吐きながらリュウの方を見つめるキョウスケの方を見つめると…
「キョウスケ。ガリュウに本当に勝つつもりでいるんですか?」
「何を言っておるんじゃネズ。当たり前じゃろ」
「よくそう言い切れますね。あのダンデが敵わないと言っているのに」
「ダンデさんが…!?」
「黒星をつけられているんだってな。ガリュウに。アイツも何だか気が弱くなったもんだな」
キョウスケの言葉にネズが一瞬驚いたかのように固まり、ミリ達も黙り込む。さらにキョウスケはホップがそれを聞けばなんて思うんだろうなと言う本音を口にした。少しムッとしたのか、ネズはキョウスケに近づこうとしたがミリに止められる。
「相手が相手じゃねぇだろ。10年もガラル背負った男だろうがよ。ガラルのみんなが自分に挑めるほどに。アイツは口癖のように話していた。そんな兄ちゃんをずっと見ていたホップはどう思うんだろうな」
「キョウスケ…」
「何て。シリアスに語るのはやめだ。俺は絶対ガリュウに勝つ。ダンデがガリュウに対してそう思っているなら、俺が行けるという感情にさせてやる」
あくまでホップを気遣いながらガリュウには敵わないという考えをぶち壊すとばかりに発言したキョウスケ。ネズは驚きながらもお前らしいですねと口にした後に…
「他の人も同じ感想なんですかね?」
「強気なのは僕達は経験してますから」
「行けると思っているからファンの人達もきっと応援しているんだと思いますから」
「ネズさんコイツは…ユウリさんに負けてからだいぶ成長したと思います。ちょっとやそっとでは心は折れないと思います」
キョウスケと戦って来たリーリエとリュウ。さらにそんなユウリから負けた挫折から見てきたミリ。そんな3人の言葉を聞いてネズは笑みを浮かべつつ…
「脅すつもりはなかったんですがね。そこまで成長したってんなら俺もファン目線でお前の戦いを見届ける事にしますよ」
「よくぞ申されたネズ殿!貴殿とはうまい酒が飲めそうですな!」
「え?」
笑みを浮かべるネズの背後から突如として姿を見せたのは丁度リュウの言葉から出てきたファンクラブ。その会長であるクモン。急に現れたものだからさすがのネズも驚いていたが…
「はっはっは!そんなに驚かなくても大丈夫ですぞ!我々ファンクラブによれば!100%キョウスケ様が勝ち!優勝されるでしょうな!」
「き、キョウスケ様?」
「そんな引かなくて大丈夫ですぞ!ささ!昼から酒を飲もうではありませんか!」
「え?ちょっと…え!?」
思わず言葉が出なくなったミリ達に見つめられる中クモンにより強引に連れ去られていくネズ。キョウスケはその様子を何事もなかったかのように頭を掻きながら見つめていた…
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