とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
前回のあらすじ!今チームええ感じやねん!え?聞いてない?
「ヘドロばくだん!」
「りゅうのはどう!」
ラフレシアの蕾から毒の爆弾が発射。ウオノラゴンは口から波動を放って対抗する。りゅうのはどうとヘドロばくだんがぶつかり合い、激しい爆煙と爆風を巻き起こす中視界が爆煙により微かに見えなくなる中でレイカは指示を出す。
「ムーンフォース!」
「ムーンフォース!?」
ラフレシアは身体を光らせ光の玉を作り出すと爆煙を切り裂いていきながらウオノラゴンに向かって投げ飛ばされる。見えてきたウオノラゴンの姿。然しウオノラゴンも何か溜め込んでいた様子で口からビームを発射。お互いの一撃が激しくぶつかり合い、またしても相打ち。
晴らした筈の爆煙がまたフィールド内に広がり、スタンドから何も見えなくなる中で思わず驚きの声を上げたリーリエが…
「今のウオノラゴンの一撃は…?」
「メテオビーム…ムーンフォースも高火力の技ですがりゅうのはどうじゃ無効化されてしまいますから」
「然ししっかりとドラゴン対策までしているとは…恐るべしですな」
「突っ込めウオノラゴン、ドラゴンダイブ!」
身体にオーラを纏わせ、爆煙が広がる前方をウオノラゴンは足元を蹴り出し突撃して行く。ラフレシアも警戒しているが足音が聞こえてくるだけで居場所を特定出来ない。どこから来るかと疑っていたレイカ、その裏を突かれウオノラゴンがやってきたのはまさかの目の前。
「目の前!?ラフレシア、ギガドレイン!」
「そのままドラゴンダイブ!」
ラフレシアの念波により体力が持って行かれる中でウオノラゴンはそのままラフレシアに突進を食らわし、そのままレイカの目の前まで吹き飛ばす。地面を抉りながらも体勢を崩さなかったラフレシア。それに対してレイカが反撃の指示を出す。
「ラフレシア!かふんだんご!」
「エラがみで切り裂け!」
ラフレシアの蕾から今度放たれたのは茶色っぽい爆弾。ウオノラゴンはエラがみを動かし、爆弾を真っ二つに。キョウスケ近くで爆煙を巻き起こす中でキョウスケは怯まずにウオノラゴンに指示を出す。
「ドラゴンダイブ!」
「ムーンフォース!」
再びウオノラゴンはオーラを纏いながらラフレシアに突撃。ラフレシアも身体に光を纏わせてウオノラゴンが近づいて来たタイミングで作り上げた光の玉をウオノラゴンに投げつける。ドラゴンダイブとムーンフォース、お互いの技がぶつかり合ったのは同じタイミング。
レイカのほぼ目の前で爆煙が巻き起こり、観客達が息を呑む中審判のロトムがウオノラゴン達の元へ。そこにはウオノラゴン、ラフレシア同時に戦闘不能になっている姿が。
「ラフレシア、ウオノラゴン共に戦闘不能!ダブルノックアウトです!」
「ここに来てまさかのダブルノックアウト!ミケ選手残り1体!然し両者まだエースを残したまま!この2対1のハンデがどう左右するか!」
「キョウスケさんはラプラスとヨクバリス…」
「レイカさんもエースが控えます。削る目的ならラプラスを出すかもしれませんが…」
キョウスケとレイカ。二人共ボールにウオノラゴン、ラフレシアを戻す。次にレイカが繰り出したのはルカリオ。そしてキョウスケも一切前座を立てる事なくヨクバリスをフィールドへ。ヨクバリスはルカリオに打点を持っているとはいえ若干不利か。
「ルカリオですか。ヨクバリスは確かにはがねに打点のある技は持っていますが…」
「スピードでは圧倒的に不利…キョウスケさん…」
「やっと出たわねヨクバリス。兄貴とジムチャレンジを進んだパートナーだもんね」
「知らん間に強い奴ばかり揃えやがって。結構苦戦してんだぞてめぇ」
スピードでは圧倒的にルカリオに劣るヨクバリスだがパワーではルカリオに勝る。レイカの言葉に対してニヤリと笑みを浮かべながら少し余裕気に語るキョウスケに対して、心配の眼差しを送るのはリーリエ達。キョウスケの言葉に対してレイカもニヤリと笑みを浮かべた後、すぐに表情を引き締め…
「りゅうのはどう!」
「じだんだ!」
ルカリオが両手から溜め込んだ波動を放出して行くがヨクバリスが地面を叩きつけ、地面に波動を直撃させる事で自分への直撃を回避。土飛沫が巻き上がる中でキョウスケはヨクバリスに指示を出す。
「ばかぢから!」
「ルカリオ、はどうだん!」
地面を蹴り出してルカリオに向かって行くヨクバリスに対してルカリオはヨクバリスのスピードが遅いのを逆手に取り、波動を両手で抑えきれない程大きくして放出。波動を腹部に直撃したヨクバリスは波動によってルカリオの近くから引き離されて行くが、何とか弾き飛ばす。
キョウスケの前で踏みとどまったヨクバリスが少しフラッとしたのを見てレイカはさらに畳み掛ける。
「ルカリオ、コメットパンチ!」
「カウンター!」
「あそこからさらに受け身に!?」
リュウが驚く中でヨクバリスはルカリオの拳を自慢の体で受け切ると溜め込んだダメージを拳として放出。小さな拳を握りしめ、ルカリオの顔面を思い切り殴り抜き、ルカリオを自らの目の前からレイカの前にまで吹き飛ばす。
「悪いな。うちのヨクバリスは痛がってる振りだけは得意でよ」
「そうだった。忘れていたよ。だったらもう痛がる素振りを見せられないぐらいに徹底的にやる…!」
「っ!?」
「ルカリオ…行くよメガ進化!」
ヨクバリスについてキョウスケから語られるとレイカは思わず笑みを浮かべる。そんなキョウスケすら驚かせたのはレイカが持っていたメガリング。リングが光り始めた瞬間、ルカリオの身体が光り出し、メガルカリオに進化を果たす。それを見てユウリ達も驚いた様子だ。
「まさかのガラルでメガ進化!とんでもない絆を積んで来た事でしょう!」
「行くよルカリオ…ボーンラッシュ!」
「カウンター!」
骨のような物を2本取り出し両手に持つとそのままルカリオはヨクバリスに向かって行く。ヨクバリスはルカリオの骨を腕で受け止めながら後退して行くが、最後は少しタイミングをずらされヨクバリスが受け身が遅れたタイミングで骨が顔面に炸裂。地面に叩きつけられる。
「キョウスケ…!」
「メガ進化…やはり強いね…」
「畳み掛けるよルカリオ!コメットパンチ!」
「下克上起こすんだろヨクバリス!ぜってぇ勝つぞッ!」
「ヨクバァ!」
ヨクバリスが声を張り上げるとルカリオの拳をまともに喰らいながらその腕を掴み、ハンマー投げのようにして振り回しながらルカリオをレイカの近くに投げ飛ばす。メガ進化が強いと楽観視していたジムリーダー達だったが、一人キバナが口を開く。
「…?」
「どうしたのキバナ…?」
ヨクバリスの額にキョダイマックスのマークが刻まれ、身体にオーラを纏う。キバナだけがこのマークを付けたヨクバリスと戦っており、見た光景だなと感じ笑みを浮かべると…
「キョダイマックス…」
「ヨクバリスは確かキョダイマックスが見つかっていないんじゃ…!?」
「アイツなりのキョダイマックスなんだよ。詳細は不明だがな…」
「やはり何か隠し持っていたわね…そうこなくちゃ…!ルカリオ、はどうだん!」
ルカリオが両手に再び波動を纏うとヨクバリスに向かって放出。ヨクバリスは両手で受け止め切ると、天井に弾き飛ばす。それを見てレイカはさらにヨクバリスに反撃の隙を与えまいと畳み掛ける。
「ボーンラッシュ!」
「ダイアース!」
ヨクバリスが地面を思い切り踏み締めると辺りに衝撃波を巻き起こし、再び骨を持って向かってこようとしたルカリオを自らの近くから吹き飛ばす。常に笑みを浮かべながらこの状況を見守っていたガリュウもこの時ばかりは真剣な表情。レイカは少し歯を食いしばりながら…
「コメットパンチ!」
「ばかぢから!」
ルカリオが拳を光らせて向かって行く中でヨクバリスはそのまま身体に思い切り力を入れ、地面が抉れるほどに蹴り出しルカリオに突進。両者ぶつかり合い巨大な爆煙を巻き起こす中で落ちて来たタイミングは一緒だったが、そのまま倒れたのはルカリオ。そのまま戦闘不能となった。
「ルカリオ、戦闘不能!ヨクバリスの勝ち!よって勝者キョウスケ選手!」
「ヨクバリス耐える!見事なバトル制したのはキョウスケ選手だぁ!」
「あー…負けた負けた!完敗だよ兄貴」
「何言ってやがる。てめぇも強かっただろうが」
レイカはルカリオをボールに戻すとキョウスケに近寄り、手を差し伸べる。観客から大歓声が上がり、リーリエ達がホッとしミリも笑顔を見せる。キョウスケも手を差し伸べ握手を交わす。讃えあった健闘。その中で明日の決勝戦の相手が決まったのを確認したガリュウは笑顔を浮かべながらその場を去るのだった…
次は閑話回です!チェケラ!