とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ?   作:命 翼

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思い切り行くぜぇ!!よろしくぅ!!


魔人ポプラが現れたっ!!

 レイカです。いつも見てくださりありがとうございます。ヤローさんに吹き飛ばされてもなお、兄は何も無かったかのようにピンピンしております。そして私と兄は今ルミナスメイズの森を抜け、アラベスクタウン、そのスタジアムの前にいる訳ですが…

 

 え?何しているかって?実は…

 

「どけい!!勇者である俺が魔神を討伐するんじゃあ!!」

 

「誰が魔神ですか!!ポプラさんはちゃんとした人ですよ!!」

 

 どこかのRPGに出て来そうな格好をした兄がスタジアム内に入るのをジムリーダーであるビートさんに止められています。どうやら兄の目的は先代ジムリーダーであるポプラさんだけのようです。

 

「ポプラが人ぉ!?可哀想に…そうか!頭の中に爆弾が!?」

 

「入るかぁ!ちょっとレイカさん!この馬鹿の回収はアナタですよね!何とかして下さい!」

 

「いや、もういいかなって…」

 

 キョウスケに煽られるような言葉の連続に返答しつつも、そんな彼の側にいるレイカに助けを求めるビート。だがレイカは呆れを通り越した虚な目で、小さくつぶやくだけで動こうとはしない。レイカのその対応に言葉が出なかったビートだが…

 

「そういう事で…ヨクバリス!!ワンパチ!いざ魔神城へ!」

 

「キョウスケェ!!」

 

「はっ!?その声はっ!?」

 

 ビートを無視してスタジアムに入ろうとしたキョウスケ達だったが、スタジアム内から出てきた1人の人物を前にして足を止める。警戒しているとは思えない変顔を作りながら、身構えた人物はキョウスケが目的としていた元ジムリーダーのポプラだが…

 

「よくここまで来たね!!きええええ!!」

 

「ぬああああ!?ポプラ攻撃だぁぁぁ!!」

 

「ポプラさんってこんなキャラだったっけ!?」

 

 ポプラの思い切りの叫びを聞き、何故か吹き飛ぶキョウスケ達。少しボーっとしていたレイカではあったが、この光景を見て思わずツッコミの声を入れる。ポプラも謎のスイッチが入っているようで、何やら煙のような物が見えるが…

 

「び、ビートさん…何やら煙が見えるんですけど…」

 

「化粧ですよポプラさんの」

 

「化粧ってあんなオーラみたいになりましたっけ!?」

 

 ポプラの煙のような物について問われたビートは何故か冷静な表情からの返答。ポプラの叫びを受けて一瞬気絶していたキョウスケ達ではあったが、変顔をしながら立ち上がると…

 

「これは強敵だ…!!俺は負けない!!魔神を倒すまではっ!!」

 

「強がりはおよし!!さあとどめだよっ!!」

 

「街中で何やってるんですかね、あの2人」

 

「さっきまで止める側の人でしたよね、ビートさん…」

 

 ドラマでも演じてそうな迫真の表情を作りながら、オーラ代わりなのか身体を震わせるポプラとキョウスケ。ヨクバリスはキョウスケ同様身体を震わせているが、ジガルデはどうしたらいいか分からず、レイカ達の元へ行き座る。

 

 その対応を見たキョウスケは突然ハッとすると…

 

「カットカット!!おいワンパチィ!!シーン途中で離れちゃダメだよ!」

 

「まだまだピンクが足りないね…ジムミッションだよっ!!」

 

「何で当たり前かのようにポプラさんが便乗しているんですかね…」

 

「何かの撮影だったのこれ…」

 

 警戒心剥き出しで対していたのは嘘かのように、ジガルデやレイカ達の方に振り返ると、ポプラの声と共に少しひょっとこのような表情をしてキョウスケが2人に近づいて行く。ジガルデはキョトンとしていたものの、キョウスケ達の元に戻って行く。

 

 ビートやレイカがポプラとキョウスケのテンションについて行けない中で…

 

「説明しよう!!」

 

「何でヨクバリスが喋ってるんですか」

 

「そこは気にしない約束で…」

 

「マスターはポプラに会うとひねくれのピンク野郎になる訳でございます!!」

 

 よく分かっていないレイカやビートの為にまたしても喋り始めたヨクバリス。ビートはその事にツッコミを入れたが、もう何回も出て来ている為レイカも便乗せず呆れるだけ。ヨクバリスからの説明を受けてもなお、2人の頭は「?」の文字しか出てこない。

 

「よくやったヨクバリス!!そういう事で…俺は完璧なピンクになるんだぜぇ!!」

 

「ビートも見習うんだよっ!!」

 

「ワンパッ!!」

 

「いや何で見習わないと…え?今そこのポケモン、ワンパって言いませんでした?」

 

 顎を突き出して思い切り語りかけるキョウスケ、それに便乗するポプラ。そして先程まで行動を理解していなかったワンパ…じゃないジガルデ。だがビートはポプラの言葉より気にしたのはジガルデの鳴き声だった。

 

「何言ってんだ。ワンパチなんだから、ワンパッ!!って泣くのは当たり前だろ」

 

「絶対ワンパチじゃないですよね。てか鳴き声上手いなぁ!!」

 

「一応ジガルデです…ワンパチじゃないんですジガルデです…」

 

 ジガルデの鳴き声を完璧なクォリティで真似するキョウスケに驚くビート。レイカはそれよりも驚いていたのは、ジガルデの鳴き声を真似した際のキョウスケの顔。どういう変顔か分からないが、顔の形まで完全にコピーしていた。

 

 すぐに戻った為レイカは見間違いだと思っていたが…

 

「(気が付いたようだねキョウスケの妹…)」

 

「(直接脳内に…!?じゃない!どうやってや…)」

 

「(キョウスケは物真似の際顔まで真似する事が出来るのさ)」

 

「(何で家族じゃないアナタが知ってるんですかね…)」

 

 脳内に直接語りかけて来たポプラに対し、どうやったのかを聞こうとしたレイカではあったが話を聞く事なくポプラは話しを進めて行く。呆れて話を掘り返す事はなかったが、最後の言葉にはさすがにツッコミを入れた。

 

「何を脳内で語り合っている!!レディートークをしている場合じゃない筈だ!!」

 

「何で脳内に語りかけている事知ってるの」

 

「ヨクバリスの力だ!!」

 

「ヨクバリス凄いねー」

 

 キョウスケの言葉に堂々とドヤ顔をするヨクバリス。レイカはもうツッコミをする気が失せ、適当に言葉を返していたがその瞬間、急にハッとしていたキョウスケがヨクバリスとジガルデと共にポプラの方に振り返り…

 

「ハッ!!こんな事をしている場合じゃない!!魔神ポプラ!!ここで退治してやるっ!!」

 

「甘いね…私を倒せると思わない事だよっ!!きええええ!!」

 

「ぐわああああ!!」

 

 再びドラマモードに戻ったキョウスケ達がポプラに迫って行くが、再び叫び声を食らって吹き飛んでいく。その光景を見てビートとレイカはもはや呆れを通り越した虚な目。そしてビートが息を整えるとレイカに…

 

「とりあえずダンデさんに連絡しましょうか…」

 

「ダンデさんもうキョウスケ関連で行きたくないって言ってたんですけど…」

 

「アナタの兄さんどんだけ騒ぎ起こしてるんですか…」

 

「そりゃああだ名がガラルの汚点ですから…」

 

 ビートはダンデに連絡しようとしたが、レイカからの言葉に驚きを見せる。彼女が言い放ったガラルの汚点という言葉を耳にし、ポプラとふざけ合うキョウスケの姿をジーっと見つめた後に一息吐き…

 

「そうですね、ありゃガラルの汚点です」

 

「でしょ?」

 

「こらあ!!誰がガラルの汚点だ!!クリーンだ!俺はぁ!!」

 

「うん…連絡しましょうか…」

 

 ビートとレイカの話し合いの最中、片耳で聞いていたキョウスケは突如こちらに振り返るとヨクバリスとジガルデと共にビート達の方に向かって来る。これを見たレイカは少しめんどくさそうにダンデに連絡。

 

 その後怒り心頭でアラベスクタウンにやって来たダンデがポプラとキョウスケをこっ酷く叱ったというが、その際にレイカとビートに「もうキョウスケ関連では呼ばないでくれ」と言ったらしい…




ほああああああああ!!
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