とんでもない馬鹿がガラル地方にいるらしいですよ? 作:命 翼
前回のあらすじ!勝てよレイカ…お前がナンバーワンだ!
「急に褒められても気持ち悪いだけなんだが?」
「いいじゃねぇか褒める事に関して悪い気がしねぇだろ?」
「いや、兄貴に言われると気持ち悪いね、吐き気する」
「てめぇはアニキを何だと思ってんだ!」
アマチュア大会にてガリュウに勝利し、トロフィーを授与されたキョウスケ。そのトロフィーを家族に見せるために彼は妹であるレイカと共に帰省。後にミリやクモンもエンジンシティにて合流するという。
そして授与式では笑みを浮かべながら拍手を送っていたリーリエとリュウはキョウスケに向けて火が付いたのか、負けないでくださいとの一言だけ送りアローラ、カントー地方に帰省する手筈だという。
「てかいつまで揺られるんだ!彼これ20分だぞ!?」
「シュートシティからエンジンに戻るからそれくらいはかかるでしょ」
「グルングルンとマジンガーみたいに動けばどうにかなるだろ!」
「アーマガアを何だと思ってんの…」
そらをとぶタクシーで揺られる事数十分。20kgというとんでもない重さを誇るトロフィーを両手にアーマガアはエンジンシティに到着。トロフィーを持ちながら降り、レイカが代わりに代金を支払う中顎を突き出しながらキョウスケは実家に向かって歩く。
「てかアニキ自宅に飾る形じゃなくて良かったの?」
「オメェ…ワイが自宅ないの知って煽ってるな?」
「ゴミ屋敷があったのは覚えてるけど」
「ゴミ屋敷じゃない!アレは思い出部屋じゃ!まあガリュウと戦う前に売っぱらったけどな」
「マジ!?」
殆ど家にいなかったとして自宅を売っぱらったというキョウスケ。殆ど私物もなかったらしく、持って帰ったのはぬいぐるみとかだけだったという。そんな話はさておき、自宅前にて目を輝かせているクモンとこちらに気付き手を振るミリを発見。
「クモンー!コイツ持ってくれい」
「キョウスケ様!ただいま持ちます!」
「家の前で待ってどうかしたの?」
「客人来てるみたいでさ。乱入するのも悪いかなって」
「ワイの家は基本客人来ねえぞぉ?」
家の前で待機している2人に疑問を抱いたレイカがミリに尋ねるとどうやら実家に客人が来ているらしい。キョウスケはクモンとトロフィーを持ちながら疑問を抱いていたその時、ボールから出て来たヨクバリスが軽々とトロフィーを持つ。
「…何か?」
「俺らが必死に持っていたんだぞてめぇ!」
「ポケモンと人間の差を思い知ったか馬鹿者がぁ!」
「お口が悪いですよヨクバリスさん!」
怒りを向けてくるキョウスケに対して煽ったような口調で対抗するヨクバリス。クモンとキョウスケ、さらにヨクバリスが歪み合う中家の鍵が開く音が。そこから出て来たのはキョウスケとレイカの父と母。さらに見知らぬ女性。
「何だ二人とも帰って来ていたのか」
「ミリちゃん!お久しぶり!あ、ファン会長の方も!」
「お邪魔していましたファイナリストキョウスケ」
「貴様何者だ!我が家に土足で踏み入るとは!」
「見知らぬ人にネタを持ち込まないで!」
キョウスケがカンフーのようなポーズを取る中、女性も呼応して同じくカンフーのようなポーズを取る。母と父が驚く中レイカはハッとすると…
「あ、アニキ!大会で優勝してさ!トロフィー持って帰って来たんだよ!アニキの部屋に置きたいから手伝ってくれない!?」
「え?あ、おう。分かった」
「我々も手伝いますぞ!」
レイカがトロフィーをヨクバリスから受け取ると母と父を自宅に押しやる形で中に入る。ミリとクモンも中に入る形となった中、何かを察したかのような行動にヨクバリスも驚きを見せる中女性は…
「察した行動に感謝しつつ、本題に入りましょうか」
「不自然のかけらも感じなかったの!?」
「アナタの世界では普通の話でしょ?」
「対応力やべえよ!大物過ぎるよ!」
一瞬黙った女性が何も感じなかったかのように言い始めた時はヨクバリスとキョウスケが驚きの声を上げた。そして…
「私はオモダカ。パルデア地方にてリーグ委員長をしている者です」
「ぱ、パルパル?」
「パルデアです。本当はガリュウさんだけを誘うつもりでしたが、たまたまアナタの姿を拝見しまして」
「…へえ?」
一瞬冷静な態度を取ったキョウスケがふと俯きながら我に帰る。オモダカと名乗る人物を何かの間違いとばかりに三度見。時々ヨクバリスと目線を合わせながら、キョウスケは聞き直す。
「パルデア地方のリーグ委員長?」
「はい。そうです」
「リ、リーグ委員長!?という事はアレか!?パルデア地方でのポケモンリーグの代表さんって事かぁ!?」
「はい、そうです」
「はい、そうですしか言えないのかアンタ!てか!何でガリュウと試合をしていた事を知ってやがる!?」
冷静にオモダカは今回のアマチュア大会は全世界に放映されていた事とガラル地方出身の人物がパルデアにいる事からという経緯を話した。ガリュウは既に決勝前に直談判していたらしく、キョウスケに興味を持ったオモダカがそのまま自宅に足を運んだとの事だ。
「ポケモンとの絆…王者を破るアナタにはきっとパルデアをさらに大きくする材料が潜んでる」
「ヨクバリスは木の実しか持ってねえぞ?」
「腹の中から出して…」
キョウスケとヨクバリスがボールの中から出て来たヨノワールに地面に叩きつけられる。一息吐きながらオモダカはパルデア地方を今ある強さより遥かに強くしたいとの言葉を語る。
「ガリュウさんは誰もその隣にバトルでは並ばせる事はなかった生きる伝説。決勝…現地で拝見させていただきましたが、ポケモン達の脅威的な粘りを引き出せたのは何故か」
「俺たちがギャグ小説のキャ…」
「キョウスケさん。パルデアに来てください。アナタに近々あるパルデア最強トーナメントに参加して欲しいのです」
「マジ…?」
「私は嘘は付きません」
急過ぎる出来事に思わずヨクバリスとヨノワールと顔を合わせたキョウスケ。パルデア最強トーナメント開催は3ヶ月後らしい。それまでガラルで調整しても構わないとの事だが、状況が飲み込めないキョウスケが俺?と言わんばかりに自分を指差す。
そしてオモダカが頷く。キョウスケは思わず点にさせると…
「いやいや、勘弁してくださいよリーグ委員長さん。もう懲り懲りだってガリュウのような奴と戦うのは」
「今決めろとは言いません。然しガリュウさんは初めて自分が負けるかもしれない人物がガラルにいると言ってました。アナタならきっとパルデアをもう1段階盛り上げる事が出来ると思うんです」
「買い被りすぎじゃねえかリーグ委員長さんよ」
思わずその場から去ろうとしたキョウスケの前の自宅の扉が開き、そこから父親一人が現れる。キョウスケが驚きながら足を止めると…
「親父?」
「キョウスケ。ガラル以外の世界を見てくるチャンスだぞ。世界は広い。世界にはガリュウのようなとんでもないトレーナーもいる。そんなトレーナーを破ったとニュースで見た」
「……」
「ガラルでは出来なかった冒険という奴を…するチャンスなんじゃないか?」
「親父…」
キョウスケは頭を思い切り掻く。オモダカの申し出がもしかするとチャンスなのかもしれない。心配そうに見つめるヨクバリス、ヨノワールの視線を浴びながらキョウスケは大きくため息を吐きオモダカの方を見つめる。
「パルデア地方だったな?」
「はい」
「ガラルの恥が顔出してやるから首洗って待ってろと!お前を連れて来た奴に言っとけ!」
「ふふ…分かりました。言っておきましょう」
決意は固まった。パルデアに行く決心をしたキョウスケに父親はただ微笑む。そんな中、言い終えたタイミングでミリ達が再合流。その言葉を聞いていた全員はただ驚いていた…
ふざけ回にしようと思ったんですがさすがに真面目な話だったので真面目回となってしまいました。また次からふざけ倒したいと思います。
パルデア地方に移るにあたり、作品名変更か、作品移行のどちらがいいか。
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作品名変更
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作品移行