オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ   作:ぶーく・ぶくぶく

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境界面の前線基地

 

 

/*/エ・ランテル・地下下水道・境界面調査/*/

 

 

ジョンとモモンガは、境界面の前で立ち止まる。ここを越えると、シモベとのラインも途切れてしまうため、慎重な行動が求められる。

 

「境界面を越えると、向こう側とのリンクは途切れますね」モモンガが言う。

「俺の腕輪で〈転移門〉を使えば越えられるが、シモベとの通信や支援が断たれる」ジョンが分析する。

 

モモンガの生み出したアンデッドをこちら側に戻すと、ラインは復帰した。しかし、NPCは向こう側に送らない方が安全だと判断する。

「……となると、冒険者を送り込むしかありませんね」モモンガが慎重に結論を出す。

 

ラキュースからの報告も踏まえ、ジョンはマーレを派遣することを決めた。境界面までの降り洞窟は整備されておらず危険だったため、螺旋階段に作り直す作業を指示する。階段は安定した構造で、重装備でも安全に移動できるように工夫されていた。

 

「境界面の手前には広場を作り、デスナイトを配置しておこう」ジョンが指示する。「侵入してくるグールに備えるためだ」

 

モモンガは頷き、防御結界を強化しつつ、広場の設計を確認する。広場は通路と螺旋階段の接続点に位置し、侵入者の動きを監視・制御できるよう工夫されていた。

 

「これで、冒険者が安全に境界面まで到達できるはずです」モモンガが結論を出す。

「そして、境界面の先で何が起ころうとも、こちら側の安全は確保できる」ジョンが頷く。

 

地下深く、光と影が交錯する螺旋階段――その先で待つ未知の異界。準備は整い、冒険者の派遣計画は着々と進められていた。

 

 

/*/境界面越え・広場防衛と捕獲作戦/*/

 

 

螺旋階段を降りた冒険者たちは、整備された広場でデスナイトと共に侵入するグールの群れを迎え撃つ。結界の制御によって、グールたちは自由に動けない。

 

「ジョンさん、何体か捕獲して調べたいです」モモンガが伝言で連絡する。

「了解。無理に倒す必要はない。捕獲用の拘束魔法と結界を使え」ジョンが指示する。

 

冒険者たちは捕獲用の結界を展開し、グールの動きを徐々に制限する。光の輪と拘束魔法が組み合わさり、数体のグールを安全に囲い込むことに成功する。

 

「よし、確保完了。あとは調査チームに回すだけだ」一人の冒険者が報告する。

モモンガは浮遊するアンデッドのサンプルに触れるようにして、捕獲されたグールを誘導する。ラインは安定しており、捕獲物は安全に移送可能だ。

 

「これで、境界面の向こう側に送らなくても、データを取れる」モモンガがうなずく。

ジョンも同意する。「グールの生態や次元の影響を調べれば、今後の探索や防衛に役立つはずだ」

 

広場ではデスナイトと冒険者たちが連携し、残りのグールを押し返しつつ、数体を捕獲して調査用の安全区画へと移送する。

 

「これで一段落……次は境界面の先を慎重に探索する準備だな」ジョンが言い、広場の中心に光る結界を見つめる。

「ええ、捕獲したサンプルからも、次元や異界の秘密に迫れるかもしれません」モモンガが答える。

 

地下深く、異界との境界面を前に、探索と調査の両立が着実に進んでいった――

 

 

/*/蒼の薔薇・夢幻郷調査指名依頼/*/

 

 

エ・ランテルの冒険者組合からの正式な指名依頼が届いた瞬間、ラキュースの表情がぱっと輝いた。

 

「……夢幻郷の調査ですって!? 私を指名だなんて!」彼女の声には喜びと興奮が混じる。

「未知の領域……調査の機会……これは本当に、冒険者冥利に尽きるわ!」

 

受付嬢が準備状況を確認しながら報告する。「希望する必要なアイテムは組合から貸与されます」

ラキュースは目を輝かせ、背中の装備や魔道具を思わず軽く叩く。

 

「未知の探索こそ冒険者の本懐よ!」

言い放つと同時に、彼女は小さく踊り出した。廊下に響くステップと歓声は、組合の職員たちも思わず微笑むほど。

 

「よし、装備の確認とアイテムの選定は私に任せて!」

蒼の薔薇は貸与される魔道具や防具を手に取り、どの組み合わせが最も効果的かを検討する。光の核や輝くトラペゾヘドロンの影響も念頭に入れ、慎重かつ楽しげに準備を進める。

 

「……この調査で、どれだけ未知を明らかにできるかしら。冒険者としての全力を出すチャンスね!」

彼女の目には、探究心と高揚感が光る。

 

こうして、蒼の薔薇は夢幻郷への切り込み隊として出発の準備を整え、未知の世界への扉の向こうに胸を躍らせるのだった。

 

 

/*/境界面の先・探究隊派遣/*/

 

 

螺旋階段を降り、境界面の手前に整備された広場では、冒険者たちが捕獲作戦や防衛に慌ただしく動いていた。その隣で、新たな作戦が静かに始まろうとしている。

 

「ジョンさん、準備は整いました。蒼の薔薇を送り込みます」モモンガが報告する。

「うむ。地図作成と未知領域の切り込み隊として、彼女たちが最前線だ」ジョンは慎重に確認する。「いくつかのアイテムを貸与するが、境界面を越えると直接の連絡は取れなくなる」

 

モモンガは境界面の先にもう一つ広場を設置していた。中心にはデスナイトが防衛陣形を構え、さらに知覚と情報伝達の専門役としてエルダーリッチを配置する。

 

「このエルダーリッチを通じて〈伝言〉できるようにすれば、蒼の薔薇も安心して探索できます」モモンガが解説する。

「しかも、必要に応じて境界面の向こう側のエルダーリッチと音声で情報交換可能。異界で得た情報を即座にエ・ランテルの冒険者組合に報告できる」ジョンが付け加える。

 

冒険者たち、蒼の薔薇の精鋭隊は慎重に境界面を越える。足元の光と闇が入り混じる空間は、依然として危険に満ちていたが、デスナイトとエルダーリッチの支援によって安全性が確保されている。

 

「……了解。探索開始」蒼の薔薇の一隊がうなずき、未知領域に一歩を踏み出す。

「周囲の状況は、エルダーリッチを通じて逐一報告する」モモンガが指示する。

 

境界面の向こう側、整備された広場では、デスナイトが周囲を警戒しつつ、エルダーリッチが空間の揺らぎや異界の異常を監視していた。

 

「これで、探索と防衛、情報伝達の体制は万全だ」ジョンは広場を見渡し、蒼の薔薇が進む先を見据える。

 

地下深く、異界と現実を結ぶ境界面――その先で、冒険者たちは未知を切り拓き、地図と情報を持ち帰るための探究を開始した。

 

 

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