オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ 作:ぶーく・ぶくぶく
さ、寂しくなんかないんだからねッ!!
階層守護者(仮)「模擬戦……その日のそれは
階層守護者(仮)「3対7。モモンガ様ガ3デ不利ト私ハ見テイタ」
匿名希望駄犬さん「アイツいっつも、3対7って言ってる気がする」
/*/至高の模擬戦(リサイクル)
その一撃は〈
だが、ジョンは半歩前に出ながら、刀身を捌きながら左の回し蹴りをモモンガの右腕に被せるように当てていく。
捌きながらの回し蹴りで攻撃腕を封じるのはジョンが得意とするところだ。コキュートスも訓練で幾度も同じ事をやられていた。
それだけにモモンガの次の一手が――特に腕が2本しかない――モモンガにとって、勝利の分水嶺となるとコキュートスは見た。
バランスを崩され、右腕を上から蹴られたモモンガは、その勢いのまま身体を回転させると左の肘をジョンに当てに来る。
「オオ!」
動きを止めず、迷いなく、身体を回転させ、肘打ちにいったモモンガの行動にコキュートスは賞賛の声を上げた。背中からの回転で肘を当てるのは意外と難しいのだが、訓練の賜物か。肘は狙ったようにジョンの頭部を捉えている。
しかし、残像を残しながらジョンはダッキング――身をかがめ――で肘を避けると、そのままモモンガの脇腹に1・2パンチを見舞う。モモンガは堪らず飛び退った。
「モモンガ様ノ敗北ダ」
「流石はカルバイン様。超接近戦ではカルバイン様に一日の長がありんす」
「え?……まだ勝負は分からないでしょ」
まだ模擬戦は始まったばかりと首を傾げるアウラに、シャルティアは分かりやすく語る。
「苦し紛れに下がる事を見逃すほど、
見なさいと、指差す先では苦し紛れに下がったモモンガを張り付くように低い姿勢のまま追い掛け、拳を浴びせ続けるジョンの姿があった。
「剣などの棍棒系の武器は、人間形態の腰より低い高さになると体重が乗せられなくなり、威力が大きく減じるでありんす……となれば、モモンガ様の攻撃は限られてきて」
「……攻撃手段トシテハ、ソレシカナイトコロマデ追イ詰メラレル」
連撃を鎧で受けながら、モモンガは両手を大きく上げて大剣をくるりと逆手に持ち替え、一息に突き落とした。
「当然、カルバイン様はそれをお読みになってありんすから……」
ジョンは、上からの突き落としを八卦掌のような円を描く動きで回避し、踏み込んだ足でモモンガの足を引っかけると下方向に背中から体当たり――いわゆる鉄山靠をぶちかます!
モモンガは地面に叩きつけられながら、吹き飛び、転がりながら、地面に大剣を突き刺して立ち上がる。……全身鎧の左半身がひびだらけだった。
「装備無しでも、
「ウム。モンクノ技、身体ノ操作技術トハ素晴ラシイモノダ」
「最後、良く見えなかった……」
「おチビは純戦闘職ではないでありんすから、仕方ないでありんすよ」
「それを言ったら、魔法詠唱者なのにカルバイン様と模擬戦できるモモンガ様って凄いよねー」
「ホンに流石は至高の御方々のまとめ役。41人の頂点に立つ御方でありんす」
こうかな?と身振り手振りを交えて、戦闘考察をするジョンとモモンガ。
それを少し離れたところから見守りながら、守護者たちもそれぞれに感想を言い合い至高の御方が側にいる幸せを噛み締めていた。
/*/口は禍の元
「ん?王国と帝国?」
至高の晩餐会の後にエ・ランテルから持ち帰った地図を眺めながら、デミウルゴスに問いかけられたジョンは少し考えて答えた。
「王国はいらんかな。肥沃な土地らしいし、開拓して遊ぶなら帝国の方が楽しそうだ」
「……なるほど。そういう事ですか」
その時の言葉が後の苛烈な王国攻めに反映されるとは、ジョンは知る由もなかった。
「それに帝国の東の海上には海上都市とか言う遺跡があるんだろう。ワクワクするよ」
「ああ!冒険者としては、遺跡となった都市の探索とかロマンがありますね」
流石、モモンガさん分かってる!分かり合う二人の至高の御方を見つめる守護者たちの瞳には、御方の望みを叶えねばと、目標を見定めたものの意志の炎が燃えあがる。
廃墟となった古代都市の近くに探索する冒険者の街が出来てたりするんですよね!
そうそう!そこの酒場が冒険者の店になってて、仲間を探すのに使われたりしてね!
ゲーム。特にRPGの定番の話題を楽しそうに話すジョンとモモンガだったが、それだけに守護者たちが二人の会話を一言余さず覚えようとしている事に気が付かなかった。
二人が帝国へ行き、そこで冒険者やワーカーの実情を知って、がっかりしたら守護者たちは一体どんな行動に出るのだろうか?
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