オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ   作:ぶーく・ぶくぶく

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カツサンド

 

 

/*/ ナザリック・モモンガの間・昼下がり/*/

 

 

ジョンは台所で手際よく作業を進めていた。揚げたての豚カツは、外はカリッと香ばしく、中はジューシーに仕上がっている。小麦粉をまぶし、卵を潜らせ、パン粉をまぶして油に投入するたびに、甘く香ばしい香りがキッチン中に広がる。

 

「よし、これで完璧だな……」

 

ジョンはパンを軽くトーストし、バターを塗る。揚げたてのカツをそっと挟み、ソースをたっぷりと絡める。さらにレタスを添え、パンの間に層を作ることで、食べたときの食感の変化も楽しめるように工夫している。最後にナイフで半分にカットし、皿に盛り付けて完成。

 

「さて……モモンガさん、できましたよ」

 

ジョンはカツサンドを抱え、モモンガの間に向かう。人化の魔法を施されたモモンガは、座布団に腰かけ、すでに目を輝かせて待っている。人の姿になった小柄な身体に、少し好奇心と期待が混じった表情。

 

「ほら、できたぞ、モモンガさん」

 

ジョンが皿を差し出すと、モモンガは両手でそっと受け取り、じっと見つめる。その目には、食欲だけでなく、信頼と喜びが混ざった光が宿る。

 

「う……美味しそう……」

 

小さな手でサンドを掴み、一口かぶりつく。外はサクッと心地よい音を立て、カツの中の肉汁とソースが口の中に広がる。レタスのシャキシャキとした食感がアクセントになり、パンのほのかな香ばしさと相まって、味わいの層が舌の上で踊る。

 

モモンガは小さく目を閉じ、満足そうに頷く。「うん……これ、すごく……美味しい……!」

 

ジョンは微笑み、少し誇らしげに見守る。「良かった。揚げたてだから熱いけど、味は間違いないだろ」

 

モモンガは両手でサンドを抱え、ゆっくりと味わうように食べる。口の中で肉の旨味とソースの甘辛さが広がり、自然と小さな声で「ん……んん……うまい……」と漏れる。人化した姿の小さな体全体で、味覚を楽しむ姿が愛らしくもある。

 

「ジョンさん、もっと……もっと食べたい……」

 

ジョンは笑いながらサンドをもう一つ差し出す。モモンガは嬉しそうに受け取り、今度は少し大きめの口でかぶりつく。噛むたびにカリッ、ジュワッ、と音と旨味が連動し、満足げな表情がさらに深まる。

 

「これ……これ最高……ジョンさん、ありがとう……」

 

モモンガの目には幸福な輝きが宿り、身体全体が小さく揺れる。ジョンはその様子を見て、料理を作る楽しさと、人に喜ばれる喜びを噛み締める。

 

「良かったな、モモンガさん。喜んでもらえて俺も嬉しいよ」

 

モモンガはサンドを頬張りながら、ゆっくりと頷く。満足そうに目を細め、口元にはほころんだ笑顔が広がる。料理という形で届けた「幸福」が、瞬時に心と体に広がる――その光景は、ジョンにとって何物にも代えがたい瞬間だった。

 

皿は次々と空になり、モモンガの小さな手が最後の一切れを抱える。彼は小さく息をつき、満足そうに深呼吸する。揚げたてのカツの香ばしい余韻が部屋に漂い、二人の間に穏やかな空気が満ちる。

 

「ジョンさん……本当に、美味しかった……」

 

「それを聞けて俺は幸せだ。料理ってのは、人を笑顔にする魔法みたいなもんだな」

 

モモンガは笑顔で頷き、カツサンドの余韻に浸りながら、満ち足りた昼下がりを楽しむのだった。

 

 

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