オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ   作:ぶーく・ぶくぶく

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貴方の健康を損なう恐れがあります。
臨死体験を伴う修行は用法・用量を守って励むようお願い申し上げます。


漆黒の剣の昇格

 

「よく来てくれた」

 

そう言って漆黒の剣を出迎えたのは組合長のアインザックだった。なぜか魔術師組合長まで一緒にいる。新しい冒険者プレートを受け取りにきただけの漆黒の剣は恐縮しっぱなしだ。

 

「あ、いえ。今日は新しいプレートを受取に来ただけで……」

「そうだ!新しいプレートだ!おめでとう!」「おめでとう!」

 

受付嬢が真新しい4枚のプレートが乗ったお盆を持って控えている。1枚だけ色が違う。

エ・ランテルに突如として現れたアダマンタイト級冒険者「漆黒」その弟子になったという銀級(シルバー)冒険者だった「漆黒の剣」。彼らは漆黒に鍛えられ、エ・ランテルを襲ったアンデッド過も生き残り、金級(ゴールド)冒険者となっていた。

 

あれからまだ半年も経っていない。

 

それでも彼らは更なるキャリアアップを果たし、白金級(プラチナ)に昇格した。

今日、冒険者組合長に加えて、魔術師組合長まで揃っているのはそれだけの理由ではない。メンバーの最年少ニニャが第3位階魔法を習得し、一足飛びにミスリル級冒険者となったのだ。

 

「ジョジョン氏の様子はどうだい?何か困ったことがあれば何時でも言ってくれて構わないとも!」

「ラケシル、落ち着け。……失礼したね。ペテルくん、ルクルットくん、ダインくん。君たちも近くミスリル級に昇格できると私は信じている。これからも頑張ってくれたまえ」

 

組合長が一人一人に新しいプレートを付けてくれるセレモニーなど、今まで聞いた事もない。

それだけ「漆黒の剣」が期待されている証であり。「漆黒」を特別扱いしている証であった。

 

あの日、クラルグラを失っても「漆黒」はエ・ランテルに取り込むべきと決断したアインザックの決断は正しかった。

 

あれから半年も経たない内に、銀級(シルバー)だった冒険者の一人が〈生まれついての異能(タレント)〉の後押しがあったにせよ第3位階魔法を習得し、ミスリル級冒険者に名を連ねた。仲間たちも白金級(プラチナ)だ。

 

しかも、しかもである。

 

彼らはアンデッド過の直前に一度《死亡》しているのである。それを復活させた第5位階魔法を習得しているアダマンタイト級冒険者が街にいてくれる事の安心感。

 

え?カルネ村討伐軍と漆黒の剣が交戦した?

 

そんな話は知らないのである。聞いた覚えがありません。よってそんな記録は存在しません。ただのやっかみからの噂である。いいね?

漆黒は(特にジョジョン・シマが)他にも弟子を取って鍛えてくれている。

エ・ランテルの冒険者は長らくミスリル級が最高でようやくアダマンタイト級を得たが、ミスリル級冒険者がこれからもっと増えてくれるであろう事をアインザックは疑っていなかった。

 

 




第3位階魔法で〈火球(ファイヤーボール)〉を取るか〈雷撃(ライトニング)〉を取るかで性格が分かれますよね。
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