オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ   作:ぶーく・ぶくぶく

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本編進めてると伏線とか展開とか考え過ぎて疲れて、癒しが欲しくなってやった。
またやりたいです。

作中におきまして『エントマは俺の嫁 ~異論は認めぬ~』雄愚衛門様より御許可を頂いております。
この場を借りてお礼申し上げます。

2015.10.27 9:30頃修正 「……アバ・ドンさん賛成37って、どう言う事ですか?」~「あれはタブラさんが」までの地の文が副料理長の一人称と混ざって混乱していたので、修正しました。


パラレル時空
第18話+1パラレル時空:女々しい野郎どもの歌


これはパラレル時空でフィクションwです。本編および他所様の作品、ストーリーには一切関係ありません。

以上をご了承の上、お楽しみ下さい。

 

 

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ナザリック地下大墳墓第九階層。ロイヤルスイート。

キノコ頭の副料理長のショットバーをイメージした部屋は、落ち着いた照明が室内を照らし、酒を並べた棚にカウンター。椅子の数は僅かに八つ。

常連と呼べる者は片手で数えられる程度だったが、まれに至高の御方々が訪れる事もあった。

 

そんな夜は、決まって朝を迎えて考え込むのだ。

 

はて、自分の仕えるナザリック地下大墳墓にお残りになられた至高の御方は、お一人だったか? それとも……お二人だったか? と。

 

 

「モモンガさん、アルベドさんと同棲し始めたんですって?」

「……アバ・ドンさん賛成37って、どう言う事ですか?」

 

今宵の来客は、至高の御方のまとめ役であるアインズ・ウール・ゴウン……至高の御方々の間では以前と同様にモモンガ……が、魔法で黒髪黒眼の青年の姿で。その隣には外骨格をメタリックグリーンに輝かせるアバ・ドンが禍々しい相貌からは想像出来ないほど穏やかな様子で席についている。

副料理長はグラスを磨きながら、至高の御方をお迎えできる喜びに身を震わせつつ、至高の御方の会話を邪魔せぬように、けれど、カクテルなど即座に対応できるよう、注意深く慎ましく控えていた。

 

「あれはタブラさんが『ゲームなんだからアルベドの私室とか要らないだろう』って言ったんですよ。そしたら……『モモンガさんの嫁だから、モモンガさんの部屋で良いんじゃね?』と、ジョンさんが言い出したのですが……」

「ちょッッッッ!! アバさん!!!」

 

モモンガを挟んで反対側に座っていた青い人狼が慌てた声を上げた。

 

「ほう、駄犬。……貴様か」

「モ、モモンガさん、魔王、魔王になってる!!」

 

楽しそうにじゃれあう二人を微笑ましく見ていると、キノコ頭の副料理長が鮮やかな緑色のカクテルを差し出してくれる。微かに立ち昇る気泡が良いアクセントだ。

 

「メロンリキュールをベースとしたカクテルでございます」

「頂きます……お二人とも少し静かに。副料理長に叱られますよ?」

 

アバ・ドンの声に、気まずそうに副料理長へ軽く頭を下げる二人。

副料理長は、至高の御方々同士ではラウンジや酒場で会話をしながら飲むと言うわけにもいかないでしょうと答え、それに何か心当たりがあるのかジョンは頭を掻きながら「助かる」ともう一度、礼を言った。

その後、しばらくカクテルをちびりちびりとやりながら、なんとも無しに静かな会話を続けていた。

 

 

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「……良いなぁ。同棲か」

 

アバ・ドンが、モモンガを羨む様な感じに誰とも無しに呟いた。

勿論、隣に座っているからモモンガにも聞こえるわけで、気遣いの出来るモモンガ(ギルマス)は、そんなアバ・ドンへ軽い感じで提案した。

「言い出せないなら、私からエントマに言いましょうか? ルプスレギナもカルネ=ダーシュ村の常駐にしましたし」

 

「なん、だと?」

 

まさかのモモンガ暴露にジョンが愕然とした声を漏らす。

「何か、ジョンさん?」何か得意げなモモンガ。

「モモンガさん!( ´∀`)bグッ!! 玉座の間でアルベドをフ○○クして良いぞ!」

 

「それ、アルベドしか喜ばないでしょ!!」

 

まったく、段々アルベド見たいな事を言う様になってきて……ぶちぶちと気兼ねなく文句を言えるモモンガが微笑ましい。

その姿を横目で見ながら、アバ・ドンは命令はちょっとなーと、口にした。

 

「命令とか何か違うと思うんですよ」

「でも、元々が対等じゃないんだから、命令してやらないとエントマだって行動に移せないぞ」

 

基本がグループ・アニマルの為か、ジョンはある程度は命令して行動させないとNPC達が困ると言う。

 

「それにですね! 同棲なんかしたら、俺はエントマちゃんに良からぬ事をしてしまうかもしれない!」

 

アバ・ドンの真摯な紳士的な発言に、骸骨と人狼は揃って、「え?」と答えた。

なんと失礼な奴らだろう!!

 

「……するの? ってか出来るの?」

 

ジョンがモモンガの向こうから、真顔で大変失礼な事を抜かしてくる。

良し、駄犬には蟲玉をご馳走してやろう。

 

「いやだって、俺たち童貞と厨二病を拗らせたヘタレ異形種だよ。今更そんな同棲した程度で、間違いを起こせるの? モモンガさんをご覧よ。何も間違いの無い()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アバ・ドンは思わず、人間形態になっているモモンガをまじまじと見てしまった。

 

言われてみれば……骸骨なら兎も角、生身の人間になれるようになったのに、モモンガさん間違いを起こしてないんだよな。

セバスですら、現地で女の子拾ってくるのに。

 

「そう言うジョンさんは、どうなんですかねぇ?」

 

♪~(´ε` )

恨めしげな、ドスの効いたモモンガの声に、ジョンは口笛とそっぽを向くことで答えた。

 

 

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常に精神作用効果無効が効いているので楽しい感情も抑制されてしまうが、それでも仲間との楽しい語らいは心を明るく、軽くしてくれるようで、アバ・ドンは普段は言えない事も口に上らせる事が出来た。

 

「やっぱり本能なんかに負けたりしたら、エントマちゃんを傷つけかねないのが怖いですよ」

 

それに対して真剣な表情(かお)でジョンが訪ねてきた。

 

「……エントマは蜘蛛人(アラクノイド)だけど、アバさんは未確認生命体(グロンギ)でしたよね?」

「そうですが?」

「アバさんって両性?」

 

「は?」

「ジョンさん?」

 

予想外の質問に間の抜けた声で返してしまう。モモンガも何言ってんだこいつと言う表情(かお)でジョンを見ている。

 

「いや、蜘蛛(くも)とか蟷螂(かまきり)って交尾の時に雄を食べてしまうから、アバさん食欲的な意味で、エントマを傷つけかねないって心配してるのかなと思ったんだけど……」

 

エントマに齧られてもレベル補正で、アバ・ドンは痛くも痒くもない……と言うか、かすり傷一つ負わないが、逆では確かに不味いだろう。

流石に源次郎さんもそこまでは許可をくれたつもりはないだろうし。

だから、ジョンとしては、アバ・ドンが何か難しく考えているようなので、何か昆虫種系独特の問題でもあるのかと訪ねたのだ。

 

それに対しアバ・ドンは「ああ、成る程……」と一つ頷くと何事か考え始めた。

 

 

「待って! そこで黙らないで! 怖いよ!?」

 

 

そうして、時に静かに、時に騒がしく、至高の御方々の夜は更けていった。

 

 

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──時折、決して交わらぬ世界と世界を繋ぐ、不思議な扉が現れることがある。

 

──その扉を潜った先では、決して出会わぬ筈の至高の御方々が杯を交わす。

 

──不思議な、一夜限りの夢があるらしい。

 

 

 

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