オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ 作:ぶーく・ぶくぶく
〈
その前に立つのは青と白の毛並みの人狼。ジョン・カルバインである。
「よし!それじゃ説明した通り〈
〈
実験台らしい〈
《エルダー1。射線確保》
・
・
・
《エルダー20。射線確保》
《こちらエルダー1。〈
・
・
・
《エルダー20。〈
《こちらエルダー1。〈
〈
同時に炸裂した20の〈
標的を中心に縒り合された衝撃波と爆炎は出口を求めて上方向へ逃げ出す。それは
「……おお…」
ジョンの前で凝縮された〈
予想以上の破壊の顕現にジョンの口から思わず声が漏れた。
爆炎と土煙がおさまった後には上から押しつぶされたように、ぺしゃりとうずくまる姿勢の〈
このような実験を繰り返し、完全耐性と言っても実は上限があるのではないかと疑うモモンガにより、警戒レベルが更に高まる事になるのであった。
ただ、アンデッドの集団でなければ精密な同期が取れないとか、〈
/*/
〈死者の大魔法使い〉20体が整列した演習場の空気は、まだ熱を帯びていた。焦げた土の匂いと硝煙の残り香が、火球の炸裂を物語る。
ジョン・カルバインは青と白の毛並みを揺らし、噴き上がったキノコ雲を見上げる。
「予想以上の威力だな……20体揃わないと無理だったな」
モモンガは両手を組み、眉をひそめて言った。
「……耐性があるとはいえ、爆縮の連携でここまで圧縮できるとは。これは、第6位階魔法でも押されるわけだ」
ルプスレギナは興奮気味に跳ねるように近づく。
「すごーいっす!この煙!あんなに全部一気に爆発するなんて、圧巻っすよ!」
ジョンは肩をすくめ、冷静に答える。
「面白いが、実用性はほぼ無い。条件が厳しすぎる。死者の大魔法使い20体、的の設置、着弾後の炸裂タイミング……どれか一つでも狂えば全部無駄だ」
モモンガは少し考え込み、手元の魔導書をめくる。
「……でも、このデータは応用できるかもしれない。集団でのアンデッド同期戦術……城塞防衛や大規模戦闘の抑止力に、可能性はある」
ルプスレギナは目を輝かせ、ジョンを見上げる。
「ジョン様、これって……私たちが実戦で使うことも……?」
ジョンは微笑みながら首を振った。
「いや、これはあくまで実験。戦場で使うには条件が厳しすぎる。でも、戦術の研究としては価値がある。次はこのデータをどう活かすか考えよう」
三人は煙が落ち着いた演習場に立ち、静かな余韻とともに、次の実験の構想を胸に思い描いた。