オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ 作:ぶーく・ぶくぶく
との
作中におきまして『エントマは俺の嫁 ~異論は認めぬ~』雄愚衛門様より御許可を頂いております。
この場を借りてお礼申し上げます。
2015.12.01 誤字修正
これはパラレル時空でフィクションwです。本編および他所様の作品、ストーリーには一切関係ありません。
以上をご了承の上、お楽しみ下さい。
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ゴールデンアッサムの良い香りが漂う中、プレアデス定例報告会(お茶会)が始まった。
今回のお茶の当番はユリ・アルファ。次回はルプスレギナだ。
「ユリ姉。次っすけど、珈琲でも良いっすか?」
珈琲はメイド達は余り好まない。好んで飲むのは至高の御方々でも一部であったので、不思議に思ったユリが「どうしてかしら」と問うと案の定と言うべきか、ルプスレギナは健康的な褐色の肌を微かに染めながら、返答を返した。
「ジョン様は苦味のあるお茶を好まれるようなので……」
その言葉に「あー」と、納得と呆れと僅かな嫉妬が入り混じった表情と声で、妹達(ナーベラル、ソリュシャン、シズ)は口々に驚きと至高の御方への賛辞を口した。
「ルプーが自分から仕事の練習をしたい……だなんて」
「流石は至高の御方。私達に出来なかった事を平然と実現させる」
「そこに痺れる。憧れる」
「なにさー! ナーちゃんも、ソーちゃんも、シズちゃんまでぇ!」
ルプスレギナは赤毛の三つ編みを揺らしながら、ぶんぶんと手を振って妹達へ抗議する。
「こっちよりは軽症」
そう言ったシズの視線の先では、エントマが卓に突っ伏したまま苦しそうに身悶えている。
顔は仮面蟲の為、表情は変わらないが、口唇蟲は時折役目を忘れ、シニョン髪に擬態している蟲の一匹も擬態を忘れて大暴れしていた。時折、本来の口の辺りから、ぴゃあぁぁああぁと言う虫の嘶きのような声も聞こえてくる。
「どうしてぇ、こんなにぃ、こんなに幸せなのぉ? 頭の中ぁ、とろけちゃうよぉ……!」
「って、うわぁ。エンちゃん、すげぇっす。アバ・ドン様と何があったっすか?」
流石にルプスレギナも平静を取り戻し、「なんかもう、ゴールしちゃった見たいっすよ」と、以前よりも確実に重症化しているエントマの様子に冷や汗を流した。
やっぱり、百戦錬磨のイケ蟲に美味しく頂かれてしまったのだろうか。それは一寸ばかり羨ましい。
「ずっとこの調子だから、何があったかはボク達も分らないよ。それよりも、ルプーはちゃんと任務は出来てるのかい?」
「勿論っすよ、ユリ姉! 敬愛するアインズ様と、愛するジョン様の為にちょー見てるっすよ、カルネ村を。穴が空くほど!
「ルプー、それは見るところじゃない」
頬を染めながら、くふふふと笑うルプスレギナへナーベラルから冷めた突っ込みが入るも、ルプスレギナは妹へそんな事は無い。これは必要な事なのだと拳を握って力説した。
「ナーちゃん。そんな事言うけど、しっかり見ておかないとジョン様が…おもっお求めになられた時にがっかりさせてしまったら、どうするっす? そんなの耐えられないっすよ?」
「一理ある」
「シズまで!」
「それでユリ姉ぇ。私、ジョン様に髪を解いている姿も可愛いなって言って頂けたっす」
「それは良かったわ、ね……?」
「ルプー、至高の御方の前で頂いた姿を崩したの?」
至高の御方に頂いた姿を許可無く崩すなど許されない。ナーベラルの視線に剣呑な光が篭るが、対するルプスレギナは不思議そうに首を傾げる。
「? ナーちゃん、違うっすよ。夜、私の部屋までジョン様が来られたっすよ」
いやーノック3回だから、てっきりユリ姉か、ナーちゃんかと思ってドアを開けたら、目の前にジョン様が。本当にびっくりしたっすよ、とルプスレギナは続けているが、姉妹達はそれどころではなかった。姉妹達はルプスレギナが髪を解くのが夜眠る前の少しの間としっている。そこに至高の御方が訪ねてきて、髪を褒めて……褒められるのは嬉しいし、羨ましいが……まさかそのままで済む訳が無かった。第九階層と違って使用人の目も無く、二人っきりで一つ屋根の下。これは……。
ユリ、ナーベラル、ソリュシャン、シズは頬をほんのりと染めながら、顔を見合わせる。
不敬故に余り想像すべき内容ではないのだが、4人はそれ以上、踏み込んで聞くべきか? ならば、誰が踏み込むべきかを視線で牽制し合う。
非常に聞きたい内容なのだが、至高の御方の私的な内容だけに自分から踏み込むのは躊躇われる。今ほど
「私もぉ、アバ・ドン様から私を専属にぃ出来た事ぉ、心から幸せに思っていますってぇお言葉を頂いちゃったのぉ」
そこへルプスレギナの声に反応したエントマが自分も自分もと、自分の受けた寵を自慢し始めて、自体は更に混迷を深める。
ガタッと椅子を蹴立てて、ルプスレギナも立ち上がり、大人気なくも妹と張り合い出した。
「わ、私だってジョン様に『お前の気持ち――美味かったぞ』って言って頂いたっすよ!」
「気持ちが美味かった? 意味深な言葉ね」
「ユリ姉様、気持ちが良く上手かったでは?」
ひそひそと声を潜めて、ユリとソリュシャンが赤い顔で言葉の意味を探る。
これがR18的な意味に聞こえる人は心が汚れています。ぶーくの心は汚れてますが。
「アバ・ドン様ぁ。あぁ、お尻ぃ……!」(注:おんぶで支えた時の回想です)
重ねて言いますが、R18的な意味に聞こえる人は心が汚れています。ぶーくには聞こえましたが。
ぴゃあぁぁああぁと言う虫の嘶きのような声と共に聞こえたエントマの言葉に今度こそ姉妹達はぎょっとする。
「お、お尻!?」
「そんな!? シャルティア様ではあるまいし!」
「待って! シャルティア様はペロロンチーノ様に、ペロロンチーノ様の理想の女性として、至高の御方の
動揺するユリとナーベラルへ、姉妹で最も露出度の高い衣装を至高の御方より賜ったソリュシャンが落ち着けと、デミウルゴスのような迷推理に繋がるであろう状況の確認を始めた。間違いなくソリュシャンも動揺していたし、アンデッドで精神作用効果無効がある筈のユリまで動揺させる至高の御方の影響力の偉大さよ。
「え、ええ」
「そして、ペロロンチーノ様はアルベド様が創造される時に至高の御方々の嗜好……特に
「つまり?」
「ペロロンチーノ様のご趣味は至高の御方々のご趣味の集大成であって、至高の御方々の嗜好そのものから外れてない、とすれば……!」
「一理ある」
黙って最後まで話を聞いていたシズの言葉に視線が集中し……ユリ、ナーベラル、ソリュシャン、シズは赤い顔を見合わせて頷いた。
「アルベド様にご相談するべきかしら?」
「絶対、暴走する」
「暴走されるにしても、ご相談しないわけには行かないわ」
「それではデミウルゴス様にも相談しておきましょう」
姉妹達が今後の行動方針を決めている間も、エントマとルプスレギナの寵愛自慢は続いていた。
「ジョン様と夜のお散歩に行ってきたっすよ。《サイレンス/静寂》を使うよう言われたっすけど、ジョン様が凄くて魔法なんか吹き飛んでしまったっす」
「私ぃもぉ、アバ・ドン様の騎蟲に同乗させて頂いてぇ、逞しいお背中にぃしっかり掴まらせて頂いてしまったのぉ」
「エンちゃん、やるっすね。負けないっすよ。私もジョン様に跨がせて頂いて、夜の森……」
二人とも全てが終った後に自分達は何を言っていたのかと、赤面しながら卓に突っ伏す事になるのだが、何時ぞやのアインズとアバ・ドンも闘技場でカッコつけすぎて円卓で頭を抱え突っ伏した事を考えると、直接での創造主と被造物でなくとも、アインズ・ウール・ゴウンとナザリックのものは何処か似た所があるのだろう。調子に乗るところとか。
「なっ、夜の森で至高の御方に…跨る?……ペスとセバス様にもご報告して置かなくては」
「アルベド様、大丈夫かしら」
「アインズ様の警護を強化するよう、コキュートス様へもご相談するべきね」
「……」
そして、別に優れた頭脳がなくとも、僅かな情報から悪意なく至高の御方を追い詰めていく迷推理も、ナザリック魂と言う物だろう。
このぐらいでどうでしょうか。
至高の41人の性癖について熱い風評被害が発生しました。
ペロロンチーノぉッ!!