オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ   作:ぶーく・ぶくぶく

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やあ (´・ω・`)
ようこそ、ピッキーのナザリック・サタデー・ウェイティング・バーへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、この項目(+1)を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この項目(+1)を作ったんだ。

じゃあ、注文を聞こうか。


作中の情景描写におきまして『魔導書は冒険譚を綴る』日λ........様より御許可を頂いております。
この場を借りてお礼申し上げます。



第22話+1パラレル時空:ゲヘナ打ち上げ会

これはパラレル時空でフィクションwです。本編および他所様の作品、ストーリーには一切関係ありません。

以上をご了承の上、お楽しみ下さい。

 

 

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ナザリック地下大墳墓第九階層。ロイヤルスイート。

キノコ頭の副料理長のショットバーをイメージした部屋は、落ち着いた照明が室内を照らし、酒を並べた棚にカウンター。椅子の数は僅かに八つ。

常連と呼べる者は片手で数えられる程度だったが、まれに至高の御方々が訪れる事もあった。

 

そんな夜は、決まって朝を迎えて考え込むのだ。

 

はて、自分の仕えるナザリック地下大墳墓にお残りになられた至高の御方は、お一人だったか? それとも……お二人だったか? と。

 

 

「「かんぱーい」」

 

 

今宵も至高の御方のまとめ役であるアインズ・ウール・ゴウン……至高の御方々の間では以前と同様にモモンガ……が、魔法で黒髪黒眼の青年の姿で来店し、彼を挟んだ左右には青い毛並みの人狼(ジョン)と、ひらひらした法衣を着た中性的な美少女(ぐりもあ)が座り、今モモンガ越しに軽くグラスをぶつけ合った。

 

「いやー良い出来だったね」

「本当だねぇ。モモンガさんも頑張ったし……なかなかの逸材(厨二病)も見つけたし」

 

 

「……欝だ、死のう」

 

 

ウキウキとした様子で語り合う二人の間で、モモンガは頭を抱えてカウンターに突っ伏していた。

立ち直ってこないモモンガにぐりもあとジョンは顔を見合わせるが、余り深刻に受けて止めていない様子で、左右からモモンガの肩に手を乗せて励ました。

 

「モモンガさーん、アンデッドでしょう? もう死んでるよー」

「完全なる狂騒、使います?」

 

あれだけの事(重篤な厨二病)をして、全然まったく気にしていない二人へ、モモンガは恨めしげに問いかける。

 

「どうして、お二人は平気なんですか?」

 

「どうしてって?」

「たっちさんは素でやってたでしょう?」

 

モモンガの苦悩が理解できず不思議そうに首を捻る二人は、モモンガの行動がたっち・みーに似ていたと言う。

そう言われれば悪い気はしないが、たっち・みーはそんな行動を本当にやっていただろうか?

 

「たっちさんと重ねて見て下さいね。はい、動画再生」

 

ぐりもあはアルベドを幼くしたようなその顔に仕方ないなぁと言った表情を浮かべ、動画スクロールをインベントリから取り出す。

そして、店内で動画スクロールの再生が開始された。

 

 

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ガガーランが倒れ、ティアも倒れ、仮面も砕かれ、半死半生のイビルアイ(合法ロリ)

彼女は自らの長い生の中でも出会った事の無い強者に震えながら、それでも叫ぶ事を止められなかった。

 

「貴様は……貴様は、一体何者なんだっ!?」

 

眼前の魔神級を超える圧倒的な力を持つ、謎の緑の人狼へ叫ぶ。

 

「俺が何者か、だって?」

 

ウルッフルルルと特徴的な笑い声で嘲笑しながら、その謎の緑の人狼はイビルアイに答える。

 

「王国の悪政により、苦しみ死んで逝った人間どもの悲鳴と呪詛と絶望から俺は生まれた。俺は弱者を踏み躙る世界全てを踏み躙る。復讐の狼、ウルッフル!」

「人間の悲鳴と呪詛と絶望から生まれた……だと」

 

星の光を束ねれば、いつか朝が来るように。

小さきものの悲鳴と呪詛と絶望を束ねれば、いつか世界は闇に染まるのだ! と、続けるウルッフル(ジョン)の言葉を呆然と繰り返すイビルアイ。

そのイビルアイの前で、セリフと共にパンドラズ・アクターのような大仰な動作で大見得を切るウルッフル(ジョン)だった。

 

モモンガ@上空を通過中(うわーだっさいわー)

 

「さあ、始めよう。力を持ちながら安穏と生きるもの。過去が貴様に追いつく時が来た。聞こえるだろう――過去からの亡者の呼び声が」

ウルッフル(ジョン)の手にある魔導書(ぐりもあ)のページが独りでに捲れ、黒い風を纏った巨人(イタクァ)が複数現れ、黒い風は亡者のように気味の悪い音で唸り始める。

(お、正気を保った吸血ロリだから、過去になんかあったと思ったけど、ヒットしたっぽいですね)

デバフによる神話的恐怖で幼児退行を起こしかけ、ウルッフル(ジョン)の威圧による重圧で身動きも出来なくなったイビルアイは、弱々しく首を左右にふり始める。

 

「い、嫌だ…違う、私は…嫌、やだ…やだ、やだ……」

 

過去を封じた記憶のフタは叩き壊され、忘れたい過去が溢れ出す。蘇る恐怖と罪悪感が彼女の精神を打ちのめし、イビルアイ(合法ロリ)の生命が刈り取られようとしたその瞬間(とき)、雷のような轟音と共に彼らの間の石畳が砕け散り、土埃が舞い上がる。もうもうと上がる土ぼこりは黒い風に吹き飛ばされ、月明かりが差し込んだ。

 

そこにいたのは漆黒の戦士。

 

月の光に輝く漆黒の全身鎧。金の縁取りがぎらりと輝き、炎のように真紅のマントが風にたなびく。手には見事な造りの巨大な剣が1本ずつ握られ、溢れ出す強大な力を纏っているかのようだ。

石畳を砕きならが、着地の姿勢からゆっくりと身を起こした漆黒の戦士は、御伽噺の英雄のように見えた。

誰もが息を飲む中、背後に震える少女を庇い、漆黒の戦士は巨大な剣をウルッフルへ突きつける。

 

 

「私の敵は、お前かな?」

 

 

それは誰もが想い願う英雄の姿。強きを挫き、弱きを助ける御伽噺の中の英雄の姿だった。

 

 

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「あの後のやりとりも良かったよね。『私の経験則だよ。善き行いを好む者は少数を好み、悪しき行いを好む者は徒党を組む』」

「あああ」

「『吸血鬼? それがどうした。多数を持って少女を嬲るものよ。私は貴様を許さない』」

「やめて! 俺のライフはもうゼロよッ!?」

 

魔導書(ぐりもあ)人狼(ジョン)の賞賛の声に再びカウンターに突っ伏すモモンガ。

 

「あれであのロリ吸血鬼のハートはがっちりキャッチだね!」

「登場して一瞬で観客のハートをキャッチ! 中々出来る事じゃないよ。流石はモモンガさん!」

 

止めてくれ、二人とも。俺のライフはもうゼロだって言ってるだろ。

 

「でもさ。たっちさんなら、演技じゃなく素で同じような事を言った筈だよ?」

「そーそー、それだけ恥ずかしい事を自然体で言えるから、皆が自分に出来ない事をやれる人だって憧れるんだよ?」

 

魔導書(ぐりもあ)人狼(ジョン)のフォロー(?)に、ぴくりと反応するモモンガ。

 

自分もこれだけ恥ずかしいのだ。たっち・みーも恥ずかしかったのだろうか? それでもそれを貫き通したのだろうか。

そう理解して見ると、たっち・みーの『当たり前』と言う行動が、どれだけ現実には難しいものなのかが良く理解(わか)る。

 

それをゲームの中でも実行し、貫き通した事は一つの偉業であろう。

 

それがどれだけ難しいものであるか、無意識にでも理解していたから、尚の事、輝いて見えたのだろう。

綺麗だったから憧れた。そんな風に自分もなれるなら、なって見たいと憧れた。

 

 

「俺も……モモンを続ければ、何時かはたっちさんに追いつけるでしょうか?」

 

 

「勿論だよ」「勿論さ」

 

自分へ力強く頷いてくれる仲間の励ましに、思わず目頭が熱くなる。

左右から肩を叩く二人の手は頼もしく。共にある仲間がいる事に心は温かくなった。

 

《ぐりもあさん、これで何処でもヒーローショーが出来ますね》

《そうだね。あと蒼の薔薇のラキュース…彼女も良かったね。教材とか碌に無いこの世界で、良くもあれだけ(厨二病を)拗らせたなって感心するよ》

 

魔導書(ぐりもあ)人狼(ジョン)……二人はモモンガから見えない側で悪い笑みを浮かべていた。

けれど、モモンガへの悪意は無いので良しとして貰えないだろうか。

 

 

この動画【漆黒の戦士モモン】シリーズは、その後、第九階層のシネマズ・ナザリックに収められ、シモベ達を大いに楽しませる事になるのだが、それはまた別の話。

 

 

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──時折、決して交わらぬ世界と世界を繋ぐ、不思議な扉が現れることがある。

 

──その扉を潜った先では、決して出会わぬ筈の至高の御方々が杯を交わす。

 

──不思議な、一夜限りの夢があるらしい。

 

 




原作のモモンガさん寂しそうですもんね。せめて、二次創作のIFぐらい仲間とわいわい楽しく騒いでも良いじゃない。

次回+「第23話+1:アルベド、お前の全てを許そう」
モモンガ分、アルベド分の補充です。
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