オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ 作:ぶーく・ぶくぶく
来年も良いお年を。
ちなみに年末進行で執筆がちっとも進みませんので、本編は1/3の予定を1/7に延長します。
狼ほのぼのでは年末を迎えるのは先になりそうですが、こんな年末を迎えられるようになれば良いなと願いを込めて。
これはパラレル時空でフィクションwです。本編および他所様の作品、ストーリーには一切関係ありません。
以上をご了承の上、お楽しみ下さい。
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ナザリック時間で12月も終わりとなった深夜0時、地響きを立ててカルネ=ダーシュ村から走り出す山のように巨大な狼の姿があった。
それは世界級アイテムの力で持って体長200mを超える大きさとなったジョンによる王国、帝国、法国巡回マラソンの始まりだ。
この世界に転移して初めての大晦日。ジョンは大晦日なのだから、何か特別なイベントがやりたいと無い知恵を絞って考えた。
大晦日だからナザリック歌合戦とかどうだろうか? 参加者、楽師とジョンぐらいか? 少なすぎる。皆が楽しくないから却下。
コキュートスとプロレス。訓練と何が違うとモモンガから突っ込みが。
結果、チーム時王の元ネタとなった21世紀のアイドルグループのリーダーが24時間マラソンを(夏に)やっていたのを思い出し、ジョンが巨大化して24時間で王国帝国法国を巡回し、縄張りを主張しつつ、31日終わりぎりぎりにゴール。楽師と時王の演奏でモモンガが○○イを熱唱しつつ、縄張りを見回ってきたジョンを迎え、新年を迎えると言う十代の暴走のようなイベントにまとまった。
ジョンを送り出す松明の列、送り火に見送られながら巨大狼となったジョンが走り出し、速度を上げていく。
世界級アイテムで巨大化したジョンは巨大化しても速度が犠牲になる事がなかった。
同じ速度で戦う事が出来たのだ。物理的にはおかしいのだが、運営が言うところの「世界の可能性はそんな小さなものじゃない」と言う事なのだろう。
巨大化して手足が同じ速度で動くから、手足の末端速度は巨大になった分だけ速くなっている。
地球の動物でも短時間100km/hで走ったり、70km/hで長時間走ったりできるのだから、視界から消えるほどの速度で戦闘できる100Lv戦士系狼が巨大化したら300km/hで24時間走れても良いじゃない。
この世界の住人は高速で動いても属する物理法則が違うのか衝撃波が発生したりしないのだが、ジョンに限っては都合良く衝撃波が発生しているので全力で走ると大地が捲れ上がったり、大地震で大災害となったりしそうなので、世界に配慮し、300km/hぐらいに自己規制している。
見送る村人達の列の中、波乱の一年で新たな村長となったエンリが隣に立つ赤髪の絶世の美女――ルプスレギナへ問う。
「ルプスレギナさんは一緒にいかなくて良かったんですか?」
「魔法使っても、あんな速さで24時間は無理っす。それに私は/新年を祝う儀式《新春隠し芸大会》の用意を頼まれてるっすからね」
「新年を祝う儀式ですか?」
「そうっすよ。ジョン様に悦んで頂くために身体を張って頑張るっすよー!
「え?……首、え?」
ルプスレギナの身体を張ってに不健全な想像して赤面するエンリだったが、続く斬首発言に青くなった。
この人達の冗談は分かり難い。
何かの暗喩だろうとは思うのだけれど、やっと簡単な読み書きと二桁の計算が出来るようになってきたばかりの自分にはまだまだ難しい。後でンフィーに何の例えか聞いてみようと思う。
時に恐ろしく、けれど優しいこの人たちが、それでも自分達と同じように家族や仲間達と新年を祝う事が、エンリには嬉しかった。
「今年はルプスレギナさんとお友達になれて良かったです。来年もきっと良い事があるよう頑張ります!」
「エーンちゃん? 今年はご両親が殺されて、村も襲われて酷い年だったんじゃないっすか?」
「はい。でも、カルバイン様を見てて思ったんです。酷い事を思い出して泣いているより、良かった事を思って頑張ろうって」
「……そうね。そうだわ」
何かを思い出し、胸に手を当てて回想に浸るルプスレギナを覗き込む様に見上げながら、エンリは自分を友人と呼んでくれる今年出会った新たな友人へ、自分も赤面しながら悪戯っぽく笑いかけた。
「その顔はカルバイン様と結ばれた日を思い出してる顔ですか?」
「そ、そうっすよ! そう言うエンちゃんはどうなんすか!」
「えーと、私は……まだ、その……」
来年も再来年も、こうして過ごしながら、村人も家族も増えていくと良いな。
予想されたルプスレギナの反撃に赤面しながら、エンリは感謝の祈りをアインズ・ウール・ゴウンへ捧げていた。
中の人は年末年始進行中で予約投稿ですが、それでは皆様!
良いお年を!!