オーバーロード~狼(以下略)~その他まとめ   作:ぶーく・ぶくぶく

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カルバイン様を称える会:活動1

 

 

/*/ 南部貴族の陰謀と狼の戦士の活躍/*/

 

 

カルバイン様を称える会の諜報部門は、ローブル聖王国南部の貴族たちが北部の結束を切り崩すため、密かに策動していることを察知した。

細かな書簡、送金記録、密会の報告――あらゆる証拠を収集し、緻密に分析した結果、陰謀の全貌が浮かび上がる。

 

ネイア・バラハはその証拠の巻物を手に、玉座の間に赴いた。

「王よ、この証拠をご覧ください。北部の安定を脅かす者どもが、密かに結束を分断しようとしています」

 

カスポンド王は巻物を広げ、目を細める。

「……なるほど、ここまで周到に動いていたか。これほどの諜報力を持つとは、恐れ入った」

 

王国の宮廷貴族たちは驚愕し、静まり返った。

「まさか……これほど鮮明な証拠を持ち込むとは」

「南部の動きがここまで手際良く露見するとは……」

 

この情報により、南部貴族のカルバイン様を称える会に対する警戒心はさらに高まり、ついに暗殺計画が企てられる。

目標は、会の中枢であり、情報と指揮の要であるネイア・バラハ。

 

深夜、ネイアが寝室に戻るその瞬間、南部貴族の刺客が忍び寄った。

だが、屋敷周囲にはゼロの弟子たち──狼の霊魂を宿す戦士たち──が警戒していた。

彼らは鋭い嗅覚と鋭敏な感覚で異変を察知し、即座に刺客の動きを封じる。

 

「そこまでだ!」

狼の戦士たちが駆け込み、刺客を取り押さえる。動きは迅速かつ的確で、暗殺は未遂に終わった。

刺客たちはその場で捕縛され、王国の衛士に引き渡される。

 

ネイアは安堵の息をつき、ゼロの弟子たちに深く頭を下げた。

「……皆さんのおかげで、事なきを得ました。命を賭けて守ってくださって、感謝の言葉もありません」

 

ゼロは静かに微笑む。

「力は与えられるものじゃない。正しく使うことが大事だ。民も、会も、守るべきものを守る──それが俺たちの役目だ」

 

この一件により、カルバイン様を称える会の諜報力の正確さと迅速さは、王国側の貴族たちに深い印象を残した。

一方で南部貴族の間には恐怖と危機感が広がり、北部での影響力拡大を阻まれたことへの苛立ちが静かに燻ることとなった。

 

こうして狼の戦士たちの活躍は、単なる戦闘力だけでなく、王国の政治的安定にも寄与する存在として認識され、カルバイン様を称える会の威信はさらに高まった。

 

 

/*/ 魔導国からの使者シズと褒美/*/

 

 

ネイア暗殺未遂の報が魔導国に届くと、ジョンの指示でシズが急遽現地へ向かっていた。

荒れた道を越え、カルバイン様を称える会の本部に到着したシズは、静かに謁見の間へ足を踏み入れる。

 

「……後輩、よくやった。無事で何より」

ネイアはシズの手を取り喜びを表す。

「シズ先輩!それもこれもジョン様が紹介して下さったゼロさんのお陰です!」

 

シズは巻物を取り出し、厳かな声で続ける。

「それだけではない。……ゼロと弟子たちには褒美を授けるよう、命が下されて、いる」

 

ネイアも目を輝かせる。

「褒美……ですか?」

 

シズは少し間を置き、銀色に光る小箱を開ける。

「こちら。『モンクズ・ブラックベルト』。無手での戦闘力を高める魔法の品。装着すれば、身体能力と反応速度、耐久力が飛躍的に向上する」

 

ゼロと弟子たちは目を丸くし、少し興奮気味に小箱を覗き込む。

「……これで、さらに無手の戦いが極められるということか」

「ふふ、これからは狼の力と併せて、俺たちの戦闘力は鬼に金棒だな」

 

ネイアは、弟子たちに笑いかける。

「皆さんの働きへのジョン様からのご厚意です。ありがたく使わせて頂きましょう」

 

シズは微笑みを浮かべつつも、静かに告げる。

「この褒美は、単なる力の授与では、ありません。無手で戦う者としての覚悟と、民や仲間を守る責任の証でもある。使いこなせるよう努めなさい」

 

その言葉にゼロは深く頷く。

「……承知しました。力を過信せず、民と会のために使わせていただきます」

 

こうして、魔導国からの正式な褒美が授けられ、ゼロと弟子たちの無手戦闘力はさらに飛躍的に高められることとなった。

狼の霊魂と魔法の品、そして師ジョンの教えが、彼らをより一層無敵の守護者へと押し上げていく。

 

 

 

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