見習いに本丸を乗っ取られてしまったので、物凄く優しいブラック本丸でのんびり過ごしたいと思います。 作:阿羅々木
あなたは、神様を信じますか?
……まぁ、信じない人は信じませんよね。
『神なんて所詮、人が縋るために作られた存在だ』
……なんて言われてしまったら、ぐうの音も出ません。
まぁでも、あなたは信じる派の人ですよね?
実際、神様を何度も何度も目にしている訳ですし。
あなたのお屋敷の庭にある、あの尻尾がない狐の石像。
あれ、
良くもまぁ、昔から守ってくれているものです。
あまり知られていない神様ですのに、あなたの一族も物好きですよね。
……話を戻しますね。
実は私、審神者をしておりまして。
これでも一応、審神者歴は長い方なんですよ?
それでですね。私、先日本丸から追い出されまして。
……どうして、ですか?
私、前の本丸を見習いに乗っ取られましてねぇ。こーんな地味な見た目ですから、随分と舐められていたみたいで(笑)
これは仮の姿なんですけどねぇ。見習いや前の本丸の刀剣男士達は、それに気がついていなかったみたいで。
見習いは私に仕事を全部押し付けて、挙句の果てには、カッターキャーをしてですね……それで、私の信用は地に落ちたと言う訳です。笑えるでしょう?
まぁ、気にしていないので構わないのですがね。
……そう言えばあなたは、私の“本当の姿”をご存知でしたっけ。
だから、先程から微妙な顔をしていたんですね。
まぁ、私の昔話はまた今度にして。
……娘さん、司書になられたそうですね。“帝國図書館”と言う所の。
意外でした。娘さんが大好きなあなたが、司書になることを許すだなんて。
娘さん、あなたの跡を継ぐんですか?
……おぉ、継ぐんですね。
あんなに可愛らしかった女の子が、随分と逞しくなられたようで。
司書になって、お友達もできたのですね。それは安心です。
……えぇ?兼業?何とですか?
……え!?審神者!?審神者になるのですか!?
……ごほん、失礼しました。
それで?いつからなんですか?
……ほうほう。後二、三ヶ月後……。
その際はぜひ、うちの本丸へ見習いに来させてくださいな。あの子なら大歓迎ですから。
……っと、もうこんな時間。
私、これから新しい本丸に行かなければならなくて。
“本丸No.00”……本丸の始祖ですね。
そこの本丸、いわゆる“ブラック本丸”らしくて……なんでも、今までの審神者、皆殺されているみたいなんですよ。
死んだら大変ですけれど、無理のない程度に頑張ってきます。
では、娘さんによろしくお願いしますね。
また今度、図書館へ行くとお伝えしてください。
お体に気をつけてくださいね。
~人物紹介~
名前
呼び名
以前の審神者名
誕生日 ???(宵子の頃は、十一月一日と言っていた)
年齢 ざっと見積って三千歳以上(宵子の頃は、二十歳と言っていた)
身長 170cm(宵子の頃は160cmだった)
概要 宵闇を司る空狐の神で、三千年以上生きた大神狐。神通力を自在に操ったり、千里眼であらゆることを見通したりできる。ふわふわの長い白髪(黄色のインナーカラー)に金色の瞳をしており、口元を覆い、巫女のような服装をしている。目元に紅をさし、二本線を引いている。以前の本丸にいた頃は、黒髪に黒目、眼鏡にそばかすと言う、地味な見た目をしていた。
狐宵
宵子(Picrewの『鳩の女子駅』様を使用させていただきました)
名前
審神者名 恋々菜
誕生日 三月三日
年齢 十五歳
身長 155cm
概要 狐宵の本丸を乗っ取った張本人。金髪に翡翠色の瞳をしている。服が派手。髪型も派手。とにかく派手。霊力の量は並。仕事は全部狐宵に押しつけていたにも関わらず、自分がやったように見せかけて、狐宵を悪者に仕立てあげた。
(全国の萌木様、恋々菜様、大変申し訳ございません。悪気はありませんので、どうぞお許しください……)
恋々菜
(宵子同様です)
以前の本丸の刀剣男士達
恋々菜の策略にものの見事に嵌り、狐宵が恋々菜をカッターで切りつけたり、仕事を押しつけたと思っている。その思い込みが続いた結果、狐宵を本丸から追い出した。数振、さすがにちょっとやりすぎじゃないか?と思うくらい酷い仕打ちをした刀剣男士がいる。
今の本丸(ブラック本丸)の刀剣男士達
思ったより優しい刀ばかりだった。来たばかりの時でも、刀を向けてきたり殺そうとはしなかった。なんならむしろ優しくしてくれる。以前の本丸のことを聞いて、心配してくれたりもした。しかし、心のうちでは良からぬことを考えているようで……?
プロローグで狐宵とお話していた人
“とある組織”のお偉いさん。男の人で、狐宵が神様であることを知っている。一族で代々、狐宵の依代になっている狐の石像を守っている。狐宵の正体を知っているのはそのため。奥さんと娘がいる。二人共、狐宵のことが見えている。奥さんは刀剣&作家マニア。なので、娘が図書館の司書になると言った時と審神者になると言った時は、大喜びしていた。ちなみにこの人は娘大好きなので、自分の元から離れて行くとなってちょっとショックだった。
上の人の娘
どう言う力なのかは分からないが、様々な次元への移動が可能。帝國図書館の司書。もうすぐ審神者になるための見習い期間が始まる。仲の良い友達がいて、その人も司書であり、同時期に見習いになる予定。
(ちゃんと登場したら、上の二人の紹介は書きます)