ありふれた錬成師とありふれない魔槍兵で世界最強   作:ゴルゴム・オルタ

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本年度、2回目の投稿になります。
書ける内に書いていこうと思いますので、応援よろしくお願いします。


魔槍、真名解放

大迷宮の最深部で対峙した守護者とも言える怪物との戦いの末、私、コハクは勝利したかに思った時であった。

その直後、僅かな隙から生じた慢心により、手痛いどころか痛恨に過ぎる反撃を受けた。

突然、横に突き飛ばされたかと思いえば、視線を向けた先には光の渦の飲まれた人間、竜也の姿が在った。

余りの出来事に、永く生きてきた私でさせ思考が停止せざるを得なかった。

振り向けば其処には倒した筈であった怪物の姿があった。

白い頭の蛇が先程より一回り大きくなり、頭から鹿のような鋭利な角を生やし、此方を睨め付けると高い咆哮を上げた。

再び闘志を燃やし、立ち上がり武器を手に戦おうとするが、奴の足元で倒れている竜也の姿が視界に入り、思わず駆け付けた。

 

「竜也!!!」

 

人間が嫌いな筈であった私が、考えるより先に竜也の下へ体が動き走り出した。

急いで竜也担ぐようにして、安全な後方へ下げる為走るのだった。

竜也が受けた傷は思っていた以上に酷く、着ている服は焼け全身が火傷と裂傷だらけであり、最早生きているのが奇跡とも言える状態だ。

竜也を仰向けに寝かせると、懐からハジメから貰った神水の入った容器を出し、口に含ませる。

だが、飲み込む事が出来ないのか効果が出ずもう一本出すと、自分の口内に含み竜也と口を合わせて神水を喉奥に送り込む。

九尾の狐である私が、誰かの為に、ましてや人間の命を救う為にこんな事をするなど初めてだ。

 

「死ぬな・・・目を開けてくれ・・・竜也ッ!!」

 

此処を脱出したら、消息不明の姉を探すべく、竜也達とは別れる筈であった。

だが、共に過ごしていく内に、何時しか私の中に今まで感じた事の無い感情が渦巻いていた。

人間に対する感情は、憎悪と嫌悪、怒りなどでこれまで負の感情しか抱いた事が無かった。

だが、あの日竜也と出会いそれまで感じた事の無い感覚を知った。

人間は今でも嫌いであり、これからもそれは変わることは無いと思っていた。

だが、竜也だけは他の人間達とは違う何かを感じた。

初めは本能的に殺す事を拒否し、時を重ねる毎に向ける感情はより親しさを増していく。

竜也の事を見ていると、胸の奥を温かく包み込む様な感覚が生まれ、その事に惑いと安らぎを感じ心を揺さぶられた。

言葉では言い表すことが出来ず、自身の本能がそう告げているように感じた。

 

「これは・・・なんだ・・・涙・・・なのか?」

 

何時しか頬を熱い雫が流れた。

気が付かないうちに、自分の眼から涙が零れていた。

後ろを振り向くと、ハジメとユエが怪物に応戦していた。

攻撃方法も先程と違い、頭部の横に魔力で丸い球体を作るや、其処から無数の針のような物を放ち弾幕を張り、付け入る隙等与えない様子であった。

ハジメの持っていた長い得物もその攻撃で破壊され、ユエも避けることで精一杯であった。

竜也が手にしていた槍は何処かに消えており、どこにも見当たらない。

私は涙を振り払い、手にした得物に力を籠め闘志を滾らせる。

 

「待っていろ、お前の仇は必ず取ってやる。だから死ぬな竜也」

 

横たわる竜也にそう言うと、怪物を目掛け駆け出すのであった。

私の存在に気が付いたのか、奴は此方に視線を向けると口から白い炎を出した。

普段の私であれば冷静に避けれたのだろう、しかし怒りに任せ最短距離を突き進む。

体の彼方此方から蒼い炎が溢れているのが分かる。

自分でも自覚があったが、今の私は完全に頭に血が上り冷静さを欠いていた。炎の熱さより、頬を伝う涙の方が何倍も熱い。

 

「さあ、楽しい死合の時間だ。貴様の血肉を喰ろうてやるぞ!!!!」

 

ハジメとユエが私に何か叫んでいるが全く耳に入らなかった。

怒りと獣の本能に従い、敵を殺す事しか頭になかった。

このような感情に至るのは久方振りで、非常に闘志が昂り技も策も無く本能のまま飛び込んだ。

奴の懐に入り込み、力任せに刃を叩き付ける。

脳天を串刺しにしてやろうと跳躍した時だった。

奴が頭を振りかぶったと思ったら、凄まじい勢いで私に目掛け頭をぶつけてきた。

冷静さを欠いた私には避ける事も出来ず、そのまま背中から壁に叩き付けられた。

壁に叩き付けられた私は身動きが取れずにいた。

頭を強く打ったのか意識が朦朧としているだけでなく、額から流れてくる血で視界が赤くなり、呼吸も儘ならない。

ただ、奴が私に向けて竜也に食らわせた光の渦とも言うべき炎を浴びせようとしているのが分かった。

 

「「コハク!!!!」」

 

ハジメとユエが私の名を叫び、手助けしようと援護するも、最早それすら間に合わない。

 

「(姉さま・・・すいません・・・竜也・・・・ありがとう・・・・)」

 

頭に浮かんだのは姉への謝罪と、私を長年の呪縛から解き放ってくれた人間である竜也へ向けての感謝だった。

自身の死を察した私は深く目を閉じた。

だが、それは何時まで経っても訪れなかった。

 

「ギャオオオオオオンンンンン!!!!!!」

 

聞こえてきたのは、怪物の悲鳴とも言える叫び声であった。

霞む視界に映るのは奴の目に何か刺さり、悶え苦しんでいる様だ。

私は、頭から床へ落下していくが、強く温かい何かに包まれて、そこで意識を失った。

 

 

 

 

 

 

「(あれから、どれほどの時間が過ぎたのだろう。)」

 

突然、異世界へ召喚され戦争に巻き込まれ、奈落に堕ち、生死をさまよっている。

思い出すのは過ぎ去ったもう二度と戻る事が叶わない、暖かな日々の記憶。

家に帰れば、父さんと母さんが温かく迎え、店である居酒屋の手伝いをする日常。

幸せに溢れた家族の時間には、もう戻れない。

すべては広がった深い闇へ消えていった。

2年前、俺と両親は海外へ旅行中に事故に遭った。

遺されたのは俺のみだと知り、その時から胸に大きな孔が生まれた。

全てを失った俺は心に大きな闇を棲みつくようになった。

その闇に俺自身が今飲み込まれそうになっていた。きっとこの闇は死への願望なのだろう、本能でそう悟る。

このまま闇に飲み込まれ、全て楽になってしまおうかと思っていた時だった。

 

『何死んだような顔してんだ坊主』

 

目の前に光が現れ、人の姿になっていくのが見えた。

 

「アンタは・・・何時も俺の夢に出る・・・」

『応!こうやって話すのは初めてだな』

 

その男は、青い髪に赤い瞳、逞しい体格でウェットスーツのようなピッチリとした服装で、両肩に銀色の肩当を付け、師匠に授かった同じ赤い朱槍を持っていた青年が俺の前に現れた。

俺は毎晩、夢の中でこの男と戦っていた。

こっちは本気で打ち込んでいるのに、涼しい顔で受け流していく。

まるで弟子の稽古をする師匠のような顔でだ。

それだけ腕が経つという証なのだろう。

毎晩の様に現れて、俺がボコられる夢だ。

 

『しっかしまあ、派手にやられたもんだな坊主。このままだと本気で死ぬぞ』

「俺に何の用だよ、アンタ。それに、結局師匠の下で鍛えられてもこの様だ。身動き一つ取れそうに無い傷なのは見て分かるだろ」

『まあ、そう言うなって。同じ師匠の下で槍と魔術を学んだ奴が困ってるようなんでな、ちょっと手助けに来たもんだよ』

「手助け?」

『おう、年はかなり離れちゃいるが、俺にとって坊主は弟弟子って事でな、兄弟子として少しばかり面倒見てやろうと思った訳よ』

 

この男は何故師匠の事を知っている?

男が手にしている槍は多少の差違は有るが見間違えることも無い、師匠から授かった槍だ。それを見せ付ける様に掲げる。

そしてふと、思い出した。

嘗て師匠の下で僅か一年で槍の奥義と魔術を学び、自身の槍を授けると認めた男の話を聞いた事を。

 

「・・・まさか、アンタは!?」

『おっと、名前まで言わなくてもいいぜ兄弟。俺から言えるのはお前が使う槍の本当の力についてだ』

「本当の・・・力?」

『ああ、その為にはまずお前には俺同様、アルスターの戦士が契る聖約〈ゲッシュ〉を立ててもらう』

 

聖約〈ゲッシュ〉の事は師匠から聞いた事がある。

一つに限らず、複数課せられる聖約の事だ。

守れば神の祝福を、破れば禍が降りかかるもので、聖約〈ゲッシュ〉は厳しい物であればあるほど受ける恩恵が強いとされる。

 

『俺の場合は<犬の肉を食べない>、<己より身分の低い者からの食事の誘いを断らない>、<詩人の言葉には逆らわない>なんてあるが、それが死因になったり敵に利用されたりするから考えて選べよ』

「俺は・・・・」

 

正直まだ俺自身迷っていた。

俺は、望んでこの槍を手にしたわけではなかった。

死にたくない、生きて家に帰りたい、ただそれだけの望みで師匠の下で生きる術を学んだ。

だが、師匠は俺にこう言った。

『お前は何時か、その槍を手にし戦わねばならない時が必ずやって来る』

そしてその時がやってきた。

武器を手にし、命を懸けた戦いは今でも怖く感じる。

戦いの道を進めば進むほど、自分自身のなりたい夢から遠ざかってしまう自分に恐怖した。

同時に、強い相手と戦い高揚し、更なる強敵を求めて槍を振りかざす自身の獣性。

その矛盾とも言える感情が、二律背反となり自分自身を迷わせ槍を鈍らせて来た。

結局、師匠の言う通り戦いの渦に巻き込まれ、生きる為に槍を手にし戦う事態になった。

 

『で?どうするんだ兄弟。その槍を手にして戦う以上、お前の運命は決まっているも同然だぜ』

 

そうだ。

俺には、守りたい大切な人が居る。

幼馴染で何時も俺の傍で支えてくれた優花。

知り合って間もないが、最近なんだが気になる九尾の白狐のコハク。

奈落の底へ堕ち、共に故郷へ帰還すると誓ったハジメと同伴するユエ。

知らぬ内に、俺自身の周りには大切な者が出来ていた。

その事に気づき俺は覚悟を決める。

 

「俺の立てる聖約〈ゲッシュ〉は・・・〈大切な者達を守る為に戦う〉だ。」

『ほう、分かりやすくていいがそれだけか?』

「まずはこれからだ、別に増やしてもいいんだろ?」

『応!!増えれば増えるほど戦士の格が上がるってもんよ。まあ俺の場合は嫌味妬みの嫌がらせだったけどな!!』

 

目の前の男はハッハッハッと豪快笑うのであった。

あんまり笑えない話ではあるが、俺は自分自身に課せる事にした聖約〈ゲッシュ〉を改めて誓うのだった。

両親が残した店を継ぐという夢を捨てたわけではない。

だが、目の前の脅威から逃げる気など更々ない。そう、逃げ出した先に楽園等無いのだから。

大切な者達を守り戦うのが俺に課せられた運命だというなら、この槍で切り開き戦い抜く覚悟を決めた時であった。

 

目の前に、小さくとも眩い光が見えてきた。

何もない暗闇から俺を導くように光は道となり、先を照らしていた。

道幅には、紅蓮の炎の様な紅色の彼岸花が咲き誇っていた。

その道幅には俺を見送るかのように見覚えのある人達の姿があった。

とある山で知り合った、白い狐の面を付けた少年と少女。

そして、あの日の事故で亡くなってもう二度と会う事が出来ないと思っていた両親。

思わず涙が零れそうになったが、ぐっと堪えた。

 

「男なら強く、心を燃やせ。お前ならできるだろう」

「優花が待っているよ。だから生きて」

 

少年と少女は、優しく微笑みそう言うのであった。

例え地を這い、無様に足掻こうとも、諦めない意思は希望となり、それが俺を導いてくれる。

どんなに悔しくとも、辛くても前へ進むのだ。

降りかかる絶望の闇に抗う為に。

両親は俺に何か言うことも無く、見守るよう静かに微笑むのであった。

 

『行ってこい兄弟。あんな蛇の化け物ぐらい軽く捻ってこい!!』

「応っ!!!!」

 

男は背中を押すように俺に檄を飛ばした。

俺もそれに応えるように力強く声を出した。

失っても、傷ついても生きていくしかないのだ。

どんなに打ちのめされても、俺には守るべき者たちがいる。

そして俺は、光の先端まで走り抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

静かに瞼を開け、意識を覚醒していく。

 

「戻って・・・・来れたんだよな」

 

体の彼方此方が痛むが何故か動きは軽く感じた。

ゆっくりと体を起き上がらせ、周囲の状況を把握していく。

どうやらハジメ達がまだ奴と戦っているが、決定打が足りないのかジリ貧気味だ。

足元には神水の入った試験管の空き瓶が転がっており、誰かが俺に飲ませたのが分かった。

懐に入れてあるステータスプレートを確認すると、黒字で伏せてあった項目が判明しているのが分かった。

 

===============================

 

篠崎竜也 17歳 男 レベル:75

 

天職 アルスターの戦士

 

筋力:6000

 

体力:7000

 

耐性:4500

 

敏捷:10000

 

魔力:7500

 

魔耐:4000

 

技能:言語理解・魔力放出・宝具真名解放・戦闘続行・ルーン魔術・獣殺し・矢避けの加護・聖約〈ゲッシュ〉・仕切り直し・胃酸強化・食品鑑定・食品管理・調味料生成・栄養調理・料理作成・魔力分解

 

===============================

 

「やっぱりあれは夢じゃなかったんだな」

 

解放された天職と技能を確認すると、右腕を水平に伸ばし自前の槍を喚ぶと強く握った。

今まで以上に体全体に力が湧き、滾っているのが分かる。

槍も以前と違い、獲物を求め血を吸わせろと言わんばかりに紅く鮮やかに輝いていた。

 

「待たせたな相棒、そんじゃまあ仕切り直しと行くか」

 

俺は前線で奮戦するハジメ達に加勢すべく駆け出すのだった。

どうやらコハクは奴と戦っているようだが、劣勢なのは一目瞭然だ。

奴はコハクを壁に叩き付けるや、トドメを刺さんとばかりに口から光の渦とも言えるブレスを吐き出さんとしていた。

俺はさらに駆け出し、それを阻止するべくハジメとユエの間を擦り抜けた。

 

「良く持ち堪えた。後は任せろ」

 

そう言うと、俺は手にした槍を奴の眼に目掛け、渾身の力で投擲するのだった。

槍は奴の眼に直撃し悲鳴と言える雄たけびを上げた。

壁からコハクが頭から血を流しながら落下していくのを見て、彼女の下へ跳躍し、支える様に肩と膝裏に手を伸ばし、抱きかかえて地面への落下を防ぐ。

すぐさまハジメ達の元へ駆けつけ治療を頼むのだった。

 

「竜也!?怪我は大丈夫なのか?」

「俺の事はいい。それよりコハクの治療を頼む」

 

ハジメ達にコハクの治療を任せると、俺は奴に対峙すべく前線に戻った。

余程痛かったのか、未だに悶え苦しむように暴れており、俺は魔力で槍を自身の手元へ喚び戻す。

槍はまるで生きているかのように動き回り、掌へと戻った。

奴も俺に気が付いたのか残った片目で、睨んでくるが軽く吹き流すかのようにこう言った。

 

「よう、さっきは良くもやってくれたな。それは俺からのお返しだ」

「グルルルルルル!!!!」

「アレで俺を倒したつもりだったか?生憎だったな蛇野郎、あの程度で俺がくたばるわけねえだろうが!!!!」

「ギャオオオオオオンンンンン!!!!!!」

「いいねぇ、そう来なくちゃ・・・と言いてえが、今度こそテメエに引導渡してやるよ!!」

 

奴の叫び声に、槍を構え対峙する体勢を取った。

不敵な笑みを零した俺は、槍に持てる魔力を注ぎ込んだ。

奴は、頭部の横に丸い球体を作ると、其処から無数の針のような物を俺に目掛けて放ってきた。

だが、それは一発たりとも当たる事は無かった。

撃たれる針よりに俺が速く動き、奴の懐に飛び込んでいたからだ。

気づいた頃にはもう遅く、俺の接近を許した時点で奴の負けは決定する。

獲物に襲い掛かる猛犬の如く、槍で奴の体に無数の傷を付けていく。

疾風怒濤の攻撃に成す術も無く、最深部の守護者は蹂躙されるのであった。

ハジメ達もその光景を目の当たりにしていたが、余りの速さに目が追い付けないのであった。敢えてその光景を説明するのなら、深紅の閃光が蛇の肉体を蹂躙し削っていると証するだろう。

最早、虫の息と言わんばかりの姿になった奴を見た俺は、トドメを刺すべく槍の真名を解放する為、魔力を込めるのだった。

紅く燃え盛る紅蓮の炎のような魔力は、槍から溢れんばかりに零れだし、槍全体を包むとやがて鋭利な形状へと変化した。

 

「赤枝の棘は茨の如くってな、この一撃手向けに貰って逝け」

 

俺は奴に目掛けて加速するや、大きく跳躍した。

右手に持った槍を奴の頭へ目掛け、投擲する体勢を取った。

そして、槍の力を解放するべく真名を叫んだ。

 

「突き穿て、牙を剥け!!!! ゲイ・ボルク!!!!」

 

投擲された槍は、奴の頭を貫通するだけに留まらず、胴体を突き破り急所である心臓部まで到達すると魔力を解放し大爆発を起こした。

最早原型さえ残さず最深部の守護者は塵となり朽ち果てるのであった。

再び掌に魔力を込めると、槍は空中をジグザグに曲がりながら俺の下に帰ってきた。

戻ってきた槍を掌で回すように掴み、踵を返しハジメ達の所へ戻る。

 

「今度こそ・・・やったんだよな?」

「ああ、色々迷惑かけて悪かったな。」

「タツヤ、凄かった・・・」

「おう、これでよう・・・やく・・・」

 

急に全身から力が抜ける感覚が俺に襲い掛かってきた。

そのまま、前へ倒れ込んで行きそうになるが、なんとか持ち堪えた。

意識が朦朧とする中、二人の声が聞こえるが、俺は足を踏ん張りコハクの元へ歩いた。

コハクの元まで辿り着くと、仰向けで静かに眠るコハクの手を優しく握った。

 

「・・・・帰ってきたぞ、コハク」

 

そのまま、コハクの前に倒れこみ、俺は今度こそ意識を失った。

その後、俺とコハクは、ハジメとユエに介抱されつつも、最深部の奥にある場所へ連れていかれるのだった。

こうしてオルクス大迷宮の最深部で繰り広げられた激闘は幕を閉じるのであった。

だが、俺達は知らない。

此れから先に繰り広げられる戦いの数々の中では、まだ序章が終わったにすぎないことを。




今回、竜也君が使う槍の真名が判明しました。
FGOをプレイ若しくはfateを知っている方は多分、分かる筈です。
知らない方は、wikiで検索するか、アニメを見ることを推奨します。
オススメは、Fate/stay night[UNLIMITED BLADE WORKS] です。
ご存じ、アニメ「鬼滅の刃」の制作会社ufotableさんの美しい絵写なのできっと気にいる筈です。

次回予告「反逆者の住処」

追伸
本編で「やっぱりあれは夢じゃなかったんだな」の所からアニメ「Fate/stay night」のBGM『運命の夜』を脳内再生しながら読むと尚面白いかもしれませんのでお試しを。
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