同時に主人公の設定
木下 浬(きのした かいり)
男
18歳
真面目だが頭はそこまで良くはない
――――チュンチュン
「············ん···? 」
鳥の声が聞こえる。
もうすぐ起きる時間か。今日は朝から掃除が入ってるんだった。
霊夢に助けてもらってから一週間か二週間か、そろそろ傷が治りはじめこれからどうしようか?
なんて思っていたところ。
「···あんたをこのまま放り出すわけ無いでしょ、助けてもらった分働いて返しなさいよね」
と言われてしまったのだ。
まぁこちらとしても命の恩人に礼の一つもせずにさようなら、なんて事はしたくなかったのでい い機会だと思い神社のあらゆる場所の掃除を担当することにしたのだ。
その中で初めは会話こそ少なかったものの今では中々距離が縮まってきたと思う。
「···それにしても僕に襲いかかってきたあの獣はどうやって退治したんだろう? そんなに体を鍛え てるのかなぁ? 」見た目普通の女の子なんだけどなぁ。
前半、思わず口に出してしまっていたようだ。こんなこと聞かれたら確実に殺されr
「···浬···あんた···もう一度死にかけた方が良さそうね······! ! 」
···え? ······あれ? そこに居るのは今僕の中で話題の霊夢さn
「···悪霊退散! 」
···うん、どうやら僕は悪霊だったらしい。
···········取り敢えず逃げよう。
「っぎゃあぁぁぁぁぁー! 」
逃げながら上手くまわらない頭で『いつまでもこんな日々が続くといいな』と、気づくと何故か こんな言葉が浮かんでいた。
お仕置き?的なものが終わり、霊夢はブツブツ言いながらも先に帰ったようだ。
一つため息をつき先ほどの件でさらに散らかったスペースの掃除をしていると。
「···ぷっ! ···ぷぷっ···」
頭の上から女の子の笑い声だろうか、こちらを見て笑っている人影が徐々に近付いて目の前にお りてきたのだ。
霊夢と同じ年くらいの魔法使いの格好をした少女だ。
彼女は腹を抱えて笑っていたが一息ついてこちらを見ると笑いをこらえながら話しかけてくる。
「···ふぅ、ごめんごめん、あんたと霊夢があんまり面白かったからさぁ」
僕たちの何が面白かったのだろうか。因みに僕は逃げるのに必死だった。
「それより君は···本当に人間?」
目の前に居る少女に問いかける。
···忘れかけていたが、空を飛んでいたような。
「あんたも中々だな ! ···ま、まぁいいや、私の名前は霧雨 魔理沙 ! 普通の魔法使いだぜ ! 」
「あんたの名前は?」
一つ一つが元気な印象を受けた。
話には聞いていたけど魔法使いっていう人たちもいたんだったな。
空を飛んでいたのもこれである程度理解できた。
「僕の名前は木下 浬、浬って呼んでくれ」
自己紹介を簡単に済ませ魔理沙を見る。
魔理沙のほうもこちらを少し見たあと、ニカっと笑い手を差し出してきた。
「霊夢の友達ってんなら私の友達でもあるはずだろ ! 」
僕は魔理沙の手を握り大きく頷いた。
嬉しくてついつい泣きそうになる。
それからは掃除の事も忘れて魔理沙とたくさんの話をした。
知り合いがいないはずの幻想卿で二人目の友達なのに、どこか懐かしい感じがした。
ありがとうございます。
霊夢 魔理沙編が終わったら少しは話が分かってくると思います。