裏切りの菅笠なんて捨てるんじゃ!!   作:紅乃 晴@小説アカ

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伊藤砦で蒙古狩じゃあああああ!!!

 

 

金田の城は難敵でしたね!!

 

どうも、対馬の赤島からお送りしております竜三です。祝★金田城奪還!!という余韻を味わ

うまもなく、関所をさっさと抜けて豊玉を目指して前進の日々です。

 

本当なら、志村様とも一度会って色々と話とかしたかったんだけど巴ちゃんと石川先生放っておくと戦争始めそうな剣幕だったからさっさと城から引き上げて豊玉方面に足を向けたんだよなぁ、これが!!ちょっとは休むとか落ち着くとか考えない?ねぇ?

 

そんなこんなで赤島へと向かうとなんと大変、伊藤砦近辺が蒙古に襲われているではありませんか。

 

いやぁーだって、橋落とされてるわ、裏道で鬱蒼とした森を通り抜けるわと迂回ルート通ったら轟々と燃える家屋と人の叫び声が聞こえる地獄とエンカウントするなんて思ってもないじゃないですかーやだー。

 

「侍…冥人!?」

 

驚くことなかれ、この言葉を発した蒙古は隣にいる巴が放った矢の餌食になりました。めでたし、めでたし。

 

というのは嘘で、眉間ぶち抜かれた仲間に気づいた蒙古兵がこっちに向かってくるんですけど巴はどうするつもりなんですかねってあーー!!お客様ぁー!!馬に乗りながらの射的は困りますー!!あーーお客様ー!!困りますぅーー!!

 

そんなこんなで伊藤砦を占拠しようと攻める蒙古の後ろから奇襲を仕掛けるハメになりました。ぜってー巴のやつ、石川先生とのストレス発散で蒙古ぶち殺してるな?いいぞ、もっとやれ。

 

住人や数少ないかがり火の守り人たちを守るために俺も大声をあげて蒙古へと斬りかかる!!蒙古たちーー!!私はここよーー!!殺しにいらっしゃーい!!チェストヴォーィッ!!!!や゛っ゛た゛ぜ゛ぇ゛ッ!!!!!

 

そんなわけで伊藤砦は陥落寸前に立て直しました。いやー、蒙古たちに逃げられると援軍呼ばれるから、逃げようとする奴らも片っ端からぶち殺して回ってたらすっかり狂人扱いされましたわ!わははは!!参ったわい。

 

しかし、こちらにも冥人の伝説は囁かれていたらしいことと、蒙古たちが俺や巴のことを冥人呼ばわりしていたことで、恐れられながらもささやかなお礼(食料と物資を少々)を頂くことができた。ありがたや。

 

なんか土牢の中に僧兵たちが捕まっていたらしいけど、あれ…典雄たちじゃね?ストーリーでは捕まってから砦を占拠した蒙古たちに拷問やら焼かれたりやらで悲惨な最期を遂げ、最後に生き残った典雄が心に闇を抱える展開だったけど、まぁあの人たちが生きてたら櫛寺とか杉寺は安泰やな!!

 

楽観的にそんなことを思っていると、僧兵たちからも感謝の言葉を頂いたでござる。なんのなんの、我々は蒙古絶対殺すマンとウーマンなので、お気になさらず。巴が珍しく照れていたのは印象的だった。

 

さて、俺たちが金田城を越えて赤島、そして豊玉を目指すのは安達家を陥れようとした政子様の姉、花を追ってのことだ。菊池家までは絞り込んでるので、とりあえずサブクエと、花に協力したクソどもに〝ケジメ〟を付けさせながら目指す方針で行こうと思います。

 

どうせ上県に行くにも今頃ハーンの手に落ちた志村城をどうにかせねばならんやし。それに俺にはストーリー上、どうしても阻止しなければならんミッションもあるわけだし。

 

うむ。先はまだ長い。とりあえず近辺の蒙古兵の拠点や野営を潰すロールプレイして、物資奪って食い扶持繋ぐか、と蛮族万歳な思考をしていると、一際煌びやかな装飾品が備わる馬が砦に向かってくるのが見えた。

 

ありゃあ、仁と志村様じゃね?

 

金田城で休息できなかった分、伊藤砦で休憩していたからか、志村様と仁が一緒に砦を目指すメインストーリーが進んだわけね。だが残念でしたぁ!!伊藤砦はすでに復興モードで住人の被害も食い止めてますぅー!え?蒙古?そこらへんの畑の肥料にでもなってんじゃない?

 

「其方が、境井の話していた竜三か」

 

かがり火台に向かうと思いきや、真っ直ぐと仁と共に休息している俺と巴のもとにやってきた志村様。ひえ、声がまんま大塚さん過ぎる。渋い、素敵。

 

「叔父上、竜三は腕の立つ者です。城を取り戻す暁には、かつてない戦力となりましょう」

 

仁もそう言い加えて、志村様は満足そうに頷いた。ちょっと待って?俺ってば志村城奪還のメンバー入り果たしてるの?

 

「待っておくれ、境井殿。私たちが協力するのは金田城の奪還まで。そこから先はそっちの都合でしょう?」

 

おぉぉい!巴!!志村様に億劫なくそう言えるなんてすげぇーな!!まぁ言い分はその通りだけどさ!!俺たちの目的は菊池家の花にケジメをつけさせることだし。蒙古と野盗をぶち殺してるのはついでです。

 

それ終わったら適当にハーンの首を取りに行くでもするけど、第一優先はやっぱり花の件だったりするのだ。

 

「巴と言ったな?共に城を取り戻した暁には、其方を召抱えても良いぞ?弓の腕は石川殿からよく聞いている」

 

「恐れ多いのですが、私に弓を教える才はございません。弓を取る以外で出来ること言えば、酒を注ぐ程度でしょう」

 

まぁ巴は昔っからそう言ってるもんなぁ。将来の夢は小さな宿を営んで楽に暮らすとか。京に登るとかは言ってなかったけど、対馬で宿すんの?まじで?蒙古との戦いの日々よ?今と変わらんじゃーん!まぁそれが今の夢かは知らんけどな!!

 

素っ気ない声で返す巴に、志村様はおもしろそうに笑って言う。

 

「能ある鷹は爪を隠すとも言う。其方らが城を取り戻すことに協力してくれた暁には、相応の褒美を出す。考えておいてくれ」

 

それだけ言い残すと、志村様はかがり火の野営地へと馬を走らせていった。

 

「まったく、これだからお侍様は嫌いさ」

 

そう吐き捨てて焚き火の近くに腰掛ける巴。馬を降りてきた仁と目が合い、肩をすくめる。まぁ初めて会った頃よりは丸くなってるよ?初見だったらあの物言いされた時にゃお返しに矢が飛んでくること間違いなかったし。

 

「竜三。金田の城では世話になった。だが、まだ蒙古は蔓延っている。金田の城では飽き足らず、叔父上の城まで…!」

 

「気持ちはわかる。だが、急いては事を仕損じるとも言うぞ、仁。まずは相手の力を削ぐところから始めよう」

 

仁の話では鑓川に赴き、昔は敵対関係だった武士たちに協力を仰ぐとか。うん、それは仁に任せるわ。俺行ったら絶対に殺しにくるし。

 

え?なんでかって?

 

いやー、昔に憤怒の舞を習得するために怨霊役の人とかなり殺り合ってな!!たぶん、仁も冥人って呼ばれてるし、ひょっとしたら俺と間違えて殺しにくるかもしれんけど、そこは主人公として頑張って❤︎

 

「あとは、青海村で境井家の鎧を手に入れる事だが…」

 

「仁」

 

そこまで言った仁の言葉を遮る。うむ、戸惑うのはわかるけど、とりあえずこれだけは言わせて?

 

「毒には手を出すなよ?」

 

その言葉に、仁の顔つきが揺らいだ。あーやっぱ考えてたか。気持ちはわかるけどね!

 

「毒は相手を殺すが、時には味方も殺すことになる。作ることができるからと言って、無闇に手を出していい代物じゃないということだけは、肝に銘じておけよ」

 

「……肝に銘じておこう、竜三」

 

まぁ、安心しなって!!志村城へ物資を運ぶ蒙古の拠点は俺が片っ端からぶっ潰していくし!!ハーンの野郎め、覚悟しておけよコノヤロー。生まれてきた事を後悔させてやっからな。

 

金田の城でやつを取り逃したことは正直、かなり効いた。あそこで仕留めておけば、仁が外道に落ちる可能性も減るし、タカが死ぬ危険も減る。

 

けど、もう赤島へ来てしまったのだ。

 

引き返す道はない。俺にできることは蒙古をいち早く制圧し、フラグをへし折る事。そして花にケジメをつけさせて、蒙古をぶち殺すのだ。

 

 

 

 

 

 

その時の俺は、自分の中にある変化に気がつくことができなかった。

 

竜三として、死亡フラグを回避すると言う目的から、仁の未来を変えると言う目的の変化に。

 

 

 

 

 

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