鬼狩りのとき ―Time to Demon Hunt― 作:ゼミル
義勇としのぶがそこを訪れる数時間前――
時刻は丑三つ時。
森の中に切り開かれた小さな空間の中心に建つ一軒の寺が在った。屋根や壁面の一部は風化によって壊れており、長年放置されているのは明らかである。
真夜中にもかかわらず廃墟へと近付く影が1つ。
フード付きの外套らしきものを羽織り、大荷物を背負っているせいでシルエットが分かり辛いが人の輪郭をしている。明らかに男であり、体格は当時の
段を登り、閉め切られた戸の前に立つと、重さで足元がギシリと不吉げに軋んだ。片手だけ戸にかけて力を篭めればギシギシと音を立てて横に動き、内部が見えるようになる。
廃寺の中は真っ暗闇だった。
「…………」
中の空気が外へと流れ出るなり、男の眉根が僅かに険しく顰められた。
長年管理されていない筈の廃寺は
男は外套の前を開いた。現れた彼の腕は長い棒状の物が抱えられていた。それを何やら弄ったかと思うと棒状の物先端近くから青みがかった紫の光が唐突に発せられた。青紫の光で床を照らす。
黒ずんだ褐色の足跡が床板に幾つも浮かび上がった。
足跡の数そのものは多いが、よく観察してみるとどの足跡も同一の形状である。同じ存在が何度も廃寺に出入りしているという事だ――
足跡は獣ではなく人のそれであると確認し終えた男は戸を閉め、段を下りる。
そして次の瞬間にはスルリと大荷物を背負っているとは思えない身のこなしで、男の姿は寺の下の空間へと消えていった。
それから幾何かの時間が過ぎ――
猛烈な速度と身のこなしで真夜中の山中を駆けてきた1人の鬼が廃寺の前へと降り立った。
血走った目。飢えた肉食の獣を思わせる呼吸。下半身は常人の倍近く太く発達した筋肉で異様に隆起している。
鬼は人を多く食べれば食べるだけ強靭となり異形の姿と化す生態を持つ。
目に見えての変異が起き始める程の数の人間を喰ってきた鬼の両足は山中を走破しても尚乾き切らない程の鮮血で汚れ、手では力任せに胴体から引き千切られた断面を晒す人の頭部が提灯よろしくグラグラと揺れていた。
強靭な脚力でもって哀れな獲物を足蹴にし、腹が裂けて内臓が飛び出す位痛めつけてから最後に犠牲者の頭を千切って持ち帰り、安全な寝床でじっくり頭蓋骨ごと脳を味わうというのがこの鬼お気に入りの食事法である。
鬼には食料を求めて各地を転々とする渡りもいれば、拠点を構え近くを通りがかる獲物を待ち伏せるか夜な夜な活動範囲内の集落を襲い、
山の麓に点在する村落の住民を恐怖のどん底に陥れているこの鬼は後者であった。
犠牲者が増えるだけ脚部は発達し、それだけ夜明けが訪れるまでに踏破できる活動範囲が広がればより遠方の
先日など続出する犠牲者に我慢できなくなった集落の猟師達が集まって鬼の討伐に挑んだが全員返り討ちにされた。
あの時は愉しかった――鬼は独り記憶に浸る。
人間など己に一方的に狩られる側、無力で哀れで腹と嗜虐心を満たす為の獲物に過ぎない。
今晩の狩りもそれなりに楽しめた。食った人間の味も上々、後は次の夜が来るまでお土産に持って帰ってきた頭部の中身を、日光が届かない寝床でゆっくり堪能するとしよう。
ご機嫌な酔っ払いよろしく軽い足取りで、鬼は根城にしている廃寺と木々の間の開けた空間を歩いていく……
そこから数十メートル離れた森の中で。
気配を殺していた男が「狩りのときだ」と呟きながら、手元の箱から突き出たハンドルをぐいと捻った。
異変は突然だった。
光が突然生じた。一方向からではない、廃寺を取り囲むようにして何本もの木々に設置された光源が
青紫の光は当然廃寺へ向かう途中だった鬼も照らしていて、
「ぎゃああああああああああああああぁぁっっ!!!!?」
絶叫が鬼の喉から迸る。
体が焼けていく。肌が燃えていく。体が表面から崩れていくのを感じる。
――
従来の白熱電球よりも多量の紫外線をその他の可視光と共に放射する水銀灯をベースに、出力向上や電球のガラス部分を紫外線を効率良く放出する素材に変更するといった改良を加え、電源とワンセットにし有線式の遠隔操作機能までも備えたそれらが、鬼が狩りに出向いている間に廃寺を包囲する形で設置されていたのだ。
太陽の光には紫外線が含まれている。つまり紫外線は日光の特性を持つのだ。
日光に晒された鬼はたちまち体の芯まで灰と化してしまう。そういう風に出来ている。
青紫の光は本物の日光程強力な即効性は有していなかったが、逆にそのせいで紫外線を浴びせられた鬼は時間をかけて己の体が崩壊していく苦しみを味わう羽目になった。あまりにも耐え難い、地獄のような苦痛であった。
逃げなければ! 隠れなければ!
激痛と苦悶の影響かそれとも物理的に視覚が欠けつつあるのか分からない、狭窄した鬼の視界に廃寺が目に飛び込んでくる。
鬼は反射的に地面を蹴ると、手にぶら下げていた頭部を放り出して唯一光から己を守ってくれる廃寺へと逃げ込んだ。何メートルもの距離を一気に一足飛びでゼロにし、戸を破壊して中へと飛び込む。
思惑通り誘導されたと気付いたのはその直後。
体当たりする格好で戸を破壊した際、戸の内側に張られていた紐もまとめて断ち切ってしまった事までは気付きもしなかった。
爆発。
気が付けば鬼の体は再び廃寺の外にあった。
廃寺の床下に仕掛けられた爆発物によって小さな火山の噴火よろしく真上へと吹き飛ばされたのである。
仕掛けた光源が爆風で破壊されないように被害方向を限定しつつ、効率的に効果範囲内の存在を殺傷する散弾もたっぷり仕込んだ指向性の爆発であった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
空中で再び絶叫した鬼からは脚部の大部分が失われている。指向性を与えられた爆風と散弾が足元から襲いかかったのだ。
むしろ耐久性と生命力が高い鬼の肉体だからまだ上半身は残っているし、生き残っているから叫ぶ事が出来た。本来ただの人間が喰らえば足どころか全身が挽肉になっていてもおかしくない。
自慢の足を失った鬼は完全に崩壊した廃寺の瓦礫の上に墜落した。元々老朽化が激しい木造の建築物だったので、威力の大部分が上方向へ向かうよう仕掛けてあってもその余波には耐え切れなかった。
唯一の隠れ場所を失ってしまった鬼は苦悶にのたうち回りながらも、ならば全力で跳び上がって一気に光の包囲網の外に逃れようと考え、鬼の再生能力の大半を脚部の再生へと注ぎ込もうと試みる。
その時、光源の外側で破裂音がした。
夜闇を切り裂き、風切り音と共に飛来した何かが、再生途中の鬼の足元近くに着弾。
今度の光は煙を伴う眩い白色をしていた。バチバチと音を立てながら飛び散った光り輝く何かが急速に再生しかけていた鬼の下半身に直撃し。
紫外線で体表を焼かれた時をも上回る灼熱が鬼の下半身を貫いた。
三度、鬼は絶叫した。
「があああああ!!!? 俺の、オレの脚が灼けていくぅぅぅぅ!!!」
テルミット爆薬をエレクトロン合金の容器に充填したライフルグレネードの焼夷弾は放った者にとって期待通りの効果を発揮した。
鉄板すら溶かし穿つ程の超高熱反応を起こす触媒がベッタリとまとわりついた鬼の下半身は、再生していく端から骨ごと焼け焦げた炭と化していった。地面をのたうち回って叩き消そうとしても全く効果は無い。
テルミット焼夷弾は水をかけても鎮火する事なく何分間も燃え続ける。その特性は30年ほど先の時代、敵爆撃機の編隊から同種の航空爆弾による大量爆撃に見舞われた戦時下の東京にて猛威を振るう事となる。
(何が起きているんだ!? 一体俺は何をされているんだ!!?)
鬼の脳裏は混乱一色に染まっていた。何が起きているのか分からない。何をされているのか理解出来ない。
ただ自分が一方的に殺されようとしている事だけは理解出来た。
下半身は未だ燃え続けるテルミットのせいで再生が追いつかない。ならばと骨まで焦がす灼熱の激痛に耐えながら再生能力を上半身へ集中。両腕を再生させると、廃寺の瓦礫の下へ腕の力だけで辿り着き紫外線放射から少しでも隠れようと試みる。
更なる破裂音が山中に響き渡った。2度の爆発音とは若干異なるその音は鬼にも聞き覚えがあった。銃声だ。
同時に地面を掴もうと伸ばしていた手が突然弾け飛んで、何本かの指がくるくると回りながらどこかへと飛んでいった。
それを皮切りに、大量の弾丸が銃声がひと繋がりに聞こえる程の銃声を伴いながら連続して鬼へと襲いかかった。
次々と肉が削られ骨が砕かれ、下半身とはまた別に再生が追い付かず鬼は身動きが取れない。テルミット焼夷弾が白く輝きを放ち続け周囲を照らしているお陰か射撃は適確で精確だ。
こんなの初めての経験だった。複数の猟師から一斉射撃を受けた時もここまでではなかった。
大正当時、高価な海外からの輸入品を除き、地方の猟師が使っていたのは主に単発もしくはボルトアクション式の旧式銃が主流だ。
そもそもこの時代、帝国陸軍ですら拳銃と据え付け式の重機関銃を除けばボルトアクション式小銃が主体だった頃である。鬼がこれまで遭遇した猟師どころか軍隊ですらそれなのだから、
銃弾自体も装薬と弾頭を構成から改良し、命中時の破壊力を高めた特別製である。
故に銃弾1発1発から受けるダメージも猟師が持っていた銃のそれよりも上だった。体に命中する度、猟師から喰らった銃弾よりも激しく肉が抉られ醜悪な破壊痕を鬼の肉体に刻んでくる。そうして深く弾けた傷口へ周囲から発せられる紫外線を浴びようものなら、傷内部から肉体が崩壊して再生どころか一際傷が浸食されていく始末。
手を、腕を、胴体を、頭部を銃弾で砕かれ続けては流石の鬼も動けようがなかった。僅かに銃声が途切れる瞬間もあったが、すぐにまた正確無比な射撃が再開されるせいで動けるまでの再生が間に合わない。
ありえない。嘘だ。そんな馬鹿な。
事ここに至って、鬼は強大な狩人である筈の自分が今まさにこの瞬間、
幾度目かの再生を果たした聴覚が銃声が次第に近付いている事も伝えてくる。
鬼である自身をここまで蹂躙してきた張本人をせめて一瞥してやろうと、必死にそちらへ目を向け――
死神、そう形容するしかなかった。
頭を含め全身を隠す
すり足気味に両足を動かしながらも、鬼が目撃した猟師の銃からはかけ離れた
鬼が突如出現した銃撃者を死神と形容したのは、発砲炎が瞬く度に浮かび上がるフードの中の顔が人のそれではなく髑髏だったからで――
鬼から数メートル離れた地点で男は足を止めた。そこまで距離が近付いた頃になって、鬼はフードの下の顔が本物の髑髏ではなく、実際には武骨な形状の鋼鉄製の仮面に髑髏のペイントがされていたから、そのせいで死神と勘違いしてしまったのだと悟った。
カスタムされたBARには―敢えて注釈を加えるなら、設計段階から改修を受けた結果その外見は後年に生み出された、ピストルグリップとマズルブレーキを追加し取り回しを良くしたコルト・モニターというモデルに近くなっている―
これまた鬼が狩った猟師の猟銃には付いてなかった、それだけで人を殴り殺せそうな大きさの大容量マガジンが取り付けてあって、そこから絶え間なく銃弾が供給されるお陰で鬼の再生が追い付かない程の長く激しい連射を実現しているというわけだった。
しかし何事にもいつか終わりが来る。
銃撃が不意に止む。とうとう弾切れを起こしたのだ。これがおそらく最初で最後の好機だと悟った鬼が行動を起こす。
瞬間的に片腕へと残った再生能力を注ぎ込んで復元させると、地面を殴りつけその反動でフードの男めがけ跳躍したのだ。
鬼の歯と顎は頭蓋骨すら噛み砕ける。狙うは首元、喉笛ごと噛み千切ってその血を煤ってやる!
片腕の力のみで跳躍した鬼と、フードの男の視線がぶつかる。
そして……鬼は己に向けられた銃口を覗き込んでいた。
大きく分厚い手がBARを手放したと認識した次の瞬間、ローブの男の手が外套の中に消え、また次の瞬間には稲妻の如きひらめきで抜き出され胸の前まで持ち上げられたかと思うと、その両手には拳銃が握られていたのだ。
その拳銃、M1911は男が彼だけの為に誂えた特別なカスタム品だ。
手の形に合わせて曲線を描くグリップ。確実に滑らかに解除出来るよう配置と形状を見直した
口径だけはオリジナル通りの
今後100年の歴史に残る名銃に手を加え、遥か高みへ昇華させたガンマンによるガンマンの為の拳銃が今男の両手にしっかりと握られ、その狙いは空中の鬼へピタリと据えられていた。
都合7度、拳銃が咆哮した。
BARが地面にぶつかるよりも先にM1911のスライドが前後し、役割を終えた薬莢が勢い良く斜め上へと弾き出され、肉体への打撃力を高めたホローポイント弾が銃口から立て続けに飛び出す。
鬼からしてみれば、男の早撃ちは血鬼術のような異能を行使したとしか思えないような領域だった。
鉛玉が炎とガス共々銃口から飛び出して、空中で身を捩る事も出来ぬまま、放たれた7発全部が鬼の頭部から頸にかけて着弾した。
男に食らいつこうとした牙は変形しながら侵入してきた銃弾によって顎ごと粉砕され、届く事はなかった。
ドシャリと着弾の衝撃で無理矢理叩き落された鬼の肉体が落下する。特に頸は複数発着弾した銃弾の破壊力によって大きく損傷し、半ば抉り斬られたような有様と化している。
「惜しかったな」
覆面の中で男が呟いた。初めて聞く死神の声だった。
拳銃を片手で油断なく鬼の頭部に突きつけたまま、フードに髑髏マスクの男は外套の下から別の銃を取り出した。一瞬外套が捲れ上がった際、予備弾薬を収めた大量の
3丁目の銃は一見切り詰めた猟銃のようだった。銃口からは銃身よりも太い鏃が飛び出していて、更に鏃とは別のやはり銃身より太い筒状の別のパーツが並行して取り付けられていた。
鋼鉄の銛を発射する銛撃ち銃である。周囲に設置したタイプより効果範囲は劣る代わりに銃への装着が可能なレベルまで小型化した紫外線照射装置が追加されている。
銛が発射され、鬼の胴体を貫いて地面に縫い付ける。またも鬼は悲鳴を漏らしたが、紫外線照射に爆弾、焼夷弾に絶え間ない銃撃を浴び膨大なダメージを受け続けた鬼は完全に消耗し切っていた。
最早鬼の肉体は限界を迎えていた。負った傷の塞がる感覚が感じられない。最も損傷の酷い下半身からゆっくりと塵となって滅びつつあるのが分かる。
己は、この死神に命を
己を串刺しにしている銛を引き抜く力すら絞り出せず、息も絶え絶えに鬼は己にとっての死神を見上げた。
「オマエ、が……例の、鬼殺隊の、鬼狩り、なの……か……?」
「いいや違う」
銛撃ち銃に取り付けた紫外線照射装置を作動させながらフードの男が短く答える。鬼にとっての死の光がゆっくりと動けぬ鬼へと向けられていく。
「お前達のような
青紫の光の刃が鬼の頸の首筋をなぞり、傷口から急速に崩壊が進んだ鬼の頸は完全に断ち切られ……それをきっかけに、残っていた残りの肉体も塵と化していく。
M1911の薬室に残った最後の1発を男は鬼の頭部にぶち込んだ。
スライドが後退したまま弾切れを示すホールドオープンを起こす。額のど真ん中に穿たれた穴が急速に広がって、最後に残った鬼の頭部が完全に崩壊した。
男は最後までそれを見届けた。
鬼は死んだ。男が殺した。日輪刀を持たぬガンマンが、ガンマンのやり方で怪物を撃ち斃した。
それだけの話だった。
「…………」
やがて男は拳銃のスライドストップを操作してスライドを元の位置に戻すと忘れず安全装置を掛けた上でホルスターに戻し、次に紫外線照射装置のスイッチを切ってから使用済みの銛撃ち銃も、人体に有害なレベルの強い紫外線を遮断してくれる特別製の外套の中へとしまう。
それから足元に落としたライフルも拾い上げ、青紫の光線に照らされながらゆっくりとその場から離れていく。
森の中に設置した据え付け式の紫外線照射装置を回収して廻り終える頃には日の出を迎えていた。
外套と同じく顔と眼球を保護する細工が施された仮面を外して、男は大荷物と共に山から立ち去る。
戦いの痕跡だけが鬼と男がそこに居た事の証だった。
――男の戦いは続く。
・男或いは死神
とある国の海兵隊一等軍曹→法執行機関捜査官→銃・警備・戦術アドバイザーを経て銃と狩猟に勤しむリタイア生活を送った後、鬼滅時空に転生。
彼視点で前世から1世紀以上昔の極東の猟師一家長男に生まれた当初は怪しまれぬよう、家族や身近な範囲の暮らしをささやかに支える程度の範疇で未来の知識を活用するにとどめていた。
転生から二十数年後、地元の猟師仲間の家族から娶った妻との間に産まれた赤子と共に幸せに暮らしていたが、ある日狩りに出かけている間に両親と妻と子供を鬼によって奪われる。
以降、帝国軍人だった亡き妻の兄と協力して鬼の存在と特性、弱点を独自に調べ上げた彼は復讐の為の手段として封印していた前世の知識と技能を解放し――鬼を狩る
前世において軍隊・法執行機関・警備関係の職務に必要な訓練を積んできた関係上、銃以外にもその手の知識とスキルが非常に豊富。
前世知識と義理の兄のコネを使って様々な
自分が発明した高性能な新兵器が量産され出回る事で、本来の歴史よりもより大量の血が流れるかもしれない……というありがちな危惧について彼はとうに割り切っている。
未来に流れるかもしれない血への恐れよりも、鬼への復讐心と怒りが上回ったが故に。
キャライメージとしてはスワガーシリーズのメイン格なスナイパーよりもその父親や祖父に近いという設定。
・新型機関銃開発計画責任者の尉官
日本帝国陸軍軍人。男の嫁の兄。日露戦争従軍の経験あり。
妹と幼い甥を鬼に殺されて以降は妹の結婚相手だった男と手を組んで復讐に乗り出した協力者。
主な役割は後方支援。立場を生かし妹婿が発明した新兵器を軍上層部に持ち込んでは開発資金と人材を用意させ、帝国軍の軍事力向上を名目として鬼狩りに使う装備を調達している。
実際尉官が
使い物になるだけの品質向上に不可欠な生産用工作機械も率先して導入・改良が進むようになった結果、国内の製造業全体の品質を上げる土台が生まれつつあるとかなんとか。
・泰平組合
後に昭和通商へ改名。
三八式小銃などを生み出した南部麒次郎が行った海外での兵器売買調査をきっかけに誕生した、日本製兵器の海外輸出を担当する組織。
彼が発明した新兵器はこの組合を通して輸出され、支払われた利益の一部が彼の活動の資金源に使われている。
・彼の主な発明品
ブ式改自動拳銃:コルト・M1911ガバメントの日本版コピー。当時の技術レベルで可能な範囲で欠点解消と改良が加えてある。
ブローニングに土下座案件その1。米軍での採用は
新式自動拳銃:日本版ブローニング・ハイパワー。ブローニングへの土下座案件その2。
本来の完成は
新型機関銃:日本版M1918・BAR自動小銃。ブロ(ryへの土下座案件その3。
見た目はバリエーションのコルト・モニターに近い。当時の日本人の体格的にむしろピストルグリップ付けた方が扱い易いと思ったのでこちらを採用。こっちの方がカッコいいデザインだし
オリジナルの短所だった交換できない銃身と装填数の少なさを補う大容量マガジンの追加といった改良が加えられている。
迫撃砲:日露戦争時点で既に迫撃砲は誕生済みだが、当時の日本帝国軍で運用される迫撃砲が
これでWW1で大儲けできる筈だったストークスさん涙目。
ライフルグレネード:WW1の塹壕戦を契機に誕生。
作中で登場したテルミット焼夷弾については、テルミット作用自体は1800年代末期にドイツで発見済みで、WW2の東京大空襲にて投下された焼夷弾もテルミット作用を応用したものだった。
紫外線照射装置:白熱電球よりも紫外線の放射量が高い水銀灯を使用。
紫外線の殺菌効果が発見されたのは
電気を流して発生した紫外線がガラス管内側の蛍光物質を通すと無害な光に変換されるのが現代主流の蛍光灯の仕組みだそうです。
大雑把に説明するとガラス管の蛍光物質を除去し、ガラス管を紫外線を通し易い素材に置き換えると殺菌灯になる模様(byウィキ調べ)。
作中では鬼に一定の効果はあるが太陽光程の即効性は無く、鬼を殺し切るには一定時間の望続的放射と肉体への損傷を与える必要があるという設定。
強度の紫外線を浴びると人体にも健康被害が発生するのを防ぐ為、彼が鬼を狩る時は紫外線防護を兼ねたMOLLE仕様の戦闘服と仮面を着用する。
装備着用時のデザインイメージはMW(2019)の方のゴースト。
銛撃ち銃:動きを封じた鬼の拘束用。懐中電灯型の紫外線照射装置を搭載。
某サメ映画の名作などで出てきた銛撃ち銃の原型は19世紀後半に誕生したレバーアクション式ライフルだが、作中で使用したのは単発式ソードオフショットガン風のオリジナルという設定。
余談だが懐中電灯自体は
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コルト・モニターはスワガーシリーズで存在を知りましたがカッコいいので是非一見の価値あり。
ストックをM4タイプにして銃身長変えれば現代仕様のHCARと殆ど同じな辺り、時代を半世紀先取りしたモデルだったんだなぁ……と感慨深くなれます。
執筆の為に調べてみると使おうと思った技術の原型となる理論や発明品が鬼滅世界の年代時点でほぼ誕生済みだったというオチ。
これなら技術チートタグはいらないなヨシ!(現場猫並感