シスの愛し子
数人の男が、金髪の女性を追いかけ回していた。
「あっちだ!」
「逃がすな!」
金髪の女性、ステファニーはブラスターを撃ちながらソーガンの森を走る。
「っ……」
ステファニーは岩の影に隠れ、男達をやり過ごす。
だが次の瞬間、彼女は意識を失ってしまった。
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同時刻、エドワードはフレデリックから相談を受けていた。
「あんたも懲りないな。」
「言うな……」
「姉貴が自由奔放なのは知ってるだろ。」
「分かってるよ!」
フレデリックはテーブルに突っ伏し呻く。
「ステフがいなくなったのは初めてじゃない。その内帰ってくる。」
「分かってる………」
2日前、ステファニーは忽然と姿を消した。フレデリックに一言もなく、行方が分からなくなったのだ。彼は居所を知りたくてエドワードを訪ねたが、弟であるエドワードも知らなかった。
「今回は何か違う気がする。いつもはすぐ帰るって言っているんだ。だが、今回は何も言わずに消えた。心配なんだ。」
「オーガナ将軍を訪ねるか。」
「なぜオーガナ将軍なんだ?」
「ベンもいるだろうからな。」
こうして2人は、エドワードの提案でレイアの下へ向かった。
フレデリックはただ心配をしていたが、エドワードは違った。エドワードは、嫌な予感がした。姉の身に何かあったのでは、と。
2人がレイア達の家を訪ねると、ベンがドアを開けた。
「なんだ?」
「ベン、手伝ってほしい。」
エドワードの頼みに、ベンは表情を暗くさせる。
ベンの後ろからレイアが出てきて、エドワード達を中に招き入れた。
「座りなさい。」
レイアは紅茶を淹れ、2人の前に置く。
「ステフを探しに来たのね。」
「どこにいるか知っているんですか!?」
「いいえ。でも、手掛かりはあるわ。」
レイアの言葉に、ベンが説明する。
近頃、ある噂が外縁部で流れていた。それは、ダース・ルシルを復活させるというもの。つまり、エレノアの復活だ。
エレノアの言葉通り、彼女は脅威となり、悪の権化として伝説となった。だがエレノアは次元を越え、誰も届かない地にいる。その事実を知るのは、レイアやベン、レイやフレデリック達だけだ。
レイ達でも、呼び戻すことは不可能だ。
ところが、誰もが見落とした誤算があった。
それが、ステファニーの存在だ。ステファニーは、エレノアが持っていた力を受け継いでいる。ダース・ルシルの信奉者は、エレノアの娘なら呼び戻せると考えたのだ。
信奉者の噂はベンの耳にまで届き、新共和国も動き始めていた。
「あいつが無事ならいいが………最悪、人柱にされる可能性もある。」
「人柱だと!?」
「ステフはエレノアの娘で、気質は母親に似ている。加えて、エレノアの力を抱えている。贄にするならステフだ。」
「どうしたらいい!?」
「落ち着きなさい、フレデリック。共和国の情報では、ステフが最後に確認されたのはソーガンよ。」
しかし、レイアはその後を確認できていないと告げる。
2人はベンを伴い、ステファニーを探す為にシャトルに乗り込む。同時に、銀河を廻っているレイに連絡を試みた。幸いレイとは連絡が取れ、一緒にいるフィンも連れてソーガンに行くことになった。
一行はソーガンを目指し、ステファニーの無事を祈った。
ここで、フレデリック以外の面々は嫌なものを感じていた。ステファニーの後ろに黒い影を見て、寒気が走ったのだ。その黒い影はステファニーを蝕み、彼女を翳らせていた。
黒い影はほくそ笑み、それが恐怖の始まりだと誰も知る由はなかった。
暗黒面が、再び銀河を覆っていく。
あふたーえぴそーど、はっじまっるよーw