夭嘉です。
今回は完結記念のコラボになります!
「共和国の旗の下に(作:旭日提督様)」とのコラボです。
時系列は、クローン戦争が始まってすぐの頃です。
尚、ストーリーはIFとなってます。
前々から計画はしていましたが、私がいろいろありまして遅くなりました汗
申し訳ございません……
ではでは、お楽しみ?くださいw
クローン戦争が始まり、私達シスの計画も動き出した。
そんな中、頭を抱える存在がいた。
“シャルロット・フォン・ブリュッヒャー”
奴はジェダイでありながら、無自覚に暗黒面に傾いている。暗黒面はシスの領分だ。一介のジェダイ・ナイトの分際で、暗黒面に堕ちるなんて太々しい。
大昔、本人は共和国の為と言っていたけど、滅びゆくものを守る道理が理解できない。共和国が滅ばなければ、ジェダイは滅びない。ジェダイはこの銀河に必要ない。
奴は計画の邪魔だ。
「ルシル卿」
スカコ・マイナーの基地で待機していると、タンバーが呼びに来た。
「何?」
「ドゥークー伯爵から通信が入っている。」
「後で連絡する。」
「すぐに連絡しろ。」
その態度に、私はタンバーをフォース・プッシュする。吹っ飛ばされた奴は、私が作ったシャンパンタワーを盛大に壊し、アルコールを纏って倒れた。それからライトセーバーを起動させ、態度を改めるように通告する。
どうやら、私を小娘だと思って嘗めているらしい。
「詫びろ。」
「なぜ私が、」
「死にたいなら謝らなくていい。どうする?」
「………申し訳なかった。」
「ちょっとムカつくけど、謝罪はしたから一応許してあげる。でも次はないから。」
部屋を出て、すぐに管制室に向かった。
ティラナス卿が私を呼び出すのは、珍しくもない。ただ、独立星系連合の戦況は悪くはないはずだ。私の出番も多くはない。あちこちでお膳立てはしたし、前座は整えたから優勢な戦場が多い。
今回は、いつもの仕事と違う気がする。
管制室に入って、私はプロジェクターを立ち上げた。
そこで主の姿が目に入り、考える間もなく即座に跪く。
「マスター」
『顔を上げよ、ルシル卿。』
「恐れ入ります。」
『ルシル卿、シャルロット・フォン・ブリュッヒャーを知っているな?』
「もちろん。」
ティラナス卿の言葉に、肯定する。
いつかは、ブリュッヒャーのことが話に出ると思っていた。私達の中で一番頭を抱えているのは、主だ。計画では、共和国は滅ぼさなければならない。共和国の為に戦う奴は邪魔でしかない。
『ブリュッヒャーは連合軍を尽く退け、共和国を優勢に導いている。奴は計画を歪めかねん。ルシル卿、ブリュッヒャーを始末するのだ。』
「お任せください、マスター。」
口角を上げて命を受けると、主は通信を切った。
奴は私にとっても邪魔だ。私の夢を叶えるには、共和国の滅亡が不可欠。共和国が正常に機能すれば、私の計画は果たせない。
ブリュッヒャーを殺せば、共和国は大きな損害を被る。
「ルシルk……うわぁっ!?」
「なーにやってんの?」
〈ディスペアー〉の私室にいると、ディンが入室早々ワインのボトルで転んだ。
「大丈夫?」
「平気です…。〈ディスペアー〉、無事ハイパースペースへ入りました!」
「ありがとう。」
「あの、ルシル卿…?」
「ん?」
「少しは片付けた方が……」
そういうディンの視線の先には、ワインやウイスキーの空瓶が転がっていた。
でも仕方ない。忙しいし、訓練もあるし、そんな暇はない。あと、恋人との時間も必要だ。
うん、暇じゃない。
「ディン、片付けて。」
「自分ですか!?」
「だって、私これから仕事だし。」
ディンに片付けを任せて、私は食堂へと向かう。食堂の冷蔵庫から酒を取り出して、栓抜きと一緒に脇に抱えた。
だがブリッジへ行こうとすると、アラートが鳴り響く。
「エピ」
ブリッジにいるであろうエピを呼び出して、状況を問う。
『ルシル卿!すぐにブリッジへ来てください!目標座標に敵艦を確認しました!』
酒を持って、急いでブリッジへ向かう。
ブリュッヒャーの艦隊が待機しているのは、想定済み。寧ろいてもらわないと困る。私の標的は、ブリュッヒャーただ1人。
今回の〈ディスペアー〉は、ただの囮だ。
「ハンル、ハイパースペースから出たらすぐに攻撃を始めて。」
ブリッジに入って早々ハンルに指示を出すと、ミスマッチはみんな私を二度見する。
「正気デスカ…!?」
「至って真面目。多少損害を被っても構わない。私の任務はブリュッヒャーだから。」
「………ラジャラジャ。」
ハンルは納得していない様子だったけど、渋々受け入れていた。
飲みかけのウォッカを飲み干し、エピに小型船を用意させる。小型船にバズ・ドロイドを積み込み、私は1人ハンガーから発った。
因みに私は今、ジェダイが大好きな丸腰だ。
「あー、もしもし?私はダース・ルシル。そちらの指揮官と交渉がしたい。」
『シスの暗黒卿!?ちょっと待ってください!!』
可愛い声をした女の子が、進路を維持するように指示してくる。
なんか聴いたことある声だと思ったら、ブリュッヒャーに宛てられたばかりのパダワンか。話したことはないけど、一度だけ見たことがある。私と同じ金髪が印象的な子供だった。
やがて、待っていた女の声が通信機から聴こえてきた。
『やぁお待たせ。』
「敵だからって待たせすぎじゃない?」
『それはすまないね。交渉に来たって聞いたけど、本当か?』
「私は嘘吐かないよ。ジェダイとは違ってね。」
皮肉を言えば、さっさと来いと切り捨てられた。通信を切られ、ハンガーベイのハッチの1つが開けられる。ここに来いってことらしい。
〈ディスペアー〉には攻撃をやめないように伝えてある。
あとは、私が乗り込むだけだ。
「ようこそ。」
ハンガーへ入って小型船を降りると、ブリュッヒャーが待っていた。
まず驚いたのが、トルーパーが通常業務通りに動いているということ。誰も私に目を向けず、警戒態勢になっているのはブリュッヒャーだけだった。完全に嘗められている。
さて、どうしてやろうか。
「さぁ、座りたまえ。」
「え、ここで?」
「敵に敷居を跨がせるはずないだろう?」
「あんた1人で私をどうにかできると思ってるわけ?」
「ああ、思ってる。」
笑えるね。もう遊んでやることもない。さっさと仕事を終わらせよう。
ブリュッヒャーがコーヒーの準備をしている間に、私は腕のスイッチの1つを押した。
「さぁ、飲んで。」
差し出されたコーヒーを、静かに見下ろす。
きっと毒が入っているだろう。シスを毒で殺そうとするなんて、無粋な奴め。まぁ、だから暗黒面に傾いているんだろうけど。
でも、あえて飲んでやろう。
「えっ……!?」
「何?」
「何もないのかい…?」
「私に毒は無意味だよ。」
「っ!?」
飲み込んだ毒を身体の中で気化させ、毒の霧として吐き出す。緑の霧はハンガーに広がり、ヘルメットをしていないクローンは次々と倒れていく。その様子を、私は笑みを浮かべて眺める。
「やめろ!!!」
ブリュッヒャーの声が聴こえるが、知ったことじゃない。奴さえ殺せれば良いんだ。この毒霧で死ぬとは思えないけど、煩わせることができればそれでいい。
「丁寧に複製してあげたから、ちゃんと吸い込んでね。」
毒を差し出したのは向こうだ。私はお礼をしただけ。存分に味わってもらって、楽しんでもらわないとね。
「さて、と……?」
退散しようとしたけど、違和感を感じた。
その瞬間、背後から赤い刃が私の腹を貫いていた。
「逃がさない。」
一瞬思考が停止するが、すぐに我に返る。
「あはははっ!!」
「腹を貫かれているって分かっているのか?」
「分かってるよ。あー、忘れてた。なんで焦ってたんだろ。」
ブリュッヒャーがライトセーバーを引くと、刺し口から緑色の炎が燃え上がる。治癒されていく傷を見て、奴の顔が強張った。化け物を見るような表情で、奴は私を見る。
「………人間をやめたのか。」
「失礼だなぁ。自分の身体をちょっと弄っただけだよ。」
「それを“人間をやめる”って言うんだ。」
「何とでも言って。」
何でもない顔をしているけど、本当は溜めてきた生命エネルギーを半分使っちゃったから、良い状況とは言えない。他のトルーパーはどうにでもなる。まずはブリュッヒャーを潰さなければならない。
シスの言葉を吐き、毒の霧を吸って死んだクローン共を、術でゾンビ化させる。
「《奴を殺せ。》」
アンデッド達に命令し、私はシャトルに乗り込む。
「待て!ダース・ルシル!!」
ブリュッヒャーの声を無視して、私はハンガーから脱出した。
奴の艦隊も、大隊も、かなりのダメージを与えられた。しばらくは動けないだろう。私も当分は動けなくなる。
だが、任務は失敗だ。戻れば、私は罰を受けることになる。シスに情けはない。
ブリュッヒャーは、いつか私が殺す。
奴だけは、私がこの手で仕留めてみせよう。
全ては主と夢の為に。
continue……
旭日提督様、二度もコラボをありがとうございます!
めちゃくちゃ楽しかったです!!!